手仕事の楽しさ  Concept

なぜ 子供椅子なのか?

なぜ子供椅子か?について。。。 どうして私が子供椅子を作りたいのかについて自問自答してみました。 それを思いつくままに書いてみたいと思います。

子供椅子を作りたいです。何故、子供椅子か?について、大人椅子より子供椅子のほうが、デフォルメしやすいからなんです。しやすいというより、デフォルメ しないとカタチにならないから。

大人椅子を相似形に小くしただけでは、子供用椅子にはなりません。子供用にデフォルメしなければ、子供用としてカタチにな らないのです。 ここが面白いところです。

そして、子供椅子を見たとき、ただの椅子のオブジェとしてそこにあるだけでは、つまらないのです。

椅子が育つわけではないですが、育つ子供が座る特別な椅子です。 未来にむけて可能性をいっぱい秘めた子供たちが座る専用の椅子です。

育つ前の段階の子供たちの身体をしっかり支えることができる子供専用の椅子でなければなりません。見て「ああ、可愛い」と思えるのは、進化する前の何かを隠し持っているみたいな感じの仕上がりになっているからかも。

実際、子供には、育つ前の潜めたるパワーが内在していて、それが見え隠れする・・・そんな子供たちにふさわしい子供椅子を作りたいですね。。。。

ことばは変ですが、ずんぐり、むっくりでユーモラスで可愛いい素朴な楽しい子供椅子を作りたいですね。

私がつくる子供椅子には、比較的柔らかくて軽い材質で作ったものと堅くて丈夫で重たい材質で作った椅子があります。

一番人気なのは、大変軽いお子様が独りで持ち運べる重さの子供椅子です。カタチは小さくても頑丈に作りますので大人用としても充分ご利用いただけます

なぜ 椅子なのか。について、

そして、さらに考えを突き詰めてみました。

人は「前」には気をつかう割りに、後ろ、背後には無頓着、意外に無神経です。 無防備です。

「前かまえ」とか「たてまえ」とか、前ばっかり気にし て、うしろは、ほったらかし。

…とまでは言いませんが意外に無防備です。

椅子の役目は、そんな無防備な人間の背中をしっかり支えて、安心して座ることの出来 るもの。

人を背中からしっかり支え、サポートしてあげられるような家具で有らねばならない。椅子に対して人は後ろ向きに座ります。めったに前向きには座り ません。

ぐらぐらしない、ガタガタきしまない、人が安心して身を任せられるような椅子やベンチやベッドであって欲しい。

そんな、椅子づくりにこだわりを持っています。