雑感(平成21年01月-平成21年12月)


 初夢 21.01.03

 明けましておめでとうございます。

 早いものでサガン鳥栖が誕生して13年目の春を迎えました。あっという間の12年間でした。平成8年12月のチーム存続運動から始まり、平成10年7月の法人設立まで関係者とともに走り続け、平成12年1月から「Asist(アシスト)」として活動しています。

 平成17年2月、株式会社サガンドリームスが責任企業(大株主)がいない市民クラブとして不安定な運営を余儀なくされていた株式会社サガン鳥栖からチームを譲り受けたことから現在のサガン鳥栖が誕生しました。

 昨季は、J1昇格という夢は果たせなかったが、最終戦まで昇格争いに加わったという経験はすばらしい財産になったのではないでしょうか。また、天皇杯ベストエイトという成績も選手たちの自信になったのではないでしょうか。さらに、会社設立後3期連続赤字を続けていた株式会社サガンドリームスが単年度黒字(見込み)と聞いている。

 この成果は、サッカーを理解し、ふるさとを愛する経営者とともに、サッカーを愛し、指導力のあるスタッフに恵まれた結果だと思っている。この経営方針とチーム強化方針を堅持することが、チーム力アップの原動力になるのではないだろうか。

 今季の体制は、まだ未発表ではあるが、昨季の指導体制を堅持しつつ新人を獲得し、弱点を補強するというバランスのとれたチームづくりが求められている。また、下部組織の指導体制の充実も目が離せないポイントである。

 私の夢は、サガン鳥栖がふるさとの人々から愛されるクラブチームになることである。そのためには、J1昇格、地域交流、スポーツ(サッカー)振興をすべきであるが、運営会社の健全経営がなくてはそれもできないと思っている。


 サポーターミーティング 21.01.11

 1月10日、ベストアメニティスタジアムでチームから松本GM、牛島営業部長、永井強化部長、川村運営担当が出席し、サポーターミーティングが開催された。会場が一杯になり今季に期待するサポーターの熱意が感じられた。詳細は記事録が公表されると思われるので概要と感想を述べたい。

 冒頭に松本GMから昨季は自分の力不足であり、家庭の事情等もあったことから、一旦は辞意を決意したが井川社長と話し合いGMを続投するとの決意表明とともに、岸野監督続投の発表が遅れたのは天皇杯が終わってから話しをしたいとの本人の意向を尊重した結果だったことを明らかにされた。

 チームの成績については反省すべき点をあげ、その解消のために補強しているとして具体的な説明が行われ、勝点88(26勝10引分け15敗)で昇格するとともに、天皇杯ベスト4を目標とする旨説明があった。

 松本GMは、チームスローガンを「夢昇格」とし、今季の展望をC大阪、甲府が先行し、鳥栖、札幌、仙台、東京V、湘南が追いかける展開になると予想されていた。35分間の自信にあふれる説明にサポーターは聞き入るばかりであった。

 続いて、牛島営業部長からチーム発足時からのコンセプトである「人づくり、まちづくり、夢づくり」を大切したクラブ運営に努めたい。07年7月幹部が協議し08年が赤字の場合、クラブの解散もあり得るとの共通認識で08年度の計画、運営を行った。

 その結果、観客も1試合当たり18%増加し、営業努力もあり08年度は黒字見込みであるが、09年度の年俸予算は前年並みであり、その中で補強していただいている。営業としては@10年度に経営規模を10億円に、A平均入場者数1万人、B半径10キロ以内の1割がスタジアムで応援するクラブを目指したいと20分間にわたり抱負を述べられた。

 その後、サポーターからの質問があり、松本GM、牛島営業部長、川村運営担当から説明が行われた。また、今後のスケジュールの説明と1月25日に開催される「スパトライアスロン【佐賀大会/古湯・熊の川温泉郷】」の紹介があり終了した。

 松本GM、牛島営業部長の話は、力強さとチームを愛するやさしさを感じ、クラブの意向を知ることができた。今後ともこの姿勢で情報公開されることをお願いしたい。


チーム始動 21.01.25

 1月24日、ベストアメニティスタジアムでチームが始動した。残念ながら当日は私用で熊本行きだったため参加することはできなかった。用件が済み次第帰宅したが間に合わなかった。今季のスローガン「夢昇格」が正式発表されたようである。ストレートなスローガンであるが、それだけ今季に賭ける思いが込められているようである。

 昨季の発足時に危惧された若さが今季は解消された。松本GMがテレビ等で発言されているようにメンバーとしては30%レベルアップしたかもしれないが、チームとしてレベルアップできたかは、今後のキャンプ、練習試合などを見ないと楽観はできないのではないだろうか。

 中盤の選手層が高くなっており、岸野監督の目指すポジッションサッカーができると期待されるが、獲得するFW(外国人)によってはゲームプランが変わることも考えられる。相対的に高さがないことから、背が高くポストプレイができる選手がチームにマッチしているのではないだろうか。

 1対1で突破してくれる選手であれば頼もしいが、逆にチームが壊れる可能性がある。裏への飛び出しは今の選手たちで十分機能するのではないだろうか。弱点とすればDFの高さだと思っている。攻撃面ではキッカーは充実してきたが、攻守ともに不安が残るのがセットプレイである。

 チームが始動し、今季が始ったことでサポーターとしてもスケジュールとにらめっこの日々が続きそうである。キャンプでの練習試合、北九州市長杯が開幕までの楽しみである。選手には、勝敗に一喜一憂するのではなく、チームワークを構築し、全51試合を乗り切る体力増強に務めて欲しい。

 J1昇格するためには、サポーターとしても、それぞれの能力を十分に発揮し、楽しいスタジアム、力強い応援、継続した支援を続けるとともに、さらにレベルアップすることが求められているのではないだろうか。


 キャンプ・北九州市長杯 21.02.09

 チームは、日田市中津江村での第一次キャンプ(1月28日から31日まで:1/31ファジアーノ岡山との練習試合)も終わり、鹿児島市での第二次キャンプ(2月17日から22日まで)に向けて鳥栖市で練習する傍ら、北九州市長杯(2/7・2/8)、練習試合(2/5HOYO・A・E、2/11全北現代)、がまだすリーグ(2/14V・ファーレン長崎)と数多くの実戦を予定している。

 新加入の選手との融合を図る上では24時間共に寝起きするキャンプが必要であるし、試合でのコミュニケーションを図る上では実戦がベストである。第一次キャンプの見学は実現できず、北九州市長杯も二日目のアビスパ戦を観戦しただけであるが、急ぐことなく調整が行われていると感じた。

 練習試合であっても見学する立場からは勝利、得点シーンを見たいが、敗戦の中でも新しい選手の力量を感じることができたし、レギュラー選手でなかった選手のプレイも見ることができたので、それなりに満足して帰路についた。

 同じ2月8日のSTS「鳥栖をサッカーの町に」というドキュメントを見た。松本育夫氏の5年間が凝縮された番組であった。それまでのサガン鳥栖の歴史(7年間)を塗り替える偉業であり、サガン鳥栖にとって語り継がれるべき伝説となるのではないだろうか。

 チームが成長し、地域の誇りとして語られる時に、あの時はこうだったと子供たちに語りながら受け継がれていくのではないだろうか。

 ところで、2009年のリーグ戦のスケジュールが2月6日に発表された。必ず勝てるというチームもないかわりに、どうしても勝てないというチームもないというのが第一印象である。気になるのは、試合数が増加し、さらに平日開催が増加したことで、平均入場数が減少するのではないかと危惧している。

 観客動員のためには、チームが勝つことも大切であるが、常に話題性を維持することも重要ではないだろうか。それが何なのかは、手探りで見つけて行くしかないが、経済、教育、環境、福祉、高齢者、女性などの諸問題をスポーツ(サッカー)を通して考えることも面白いのではないだろうか。


   テストマッチと運営ボランティア 21.02.15

 今季のテスマッチの結果は、2:1(1月31日ファジアーノ岡山)、9:0(2月5日HOYO・A・E)、0:1(2月7日ニューウェーブ北九州)、1:2(2月8日アビスパ福岡)、0:1(2月11日全北現代)、0:1(ファーレン長崎)と2連勝、4連敗となっている。開幕前のテストマッチで一喜一憂する必要はないが、2試合連続無得点という結果が気になっている。

 実際に見学したのは全北現代との試合だけであるが、怪我人がいる中で、前半と後半を別チームで互角に闘うことができたことから、2年前の鹿児島キャンプのFC東京戦で感じた選手層の薄さが解消されていることを実感できた。

 昨年のメンバーを中心とした後半は昨年のサガン鳥栖のプレイをしており、新しい選手を活かす戦術が見えないテストマッチであった。鹿児島キャンプでは、新しい戦術の下でレギュラーを選抜して欲しいと思っている。

 新加入外国人の選抜が行われているが、急がば回れという格言もあり、シーズン初め選考しテスト生として試して途中加入させるのも一つの方法ではないだろうか。テストマッチの結果を見ると悠長なことも言えないが、シーズンは51試合もあり急ぐ必要はないのではないだろうか。

 怪我人や体調不良の選手もいるかもしればいが、開幕時に先発メンバー入りができるよう各選手には精進をお願いしたい。キャンプ最後のロアッソ熊本戦には応援に駆けつけたいと思っている。

 ところで、2月14日ベストアメニティスタジアムでアシストクラブメンバー(運営ボランティア)に対し、昨季の反省会と今季の説明会が開催された。残念ながら「がまだすリーグ」の日で参加者が少なかったが、新規参加者もあり有意義な意見交換ができた。

 手荷物検査時の対応、再入場希望者への対応、モギリ、券種チェック、本部受付のルール、喫煙、ゴミと多岐にわたる問題について議論し、ルールの再確認、改善方法等が話し合われた。

 その中で運営ボランティアに参加している人に報酬が支払われていると誤解している人がいるとの発言があった。参加者には1試合に1枚のチケット(レギュラー席の招待券)と交通費(実費相当:千円、5百円、零)が支払われており、特典としてシーズン終了時に監督、選手が参加する慰労会が開催されている。

 サッカー好きの人だけでなく、地元クラブを応援したい人、喫煙、ゴミ等の環境問題に関心がある人、そして年配から高校生まで多彩な人々が参加しており、ボランティアとして活動するすばらしき仲間たちである。

 チームに余裕があればPRもできるのであるが、余裕がないのでPRできない、だからメンバーも増えず、誤解する人もいるという悪循環になっているのではないだろうか。これを打破するのが今年の課題かもしれない。


 テストマッチと後援会 21.03.01

 第二次キャンプ(鹿児島)でのテストマッチの結果は、2/18ジュビロ磐田4本1:3、2/20蔚山現代3本2:1、2/21横浜F・マリノス2本0:5、2/22ロアッソ熊本2本2:2と1勝1分け2敗と今ひとつの試合が続いた。

 現地観戦は2月22日ロアッソ熊本のみであった。小雨が降り、風が強い悪天候に応援に駆けつけたサポーターの反応も今ひとつで、得点シーンがあったことで自分を納得させるしかない状況であった。キャンプ終了後、鳥栖に戻った後も2/26ニューウェーブ北九州3本0:2、2/28HondaFC3本5:3と1勝1敗と不安定な結果である。

 26日にチームがブラジル人FWトジンの獲得(レンタル)を発表したことにより、チームへの期待も高まり、HondaFCとのテストマッチには千人を超えるサポーターが駆けつけ、得点シーンには歓喜の声を上げていたが、不安定な守備やパス回しにため息も聞かれた。

 今日(7月1日)にはトジン選手も鳥栖に到着し、明日からの練習に参加するであろうが、3月8日の開幕セレッソ大阪戦に帯同するかどうかは微妙ではないだろうか。ホーム開幕戦となる3月15日の札幌戦で試合に出ている勇姿を見たいものである。

 ところで、HondaFCとのテストマッチ前にベストアメニティスタジアムの本部室(1階)でサガントス後援会の第2回定例総会が開催された。会員数604(法人92社、個人512名)、前期繰越212万円、会費収入727万円、活動費607万円、剰余金348万円と報告され、剰余金から340万円がチームに寄贈された。

 サガン後援会のチームへの支援は、応援支援289万円など間接支援を加えると総額で686万円になっている。井川社長からも感謝の言葉があったが、5倍、10倍でも欲しいというのが本音かもしれない。21年2月期は設立5期目で初めて黒字になったとのことであるが、繰越損失が消えたわけではない。

 繰越損失を解消し、配当ができるのが経営者としてはベストであるかもしれないが、これからも投資(チーム強化)をしなければチームを維持することはできない。繰越損失解消のための黒字ではなく、新規投資のための黒字経営を目指していただきたい。その一助となるのが後援会の役目だと思っている。


  最下位 21.03.11

 3月8日の開幕セレッソ大阪戦は1対4という結果で完敗だった。アウエーということでテレビ観戦であったが、戦前の予想どおり、実力の差を感じさせられた試合となった。

 セットプレイからの1点(得点:高地選手、アシスト:島田選手)は救いであったが、副審と主審の判定が食い違っていたことから集中力を欠き、セレッソ大阪に4点目を許してしまったのは余分であった。

 51試合と長いリーグ戦であるが、1点の重みを感じることがなければと危惧しているところである。ブラジルから3月1日に来日したトジン選手をスタメンに起用するという岸野監督の苦渋の選択に、チームの台所事情が反映されているのではないだろうか。

 松本GMが言うように前年の130%のメンバーが集ったが、それを生かす戦術が浸透していない状態で開幕戦を迎えたと感じている。サポーターとしては、テストマッチの結果から初戦敗退は予想の範囲内ではあるが、これからどのようにチームが成長するかが楽しみである。

 久々の最下位で気持ちは落ち込んでいるが、前半戦で5位前後をキープし、後半にラストスパートという願望を胸にチームを応援したい。

 ところで、2月28日にベストアメニティスタジアムで開催されたテストマッチ(HondaFC)でゴミステーションの試作品のお披露目があった。昨季のゴミ分別の試行が認められ、今季からゴミステーションが設置されるとのことである。台数は未定であるが大きな一歩ではないだろうか。

 今後とも、ファン・サポーターの皆さんが楽しく観戦・応援できる環境を醸成したいと思っている。


  連敗 21.03.20

 3月15日、ホーム開幕戦となったコンサードーレ札幌戦は1対2の惜敗であった。アシストクラブ(会場ボランティア)参加により部分観戦となった。テレビ中継(NHK佐賀)を録画したが、やっと今朝見ることができた。

 相手チームとの実力・完成度の違いが極端に表れた開幕戦に比べると、鳥栖らしさが出てきた試合だったのではないだろうか。幸か不幸か開幕戦から強豪チームとの連戦が続くが、ベストの状態で臨んでも結果は同じだったかもしれない。

 チーム補強のポイントとしてセンターラインの強化が挙げられていたが、新加入選手がサイドに配置されている。鳥栖らしさとは、ボールも人も動くということであり、選手間のコンビネーションが大切で時間が必要なことを理解しながらも、サポーターとしてモチベーションの上がらない日々が続いている。

 松本GMが目標に掲げた勝点88(26勝10引分け15敗)では、1クールで5敗が限度であり、続く仙台(3/21)、岡山(3/25)、甲府(3/29)、湘南(4/04)を含めた6試合では2勝1引分け3敗、勝点7が最低のノルマではないだろうか。

 ところで、今季のホーム開幕戦でベストアメニティスタジアムのゲート内が全面禁煙となった。喫煙場所が北ゲート外のコンコース、南ゲート外の階段下の2箇所になった。個人的に喫煙経験がないので喫煙者の気持ちが分からないが、「喫煙者に申し訳ない」という気持ちと「一般の人にとって良かった」という気持ちで一杯である。

 スタジアム通路でハーフタイムに子供たちが通っている横で白煙がたなびく景色を見ていると場所を移すべきと思っていたが、スタジアムの構造上の問題で移転する場所がないとあきらめていた。スタジアム及びチームの英断に感謝したいと思っている。

 スタジアム内に喫煙室を設けるのが理想であるが、物理的にも予算的にも無理であり、禁煙者には申し訳ないが喫煙量を減らすきっかけにしていただきたと思っている。


  3連敗 21.03.22

 3月21日、第3節仙台戦が宮城スタジアムで開催された。得点こそ零対1であったが、力負けした試合だった。開幕3連敗というスタートは、07シーズン(最終成績7位)のアビスパ福岡(0-5)、コンサドーレ札幌(0-1)、愛媛FC(0-1)の3連敗と同じであるが、島田選手の1アシスト1得点が違うところである。

 山田選手のアクシデントもあるが、攻撃、守備の両面で歯車があっていないというのが仙台戦の敗因のようである。FWもMFもボールがキープできない、パスミスでボールを失うため守備時間が多くなり、一方的な試合になってしまっていた。

 昨年できていたことができないのであれば、やり方を変える必要があるのかもしれない。相手チームに合わせて闘い方を変えるということも考えるべきかも知れない。しかし、そのためにチームがバラバラになる可能性があるため変えることができないというジレンマが見えてくる。

 これからも、苦しい闘いが続くと思われる。まず、勝点、そして勝利を得ることができれば、後から自信はついてくるのではないだろうか。そのためには、気持ちで負けないことが大切である。

 ところで、3月14日、鳥栖市中央公民館で「安全・安心・ひらめきのまちづくり」(豊かな発想で地域の力を高めよう)という講演会(主催:鳥栖市)が開催された。講師は福岡県地域づくりコーディネーター、安心まちづくりアドバイザーをされている今泉重敏氏(株式会社まちづくり計画研究所代表取締役)である。

 サガン鳥栖の「スポーツによる人づくり、まちづくり、夢づくり」と相通ずるものがあるのではないかと参加した。

 講演では、@参加すること、A喜びを感じること、B2:6:2の法則、C発想の転換、D会議は楽しくという話しであった。地域の人々が参加しやすいテーマ(例えば、子育て)から始めれば、子供、親、学校、通学路の人々と輪が広がっていく、また、地域資源を見直すことも大切であるとの話しであった。

 身近な「まちづくり」の話しではあったが、それがスポーツによるまちづくりにも生かせるのではないかと感じさせられた。是非、生かしたいと思っている。


 勝点1 21.03.28

 3月25日、第4節ファジアーノ岡山戦がベストアメニティスタジアムで開催された。スタジアムではサポーターの歓声を聞きながら、横断幕の横から選手の動きを見ることができた。帰宅後、スカパー(アフターショー)のダイジェストを見ると、鳥栖のチャンスは多かったが岡山の攻守が光っていた。結果はスコアドローで勝点1となった。

 花冷えのする平日ナイターであったが、鳥栖市民無料招待ということもあり、4,239人のファン・サポーターが応援に駆けつけた。勝って欲しいというのが素直な気持ちであるが、チームが未完成であることをファン・サポーターも感じたのではないだろうか。

 昨季の天皇杯での活躍で今季のキャンプインが遅れ、さらに、核になる選手の移籍・獲得があったため、キャンプで十分な戦術確認ができなかったことが大きな要因と思われるが、4月になればそのような言い訳もできない。第一クールで、まず1勝、そしてイーブンの成績までもっていく必要があるのではないだろうか。

 ところで、3月27日の佐賀新聞に「金崎氏(総務省)サガン取締役」という見出しで現和歌山市副市長の金崎健太郎氏(39歳)が3月31日の臨時株主総会で潟Tガンドリームスの取締役に就任すると報道されている。

 このことは井川社長の後任社長をにらんだものであり、井川社長の要請に応える形で総務省職員である金崎氏が佐賀県に出向し、さらに佐賀県が県条例に基づき潟Tガンドリームスへ出向させるという苦肉の策で実現した人事のようである。

 4年前に潟Tガンドリームスがサガン鳥栖の営業権を譲り受けた時から、井川社長は「経営の土台を造ったら地元の人に社長は代わりたい。」と発言しており、地元企業の人が引き継ぐと思っていたことからビックリしている。

 金崎氏は、2度の佐賀県出向があり、県プロサッカー振興協議会の事務局として潟Tガン鳥栖と潟Tガンドリームスの橋渡し役を務められたとのことであり、適任かもしれない。出向期間が最長で3年ではあるが、井川社長が実現できなかったJ1昇格を実現してもらいたいと思っている。


  初勝利 21.03.30

 3月29日、中3日で第5節ヴァンフォーレ甲府戦が小瀬スポーツ公園陸上競技場で開催された。すばらしい晴天の中、1対零の完封勝利である。アウエー応援の皆さんお疲れ様でした。

 得点は、島田選手のFKから日高選手のヘッドというパターンでサガン鳥栖の十八番になったようである。セットプレイからの得点の可能性が高いのは良いことであるが、流れの中からも得点をお願いしたい。

 攻撃面ではMFがもっと攻撃に参加しないと得点が生まれないのではないだろうか。それと、速攻の形ができていないことが気になっている。

 守備面では、選手間のコミュニケーションができてきたのか2試合連続の完封である。昨季の開幕時を思い出させる粘りの守備ができていた。選手の気持ちが表現されていたのではないだろうか。

 次節は、5連勝と好調な湘南ベルマーレである。ここで、連勝できればサガン鳥栖も本物であるが、高いハードルになるのではないだろうか。シュート数では鳥栖と変わらないが決定力が違うようである。柔、剛を制するとの例えもあるので、柔軟な対策が効果的かもしれない。

 ところで、28日の朝、NHKハイビジョン3「ふるさと発 泣いた笑った!広島市民球場」という番組を見た。親子3代のカープファン、50年前の応援団長、市民球場を見守ってきた球団職員と、それぞれの市民球場50年の歴史と広島カープへの思いが伝わってくる番組であった。

 ベストアメニティスタジアム(旧鳥栖スタジアム)とサガン鳥栖の歴史は13年であるが、同じようなドラマがファン・サポーターの中で展開されているのではないだろうか。私は、孫やひ孫たちと試合を応援しながら、20年前、30年前のベストアメニティスタジアムやサガン鳥栖を語ることができることを楽しみにしている。


 ホーム初勝利 21.04.05

 4月4日、第6節は5連勝中の湘南ベルマーレとベストアメニティスタジアムで対戦した。あいにくの雨の中、約4千人のファン・サポータが駆けつけた。シーソーゲームであったが、サガン鳥栖は4対3でホームゲーム今季初勝利を手にした。

 今季の両チームの成績から引分けでもOKという気持ちであったが、同点、逆転と得点がある度にスタンドのボルテージが上がっているのがゲートの外から感じることができた。

 日高選手のヘッドで先制しながら同点・逆転されるという展開から、池田選手が獲得したPKを島田選手が決めて同点にするも、再逆転され、さらに、野崎選手のシュートで同点、日高選手のシュートで逆転という展開はハラハラドキドキの連続であった。

 これで、6試合、2勝1分け3敗、勝点7、暫定11位であるが、この3試合(2勝1分け)で監督・選手、そして、サポーターは今季の手応えを感じることができたのではないだろうか。スローガンの「夢昇格」までには距離があるが、これから一歩づつ前進することができるという安堵感も感じている。

 今季のJ2リーグは、確実に勝てるチームはないので、どのチームと闘う時も3試合の中で、まず1勝するということから始めるべきではないだろうか。1勝したら勝ち越すことが、次の目標になるのではないだろうか。

 ところで、第4節から始った「勝利のハイタッチ」(サガントス後援会会員限定)がホーム初勝利で実現できた。当日、総合案内所(後援会受付ブース)で申し込んだ10名(先着抽選)が試合終了後、スタンドのファン・サポーターへの勝利の報告が終わった監督・選手とハイタッチして勝利をともに喜ぶという企画である。

 慌しいイベントであるが、楽しいイベントでもある。多くの人に参加してもらいたいし、ホームでの勝利がなけれは実現できないので、是非、ホームで勝って欲しい。


 アウエー2連戦 21.04.18

 4月10日の徳島、4月15日の東京Vと続いたアウエー2連戦は、1分け1敗、勝点1というサポーターの期待を裏切った結果となった。

 徳島戦はお互いに2連勝中のチームで、先制しながら同点に追いつかれた展開で詰めが甘かったという評価になるだろうが、東京V戦はキックオフ10秒後の退場劇から10人になった東京Vに守備を固められ、都会の渋滞に巻き込まれたように鳥栖は右往左往するだけで実力を発揮することができなかった。

 今季は、セットプレイという武器を手に入れた鳥栖だったが、相手が守備的になった時、攻撃が機能しないという旧来のチーム弱点を抱えたままだったということが判明した。

 このような時こそ、指揮官の指導力、チームリーダーの経験値が生かされる時だと思ったが、戦力(能力)不足から守備を突破できず、逆にカウンターから失点するという最悪の展開になってしまった。

 これまでにも、相手チームに退場者が出たり、相手チームが先制し守備的になると得点できない弱点が指摘されていた。高さ、力など個の能力で突破するかロングシュートで崩すしかないと思われるが、それさえもできないとは残念である。

 相手が東京Vだと言うことで気合が入り過ぎているということも、指揮官や選手の柔軟性を欠いた原因かもしれない。次は、九州ダービー(熊本戦)である。同じように2万人の観客を前に気合が入り過ぎた昨季を反省し、精神的なところから指導すべきと感じている。

 もう一つ、気になっていることがある。

 それは、ドリームパスポート(年間チケット)の件数が落ち込んでいることである。チームHPによると4月6日現在で2,563人(昨季同時期2,719人)である。少なくとも3,000人は突破して欲しいが、このままだと難しいのではないだろうか。

 原因は、試合数が増加したことによる値上げかもしれない。毎試合応援する人にとっては割安感があるが、観戦試合数に制限がある人は逆に割高に感じるのではないだろうか。ハーフのパスポートが今季も販売されると思われるが、JR九州が導入したICカード(SUGOCA)も参考に検討して欲しいと思っている。


  九州ダービー初戦 21.04.24

 4月19日、第9節にして初の九州ダービー(VSロアッソ熊本)がベストアメニティスタジアムで開催された。選手に元気がなく前半から押され気味で第8節(VS東京V)の敗戦が払拭されていなかったようである。結果は、オンゴールで1点献上し零対1の敗戦であった。

 開幕3連戦は強豪ばかりだったので、キャンプの内容からも厳しい闘いになることが予想され、3連敗であってもダメージは少なかったが、前節からの連敗は勝てる状況になりながら、勝たねばならない相手に負けたということで落胆が大きかった。

 第10節(4/25)FC岐阜、第11節(4/29)栃木FC、第12節(5/2)水戸ホーリーホック、第13節(5/5)ザスパ草津、第14節(5/10)アビスパ福岡と続くゴールデンウィークを全勝とは言わないが、負けなしで一つでも順位を上げて欲しいと願っている。

 これから夏場にかけてどのチームも選手の入替が激しくなると思われるので、相手チームをリサーチして対策を立てるのか、自分たちのスタイルを貫くのかチームの意思統一がカギになるのではないだろうか。

 得点不足、タレント不足は、結束力でカバーして欲しい。複数年契約をしたいと思わせるプレイも欲しいが、勝点をモット欲しいというところが正直なところである。

 次節の岐阜戦応援のため、今日(4/24)から出かけ26日に帰宅する予定である。勝点3を手土産に帰りたい。


 アウエー初観戦 21.04.29

 4月25日、第10節FC岐阜戦観戦のため雨が降る岐阜まで行って来た。1対零の勝利で勝点3を土産に帰ることができてホットしている。攻撃の方は、攻撃的布陣のためか、グランドコンディションのためか、レベル差のためか不明であるが、シュート数がこれまでの2倍の16本と活性化できたが、得点1点と不満が残る結果となった。

 守備の方は、5試合ぶりに完封(3試合目)試合だった。シュート数が多ければ失点を覚悟しなければならないグランドコンディションのため、シュート数を4本に抑えたことが完封の要因ではないだろうか。

 通常のグランドコンディションであっても、相手の倍のシュート数があれば、決定力が低くとも勝利(勝点)をゲットできるというモデルになるのではないだろうか。今後の闘い方として守備重視で1対零を目指すのか、攻撃重視でシュート数を増やして1点差で勝つことを目指すのか、監督・コーチの判断次第と思っている。

 当然、試合中に対応(変更)できるようになれば、相手チームから恐れられるチームになるし、昇格も視野に入ってくるのではないだろうか。

 今季初のアウエー観戦であったが、陸上競技場のため選手との距離が遠く、また、排水機能が低く、メインス側のピッチが低いため、大雨でもないのに水溜りができてボールが途中で止まるなど、改めてベストアメニティスタジアムのすばらしさを感じることができた。

 ベストアメニティスタジアムでも、過去にスコールのような大雨で試合が中断したことがあったが、小降りになると雨水がグランドに吸い込まれて再開できた思い出がある。(グランドの下に雨水をため、その雨水を芝グランドの散水に利用している。)

 ところで、4月26日の佐賀新聞では試合結果とともに、運営会社である株式会社サガンドリームスの取締役に就任した金崎健太郎さんが「この人」欄で紹介されていた。その中で金崎さんは「末永く愛してもらえるようにするのが最大の目標、それには安定経営が不可欠で、黒字を出し続けなければならない。井川社長の路線を引き継いで経営基盤を固め、より永続する体制にしていきたい。」とコメントされている。

 通常の株式会社は資本を事業に投下し利益を得ることにより、その利益を株主に分配することが使命であるが、Jリーグチームの運営会社は試合(サッカー)を興行することにより利益を得るとともに、その利益を地域に還元することが使命になっている。

 地域に還元する利益とは「地域の人々に最高の試合(感動)を提供する。」「地域スポーツ(サッカー)の普及・レベルアップに貢献する。」ことであり、この公共目的のために、公共施設である「スタジアム・練習場」の優先使用が認められているのである。

 チームがJ1昇格を目指すのも「地域の人々に最高の試合(感動)を提供する。」のためであり、下部組織で選手を育てるのも「地域スポーツ(サッカー)の普及・レベルアップに貢献する。」のためであることを忘れてはならないと思っている。

 そのためにも「安定経営が不可欠で、黒字を出し続けなければならない。」というコメントだったと理解している。


 期待と不安 21.04.30

 4月29日、第11節栃木FC戦がベストアメニティスタジアムで開催された。J2の試合数が51試合に増加しスカパーが全試合を中継するため、土日の分散開催、時間差開催が行われている。

 祝日である29日は、J1・J2の全18試合が開催され、ベストアメニティスタジアムはナイター開催となった。昼間の温かい気温が試合が始る頃には肌寒くなっていた。

 試合の方は、栃木に先制され追いつきながら突き放され、さらに追いつくという展開で最後は逆転が期待されたが2対2で引分けとなった。栃木の先制点は前線からの守備をかわされて生じたスペースを利用された速攻で、2失点目も体を投げ出した守備までは良かったが、こぼれ玉が相手選手の前にこぼれたという不運もあった。

 鳥栖の攻撃は、FWの今季初得点でトジン選手は来日2ヶ月での公式戦初ゴール(2得点)である。これからの活躍が期待される。気になるのは、個々のレベルは昨季よりアップしているにもかかわらず、チーム力がダウンしていることである。

 これまでの廣瀬選手中心の攻撃からトジン選手中心の攻撃にシフトすることになると思われるが、守備のコンビネーションが課題ではないだろうか。その中で島田選手、山田選手の起用方法が成績浮上のカギになると思われるが、2人とも攻撃的選手なので前で活躍して欲しいと願っている。

 ところで、4月28日NHK教育放送の番組「あしたをつかめ〜平成若者仕事図鑑『あなたの人生預かります〜スカウト〜』」でサガン鳥栖のスカウト都丸善隆さんが紹介されていた。

 日ごろの活動を紹介するとともに、2009年に強化選手となった本城 宏紀(福岡教育大学に在学)選手の獲得経過や在籍選手の声などが紹介された。都丸さんがこれまでにスカウトした選手がサガン鳥栖の中心選手になっており、今後のスカウト活動に期待したい。

 サガン鳥栖は下部組織が育っていないというチーム事情もあるが、有望な学生を獲得して育てるという方針が貫かれている。(現メンバー29人中、大学13人、高校等4人、移籍12人)

 即戦力となると他チームからの移籍・レンタルも必要であるが、学生を中心に獲得するという方針を継続することにより、学校側からも一定の評価が得られるのではないだろうか。


 勝利のハイタッチ 21.05.06

 5月2日の第12節水戸ホーリーホック戦(アウエー)、5月5日の第13節ザスパ草津戦(ホーム)と連戦が続いたが、同じチームとは思えない結果であった。水戸戦は鳥栖が、草津戦は相手チームが退場者を出すなど激しい闘いであったが、水戸戦(零対2)、草津戦(4対2)と結果は180度異なる。

 13節を終了して4勝6敗3引分け、勝点15、14位という成績は、昨季に比べると物足りないというべきか、期待に反しているが、第一クールでチームが完成すればまだ、躍進が期待できると思っている。遅れるとJ1昇格には手が届かない可能性が高くなるのではないだろうか。

 5月4日に横浜F・マリノスから山瀬幸広選手がレンタルで鳥栖に移籍することが発表された。さらに、選手を獲得するようであるが、獲得するのであれば早くにお願いしたい。

 草津戦では、ルーキーFWの武岡選手、池田選手が共にリーグ初得点という結果を出し、これまでFWの中心として頑張ってきた廣瀬選手、チームの顔でもある高橋選手も得点という、サポーターを喜ばせる展開になったが、その後に2失点するなど、今までのサガン鳥栖が顔を出したようである。

 フル観戦することができなかったので、スカパーの録画放送を見て得点シーンや失点シーンを確認したいと思っている。

 ところで、後援会が実施している「勝利のハイタッチ」が4月4日の湘南戦から1ヶ月のご無沙汰であったが、やっと2回目を実施することができた。ホームでの勝利でスタジアムの歓喜の声と共に、「勝利のハイタッチ」参加者の笑顔が見れ、個人的にも至福のひと時であった。

 これからも毎試合、このイベントが実施できるよう選手には頑張ってもらいたい。次節は九州ダービー第2戦である。アウエーであるが必ず勝つという気概を持って闘って欲しい。気合が入り過ぎてチームが機能しない場合もあるので、ベテラン選手には試合をコントロールして欲しいと願っている。不要な失点がなくなれば勝利がついてくるのではないだろうか。


 幻の1点 21.05.11

 5月10日、第14節、今季2度目の九州ダービー(VSアビスパ福岡)が博多の森(レベルファイブスタジアム)で開催された。過去の闘いに比べると熱くなりすぎず、クールであるが激しい闘いが展開された。結果は、零対零のドローであり、試合展開は、J2リーグ13位対14位ということでレベル的にはそこそこであるがチーム状態が反映された内容だった。

 サガン鳥栖は開幕3連敗(大阪、札幌、仙台)、2連敗(東京V、熊本)、1敗(水戸)と6敗しているが、徐々にチームとして機能しつつあるのに対し、アビスパ福岡も2連敗(草津、水戸)、3連敗(徳島、湘南、岡山)、1敗(仙台)と6敗しており、お互いに決め手がない状態であったが、試合を支配したのは鳥栖の方であった。

 相手チームを比喩する横断幕が掲示されるなどスタジアムの環境はベストとは言えないが、16,531人と今季最高(昨季最高も更新)の観客者数から九州ダービーとしての歴史を感じることができた。これからも切磋琢磨して盛り上げるべき対戦である。

 サガン鳥栖側から見るとオフサイドで認められなかった幻の1点(池田選手のシュート)とともに、終了間際の飯尾選手のヘディングが印象に残ったシーンであるが、個人的には終了のホイッスルが鳴った瞬間の両チームの選手の状況に感動した。

 サガン鳥栖の選手は大部分の選手が下を向いて膝に手を置き余力がない状態でその場で立っていたが、アビスパ福岡の選手は淡々とピッチ中央へと歩いていた。その状況を見たとき、サガン鳥栖の選手たちが全力で闘っていたことが実感できた。

 ゴールデンウイーク(4/25〜5/10)に5試合というハードスケジュールは2勝1敗2引き分け、勝点8という結果になった。これからは暑さとの闘いである。エネルギーを補充しながら全力で駆け抜けて欲しい。


 ホーム連勝と2試合連続完封 21.05.19 

 5月17日、第15節の横浜FC戦は、雨の中緊張感を持ちながら試合をコントロールしたサガン鳥栖であったが、攻撃陣のシュートに決定力がないというか、正直なパス回しで意外性がないというか、シュートを打てども得点できないいう試合展開であった。

 最下位の横浜FC相手ではあったが、守備は安定し危険なシーンもなくドローになるかもしれないという思いがよぎった時に飯尾選手の得点が生まれた。カメラ目線ではGKがパンチできそうなコースであったが、相手GKが枠外になると判断したのかパンチもなくゴールへと吸い込まれていった。

 逆サイドから見た印象は、強烈なシュートでなく、コントロールされスピードもないシュートに見えた。シュート体制から切り換えて、逆足のためか十分にミートできなかったがゴールへ吸い込まれた。

 サガン鳥栖の選手のシュートには力任せのシュートで枠外へ宇宙遊泳したり、ジャストミートするとGK正面というシーンを多く見てきた。「シュートはゴールへのラストパス」という言葉があるが、それを実感できたシュートだったのではないだろうか。

 それと、アビスパ福岡、横浜FCと2試合連続完封である。今季は3/29ファジアーノ岡山と4/4ヴァンホーレ甲府を2試合連続完封しており完封は全部で5試合(/15試合:33.3%)となっている。昨季は3試合連続1回、2試合連続3回、合計13試合(/42試合:30.9%)が完封であった。

 これからも、守備的には昨季のレベルまでは回復できたのではないだろうか。残りは得点力のアップである。


 12位 21.05.30

 5月20日の第16節カターレト富山戦を完封するも得点ならず、5月24日の第17節愛媛FC戦で守備のミスで2失点と4試合完封を逃してしまったが、得点の方が4試合で1点と機能していない。第一クールが終了し、5勝5分け7敗、勝点20、第12位というのがサガン鳥栖の成績である。

 期待しながらも明かりが見えない状態で、愛媛FC戦の録画放送を見る意欲も低下し、どのようなミスがあったのか確認できていない。

 このままでは、第二クールも同じ結果になるのではないかと危惧していたところ、5月26日にハーフナーマイク選手を横浜F・マリノスから獲得(レンタル)したと発表された。今日(5/30)の熊本戦から出場すると報道されている。

 ハーフナーマイク選手は、昨季もアビスパ福岡へレンタルされ26試合で7得点だった。身長194cmは魅力的であるが、90分フルに動けるかが気がかりである。山瀬選手に続き2選手が補強され、次は結果が求められる時がきた。

 過度の期待はできないが、第一クール3位のベカルタ仙台が勝点35(11勝2分け4敗)であり、昇格ラインを105点とすると残り34試合で勝点85点(28勝1分け5敗)が必要で現実的ではないと思われる。

 目標が5位以内であれば、勝点84(残り64)で20勝4分け10敗で実現可能な目標になる。目標を下げれば良いという問題ではないが、現実的には来季に向かってチームを造るということになるのではないだろうか。5位以内になれば現有選手で来季昇格を目指すことになる。

 ところで、来季末から契約期間が満了した選手の移籍が自由(移籍金なし)になるため、今季末から複年数契約となるようである。J2 チームにとって選手獲得のチャンスかも知れない。大学生から育てるというチーム強化方針も再検討すべきかもしれない。他のチームの動きに遅れないためにも情報収集能力が今後のチームの命運を決めそうである。


  ダービー初勝利 21.05.31

 5月30日、第18節ロアッソ熊本戦応援のため西鉄バスツアー(バス6台)で熊本市水前寺競技場へ出かけた。試合の方は移籍したばかりのハーフナーマイク選手が存在感を示し、2対1で勝利した。得点は島田選手とハーフナーマイク選手の2人であり、失点はDFのミスから生まれた失点であった。

 楽勝とはならなかったが、明かりが見えた試合であった。次節の徳島戦で生まれかわったサガン鳥栖を披露することができれば、第一クールの低迷を奪還できるかもしれない。ただ、ハーフナーマイク選手がいない場合の戦術も徹底しておくことも忘れてはならない。

 観客は3,732人であったが、キャパスの関係で大勢の人々が応援している雰囲気になり、鳥栖から応援に駆けつけた人も多くそれなりに楽しかった。ただ、バックスタンドにトイレがなく簡易トイレのため着替える場所もなく、Jリーグの試合会場としては不適格ではないだろうか。

 翌31日、ベストアメニティスタジアム会議室において、潟Tガンドリームスの第5期(20.03.01〜21.02.28)の決算と翌期の計画が発表された。5期目にして初めて黒字(577万円)になったことが報告され、また、井川社長が代表取締役会長、牛島取締役が代表取締役社長に、松本育夫GMが取締役(GM兼任)となることが発表された。

 第5期末の純資産も126百万円と増加しており、前受収入(翌期計上広告収入)を考えると運転資金も確保もできているようである。これからは、このバランスを崩さずに規模の拡大を図ることが大切になってくる。(収入702百万円⇒1000百万円へ)


 逆転初勝利 21.06.07

 6月3日(水)の第19節徳島ヴォルティスを零対2と敗戦し、波に乗れないサガン鳥栖であったが、6月7日(日)の第20節コンサドーレ札幌戦では高地選手、ハーフナー選手の得点で2対1と逆転した。逆転勝利は今季初めてである。

 柳沢選手の復帰と徳島戦で一発退場となった渡辺選手の代わりで久々の先発出場となった内間選手、そしてFWとして結果がでていない廣瀬選手の代わりに山田選手が入るというサプライズであった。

 交代も山田選手を下げてトジン選手、柳沢選手を下げて下地選手、ロスタイムに島田選手を下げて野崎選手という展開であった。

 ところで、6月3日の渡辺選手の一発退場もそうであるが、6月6日ワールドカップアジア最終予選の日本代表のウズベキスタン戦の長谷部選手の一発退場、岡田監督の退席処分と不可解な判定が続いた。

 ヨーロッパのリーグ戦ではよくあることのようであるが、応援のスタイルも含めて先進国(強国)だからと見習う必要はないのではないだろうか。審判も意識して判断しているとは思わないが、ビデオを見て研修していただきたい。

 過去に同じように自分の判断に酔った審判もいたが、最近は研修の成果からかイエローも少なくコントロールされたゲームが実現されている。見る場所により判断が異なることもあると思われるが、ポジションを考えながらジャッジをお願いしたい。


 2回目の連勝 21.06.20

 6月14日(日)の第21節栃木戦は、5対零と異例の大勝となった。今季2回目の連勝である。ハーフナー選手、山瀬選手、島田選手、高橋選手の見事なシュートとオンゴールでの得点であったが、島田選手の得点はシュートというよりクロスだったと思われるので、オンゴールだったのではないだろうか。

 県民の日(6/15)ということで15,857人の観客が見守る中、緊張感から普段のプレイができていなかったことを差し引いて考えるべきである。攻撃面で大きいのは移籍組の活躍であり、守備面ではルーキーの活躍である。サポーターから見ると高橋選手の得点も大きいと感じた。

 これまでの蓄積の上に、移籍組みとルーキーが能力を発揮した、発揮できたということが最大の収穫ではないだろうか。反撃の予感がしているのは私だけではないと思っている。

 次節はセレッソ大阪とホーム(ベストアメニティスタジアム)での闘いである。日本代表を有するチームでもあり、過去に鳥栖でともに闘った選手もいるということで、対戦を楽しみにしている。移籍組みの頑張りで得点シーンを見たいものである。勝てばベターであるが、この試合と7月のダービーマッチが天王山になるのではないだろうか。

 これからは、相手チームとの闘いだけでなく、暑さとの闘いであり、体力との闘いでもある。自己を見失わない冷静な指揮も大切になる。いわゆる総合力の闘いである。

 先の取締役会で代表取締役社長に就任した牛島氏の頑張りにも注目したい。また、古川知事の肝いりで就任した金崎取締役にもこれまでの経験を生かした活動を期待したいと思っている。


 4連勝ならず 21.06.25

 6月21日(日)の第22節セレッソ大阪戦は久々に心沸き立つ完勝であった。スコアーは2対零であるが、シュート数の19対7からも分かるように攻守共に機能した試合で3連勝を達成した。懸念材料はシュート数に比べ2点という決定力の低さであった。

 相手が6月14日の試合で2人が退場という展開で今季のスタミナとベストメンバーではないというハンディーがあったことを忘れてはならない。その結果、前線からのプレスが効果的に決まり、相手フォワードを自由にすることなく勝負が決まった。

 ところが、6月24日(水)の第23節カターレ富山戦は、相手チームのきちんとした守備体形を崩すことができずドローになった。チャンスはあったが前節の疲れからか決定力が更に低かった。

 セレッソ大阪戦を6月24日、12時からの録画放送を見ながら、あまりにすばらしい試合展開を見て過信にならなければという思いでカターレ富山戦に臨んだ。引分けで終了したことが救いであるが、これからの闘いは相手も研究しており、今後はその対策を折り込んだ練習が必要である。

 上(J1昇格)を見ることも必要であるが、一歩一歩前進することが、明日のサガン鳥栖に求められているのではないだろうか。今は、来季をともに闘う仲間を選別すべき時期であり、契約の延長(複数年契約)も視野に入れてチームを活性化すべきである。

 その意味で監督・コーチにも難しい判断が迫られており、フロントの力量も試されているのではないだろうか。


  アウエー応援 21.06.28

 6月27日(土)の第24節愛媛FC戦は前半は完全に鳥栖ペースで高地選手、ハーフナー選手の得点で2対零であったが、後半冒頭に相手FW選手の交代がありゲームの流れが愛媛となってしまった。同点に追いつかれてから、選手の気持ちと気持ちのぶつかり合いが続き、結果がどうなるか分からない展開になってしまった。

 最後はトジン選手のヘッドによる得点が決勝点になったが、この試合展開を演出したのはハイボールへの対応やボールさばきへの対応である。今後の対戦相手は引いて守り、DF選手の裏へのハイボールという攻撃が増えるのではないだろうか。

 ハーフナー選手の高さと中盤の運動量が攻撃力の源泉であり、引いて守ると鳥栖の攻撃力は半減するので、高い守備ラインが命である。そのために、常にカウンターを予想したDF選手のポジションと中盤選手の早めの交代が求められるのではないだろうか。

 精神的なケアも大切な要素である。愛媛戦のようなハードな闘いでは、精神的にも疲れるので体だけでなく精神的なリフレッシュが必要である。それは、選手の家族やスタッフ、サポーターの役割かもしれない。

 ところで、今回、西鉄バスツアーで松山に駆けつけたが、今季4回目のアウエー応援(岐阜、福岡、熊本、愛媛)となった。結果は3勝1分けである。ホームはボランティア参加のためゆっくり応援することはできないが、アウエーではゆっくり応援できるので楽しい。

 今季、アウエー応援に何回行けるか不明であるが、近場はできるだけ参戦したいと思っている。


 ただ今1位 21.07.08

 7月4日(土)の第25節アビスパ福岡戦は、試合開始直後の福岡のプレスを受け流し、セットプレイから得点(飯尾選手)すると鳥栖のペースになり、スペースに走りこんだ高地選手のループシュートが決まり前半を終了した。後半も福岡DFの間に位置したハーフナー選手への高地選手のクロスがピタリ、気持ちのこもったヘッドがゴール右上隅に決まった。

 ファン・サポーターの数が1万人を超えていたため、試合を覗く余裕もなく、得点シーンでは高地選手のループシュートの軌道のみであった。翌日の録画放送で観戦したが、先取点、中押し、だめ押しと理想的な展開であった。1失点は残念ではあったが、慢心にならないためにも必要な失点かもしれない。常に反省を忘れない姿勢が大切である。

 ところで、サガン鳥栖が現在1位となっているものに、九州ダービー1位(2勝1分け1敗、勝点7)と第二クール1位(6勝1分け1敗、勝点19)がある。フロントの努力により効果的な補強ができたことが大きな原因であるが、それだけでなく監督・選手が自分たちのサッカーを継続してきた結果かもしれない。

 一つの歯車が止まるとチーム自体が崩壊することもある。ハーフナー選手の高さは別格であるが、誰が出ても同じサッカーをすることが大切ではないだろうか。怪我やイエロー累積による欠場を上手に活用しながら、この成績を継続して欲しいと願っている。


 白星街道 21.07.19

 7月8日(水)の第26節FC岐阜戦を1対1の引分けにしたものの、7月12日の第27節ファジアーノ岡山を3対零と完封して、サガン鳥栖は通算成績を12勝7引分け8敗、勝点43、第6位とした。

 第1クールの勝点20(5勝4引分け7敗)を第2クール9試合目で上回り、10試合終了時で勝点23(7勝2引分け1敗)となっている。対戦相手から見るとこれから第2クールの正念場がやってくる。第1クール敗戦チームに対し全勝(引分けも可)できれば第3クールは面白い展開になるのではないだろうか。

 現在のところ、勝利したのがセレッソ大阪、コンサドーレ札幌、ロアッソ熊本、愛媛FCの4チーム、これから対戦するのがベガルタ仙台、東京ヴェルディ、水戸ホーリーホックの3チームである。

 ヴァンホーレ甲府、湘南ベルマーレは逆の立場で臨んでくるであろうから、厳しい闘いになることが予想される。ハーフナー選手へのマークがきつくなった分、他の選手が活躍するチャンスが増えたようである。

 このような上げ潮の時に次を考えるのが、監督、コーチ、スタッフの役割である。今を好とせず、次に備えることができればJ1昇格も見えてくるのではないだろうか。地位が人を造るという言葉もあり、J1に昇格すれば自ずとチームに風格が出てくるのかもしれない。

 過去の歴史を知るものとして一抹の不安もあるが、今は白星街道を突っ走るしか道はないようである。どのような結果が待っていようとも、それを受け入れる心の余裕がサポーターにも必要なようである。


 されどサッカー 21.08.01

 白星街道をばく進していたサガン鳥栖も11試合目で黒星となってしまった。7月19日(日)のホーム仙台戦(2対1)、7月22日(水)のアウエー横浜FC戦(3対零)と連勝を続けていたが、7月25日(水)ホーム水戸戦に敗戦(1対3)し、上位との勝点差を詰めるチャンスを逃してしまった。

 3位仙台が4位甲府に敗れたため、新たに3位になった甲府の勝点59との差が勝点10である。残り21試合を考えるとあきらめるの早いが、8月5日の甲府戦、8月9日の湘南戦、8月15日の東京V戦終了時(第ニクール終了時)で勝点差5以内になっていれば逆転の可能性は高いのではないだろうか。

 勝点差が一桁であれば可能性は残るが、これ以上離されることになれば可能性は低くなるのではないだろうか。第三クールでは各チームが研究してくるので、第二クールと同じ勝点を獲得することは難しいのではないだろうか。

 水戸戦では、久々のブーイングの嵐にビックリした。試合会場にいても試合が見れないため、ブーイングの意味も分からなかったが、今日(8/1)スカパーの録画放送を見て初めて理解した。

 サポーター以上に審判がビックリしていたのではないだろうか。意図したものではなかったにしろ、結果的に試合をダメにしてしまった責任は感じているのではないだろうか。審判のビックプレイ(転倒)がなければクリアできていたかもしれないが、それがサッカーであり、されどサッカーかもしれない。

 あの時、勝点をゲットしていればという試合の一つかもしれないが、そう言わないで良いように選手に頑張って欲しい。


 久々の生観戦 21.08.06

 水戸に敗れたことでJ2リーグ7位になったサガン鳥栖ではあったが、8月2日(日)草津戦を3対1で勝利し、あきらめないサッカーが復帰した。水戸戦はチームの状態は良かったが、一言で言えば「ついていない試合」だった。草津線戦は、選手は重たかったが、数少ないチャンスを生かして勝利した。

 中2日の8月5日(水)甲府戦がどうなるのか不安であったが、前半からハードな潰しあいでどちらに点が入ってもおかしくない展開であった。当日は、久々にアシストクラブ(サガン鳥栖ボランティア)を辞退し、観客として観戦することができた。

 久々にゲームを近くで見るとチームがレベルがアップしているのが感じられた。相手が甲府(J2リーグ戦2位)ということもあり、パススピードもカバーリングも迫力があった。後半冒頭に失点すると、スタンドから「あきらめるな!得点できる!」というメッセージが声援とともに手拍子で表現されているようであった。

 観客数が4,123人と平日のナイターとしては、そこそこの数字であるが、夏休みで久留米市の花火大会の日とダブったことが良かったのか、悪かったのか分からない。駆けつけたファン・サポーターにとっては最高の試合ではないだろうか。勝利していれば今季最高の勝利になっていただろう。

 これまでの戦績を確認すると、3月1勝1分け3敗、4月2勝2分け2敗、5月3勝2分け2敗、6月4勝1分け1敗、7月4勝1分け1敗、8月1勝1分け零敗で累計15勝8分け9敗、勝点53、6位となっている。


 第ニクール1位 21.08.22

 8月5日のヴァンフォーレ甲府戦(1対1、勝点1)、8月9日の湘南ベルマーレ戦(零対1、勝点零)、8月15日の東京ヴェルディ戦(零対零、勝点1)、8月22日のコンサドーレ札幌戦(3対3、勝点1)と強豪4チームに3引分け1敗(勝点3)と負け越した。

 第二クールは10勝4引分け3敗、勝点34でトップの成績であったが、第一クールが5勝5引分け7敗、勝点20で合計勝点54で6位というのがサガン鳥栖の通算成績である。

 第三クールで第二クールと同じ勝点を獲得しても、合計勝点が88と昇格には厳しい状況にはあるが、あきらめるのは早い。何が起きるか分からないというのがサッカーである。戦力がなくとも戦術で上位陣を撃破しているチームもあり、予断を許さないというのが現状ではないだろうか。

 年間51試合もある今季のリーグ戦に監督、選手、スタッフも疲れてきているのではないだろうか。サポーターもホーム観戦は楽しいが、アウエー応援に疲れているのではないだろうか。

 夏場ということもありスタジアムの芝も疲れているのではないだろうか。さらに、会場ボランティア(アシストクラブ)も疲れているのではないだろうか。来季が何試合になるか不明であるが、年間40試合が限度ではないだろうか。

 監督、選手のコンディションがベストの状態で闘う姿を見ていたいと思う。そのためには、今の倍以上の人々が応援に駆けつけるチームにならなければ、チーム存続さえ危ないというジレンマがある。

 私が一番疲れているのかもしれないが、改めて初心に戻って考えたいと思っている。


気になるところ 21.09.04

 8月29日の第36節栃木FC戦(2対零、島田、トジン)、9月2日の第37節横浜FC戦(2対1、マイク、トジン)と2連勝し、これで4戦負けなし(2勝2引き分け)である。今季は10戦負けなしが1回、4戦負けばしが3回である。

 これからの対戦を考えると9連勝で第45節ベガルタ仙台、第46節湘南ベルマーレ、第47節ヴァンホーレ甲府を迎えることができればJ1昇格の可能性は大きいのではばいだろうか。

 そうなれば監督、選手には強いプレッシャーになることが予想されるが、途中加入のハーフナーマイク選手や山瀬幸広選手の活躍により第二クールは1位となることができた。第三クールでは山瀬幸広選手が怪我で離脱したがホベルト選手の加入で選手層に厚みが出てきた。

 開幕当時のメンバーであれば、昨季のようにスタートダッシュに成功していたとしても、51試合の長丁場で息切れしていたのではないか。今季は途中加入の選手によりチームが活性化しているようである。

 どちらにしても、第二クール以上の成績を残さなければJ1昇格の可能性はない。同じ九州として気がかりなのはJ1大分トリニータの凋落である。サッカーファンとしては九州から少なくとも1チームはJ1で闘って欲しいと願っている。大分トリニータの残留かサガン鳥栖の昇格か可能性が高いのはどちらか。気になるところである。


 前季突破 21.09.21

 「雑感」の更新が遅くなっているのが気になっている。今年の4月から発足した「鳥栖みらい会議」にボランティアとして参加しているため、ベストアメニティスタジアムの試合(アシストクラブ)にも参加しているし、アウエーのスカパー観戦もしているが、HP更新までできていないのが今日この頃である。12月までこの調子になりそうである。

 試合の方は、九州ダービーを1勝(アビスパ福岡3対1)、1敗(ロアッソ熊本1対2)として、現在の通算成績は3勝1分け2敗、勝点10でトップとなっている。九州ダービーとしては1試合(福岡VS熊本)を残しており、熊本が4点差以上で勝利すれば熊本が1位になる。

 来季の九州J2チームの数が気になるが、最高で5チーム(大分、福岡、鳥栖、熊本、北九州)、最低で2チーム(福岡、熊本)となるが、J1チームを零にすることはできない。そのためにも、サガン鳥栖には昇格をお願いしたい。

 チームの方は、熊本の敗戦で落ち込んだが、カターレ富山に1対零と勝利し勝点67で5位になった。3位(4位)が勝点75で差が8点となった。3連勝、3連敗で逆転できるが、対象チームが2チームということで、確率的には数パーセントではないだろうか。

 ところで、カターレ富山に勝って勝点67(40試合:平均1.675)にしたが、前季最終勝点64を超えた。これまでの勝点は08年度64(42試合:平均1.523)、07年度72(48試合:平均1.500)、06年度79(48試合平均1.645)、05年度52(44試合:平均1.181)、04年度35(44試合:平均0.795)となっている。

 現在3位(4位)のチームが勝点75(40試合:平均1.875)であり、同率とすると51試合*1.875=95.625<96が必要である。サガン鳥栖の場合勝点29(9勝2分け)が必要となる計算である。


  鳥栖大能楽 21.10.04

  10月3日、十五夜のベストアメニティスタジアムで鳥栖大能楽が開催された。サッカー以外では10年以上前の映画観賞以来である。ラグビーなど他のスポーツも行われているが見る機会がなかった。

 この催しは、文化庁の「地域文化芸術振興プラン」として文化庁・佐賀県地域文化芸術振興プラン実行委員会・鳥栖能実行委員会が主催し、鳥栖市・鳥栖教育委員会・(財)鳥栖市地域振興財団の共催、久光製薬株式会社が特別協賛として開催された。

 第一部は、大人の鳥栖謡隊と地元子どもたちが出演する素謡「猩々」、子どもたちの小謡「鞍馬天狗」、鳥栖謡隊の素謡「鶴亀」が入場無料(第一部のみ)のスタジアムで披露された。主催者あいさつでは、雨で一喜一憂した裏方の苦労が披露された。(雨天の場合は鳥栖市民文化会館開催)

 第二部は、空には満月が輝くという演出の中、プロによる仕舞「橋弁慶」、舞囃子「融」、狂言「樋の酒」、能「羽衣」が披露された。仕舞「橋弁慶」に地元少年が出演したことには驚かされた。狂言「樋の酒」には野村萬斎氏が出演していた。

 狂言は分かりやすく会場の笑いを誘ったが、能は動きが少なくどう理解していいか分からなかった。その物語を通読していれば理解できたのかもしれない。このような文化的な催しが行われている鳥栖市を誇りに思うとともに、サッカーでも盛り上りたいと念じていた。

 チームの方は、9月23日の水戸ホーリホック(3対1)、9月26日の東京ヴェルディ(2対1)と連勝し、今季4回目の3連勝を達成した。勝点も73まで伸ばし、3位甲府とは勝点差6となった。残り9試合J1昇格(3位以内)の可能性が零ではない。

 10月は佐賀県運動公園陸上競技場での3連戦が待っている。サポーターとしては監督・選手を信頼して応援するのみである。


  夢がある 21.10.24

 20日ぶりの更新になった。この間に10月4日FC岐阜戦(1対零)、10月7日ザスパ草津戦(1対零)、10月10日天皇杯2回戦(VS佐賀東高校)と6連勝したが、10月18日ベカルタ仙台(1対1)引分け、10月21日湘南ベルマーレ戦(零対1)敗戦という結果になっている。

 第三クルーも8勝2分け2敗と好調であるが、上位陣が頑張っているため昇格圏内である3位湘南とは勝点10点、得失点差を考えると11点となっている。残り5試合サガン鳥栖が全勝したしたとしても勝点15であり、湘南が勝点が4(1勝1分け3敗)になると予想はできない。

 たとえ、残り5試合で湘南が勝点4となった場合でも4位甲府(得失点差8点)が勝点6(2勝3敗)となる必要がある。甲府と湘南の直接対決があるため、サガン鳥栖が明日の甲府戦に勝利すればリーグ戦4位という可能性は残っている。

 今からは、チームのモチベーションを維持することが最も難しいことかもしれない。今季の反省事項を明確にして来季の体制作りに着手する必要もあり、主力がレンタル選手であることを考えると更に難しい課題が待っている。

 鳥栖市立図書館で「サッカーの夢と冒険」という本を見つけた。今年の10月2日に購入された本であるが、発行は1993年4月20日である。不思議に思って読んでみると、サガン鳥栖の前身である「PJM(鳥栖)フユーチャーズ」の誕生物語が1/3を占めていた。

 誰かが注文して取り寄せたのではないだろうか。全ては繋がっている。PJM(鳥栖)フユーチャーズの夢がサガン鳥栖の夢になり、私たちの夢になっている。その夢を実現するために努力する。

 その姿から新たな夢が誕生する。そのような夢の連鎖を夢見る一人である。


 1ヶ月 21.11.24

 1ヶ月振りの更新である。リーグ戦は10月25日甲府戦(1対2)に敗れ、天王山とも言える3連戦(仙台、湘南、甲府)を1分け2敗としたことから、昇格は絶望的となったが、チームはあきらめず11月8日徳島戦を1対零と勝利し、得失点差の可能性にかけた。

 しかし、11月21日の湘南VS甲府を湘南が3対2で勝利したことにより、サガン鳥栖の昇格は潰えた。さらに、サガン鳥栖が岡山戦をスコアードローで引き分けたことから、リーグ戦4位(チーム最高順位)も獲得できず、年間順位5位(18チーム)が確定した。

 同時期に並行して開催された天皇杯では、10月31日に開催された天皇杯3回戦J1広島に3対2で勝利するという金星を得ることができた。昨年J2リーグで4回対戦し1勝もできなかったチームに天皇杯で勝利することができた。

 現地広島で応援していたが先制し逆転された時はダメかと思ったが、同点、終了間際の逆転とサッカーの醍醐味を味わうことができた。選手に感謝、感謝である。

 さらに、天皇杯4回戦でガンバ大阪と対戦した。広島開催のため、観客が2千人と少なく寂しい天皇杯だったが、サガン鳥栖応援のサポーターの方が多く、ホームチームとして恥ずかしくない応援ができたと思っている。

 ガンバ大阪とは天皇杯で3回対戦しているが、チーム発足(平成9年)の12月、エンボマ(途中レッド退場)がいるガンバ大阪に途中までリードし、延長戦で逆転負けした思い出がある。当時、勝利したら次の試合(応援)どうしようと真剣に悩んだことが思い出された。

 今回もその時の再現を期待したが、1点を返すのがやっとで3対1で敗戦、昨年の天皇杯ベストエイトまで届かなかった。来季のことを考えるとこれもまたベターではないかと考えることができた。

 リーグ戦途中(甲府戦終了後)で岸野監督続投なしと発表(報道)された。これも、岸野さんにコーチ、監督として5年間指導いただいたことに感謝し、これからのチーム、そして岸野さんにとって、すばらしい選択だったと思いたい。その答えを出すのは、次の監督であり、次の選手たちである。

 それから、11月11日佐賀市内において、松本GMのサッカー殿堂入りの祝賀会が開催された。400人以上の参加者で会場は熱気にあふれていた。これがJ1昇格の祝賀会であればという声を多く聞いたが、佐賀の地において、このような祝賀会を開催できた栄誉は松本GMだけではなく、サガン鳥栖の栄誉でもあるとの思いを新たにした。

 1ヶ月の間に多くの出来事があり、整理できないが監督・選手、そしてチーム関係者に感謝の気持ちで一杯である。鳥栖市のまちづくり「鳥栖みらい会議」に参加して7ヶ月経過した。90名のメンバーが議論した結果を取りまとめるところまできたことを報告して本日は終了したい。


 体制交代 21.12.13

 リーグ最終戦(12月5日)は、ベストアメニティスタジアムで退任が発表された岸野監督の下、11月8日(徳島戦:1対零)、11月22日(岡山戦:スコアレスドロー)、11月29日(愛媛戦:スコアレスドロー)と闘いJ2リーグ5位が確定した我らサガン鳥栖とJ2優勝の可能性があったセレッソ大阪の闘いだった。

 前半に、1点を失ったサガン鳥栖が後半ロスタイムに高地選手の2ゴールで劇的な逆転勝利を手にした。久々にファン・サポーター・監督・選手で盛り上った最終戦であった。

 試合後にベストアメニティスタジアムで会場ボランティア(アシストクラブ)との懇親会があり、翌日はフレスポ鳥栖でサポーターへの報告会、サンメッセ鳥栖で後援会主催の懇親会があり、充実した二日間であった。チームは、最終戦後、直ちに松本GMの監督復帰とユンコーチのヘッドコーチ昇格を発表した。

 今季の反省を込めて早期の体制発表となったが、移籍規約の変更に伴い昨季までの契約更新が参考にできないことから、新メンバーが固まるのは例年どおりキャンプ直前になるのではないだろうか。

 サッカースタイルは変わらないにしても、ユンヘッドコーチの広い視野とボールコントロールの技術が伝授されれば、攻撃力はアップされるのではないだろうか。守備力は、適任の守備コーチを招聘し、現在のメンバーが残れば問題ないと思われる。

 問題点は、芝田フィジカルコーチの退任もあり、新しいフィジカルコーチが選手全員の特徴を把握し、キャンプでどれだけ体力増強ができるかかではないだろうか。

 ところで、J2降格した大分トリニータで諸問題が発生している。J1残留を果たしていた場合には、問題点を先延ばしするだけで、さらに傷口を大きくしていただけかもしれないと思うと、再出発するチャンスを得たと考えるべきではないだろうか。

 レベルは異なるが、同じような苦楽を味わったチームとして、九州のライバルとして、切磋琢磨していくことが求められているのではないだろうか。九州の5チーム、それぞれ歴史は異なるが、同じ土俵に乗ることになった来季は楽しみである。


 移籍.21.12.23

 最終戦終了後、チームから12月6日岸野監督の横浜FC監督就任、島田選手のレンタル終了、12月7日松本GMの監督就任、ユンコーチのヘッドコーチ就任、12月10日廣瀬選手の栃木FC移籍、12月17日の高地選手、中村コーチ、芝田コーチの横浜FC移籍、12月19日萬代選手のジュビロ磐田からの移籍、12月21日武岡選手、渡邉選手の横浜FC移籍が発表されている。

 目立つのは、横浜FCへの移籍が監督、コーチ2名、選手3名と多いことである。外国では監督がコーチを引き連れて新チームに乗り込み、自分好みのチームにするために核となる選手を前のチームからスカウトすることは良くある話しである。

 これまで、日本で少なかったのは日本人の奥ゆかしさが原因かと思っていたが、どうも移籍環境が原因のようである。従来もある年齢以上の選手の移籍には移籍金が不要であったが、今季から全選手の移籍金が廃止され、移籍への大きな障害がなくなった。

 複数年契約であれば相手チームに違約金を請求できるようであるが、サガン鳥栖のような地方の弱小チームでは複数年契約は難しいのではないだろうか。実力の世界であり、よりレベルの高いチームへ、より年俸が高いチームへと選手が流れるのではないだろうか。

 一方、ビッククラブは、高い移籍料を払わないために高校生や大学生のルーキーを囲い込んでいたが、即戦力となる選手を他のチームからスカウトすれば、アジアチャンピョンリーグにも対応できるチームができるのではないだろうか。

 また、地方の弱小チーム同士は、チームの目標、コーチの指導力、練習環境、サポーターの熱狂度、生活環境など総合力で競い合うことになるのではないだろうか。選手にビッククラブへのチャレンジの機会を与えるとともに、現役引退後のサポート体制の充実も忘れてはならない。

 ルーキーの武岡選手と渡邉選手の移籍にはビックリした。新人とは複数年契約を結ぶべきであるが、理由は3年間チームが責任をもって選手を育てるという約束をすることが、学校指導者、親御さん、本人からの信頼を得る方法であると思っているからである。結果として途中移籍する場合に違約金を支払うのは当然ではないだろうか。

 チームフロントと選手との間で信頼関係を構築できれば、中堅選手の複数年契約も増加するのではないだろうか。ただ、お互いにリスクがあることも忘れてはならない。


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