雑感(平成20年01月-平成20年12月)


新年を迎えて 20.01.01

 明けましておめでとうございます。

 昨季のサガン鳥栖は、J2リーグ戦(48試合)を21勝9引分け18敗、勝点72、第8位(13チーム中)、天皇杯2勝(4回戦突破)という結果でした。リーグ成績は4位から後退しましたが、天皇杯でJ1チームに勝利したり、九州ダービーで勝ち越すなどチームの歴史に刻まれる充実したシーズンだったのではないでしょうか。

 今季は、ロアッソ熊本が昇格し、新たなダービーが誕生しましたが、個人的には「有明ダービー」として、アビスパ福岡との「九州ダービー」とは区別したいと思っています。そして、Jリーグの先輩として恥ずかしくない試合、応援を披露すべきだと思っています。

 また、今季はチーム数が15チームに増加したことから、3回戦総当りの42試合ということで目標設定が難しい状況ですが、今季の成績(勝点72)が最低目標となることは間違いないでしょう。

 さらに、近隣チーム(広島、福岡、熊本)とのホーム戦数が気になるところです。おそらく、広島:福岡、福岡:鳥栖鳥栖:熊本、熊本:広島、熊本:福岡、鳥栖:広島が2:1となるのではないかと予想しています。逆となる可能性もありますが、ベアスタジアムの動線を考えると九州ダービーは1試合(中盤戦)となるのではないでしょうか。

 開幕戦は、福岡VS鳥栖、熊本VS広島を予想しています。考えるだけで楽しいパズルです。チームの陣容も固まりつつあり期待が高まるばかりです。心配なのはキャンプ地です。できれば温かいところでと思いますが、例年どおり、日田市中津江村、鹿児島市を予想しています。

 ところで、昨年2月に「サガントス後援会」が発足し、400名(社)を超える多くの方々に入会していただきました。

 これで直接クラブを支える方法として@ドリームパスポート(年間シート)の購入、Aグッズの購入、Bサガントス後援会への入会、Cアシストクラブ(会場ボランティア)への参加とメニューが増加しました。

 年間投資額を考えて、まず、ドリームパスポートを購入し、欲しいグッズを予約し、余裕があれば後援会に入会する。予算に余裕があってもなくともボランティアには参加できます。私は今季もフルコースの予定です。皆様にも後援会入会、ボランティア参加をよろしくお願いします。

 さらに、サポーターの情報源として、情報交換の場として、インターネット上で@チームホームページ、A絆プロジェクト、Bサガン鳥栖SNSが設けられており、また、サガン鳥栖を応援する地域商店が加盟するサガン鳥栖ドリームショップ(加盟店99店舗)があります。

 クラブの財政基盤を確立するためには、これらを有機的に機能させることが今後の課題ではないでしょうか。 


  夢結蹴 20.01.14

 2008年チーム始動は、1月20日と発表されている。今季は退団(零査定)者が少なかったこともあり、新加入選手(契約更新)の発表が遅れている感じがするが、例年どおりのようである。

 練習開始前にメディカルチェックも実施されるであろうから、今週前半には藤田選手や外国籍選手(ユン選手、レオナルド選手、ジョズエ選手)の去就が明らかになるのではないだろうか。練習開始後も移籍情報が飛び交うことが予想されるが、遅くともキャンプイン時には体制が整うのではないだろうか。

 遅れているのは、スケジュール発表のようである。昨年は余り感じなかったが、遠方から駆けつける身になってみると、早めにスケジュールを明らかにして欲しいと感じている。私と同じようにチームスケジュールにあわせて行動している人も多いのではないだろうか。

 ところで、チーム年賀状でスローガンとして「夢結蹴(ユメケッショウ)」が発表されている。夢が実現できる年になることを祈念したスローガンである。J1昇格という夢を実現することができれば、さらに高い夢を追い続けることになるのではないだろうか。

 個人的には、100年続くクラブ造りが夢である。直ぐに、J1昇格ができなかったとしても、地域のクラブとして、特色のあるクラブとして成長し続けることが、J1昇格や真のチャンピオンを目指すチームに必要なことだと思っている。

 蛇足になるが、昨年12月28日付で旧株式会社サガン鳥栖の清算人から分配金が振り込まれてきた。最終的な計算書が送られていないので詳細は不明であるが、3年かかって、やっと清算が終了したということではないだろうか。

 現在のチームがあるのは、旧株主の尽力の賜物であり、関係者の努力の結晶であることを忘れてはならない。また、「時」にも、「財」にも、「人」にも恵まれなかったという反省に立ち、今のクラブを盛り上げることも忘れてならないと思っている。


 チーム始動 20.01.20

 今日(1月20日)は、待ちに待ったチーム始動の日である。あいにくの天気であるが、久々にGM、監督、選手、スタッフの顔が見れると思うと楽しみである。所用のため鳥栖に帰ってきており、ベアスタジアムでの初練習を見学することができる。

 今季の移籍では藤田選手と高地選手の去就を注目していたが、2人とも残留との結論が出た。今季のメンバーから判断するとスタートダッシュに成功すれば、J1昇格も夢ではないと思う。外国籍選手(ユン選手、ジョズエ選手)、地元選手(田中選手)の去就が明らかになっていないが、チームとして、選手個人としてベターな結論を期待したい。

 J1昇格を実現するためには、連敗した時のリーダーシップ、バックアップメンバー(控組)のレベルアップが必要条件になることは明らかであり、昇格争いの経験がないことが一番の弱点ではないだろうか。

 今季の課題は、昇格争いを経験し、監督、選手、サポーターが心身の準備をすることと、クラブの体力増強を図ることではないだろうか。そして、岸野監督3年目(新生サガン鳥栖5年目)の来季が勝負の年だと思っている。 

 ところで、キャンプ地は昨年と同じ場所のようである。【1次キャンプ 1月27日(日)〜1月31日(木)  鯛生スポーツセンター(日田市中津江村)】【2次キャンプ 2月17日(日)〜2月21日(木) 鹿児島県立鴨池陸上競技場(鹿児島市)】

 キャンプでは、基礎体力のアップと昨季のベースを確認し、応用力アップを図ってもらいたいと思っているが、怪我人が続出し、開幕戦をベストメンバーでできない状態になることは避けて欲しい。その意味で張り切りすぎはタブーである。


 2008年日程発表 20.01.27

 1月20日のベアスタは雨で寒い1日であったが、1,300人と思った以上のサポーターの数であった。これで雨もなく、日差しがあれば試合並みの観客になったのではないだろうか。28名の選手がチーム始動に参加していたが、松本GMが挨拶で選手29名と言っていたので、まだ発表されていない選手がいるのかも知れない。

 若い選手が多くなり一抹の不安は残るが、松本氏が鳥栖に来て5年目のチームでる。寄せ集めのチームではなく、サガン鳥栖が新卒で採用した選手が主力となっており、プランどおりにチーム編成ができたのではないだろうか。

 サガン鳥栖のチームプランは、J1チーム経験者を集めてJ1昇格を狙うのではなく、新卒(大学・高校)から育成し、チーム力をアップすることだと思われる。将来は、ユース年代から育て、トップチームで主力に育てることがベターであるが、今は間に合わない。

 このプランの重要性は、スタッフに人材が得られるか否かではないだろうか。それと継続である。現在のサガン鳥栖は松本育夫氏の指導力とカリスマ性に依存しているが、その信念と行動力を引き継ぐ人材を得ることがこれからの課題ではないだろうか。

 それが、現在のスタッフ(フロント、監督、コーチ)から育てるのか、外部から招聘するのか、長いスパンで考えるべきことだと思っている。

 ところで、2008年のJ2リーグの日程が発表になっている。気になるホームゲーム数であるが、2試合がベカルタ仙台、ヴァンフォーレ甲府、ザスパ草津、横浜FC、湘南ベルマーレ、セレッソ大阪ロアッソ熊本の7チームで、1試合がモンテディオ山形、水戸ホーリーホック、FC岐阜、徳島ヴォルデス愛媛FCサンフレッチェ広島アビスパ福岡の7チームである。

 アウエー応援を考えると、行けるかどうかは別にして、日帰りバスで応援に行ける試合が2チーム×1回、4チーム×2回と多くなっており、地元サポーターには楽しみが増えたと感じている。また、ベアスタの観客動員を考えるとアビスパ福岡の減少分はロアッソ熊本からの応援に期待したいと思っている。


 練習試合 20.02.10

 チームは、第一次キャンプ(日田市 中津江村:鯛生スポーツセンター)が無事終わり、鳥栖での調整を行っている。福岡大学との練習試合に続き、9日鳥栖市の北部グランドにて韓国Kリーグの水原三星と練習試合がで行われた。

 冷たい風と小雨が時折降る中、多くのサポーター(約380人)が詰め掛ける中、激しい試合が展開されたが、両チームにゴールは生まれずドローに終わった。ベストメンバーではなかったが、久々の試合を堪能することができた。

 体格差を運動量とパスワークで対抗し、一発レッド、イエロー2枚レッドなど相手チームのハードプレイを誘発してしまったが、この時期としては、大きな怪我もなく、有意義な練習試合だったと感じた。

 今後も鳥栖と2次キャンプ (2月17日(日)〜2月21日(木) 鹿児島県立鴨池陸上競技場)で練習試合が行われると思うが、大きな怪我をしないよう体調管理をお願いしたい。

 ところで、心配されたユニホームスポンサーも株式会社ディーエイチシー胸部株式会社ブリヂストン背面部九州電力株式会社佐賀支店袖部と発表され一安心である。スポンサー各社には感謝申し上げたい。

 この時期にピッチ看板等の広告スポンサーが増えることが、チームの経営基盤を確立することにもなることから、佐賀県、筑後地区の企業、そして全国の企業に今後ともアピールしていただきたいと思っている。

 その意味で、鳥栖スタジアムの命名権を取得しベストアメニティ社長の内田弘(50)さんのサガン鳥栖に対する「思い」が佐賀新聞26面「この人」で紹介されている。地元企業、そして市民の皆様に是非読んでいただきたい記事である。


 松本GMの危機感 20.02.17

 2月16日、9時30分からの「練習」(鳥栖北部グランド)、11時からの「アシストクラブ・キックオフミーティング」(ベストアメニティスタジアム会議室)、13時からの「サポーターミーティング」(ベストアメニティスタジアム会議室)、15時からの「トヨタ紡織九州レッドトルネード・サガントス合同ファン感謝の集い」(ジョイフルタウン鳥栖・ウエルカムコート)に参加・見学をした。

 練習では「走る」姿しか見ていないが、選手の気迫を感じることができ、サポーターミーティングでは松本GMの「熱弁」に感動を感じることができ、感謝の集いではチームの明るさを感じることができた。

 しかし、アシストクラブ・キックオフミーティングへの新規参加者数が少なかったこと、松本GMの危機感、ファン感謝の集いのファン・サポーターの人数が気になった。

 松本GMの挨拶(30分間)は、後日、チームHPで発表になると思うので要点だけを述べたい。

 第一点は、チーム編成方針と現状説明、第二点は、クラブ存続(黒字化)へのこだわり、第三点は、デッドマール・クラマー氏と岡野俊一郎氏の『早春ビック2対談』開催、第四点は4つの10(テン)作戦について説明があった。

 論旨は、運営会社あってのチーム(監督・選手・スタッフ)であり、サポーターとの考えから、連続赤字となっている運営会社を黒字化することがクラブ全体の命題であり、営業部長、GM、監督がその職を辞する覚悟で取り組むとの説明があった。

 その方策として、自治体、スポンサー、サポーターの協力を得ながら、4つの目標(10作戦)を実現し、J1昇格という夢を皆さんとともに実現したいとの熱く語られていた。

 【4つの目標】@鳥栖市民10%の毎試合観戦、A半径10キロ以内(筑後地区を含む。)のリピーター増、B平均入場者数10,000人、C財政規模を2010年に10億円へ


 サガントス後援会 20.02.23

 キャンプ見学はできなかったが、第二次キャンプ(鹿児島市)も無事終わり、開幕戦に向けて順調に仕上がっているのではないだろうか。怪我人はいるが大きな痛手にはならないのではないだろうか。あせらずに調整して欲しいと願っている。

 2月23日、24日、「市民とサガン鳥栖との集い」(財団法人鳥栖市地域振興財団主催)がベストアメニティスタジアムで開催される。そのメインイベントとして2月23日サガン鳥栖のテストマッチ(対コンサードーレ札幌)が開催され、同日、ベストアメニティスタジアム1階でサガントス後援会の第1回定時総会も開催される。

 サガントス後援会は、平成19年2月24日に設立総会が開催され1年を経過したところであり、総会資料によると平成19年度末の会員数は法人会員60社(85口)、個人会員353人(407口)、合計413社・人(492口)とある。

 会員数が多いか少ないかというと、アルビレックス新潟後援会(1,300社、10,300人)、レッドダイヤモンド後援会(394社、9,995人)に比べれば少ないが、発足1年目としては健闘しているのかもしれない。

 会員の特典や活動内容が後援会(クラブ)によって異なるため、どの程度が適正規模なのか不明であるが、クラブの規模からしたら5,000社・人が目標値になるのではないだろうか。

 平成19年度の活動内容として、チケット・優待券の配付(購入)、イヤーブックの配付(購入)、講演会の開催、シーズン終了報告会の開催、剰余金のチームへの寄贈などが挙げられており、全体としてクラブの収入に500万円程度貢献したことになる。

 支援金額としては少ないかもしれないが、クラブの運営会社が連年赤字という状態の中で少しでもクラブを支援したいとの気持ちがこもった金額である。

 今後とも、砂岩(サガン)となって後援会活動のお手伝いをしたいと思っている。


  開幕戦初勝利 20.03.09

 2008年シーズンが3月8日(土)に開幕した。サガン鳥栖の開幕戦(VSモンテディオ山形)は昨年に引き続きベストアメニティスタジアムで開催され、1対零と粘り勝ちした。佐賀新聞(9日)では「サガン開幕戦初勝利」との見出しでJ2加盟以来の初勝利と報道されている。

 サガン鳥栖誕生から試合観戦し、出だしが悪いチームだと思っていたが、開幕戦未勝利だということは認識していなかった。開幕戦の雰囲気に呑まれてしまって実力を発揮できない状態が続いたということかもしれないが、それは対戦する相手チームにも言えることで勝つ実力がなかったということかもしれない。

 今季の開幕戦も選手たちは緊張感に包まれており、日ごろのチームではなかったようである。その中での1勝は大きな1勝であり、次のステップへ進む1勝だと感じている。

 リーグ1位の若いチームであり、小柄な選手が多いチームが長いリーグ戦を闘うには、強い精神力を持つことが大切になってくるであろう。昇格がかかった試合であれば、開幕戦以上に緊張することが予想され、実力を発揮できないまま敗れ去るのではないかとの不安が大きい。

 指揮官が選手を鼓舞し、信頼し、一体となるとともに、技術・体力に自信が持てる練習と勝利(シュート)のイメージトレーニングも必要なのではないだろうか。開幕戦初勝利という美酒に惑わされることなく、次のステップに昇っていただきたい。

 応援の方は、観客が7千人と少なかったことは気になるが、スタンド全体がチームカラーに染まり、新しい応援歌(?)も披露され、選手以上に昇格にかけるサポーターの熱意が伝わってくるスタンドであった。チームの勝利によりスタンドの一体感も演出され、今後の応援が楽しみになってきた。


  開幕2連勝 20.03.21

 3月20日、J2リーグ第3節(VSセレッソ大阪)がベストアメニティスタジアム(旧鳥栖スタジアム)で開催された。15チーム3回総当りの変則ルールのため第2節の闘いがなかったサガン鳥栖はホーム2連戦となった。

 試合の方は、前半戦は押したり押されたりのシーソーゲームであったが、後半10分の交代(清水選手→レオナルド:今季初出場)から攻勢に出たサガン鳥栖が谷口選手(今季初出場)のボレーシュートで得点を決め勝利(1対零)した。

 パスミスなどの連携不足は改善されたが、パスカットされるシーンがまだ多く、フィニッシュまで至らないケースも多かった。相手チームの時間帯が多かったが、後半の鳥栖の時間帯に飯尾選手のボレーシュート(開幕戦:同じ角度から同じゴール右隅)が再現された。

 正に岸野監督が目指す試合(零封して1点で勝つ)かも知れない。ただ、相手チームも研究しているのでプレスサッカーだけでは勝てないであろうし、サイド攻撃やスペースを使う闘い方も必要になってくるであろう。また、退場者が出た時の闘い方(10対11、11対10)も問題になるだろう。

 さらに、年配者がいないため、先制された時、敗れた時のリーダーシップにも不安が残るなど、開幕2連勝しても心配は絶えない。

 しかし、谷口選手という新しいヒーローが誕生したことは、FW陣の競争が厳しくなり、チームに活気を生む要因にもなるのではないだろうか。また、ルーキーの島嵜選手や下地選手も今季初出場と選手層が厚くなったことを示したのではないだろうか。

 第4節は、横浜FCとの闘いである。第5節の九州ダービー(対熊本戦)を盛り上げるためにも3連勝して戻って欲しい。


 チャレンジャー 20.03.30

 3月23日、ニッパツ三ツ沢球技場で開催された第4節(VS横浜FC)をテレビ観戦した。サガン鳥栖はゲームを支配し、FWがチャレンジしているものの、守備意識の高い相手チームを崩すことはできなかった。高地選手のおしいシュートが2本あったが、最後のところで得点が逃げてしまった。

 相手チームの攻撃に対し、ディフェンス陣だけでなく全員で守る姿勢はサガン鳥栖も負けていなかった。両者に得点はなかったが、スピードのある試合展開ですばらしい試合であった。

 勝てなかったことは残念であるが、開幕3試合連続完封という成果を強調すべきかもしれない。第5節(3月29日)の結果から今日(3月30日)のダービー(VS熊本)に勝利すれば単独2位(勝点10は同じ、得失点差で?)となる。

 そのためにも、是非、勝利をもぎ取って欲しいものである。練習試合の負けをリベンジすることも忘れてはならない。それから、歴史に残るダービーにするためにも初戦が大切である。

 そして、もう一つのダービーである福岡戦(第8節)に向けて無敗記録を続けて欲しいと願っている。そのためには、チャレンジャーとしての気持ちを持ち続けることが選手だけでなく、ファン・サポーターにも求められているのではないだろうか。

 今日の勝利を願って. ダービーの盛況を願って. J1昇格を願って. サガン鳥栖を応援しよう!


  ビジネスチャンス 20.04.07(4/12)

 第6節を終了してサガン鳥栖の成績は、3勝2引分無敗で勝ち点11、得失点差プラス3でリーグ2位の成績を残している。

 レギュラー陣に移籍がなく、シーズン終了時のチーム環境がそのまま維持できた結果ではないだろうか?

 藤田選手の怪我による欠場により総得点が5点と少ないのは予想どおりであるが、入団2年目の谷口選手(19歳)が2得点とブレイクし、飯尾選手、金選手、柴小屋選手の得点シーンも素晴らしかった。第6節で藤田選手も復帰し、FWのレギュラー争いが厳しくなるのではないだろうか。

 潟Tガンドリームスがサガン鳥栖の運営を始めて3年を経過した。経営的には苦戦の連続のようであるが、大学卒選手を中心に補強してきた結果、最も平均年齢が若いチームでありながら、安定した成績を残せるようになったのではないだろうか。

 現在の体制を今後3年間維持すれば、J1でも闘えるチームが見えてくると思っているが、ブレイクした選手は引き抜きがある。選手のためにもチームはそれに応える必要があるだろう。その結果、J1昇格(定着)には5年から10年を要すると予想している。

 過去3年間になかったスタートダッシュに今季は成功したが、晴れの日ばかりでないことも応援する人々は知っている。1日でも長く夢を見たいと思っているのはサポーターだけではない。

 この成績で潟Tガンドリームスの営業活動にも力が入っているのではないだろうか。今季黒字にならなければ責任をとると頑張っているスタッフもいると聞く。

 一日でも長く夢をみるためにサポーターも何をすべきか自問自答する日々が続くのではないだろうか。


 ビジネスチャンスA 20.04.08(4/12) 

 今季からJ2リーグの九州ダービーが三つ巴(鳥栖・福岡・熊本)となり、「九州ダービー」としてPRされることになった。スタンプや共同企画のタオルを販売するなど各クラブが観客増に努力されているところである。

 鳥栖と佐賀だけでは、お互いに熱くなりすぎ協力どころではなかったが、今後のことを考えるとビジネスチャンスとも言えるのではないだろうか? そこで、九州ダービー9試合をセットにしたセールスができないか考えた。

 9試合セットの冠スポンサーを募集し、各会場入り口に共通の広告塔(ビニール製で持ち運びができるもの)を設置したり、テレビ中継(ローカル民放)をしたりできないだろうか? 九州と名のつく企業・団体にとって絶好のPRの場となり、スポンサーがつくのではないだろうか。

クラブが企画運営するのではなく、企画会社にセットにした権利を販売することも可能ではないだろうか。商標登録ができるのか?テレビ中継が可能なのか?確認すべき事項もあるが、各クラブの共存共栄を図ることが九州サッカーの普及・強化にもなるのではないだろうか?

九州には、J1の大分、J2の鳥栖、福岡、熊本、J予備軍として北九州、長崎、鹿児島、宮崎、沖縄にチームがある。将来構想も考え九州全体として増収になるアイデアが必要になっているのではないだろうか?


 試合告知 20.04.14(4/19) 

 サガン鳥栖は3勝3分零敗、勝点12で前節の第2位と変わらずというのが第7節を終了した時点の成績である。開幕連続無敗記録6試合も初めての経験であり良い方向に回転していると感じているのは私だけではないであろう。

 第8節は、レベルファイブスタジアム(旧博多の森球技場)で九州ダービー(対福岡戦)が開催される。昨季の感動(勝利)を再現することがチームに与えられた課題である。油断しなければ勝てる試合(2試合)を追いつかれてドローという結果も無視できない。

 昨季のサガン鳥栖も第1クールで5失点という試合を繰り返した。その反省に立ってチームを立て直した経験がある。アビスパ福岡も今後立ち直るであろうが、遠慮せずにサガン鳥栖の実力を示して欲しい。それがダービーである。

 気になるのは、この好成績にもかかわらず、観客が5千人を切ったことである。これまでも、チームが好調でもなかなか観客が増えないというジレンマがあった。

 テレビや新聞で好調な状態を知っていても、試合がある日を知らない、雨の日は中止と思っている、誘ってくれる人がいない、入場券を買う場所が分からない、日本代表なら、J1ならとの理由でスタジアムまで足を運んでいない人も多い。

 松本郁夫GMの努力によりマスコミへのアピールも大幅に増加しており、チームスタッフやサポーターの努力もあり広範囲にポスターも掲示できているのではないだろうか。さらに、野外掲示板(鳥栖駅前、鳥栖市役所前、国道3号線沿い)、屋内掲示板(鳥栖駅コンコース、その他)も設置されている。

 何が足らないのか、改善すべき事項があるのか、我々サポーターもチームとともに考える必要があるのではないだろうか。 


 敗戦 20.04.23(4/26) 

 今季初めての敗戦が最も負けたくない九州ダービー(対福岡)での敗戦となった。勝ちたい気持ちがぶつかり合い、普通の状態であれば犯すことのないミスも生まれ、そのミスから失点した。

 いつかは敗れるということは覚悟していたにもかかわらず、がっくりきたのは期待が大きかったせいかもしれない。敗戦はミスだけのせいではないかもしれない。チームにもサポーターにも慢心があったのではないだろうか。

 その結果、3勝3引分け1敗、勝点12、リーグ5位となった。まだ、第一クールの半分7試合が終了したところであり、今後の頑張り、団結力が鍵となるであろう。

 試合の後半には、今後の闘いのオプション(スリーバック、スリートップ)が試されたのではないだろうか。機能したとは言えないが、一つのチャレンジだと感じている。

 オプションを使いこなし、新たな闘い方もできるチームに成長することを期待したい。昨季の開幕戦でのショックより軽症であるが、同じ気持ちでチャレンジして欲しい。

 得点力アップが必要であるが、当面はチームの団結力を高めてリーグ最少負け数、最少被得点を堅持していただきたい。そして、次節の徳島戦は、柴小屋選手の出場停止を乗り越え、勝利を目指して欲しいと思っている。


  団結力 20.04.27

 第9節徳島戦は、2点を先行したが終了間際に失点し、2対1で勝利した。4勝3引分け1敗で勝点15、得失点差2で第3位である。

 開始早々から積極的にプレスサッカーを仕掛け、相手チームのGKのミスを誘い、前半6分に高地選手がFKを決めることができたことで、心配された九州ダービーの後遺症を払拭し、自分たちのサッカーができた。

 先発から外されるかもしれないと心配された赤星選手が先発したことが、監督の選手のへの信頼を赤星選手だけでなく、他の選手にも感じさせていたのではないだろうか。そこから、チームの団結力が固まったと感じている。

 これから、怪我やカード累積以外でメンバーから外される選手がでてくると想定されるが、プレイの問題点を指摘し、練習方法をアドバイスするなどのケアをしていくことが団結力を維持するとともに、チーム力のアップにつながるのではないだろうか。

 チームの団結力を維持することも監督、コーチの重要な仕事だと感じた試合だった。

 ところで、4月26日から5月11日までの17日間に5試合というハードスケジュールが待っている。その後に広島、甲府という強敵が控えている。次節の対戦相手に集中することが、この期間を乗り越える秘訣ではないだろうか。

 DF陣は、飯尾選手が怪我から復帰し、次節は柴小屋選手も戻ってくる。ボランチの控えは不明であるがMF陣は人材豊富であり、FW陣の競争も激しくなっている。

 今のままでも混戦となっているJ1昇格争いの一角に食い込む力はあると思っているが、J1昇格のためには運営会社、監督、コーチ、選手、スタッフ、ボランティア、サポーター、スポンサーの団結力を高めることが必要条件ではないだろうか。


 収支報告 20.04.30

 第10節仙台戦は、後半3失点し零対3で敗れた。家庭サービスのためテレビ観戦を諦め、ドライブの途中で結果をチェックしがっかりした。順位も6位と後退した。

 今日は、自宅で内容をチェックするために仙台戦の録画放送を見る予定だったが、来客のためままならず、試合内容のチェックもお預けになった。

 したがって、試合内容にはコメントできないが、直ぐに5月3日の水戸戦が待っており、監督も選手もサポーターも切り換える必要があるのではないだろうか。

 試合の結果以上に気になるのが、運営会社である潟Tガンドリームスの収支報告である。2月末決算のため4月末が株主総会の時期である。今のところ、収支報告についてマスコミ発表がないので不明であるが、今季の運営状況から推察すると真剣に営業努力、経営努力されていると感じており、経営陣、スタッフの皆さんに感謝している。

 第三者的に見ると、チームの成績も良く、ユニホームスポンサーも一流企業であり、固定のファン・サポーターもいるチームが経営的に厳しい状況にあるということは信じられないのではないだろうか。

 原因は、スポーツ観戦のライバルであるプロ野球チームが福岡にあり、近くに同じJ2リーグのチームがあり、活動エリア(佐賀県)は元々サッカーが盛んな地区ではない。また、活動エリアの経済規模や人口も少なく、ホームタウンが県境にある(県庁所在地でない)などが考えられるのではないだろうか。

 これをクリアするために九州ダービーを盛り上げ、サッカー教室を活動エリアに展開するとともに、スポンサーの協力で活動エリアでない福岡県筑後地区でサッカー教室を開いたり、スポンサー商品の拡販に協力したり、後援会を立ち上げたりしているのではないだろうか。

 この結果は、数年経過しないと判断できないが、好ましい方向だと感じており、さらに、プロ野球チームと連携できる企画があればと思っている。

 したがって、ファン・サポーター、そして市民へ単に数額だけの収支報告ではなく、その分析結果と、それを踏まえた2008年度の事業計画も併せて報告して欲しいと願っている。


 観客動員 20.05.04

 第11節水戸戦は、後半3得点で3対零と快勝した。リーグの成績は5勝3分け2敗、勝点18で4位となった。昨季は、第11節終了時で2勝2分け6敗、勝点8で12位だった。チームとしてスタートダッシュができたと評価されるのではないだろうか。

 水戸戦は、前半32分相手選手の退場で11対10になり、守備的になったチームに勝てないというジレンマが予想されたが、高橋選手のロングシュートが決まりこれを払拭することができた。

 後半冒頭のメンバー交代(AUTレオナルド、IN加藤)からリズムが良くなり、後半20分の交代(AUT金、IN野崎)で中盤を厚くしたため、高橋選手(ボランチ)へのプレッシャーがなくなり、フリーでロングシュートすることができた。

 これで、チームの雰囲気も変わり、超攻撃的に2点目を取りに行った。見ている方は水戸のカウンター攻撃に一抹の不安を感じたが、その余力は残っていなかったようである。高地選手のすばらしいFKで2点目をゲットしたことで勝利を確信したが、最後に今季初出場の石田選手が交代出場1分でミドルシュートを決めたのには驚いた。

 ベアスタには5,507人の観客が訪れ、すばらしい得点シーンの連続で多いに盛り上った。観客が少ないという評価もできるかもしれないが、これまでの経験から地区別の無料招待がなく、ゴールデンウイークの好天気に恵まれた日としては多い方ではないだろうか。

 理想は8,000人、10,000人を超えることであるが、サガン鳥栖が好調なのは知っているが、相手チームを含めて知っている選手がいない、J1昇格したらといった声もあり、まだ、まだ、話題性が低いのが現実である。

 今季は、集客を見込める広島戦、福岡戦がホーム各1試合のため観客動員では苦戦しそうである。アウエーで岐阜、湘南に連勝すれば、5月17日の広島戦は元日本代表がいるチームであり、勝てば単独首位というシナリオも予想されるので観客が10,000人を超えるかもしれない。


 ファンブック 20.05.06

 今日、5月6日、第12節岐阜戦がアウエー(岐阜市メモリアルセンター長良川競技場)で開催される。初対決のチームであるが、侮れないチームのようである。

 昨日(5日)の練習(ベアスタ)を見学し、自宅へ帰る途中、私は国道3号線で渋滞に巻き込まれてしまった。ベアスタの駐車場には、遠征組を乗せるバスが待機していたが、このゴールデンウイークの渋滞の中、無事に空港までたどり着くか心配になってしまった。

 私は、国道3号線を迂回して別ルートで帰宅することができた。プロが運転するバスなので心配するまでもないと思いつつ、選手のコンディションが心配になってきたが、遠征はお互い様であり、それを理由にパフォーマンスが落ちることもないだろうと思い直す自分がいた。

 選手たちには、今日も、これからも、強い心を持って闘って欲しい。結果はどうであれ、全力で闘うことがファン・サポーターの願いであり、勝利(勝点)を手にすることができれば最上の歓びである。

 ところで、5月3日のホーム会場(ベアスタ)で「サガン鳥栖オフィシャルファンブック2008」が販売された。(単価1,000円、ドリームパスポート購入者800円。)後援会メンバー(2008年会費納入者)には無料進呈となっている。昨季に比べ大きさが一回り小さくなっている(A4→B5)が、ページ数は同じ66ページである。

 内容も充実しており、特徴的なのはサガン鳥栖関係者の全てを網羅しようという編集姿勢である。トップチームの監督、コーチ、選手、スタッフだけではなく、ユース各年代の監督、コーチ、選手、スタッフ、サッカースクールのコーチの顔写真、略歴が掲載されている。

 また、記憶に残る元サガン戦士40人(編集部)の短評と現在を記載するとともに、サガンティーナやアシストクラブ(ボランティア)の紹介やサッカースクール生やサガントス後援会のメンバー(法人会員73社、個人会員425人)の氏名(名称)が掲載されている。

 個人的に感動したのは、新聞記者・専門誌記者・ライターによる特別コラムである。ある面、外部からの評価であり、ある面、サポーター的な評価と様々であるが、一読に値するコラムである。

 それと、選手たちのサッカー歴で生え抜きの選手が多いことに驚かされた。J1・J2で別のチームでの出場経験があるのが、飯尾選手(V川ア、仙台)、金選手(C大阪)、山城選手(C大阪)、石田選手(清水)、清水(仙台)、柴小屋(大分、水戸)、室選手(東京V)の7人である。Jリーグ特別指定選手2名を除くと22人が生え抜きである。(レオナルド選手<レンタル>を含む。)


 コンディション 20.05.12


 第13節湘南戦は、先発5人を入れ替える思い切った作戦で闘ったが敗れた。12日の佐賀新聞には「サガン“奇策”不発」との見出しで報道されており、サガン鳥栖は6勝3分け3敗、勝点21で5位と後退した。

 今節の闘いが勝負を度外視した作戦だったのか、勝負にこだわった作戦だったのか不明ではあるが、怪我と疲労のため先発メンバーを入れ替える必要性があったのも事実ではないだろうか。

 結果として、負けたが得るものがなかったわけでもない。先発したメンバーでは相手チームを押し返す力がないこともわかった。各人が今後の練習で課題を克服することを願っている。

 また、マンマークには功罪があることは明らかであり、結果として失敗したが、チャレンジ精神は認めるべきであろう。ロスタイムであったが、得点した金選手は肩の力が抜けるのではないだろうか。自然体でシュートができれば得点はもっと増えるのではないだろうか。

 問題は、広島戦の闘い方であり、先発メンバーである。個人的には、今回休ませたメンバーが中心になることを期待している。

 今節の闘い方は広島、甲府戦を見据えた采配だったのではないかと思っている。しかし、この3試合で今季が終わるわけではないので、その後の闘いも大切である。夏場に向かってのコンディションの維持はチーム全体の課題であることを忘れてはならない。


 アイデア 20.05.18

 第14節広島戦は、零対1の完封負けであった。アシストクラブ(ボランティア)参加のため、試合は横目で見ていただけであるが、7,897人の観客の反応は、結果に不満であるが、試合内容には満足したと言ったところではないだろうか。

 これからスカパー(録画)を見て試合内容を確認したいと思っている。前節のようにマンマークするのではなく、引いて守って引分け狙いでもなく、得点を目指して闘ったが、相手が1枚上だったというのが、岸野監督の記者会見や新聞報道から感じられる。

 チームが強くなるためには、自分たちの闘いを続ける以外にはないであろう。色んな戦術の変更はあると思うがチームスタイルまで変えることはできないのではないだろうか。今の「守備はFWから」というスタイルをファン・サポーターは支持していると思っている。

 気になるのは、広島のペトロヴィッチ監督が記者会見で「鳥栖はいいチームだが、我々の攻撃を邪魔するということだけに集中して、なかなかゴールが見えなかったのではないか。」と発言していることである。

 相手DFの予測の範囲内での攻撃しかできていなかったということかもしれない。相手選手にミスがあれば得点できるかもしれないが、ミスがなければ得点できないとい問題点が指摘されたのではないだろうか。

 攻撃時の約束事を守って相手のミスを待つというのも一つの方法であるが、対広島戦においては相手DFの意表をつく攻撃のアイデアも必要なようである。それは練習(遊び)の中から生まれてくるのではないだろうか。味方が意表をつかれたのでは攻撃は成立しないのだから!


  アウエー2連戦・2連勝 20.05.26(5/31)

   第15節甲府戦は、平日アウエーのナイターということで、パソコンの前でハラハラドキドキしていたが、今までにない先行逃げ切りの闘いだったようである。

 藤田選手の2得点(2対1)で勝利し、第一クールは勝点24で5位という成績でクリアした。欲を言えば切りがないが、良くやったと評価すべきなのかもしれない。

 第16節徳島戦はパソコン情報だよりであったが、次々と得点が入り、比較的安心していることができた。藤田選手、レオナルド選手(2点)、石田選手の得点で4対零の完勝である。

 第2クール初戦の白星で勝点27、順位は4位へアップした。岸野監督のコメントはできなかったことの反省が多かったのではないだろうか。岸野監督のこの態度がチームを作っていると感じている。

 「どこで息抜きをさせるか」が次の課題なのかもしれない。交代要員がいるポジションは控え組が頑張ることにより代替えができるが、交代要員がいないポジションをどうするかが問題である。

 J2リーグが誕生して10年、年々リーグのレベルがアップしており、特定のチームを除いて戦力も均衡しているようである。第二クール、第三クールも同じように頑張れるという保証もないし、逆に第一クール以上の成績が実現できるかもしれない。

 いよいよ、次節は九州ダービー(福岡戦)である。前回の借り(負け)を返す勝利を期待したい。油断することなく、自分たちのサッカーができればおのずと勝利が得られるのではないだろうか。

 アシストクラブ(ボランティア)メンバーとしては、混乱なく運営できるかどうかの方が気になっている。スタッフ、メンバーと力を合わせて頑張りたい。


  収支報告A 20.06.01

 第17節福岡戦は、1対3の完敗で九州ダービー2連敗、ホーム2連敗という結果になった。昨年と立場が逆であるが、下位が上位に挑戦するという気迫と戦術が鳥栖の3連勝(19年)、福岡の2連勝(20年)を誕生させたようである。サガン鳥栖は第17節現在で8勝3分け5敗、勝点27で6位となり、昇格圏内の3位と勝点差2となった。

 もう一つの九州ダービーである福岡:熊本は、初回戦は下位の熊本が勝利しており、また、鳥栖:熊本は、初回戦は引分けであるが鳥栖が勝を逃した試合であり、次の対戦が楽しみである。

 試合を生観戦できなかったので帰宅後、NHKのビデオを見たが、福岡が挑戦者としてトライしてきたのに対し、鳥栖は受け流す準備、技術、技量が足りなかったと感じた。1対1の気迫、技術ともに福岡が上回っており、まだ、まだ、受けて立つようなチームでないことも明らかである。

 どのようなチームに対しても挑戦者としてトライすることが、鳥栖の魅力ではないだろうか。監督、選手、スタッフ全員が連戦の疲れを取って、リラックスした状態からモチベーションを高めて、アウエー2連戦を挑戦者として闘ってほしい。

 ところで、、5月31日サンメッセ鳥栖でサガン鳥栖の運営会社である潟Tガンドリームスの定時株主総会(第4期、2008年2月期)が開催された。総会終了後、記者会見、サポーターへの報告会が引き続き同所で開催された。

 営業収入5億7,200万円(入場料収入1億3,600万円、広告収入2億3,700万円、その他1億9,900万円)、営業費用7億7,500万円で2億300万円の赤字となっている。

 赤字額が前期1億1,000万円から今期2億300万円と増加しているが、広告収入の計上時期見直し(期間対応)等があり、経常損失としての実質赤字額は横ばいのようである。

 財務的には増資(資本金6億8,800万円を8億5,000万円へ)により対応するとのことであるが、増資枠の上限に近づいているのも事実であり、早急の対策が必要なようである。財務面だけでなく、運営面においても、支援体制においても、育成体制についても、地域密着をキーワードに展開して欲しいと願っている。

 サポーターへの報告会では、井川社長から「長期的投資は一段落した。利益を出しながらJ1を目指したい。」との力強い説明があった。


 3連敗 20.06.15

 第一クール最終戦(甲府戦)、第二クール初戦(徳島戦)とアウエー2連勝で復調したかに見えたが、その後福岡戦(第17節)、山形戦(第18節)、水戸戦(第19節)と3連敗した。この3試合の得点が2得点(総得点21点、1試合平均1.16点、3試合3.5点)、失点が8点(総失点21点、1試合平均1.16点、3試合3.5点)である。

 結果だけ見れば、得点が半分、失点が倍以上で勝てないことは明らかである。しかし、悪いサッカーをしているとも思えない。全力で闘っているが、結果がでないという状態である。チーム全体に元気がない、頑張りがきかない、集中力が続かないという状態のようである。

 本来ならばミニキャンプをして体をリラックスし、頭を切り換えるのが一番であるが、連戦中でそれもできない。自慢して良いことだがイエローの数も少なく出場停止による休息もない。疲れている選手、怪我をしている選手を使わざる得ないチーム状況が、逆にチーム全体を停滞させている原因かもしれない。

 ここを乗り切ることができれば、まだ、まだ、上位についていくことができるのではないだろうか。広島、山形、C大阪と距離ができつつあるが、連勝すれば追いつける位置にいる。試合前からサポーターがワクワクできるチーム状態に早くなって欲しいと願っている。

 J1昇格、それができれば、サポーターにとって、これ以上の喜びはない。しかし、現メンバーでJ1を闘うことはできない。それが現実である。J1昇格を達成したメンバーでJ1を闘いたい、それが私の夢である。そのためには、J1昇格が遅れてもやむを得ないと思っている。

 そのためには、チーム力を上げなければならない。個々の選手のレベルアップとともに、的確な補強が求められる。そして、補強ができる財務力も必要になってくる。卵が先か、鶏が先かという議論はあるが、クラブ全体の体力アップが最大の課題ではないだろうか。


 2連勝(九州ダービー初勝利) 20.06.22

 第20節(湘南戦)、第21節(熊本戦)ともに1対零の完封勝利であった。得点は鐡戸選手が倒されて獲得したPKと金選手からのクロスを藤田選手がゲットしたものである。2試合ともに雨の日で難しい試合であったが、開幕戦を思い出させる泥臭いゲームでワンチャンスを生かし完封勝利を手にした。

 しかし、同じ完封ゲームでありながら、湘南戦では挑戦者としてファイトできていたが、熊本戦では九州ダービーとのプレッシャーからか気持ち的に受身になっていたのではないだろうか。九州ダービー初勝利を手にしたが、残りのダービー2試合で勝つためには強いハートが必要である。

 熊本戦では、こぼれ玉への反応、ヘディングでの競いあいで負けていたようである。リスクを犯さない、リスクをカバーすることも大切であるが、リスクを覚悟したプレイがなければ得点は生まれないのではないだろうか。そのポジションにより異なると思うが、それが徹底できていなかった、できなかったのではないだろうか。

 第21節を終了して10勝3分け7敗、勝点33、第5位は予想以上の成績であるが、昨季も21節終了時で9勝3分け8敗、勝点30、第7位である。この夏場をどう乗り切るか、それがチームとしての課題である。

 サポーターとしては面白くないが、負傷者、連戦の疲れがある者を休め、勝てなくとも引分けに持ち込む闘い方が必要になってくるのではないだろうか。出場機会がなかった選手にとっても頑張りどころである。選手のミスで負けたと言われないように、日ごろの練習を頑張って欲しい。

 ところで、熊本のホームスタジアムである熊本県民総合運動場陸上競技場(KKWING)に初めって行った。立派な施設で芝もすばらしかったが、陸上競技場のためグランドが遠かった。

 その中で1,000人(総入場者数3,292人)近くの鳥栖サポーターとともに応援できたことは嬉しかった。何年ぶりであろうか、相手チームがビックリするような人数で応援できたのは?


 一進一退 20.07.06

 第22節(愛媛戦)、第23節(草津戦)は、1勝1敗という結果だった。第23節終了(全42試合の内22試合終了)時で11勝3引分け8敗、勝点36、6位であり、昇格圏(3位)が勝点38で手が届きそうな状態である。広島以外はどのチームも苦労しており、サガン鳥栖も例外ではないようである。

 この夏場を上手く乗り切ることができれば、昇格も見えてくるのではないだろうか。ベストメンバーで闘っていると信じたいが、この夏場、そして最終コーナーを意識しながらの采配とも受け取られるメンバーが先発している。また、レンタル選手に頼らない戦力アップに心を砕いているのではないかとも思われるメンバーでもある。

 サポーターとしては目前の敵を全力で倒すということをチームに求めたいが、来季の編成方針も考えながらチーム力アップを考えるのもフロント、監督、コーチの役割かもしれない。

 勝負というものは難しいものである。選手が頑張ったとしても、チーム力がなければ長期的に維持できない。前回通用した戦術が次の対戦では効果がない。常にチームは動いており、生き物のようである。だから、応援のし甲斐があるということではないだろうか。

 ところで、生観戦は第21節(熊本戦)が最後で、テレビ観戦もできない状態のためサッカー観戦に飢えている。 第24節(C大阪戦)もパソコン速報を確認しながらの応援になるため、第25節(仙台戦)は是非生観戦したい。

 平日のナイターということもあり、開始時間に間に合わないかもしれない、試合終了後帰宅したら夜中になるなど、ちょっとしたアウエー観戦になる。財布と相談しなければならないが、それでも見たいというのが現在の心境である。


 1年 20.07.13

 第24節(C大阪戦)、25節(仙台戦)、26節(横浜FC戦)は、勝ったり負けたりして2勝1敗という結果だった。梅雨のこの時期(6月21日から7月13日の4週間)に6試合のハードスケジュールを4勝2敗で乗り切った成果が、現在の13勝3引分け9敗、勝点42、3位(7/12現在暫定2位)という成績になったのではないだろうか。

 岸野監督のモットーは、「完封して勝つ」ということであるが、完封して勝利したのが9試合、完封したが得点がなくドローとなったのが1試合、合計10試合が完封試合である。完封試合数が多いか少ないかはわからないが、総失点が25点(リーグ第2位)という立派な成績である。

 守備に対し、攻撃力は総得点(28点)が少ないのが気になるが、前線からの守備をチームコンセプトとしている中では立派なものである。現在は固定メンバーで闘うのではなく、毎試合メンバー交代しながら闘っており、監督、コーチ、トレーナーの真価が問われる時期でもある。

 J1昇格という目標を達成するためには、選手、スタッフなどチーム全体が同じ目標を同じ目線で感じるとともに、各人が置かれた立場を理解し、努力することが求められている。また、ファン・サポーターも、ともに喜び、ともに激励し、ともに応援する姿勢が求められている。

 ところで、サガン鳥栖のホームゲーム運営をサポートしている「アシストクラブ」の有志が研修としてJ1チームの会場運営ボランティアに参加する予定である。<7月20日:九州石油ドーム(大分対磐田)>各々のスタジアムで運営方法も異なるであろうが、そのエキスを吸収したいと思い参加することにした。

 私事であるが、1年ぶりに単身赴任を解消することができた。短い期間であったが、遠隔地サポーターの気持ちも理解できた1年であった。今まで以上にチームをサポートしていきたいと思っている。


 ボランティア研修ツアー 20.07.21

 第27節サガン鳥栖はお休みで、選手たちはファンサービスで大忙しのようであったが、サガン鳥栖ボランティア(アシストクラブ)有志16名は、大分トリニータのホームゲームにボランティア研修として参加した。

 大分の会場ボランティアは、「大分トリニータボランティアの会」という独立した組織で、会則があり会長、副会長、事務局長、総務、運営、広報、顧問等の役員がいる本格的な団体である。ホームゲーム開催日は@本部、A誘導、Bもぎり、C総合案内、D環境、E関係者受付、Fプレス、G設営、Hサンプリングの9部門を担当している。

 サガン鳥栖は、社員が@本部、Fプレスを、イベント業者がA誘導を担当しており、アシストクラブは、Bもぎり、C総合案内、D環境、E関係者受付、G設営、Hサンプリングを担当し、さらに、手荷物検査、手荷物預り、券種チェックを行っている。

 大分は、手荷物検査は警備業者、券種チェックはアルバイトが行っていた。また、ボランティアの会は、独立した組織として会報紙「モンキーポット」を年4回発行しており、広報関係が充実されているようである。

 大分ボランティアの活動規模は、2007年度20試合に延べ1,918名(平均96人:参加率52%)でサガン鳥栖の倍程度である。昨年の観客数平均が大分19,759人に対しサガン鳥栖が6,114人と3倍程度であり、サガン鳥栖の観客数が3倍に増加し、現在の業務を継続するとした場合、3倍程度の増員が必要になるということになる。

 その場合、独立した組織とすべきか、現在のように社員指導の下に活動するか議論のあるところである。まずは、参考となるべき事項を整理し、チームと協議し、実現できるところから改善するということになるだろう。

 快くボランティア研修に協力いただいた大分トリニータボランティアの会の皆様に感謝したい。最後に、「来季、九州ダービーでお会いしましょう!」という強い言葉をいただいたが、準備すべきことが多いことを実感したボランティア研修であった。


 花火 20.07.27

 第28節甲府戦は、休み明けの試合であるとともに、子供たちの夏休み最初の試合となった。ベストアメニティスタジアム5,621人の観客が見守る中、うだるような暑さの中、勝点3(2対1)をゲットした。

 久々の藤田選手の得点(2得点)、室選手のPK阻止も見ることができなかったが、選手たちの頑張りが伝わるゲームだった。どのチームも休み明けは体調が戦闘モードになるのに時間がかかり、失点して敗戦というパターンが多いようであるが、今季のサガン鳥栖は休み明けの試合は2連勝である。

 同じ2対1という結果であるが、これまでは2点先行しながら、1点を奪われるパターンが多かったが、同点にされ突き放した試合は今季初めてではないだろうか。選手たちに自信が芽生えてきたようである。

 しかし、これが過信にならないように注意してもらいたい。常にチャレンジャーの気持ちを忘れないようにしていただきたい。

 ところで、夏休みのイベントとしてベストアメニティスタジアム(8月10日の岐阜戦ハーフタイム)で300発の花火が打ち上げられる。また、8月10日に浴衣で来場した人、7月26日と8月24日に来場した家族連れの子供に花火セットをプレゼントする旨チームのHPに告知された。

 スタジアム内で花火を配付することに対し、関係者から意見が続出し、引換券を配付し、試合終了後、北ゲート広場総合案内所にて花火と交換する旨再告知された。スタジアムの安全を考えるとベターな対応ではないだろうか。

 打ち上げ花火に興奮したり、いたずらで花火に火をつける人がいないとは限らない。持ち込むことを阻止すべき立場のチームが配付して問題が生じた場合、当該者の処分だけでは終わらない問題となり、スポンサーにも迷惑をかけることになるのではないだろうか。

 色々なイベントを楽しみにスタジアムに来ている人も多いと思うが、試合が最大のイベントであることを忘れてはならない。


 観戦ツアー 20.08.05

 第29節広島戦は、零対1と惜敗だったと言いたいが、実力の差が感じられたゲームだった。圧倒的に攻められたわけではないが、結果として負けを受け入れざるを得ないゲームでもあった。第14節も同じスコアで負けたが、前回よりもサガン鳥栖は良かったのではないだろうか。

 現在の広島は、J2で別格の風貌が漂う存在になってしまったようである。ゲームをコントロールされていることがわかりながらも、どうすることもできない。個々の選手の差を戦術ではカバーできないという感じである。前回に比べると意外性のあるパスやあきらめない粘りで得点の香りもしたが、運が味方しなかったようである。

 ゲームは負けたがJ2リーグ3位をキープしている。休みだった山形も、負けた鳥栖も順位をキープしている。2位山形から8位福岡まで勝点差8なのに逆転されていない。不思議なリーグである。現在元気が良いのは草津、福岡、横浜FC、甲府である。ますます接近しそうである。

 サガン鳥栖がこれから対戦する岐阜(11位)、愛媛(13位)、湘南(5位)、福岡(8位)、甲府(10位)、水戸(12位)、熊本(14位)の7チームに全勝(勝点21)すれば単独2位も夢ではない。最低でも5勝(勝点15)はできるのではないだろうか。

 ところで、広島戦ではバスツアーに参加したが、バスツアー、新幹線ツアー、個人参加等で約300人が広島ビッグアーチに駆けつけた。大勢のサポーターが応援するチームになったことに驚きと時代を感じたが、一方、同日の12,303人の観客に比べると少ない応援者数にがっくりきた。

 試合当日の早朝に出発し、翌日未明に帰宅という厳しいアウエー応援であるが、10月25日(第41節)の広島戦(広島ビッグアーチ)では、是非千人超えの応援団で応援したいと思っている。その時の順位とともに、どれだけレベルアップしたかが楽しみである。


 勝点予想 20.08.11

 第30節岐阜戦は、痛恨のドローと言えるかもしれない。零対零で勝点1をゲットし、第一クール、第二クールを14勝4引分け10敗、勝点46でJ2リーグ第3位である。引分けの結果、山形に勝点差4と差をつけられるとともに、サガン鳥栖と勝点差4以内で4チーム(湘南、仙台、大阪、草津)が上位を窺っている。

 サポーターの「×2」運動の効果か、イベント(花火打ち上げ他)の効果か、無料招待(地域招待、小学生の招待)の効果か不明であるが、夏休みということで子供連れの家族・若者が多かった。浴衣姿の人も多かったので夏祭りといった感じで良かったのではないだろうか。勝利をプレゼントできなかったのが残念であった。

  岐阜戦の終了後、ベストアメニティスタジアムでは300発の花火が打ち上げれたが、引き分けたせいか、時間が短かったせいか、盛り上がりに欠けた試合後であった。オリンピックをテレビ観戦する人が多い中、6,318人と多くの人々が応援に駆けつてくれたことに感謝したい。

 試合観戦していないのでコメントできないが、チャンスを生かせないまま終了したようである。疲れを取って次の試合へと切り換えて欲しい。

 ところで、J1昇格の勝率予想をしてみた。第ニクールまでの勝点46は、全勝点84の0.5476である。このままの勝点率で推移すると勝点68.99(=69)である。昨季の勝点を見ると1位の札幌が勝点91で0.6319、2位の東京Vが勝点89で0.6180、3位の京都が勝点86で0.5972で同じ3位のサガン鳥栖の勝点率との差が0.05もある。

 これは、広島の独走によるものであり、広島以外の上位チームに決め手がないことも示しているのではないだろうか。逆に、第3クールで連勝するチームがあれば逆転の可能性もあるということになる。この混戦を生き抜くには最低でも勝点70が必要となり、どのチームまで可能性があるか考えてみた。

 サガン鳥栖は14試合で勝点24(0.5714)が必要であり、湘南・仙台は勝点25(0.595)が必要であり、大阪・草津は勝点28(0.666)が必要であり、福岡は勝点31(0.738)が必要になる。

 現実的には山形、鳥栖、湘南、仙台、大阪、草津の争いになるのではないだろうか。逆に福岡以下のチームとの勝負で勝点3をいかに獲得するかにかかっている。その意味で岐阜戦のドローは後々響いてくるのではないかと危惧しているところである。


 入場者数7位 20.08.18

 第31節愛媛戦、2対零の勝利で勝点3をゲットしJ2リーグ3位をキープしている。今季のサガン鳥栖は開幕ダッシュ(開幕6試合負けなし)に成功し、第二クールで3連敗するも順位は6位をキープし、その後、一進一退を繰り返し、第28節から3位をキープしている。

 戦術的に岐阜戦と同様に前半は守りを意識して前線からのプレスは控えめに、相手守備陣の裏を狙うサッカーだったようである。岐阜も愛媛もそれを狙って前線からプレスし、得点を狙ってきた結果、こぼれ玉を拾われるシーンが多かった。

 後半戦は、鳥栖が前線から積極的にプレスをかけ攻撃に出たことから愛媛戦では得点が生まれた。岐阜戦でも同じように攻勢にでたと思うが相手の守備力の差が出たのではないだろうか。愛媛戦では、2得点後、前半戦の闘いに戻ったようであった。

 問題は、今後の対戦相手である湘南、福岡、甲府に同じ闘い方が通用するとは思えないことである。前半から積極的にプレスをかけて得点を狙いに行き、得点後、守備をかためる戦術で闘うのか、守備をかためてカウンター攻撃に徹するのかチームの意志統一を図ることが大切ではないだろうか。我々サポーターはそれについていくだけだと思っている。

 当日の朝出発し、翌日の朝帰宅するハードスケジュールだったが、松山へのバスツアーに参加した。オリンピック、高校野球とスポーツ中継は盛りだくさんであるがサガン鳥栖中心の生活は変えられそうにない。

 ところで、各チームの入場者数を見たところ、リーグ1位の広島は平均10,014人(07年度平均11,423人)であるが、2位の山形は平均4,758人、3位の鳥栖は平均6,098人と少なく、6位の仙台は平均13,651人(03年度平均21,708人)、9位の甲府は平均10,207人(07年度平均13,734人)、8位の福岡は9,408人(06年度平均13,780人)、5位のC大阪は平均7,976人(06年度平均13,026人)、10位の横浜FCは平均6,215人(07年度平均14,039人)と多くなっている。

 これの意味するところは、J2で上位にいるからという理由で観客が増加するのではなく、J1昇格することによりサッカーファンをチームサポーターへ取り込んだチームがたとえチームがJ2降格したとしても、観客数を維持しているのではないだろうか。同じJ1経験チームでJ1時代との比較した割合は、横浜FCが44.2%、C大阪が61.2%、仙台が62.8%、福岡が68.2%、甲府が74.3%、広島が87.6%となっている。

 まず、チームがJ1昇格するのが先であるが、昇格後はいかにサッカーファンをチームサポーターに取り込むかということが課題になるだろう。


 ゴミ減量作戦 20.08.26

 第32節湘南戦は、零対1の惜敗と言いたいところであるが、これまで脅威となっていたアジエル選手がいないかわりに、チームとしてまとまっていた湘南の分厚い守備を突破できなかった。サガン鳥栖の攻撃力に限界を感じた一戦でもあった。

 これまでは、サガン鳥栖が先制し、虎の子の1点を守って勝利したパターンが多かったが、逆の立場になったようである。負けても3位をキープしている運もあるが、これからの対戦相手は守備優先でカウンター攻撃というパターンが増えてくると思われる。

 それを打開するポイントは、セットプレイではないだろうか。コーナーキックで得点が入ったのはいつのことだろうか。選手のセンスの問題だけでなく、チームとしても打開策を検討すべきである。現スタッフで無理なら臨時コーチを招聘することも検討すべきではないだろうか。

 J1昇格すれば、この問題はさらに大きくなるだろう。何か対策を講じる必要性を感じているのは私だけではないだろう。

 ところで、湘南戦において、ゴミ袋の設置場所を変更した。スタジアムが建設された時から常設のゴミ設置場所がないため、客席最後部にビニール袋を設置し、試合終了後回収していた。

 これまで、観客数が少なかったこともあり、大きな苦情とはなっていなかったが、観客の声や他会場の状況を見ると異常な状況であることがわかり、観客最後部からゴミ袋を撤収することになった。

 湘南戦では試行的に設置場所の変更とゴミ分類の細分化をお願いしたが、観客から好意的な反応があり、早く変更すべきだったと反省しているところである。まだ、試行段階であり、今後、さらに改善できることがあれば改善したいと話し合っている。

 スタッフ・アシストクラブ(ボランティア)メンバー一同、どのようなチームのサポーターが来ても恥ずかしくないベストアメニティスタジアムにしたいと頑張っています。これからも応援の皆様のご協力をお願いします。


 ダービーマッチ 20.08.31

 第33節福岡戦は、2対2の引分け、勝点1をゲットしたがJ2リーグ4位と後退した。7月26日の対甲府戦(第28節)勝利で3位となって、1ヶ月維持してきた3位を明け渡したが、3位湘南とは勝点差1である。

 気になるのは、2位山形と4位鳥栖の勝点差が7と開いたことと、湘南の勝点51から8位甲府までの勝点差が8となっていることである。鳥栖が2位になる可能性と甲府が3位になる可能性が変わらないということである。

 湘南戦の敗戦、福岡戦の引分けで勝点4を失ったことで自動昇格(2位)は厳しい状況になっているが、3位は射程距離内であり、あせる必要はない。これからは、上位陣の星の潰しあいになるのではないだろうか。

 3位湘南(勝点51)から勝点差8となった8位甲府、勝点差10となった9位福岡も諦めてはいないだろう。この両チームに勢いが戻ってきており、逆に昇格争いの台風の目になるのではないだろうか。

 第3クールが始った時、両チームに連敗したチームは昇格できないであろうと思っていた。その意味で、ダービーマッチを負けなくて良かったというのが率直な感想であり、次節の甲府戦で勝利しなければ昇格に黄信号がつくというのが現実ではないだろうか。

 ところで、ダービーマッチ9試合のうち8試合が終了して、福岡の勝点11(3勝2引分け1敗)、熊本の勝点5(1勝2引分け2敗)、鳥栖の勝点5(1勝2分け2敗)となっている。9月20日、今季最後のでダービーマッチ(ロアッソ戦)がベストアメニティスタジアムである。

 勝点では福岡に追いつかないが、ダービー最高観客数(レベルファイブスタジアム)15,158人を突破したい。そのためのサポーターミーティングが今日(8月31日)鳥栖市轟木町にあるブリヂストン工場内の講堂で開催される。

 監督、選手がファン・サポーターに勝利をプレゼントすることは当然であるが、記憶に残る、記録に残るダービーマッチにするために、スポンサー、チーム、サポーター、ボランティアが協力して会場を盛り上げたいと思っている。


 実力か運か? 20.09.08

 第44節甲府戦は、1対1の引分け、2試合連続の勝点1となった。その結果、勝点51という結果ながら上位陣(2位山形、3位湘南)も引分け、5位C大阪(⇒6位)がお休みということでサガン鳥栖は実力か運か4位をキープしている。

 この2試合の勝点2がなければ5位仙台、6位C大阪と勝点が並び得失点差で6位という結果になっていた。逆に、連勝していれば勝点55で2位山形に勝点差3に詰め寄り、J1昇格の可能性が高くなっていただろう。

 まだ、あきらめる必要はないが、上位対決(第37節山形戦、第41節広島戦)を1勝1引分けで勝点4をゲットして欲しい。そうすれば、逆転の可能性も残っているのではないだろうか。

 残り10試合の時点で、この位置にいる幸せをかみ締めて1戦1戦を大切に闘って欲しい。飯尾選手の執念が甲府戦の同点弾につながったのであり、体力とともに、気力がいかに大切か改めて感じた試合でもあった。

 それにしても、コーナーキックからの得点はいつ以来だろうか。船谷選手の獲得は、的確な補強であったと感じた人も多かったのではないだろうか。あと1枚、2枚欲しいところであるが、ない物ねだりである。それをカバーする勝利への執念に期待したい。

 ところで、9月2日ブリヂストン鳥栖工場の講堂でサガン鳥栖のサポーターミーティングが開催された。ユニホームスポンサーであるブリヂストンの協力の下に9月20日開催のロアッソ戦で2万人を集客しようというミーティングだった。関口工場長が06年、07年のBSディの反省を踏まえ、ブリヂストンの組織を挙げての計画が説明された。

 鳥栖工場を中心に、企業発祥の地である久留米市、各地のブリヂストン工場、本社を巻き込んでの熱意は、単にスポーツを応援するというより、企業文化の発現の場所としてベアスタを利用するという企業のしたたかさも感じられた。

 今後、企業の地域貢献をアピールするイベントが増加してくるのでないだろうか。それぞれが訴えるテーマを大切に、サガン鳥栖としても協力できるところは協力すべきであろう。ボランティアにも記念事業の一環として社員が参加する企業もでてきている。うれしい限りである。


 J1昇格の準備 20.09.15

 J1昇格は夢であるとともに、クラブの使命を果たすための手段でもある。J2に参加して10年目、J1昇格への最大のチャンスであるが、現実は厳しいようである。第45節水戸戦では、先制しながら同点に追いつかれた。ピッチが荒れているというハンディは同じであり、慣れているホーム(水戸)が終始攻めていた。

 開幕戦からの主力である柴小屋選手(控え)、金選手(欠場)、高地選手(欠場)、衛藤選手(怪我)、高橋選手(後半交代退場)の5選手とともに途中から主力となった下地選手(怪我)らがいないチーム事情もあり、今季前半と同じ闘いはできていない。

 ただ、2試合連続の飯尾選手の得点は、船谷選手の加入が大きいのではないだろうか。主力が戻ってくれば、入替戦も闘える陣容になってきたが、その切符を手に入れるためには、残り9試合を6勝3敗(勝点52点+18点=70点)以上、7勝2敗(勝点52点+21点=73点)は必要であろう。

 上位陣(広島、山形、仙台、C大阪、草津)との闘いを残しているサガン鳥栖にとって厳しい状況となっている。上位陣の現状を考えると入替戦の可能性が残るチームが最終戦まで複数残る可能性が高い。その1チームになることを祈っている。その時は、最終戦である岐阜まで応援に行きたいと考えている。

 次は、最後の九州ダービーとなるロアッソ戦である。ファン・サポーターの前でその実力を見せて欲しい。どのチームも必死な闘いを続けており、楽に勝つことはできないであろう。すばらしい試合を期待したい。

 ところで、ロアッソ戦(目標観客2万人)対策のため、明日16日にボランティアスタッフによるミーティングが開催される。勝つ試合、楽しいイベント、きれいなスタジアムを演出したいとボランティアスタッフも頑張っている。

 チーム、サポーター、クラブ、そして自治体、地域市民、ボランティアもJ1昇格の準備はできているだろうか?自問自答する日々である。


 21,029人 20.09.21

 第36節、今季最後の九州ダービーとなったロアッソ戦は先制(廣瀬選手)するも、ロアッソに同点、追加点と逆転されて1対2の敗戦ととなった。3連続引分け(福岡、甲府、水戸)後の敗戦はJ1昇格を目指すチームにとって厳しい結果となった。

 今季の前半戦では、一歩、1センチを制することで、引分けを勝利へ、敗戦を引分けに持ち込むことができたが、主力の怪我による離脱や夏場の体調管理の問題もあり、逆のベクトルが働いているようである。

 今まで精神力で頑張っていた選手たちが、今後、モチベーションを落とすことのないようにすることが問題である。3位湘南との勝点差が4であることから、残り8試合で何が起きるか不確定であり、逆転の可能性もないこともないが非常に厳しい状況になった。

 来季のことを考えると、ここで無理をする必要はない。まず、適材・適所で若手にもチャンスを与え、選手をリフレッシュさせること、体調不良者は休ませ体力を回復させることが必要であり、その結果、可能性があれば再チャレンジもあり得るのではないだろうか。

 幸いなことに第39節(10月4日)が休みになっており、それまでの間にチームを建て直していただきたい。天皇杯3回戦(10月12日)で敗退するようなことのないように、そして、天皇杯4回戦(11月5日)で絶好調の大分(九州ダービー)に挑戦して欲しい。

 ところで、9月20日のロアッソ戦ではチーム史上初めての21,029人の観客でベストアメニティスタジアム(25,000人)が満席状態になった。スタジアムとしてもこけら落し(1996年JFL:鳥栖フユーチャーズVSホンダ技研)の20,686人を超えた。

 ボランティア活動のため試合を見ることはできなかったが、12年振りの満席状態には感激した。J1に昇格すれば年数回はこのような状態になるのではないだろうか。今回の大動員で問題点も多々生じており、会場運営について改善する必要があることが判ったことにも大きな意義があったのではないだろうか。


 5位 20.09.24

 第37節山形戦、前節終了後の記者会見でがっくりきていた岸野監督がどのような布陣で臨むのか気がかりであったが、出場停止の日高選手の代わりに野崎選手を起用し、怪我から復帰した島嵜選手が先発した。

 結果は1対零の完封勝ちだった。審判に助けられた面もあったがサガン鳥栖の闘い方ができた試合だった。これからの闘いは怪我から復帰する選手にかかっているのではないだろうか。

 この勝利により6位から5位に順位はアップしたが、2位山形(35試合、59点)、3位仙台(34試合、58点)、4位湘南(34試合、56点)、5位鳥栖(35試合、55点)となっており、残り試合数から考えると仙台、湘南が有利とも考えられる。

 仙台との上位対決に勝利することが大切である。湘南との闘いは終了しているため他力本願となるが、残り7試合を5勝1分け1敗、勝点16プラスが最低条件になるのではないだろうか。理想的には、ホーム最終戦第44節ベカルタ仙台戦が天王山になるようチームには頑張って欲しい。

 ところで、9月20日の試合で2万人を達成したが、慣れていなかったためか選手たちも実力を発揮することができなかったが、ボランティアも総勢200名の大所帯となり連携が図られていないという課題を残した。反省事項を整理し、今後の活動に資することが当面の問題となっている。

 すばらしい仲間(アシストクラブ)とともに、これからもチームを支えていきたい。


 今季初の逆転勝利 20.09.29

 第38節横浜FC戦、3対2の逆転につぐ逆転で勝利した。勝点3をゲットし勝点を58とし、2位湘南に勝点差1に迫ったが、その勝点差1に4チームがひしめく混戦となっている。2位湘南、3位山形が勝点59、4位仙台、5位鳥栖が勝点58である。

 しかし、勝点差は1であるが、試合数が湘南、山形、仙台ともに35試合であるのに対し、鳥栖は36試合、得失点差は湘南23点、山形18点、仙台15点に比べ鳥栖は5点である。鳥栖は次節がお休みであり、これがどう影響するか不安な面があるとともに、チャンスとも言えるのではないだろうか。

 次節39節の対戦相手は、湘南が広島、山形が福岡、仙台が甲府であり、どのチームも勝点3をゲットするためには、相当の気迫が必要であり、簡単ではない。一方、鳥栖としては出場停止となる飯尾選手のポジションどうするか、怪我から復帰した選手たちとの連携を確認するためにも貴重な休憩となるだろう。

 これほどの混戦になるとは予想していなかったが、最終節までもつれ込むのではないだろうか。チャンスをつかむためには、リラックスするとともに強い心が必要なようである。

 ところで、気になるのがJ1からの降格候補である。札幌(17)、磐田(29)、千葉(30)、東京V(31)、大宮(32)‥‥と混戦になっており、どのチームが降格するのか予想もできない。入替戦がどこになるのか興味のあるところである。

 鳥栖は2位になる可能性もあり、3位となって入替戦に突入する可能性もあり、4位以下という可能性もある。昇格したいが、昇格しても翌年度降格する可能性もある。しかし、今は前進するのみである。


 天皇杯3回戦 20.10.13

 10月12日、佐賀県総合運動場陸上競技場で開催された天皇杯3回戦、JFLの強豪であるホンダFC(静岡県代表)との闘いは予想外の展開となった。試合開始早々のセットプレイからの得点(内間選手:公式戦初ゴール?)でリードしたためか、前半は守備的展開でホンダFCのボール支配率が高かった

 後半は、前線からのプレスが生きて後半12分、18分に廣瀬選手がフリーからシュートして2得点、最後は船谷選手が相手GKが飛び出し、無人になったゴールへ4点目をゲットした。前日の練習では、PK戦の練習も行っていたサガン鳥栖であるが、天皇杯は快調な出だしとなった。

 この前兆として、10月6日に小郡陸上競技場で開催されたサテライトで、大分(J1)に6対1で快勝したことが挙げられる。平日のデーマッチ(14時開始)にもかかわらず、応援に駆けつけた300人のサポーターを満足させる試合内容だった。

 これで、山形戦(37節)、横浜FC戦(38節)、ホンダFC戦(天皇杯3回戦)と3連勝である。ロアッソ戦での敗戦で逆にプレッシャーが吹っ切れてチームがまとまった感じがしている。残り6試合、自分たちのサッカーをすれば新しい世界が見えてくるのではないだろうか。

 天皇杯3回戦を突破したことにより、11月5日に天皇杯4回戦(VS大分トリニータ)が九州石油ドームで開催される。今季はアビスパ福岡、ロアッソ熊本との九州ダービーで思った成績を残していないサガン鳥栖にとって、すばらしい対戦相手である。

 今季の大分トリニータはJ1リーグの優勝戦線に顔を出すなど、サガン鳥栖の目標となるチームに成長している。その力を感じることも選手たちにとって貴重な体験になるのではないだろうか。

 ところで、サガン鳥栖のボランティア団体であるアシストクラブメンバー(有志)は、一足早く大分トリニータのボランティア団体と交流している。【参照:ボランティア研修ツアー 20.07.21】まだ、まだ、不十分であるが選手とともに一歩一歩前進したいと願っている。


 完敗 20.10.20

 10月19日、第40節が天皇杯と同じ佐賀県総合運動場陸上競技場で開催された。観客8,653人の見守る中、J1昇格のための一歩を踏み出すはずであったが、C大阪の個人能力とシステム変更(スリーバック)により1対4の完敗だった。

 非常に残念な結果であるが、チームの状況、選手個人のスキルから考えると、ある一面妥当な結果だったのかもしれない。J1復帰のためには負けられ試合に、天皇杯で試したとはいえ、スリーバックで臨んできたセレッソ大阪の監督。それに応えた選手。

 J2ながら3日前のワールドカップアジア最終予選に日本代表として先発した選手を擁し、鳥栖にも選手をレンタルするなど選手層が厚く、今季2度の敗戦経験(第3節、第24節ともに零対1)を生かしたセレッソ大阪の戦術に負けたようである。

 残念なのは、ベストアメニティスタジアムでも、佐賀県総合運動場陸上競技場でも最高の入場者数の時に勝利できないメンタル面の弱さではないだろうか。選手を鼓舞するベテランが不在なことも原因かもしれない。今は、反省すべき点は反省し、前向きに挑戦者として進むことを望みたい。

 次節の広島戦は悪くとも引分けが必要であり、敗戦は今季の終了を意味するものである。広島戦は敗戦が許されない総力戦となるが、玉砕戦法ではなく、天皇杯4回戦(VS大分)につながる戦術、意識づけが必要ではないだろうか。

 この環境でJ1昇格の可能性があるチーム育ててくれた松本GM、岸野監督に感謝するとともに、選手たちにはあと一歩頑張って欲しいと願っている。広島の空の下で応援することで監督、選手にその気持ちを伝えたいと思っている。


 広島戦 20.10.26

 10月25日、第41節広島戦を応援すべく朝8時(30分遅れ)にベストアメニティスタジアムを出発した西鉄バスツアー(4台)は、約4時間をかけて広島ビックアーチに到着した。

 ビックアーチ(収容人員5万人)は今季2度目のため、大きさに圧倒されることはなく、改めてサッカー専用スタジアムであるベストアメニティスタジアム(収容人員2万5千人)のすばらしさを実感することができた。

 試合の方は、前半はお互いにプレスをかけあいながらも様子を見ていることが多かったためか、後半開始時に広島の選手2人(高柳・柏木)が交代した。そこからゲームが動き後半10分にセットプレイで得点されると鳥栖の選手の気持ちが攻撃モードになったところを反撃され16分間に4失点するという若さが出てしまった。

 攻撃疲れの広島から後半34分に藤田選手が得点したが、気持ちを切り換えた広島に追加点を奪われてしまった。試合をコントロールできる選手がいないと危惧されていた点が出てしまったが、それ以上に選手個々の能力、展開力に差があったとしか言えない試合内容であった。

 これで、J1昇格がなくなったわけではない。今日26日に開催される第41節の山形VS湘南戦、C大阪VS仙台戦の結果によっては、第44節の鳥栖VS仙台戦までもつれ込むかもしれない。

 ところで、ビックアーチ入場口で渡されたマッチデー・プログラムと写真について述べたい。広島のJ2優勝・J1昇格ということもあるのかもしれないが、マッチデープログラムがB5サイズ5枚(両面)分が折りたたまれた立派なパンフであった。

 内容も選手1名のクローズアップ、今日の対戦みどころ(ポイント1、2、監督、選手のコメント)、スタジアムへようこそ、残り5試合の展望(コラム)、グッズ紹介、順位表、後半日程(勝敗付)、シャトルバスの紹介、オススメグルメ・フットサル大会の紹介、サンフレッチェレポート(ユース・サテライト・ファン感謝デー)、地域スポーツ・イベントの紹介、インフォメーション(天皇杯、ファミリーサッカースクール、次節他)、公式携帯電話サイトの紹介、サンフレチェクラブ会員の募集、J2優勝優勝・ファン感謝デーの写真、対戦相手(鳥栖)の紹介、選手(広島)写真付ファイルが掲載されていた。

 是非、鳥栖にも参考にして欲しいと思った。また、優勝表彰時にスタンドをバックに撮影されたハガキ大の写真が入場者全員に配付されていた。チームの喜びの大きさを感じることができた。いつか、鳥栖にもその時が来ることを祈念し広島を後にした。


 ナビスコカップ決勝 20.11.02

 11月1日、国立競技場でナビスコカップ決勝戦が大分と清水との間で行われ、大分が2対零と完勝し九州で初めて日本一の称号を手にした。テレビ観戦ではあるが、スタジアムの大分ブルーと清水イエローが会場一杯になっている光景を見て感動した。

 大分から駆けつけた人が1万人というだけでも、同じ九州をホームタウンとする鳥栖として、気が早いが、同じ立場に立った時を想像すると実現可能かどうか心配になってきた。1994年大分県リーグから出発した大分トリニータの歴史がマスコミ等で紹介されいる。

 改めて、サガン鳥栖の歴史を振り返ってみたい。1987年に静岡県西部3部リーグから出発したPJMフユーチャーズは1993年にJFL2部で準優勝し、1994年JFL昇格とともに、佐賀県鳥栖市に誘致され鳥栖フユーチャーズとなったが、3年連続でJリーグ昇格を逃し、親会社の経営不振もあり1996年解散した。

 その後、5万人のチーム存続の署名により、1997年にサガン鳥栖(市民クラブ)としてJFLに参加(Jリーグ特例)。1998年に法人化し、翌1999年にJ2加盟を果たしたが、2005年経営不振により潟Tガンドリームスに経営譲渡された。

 JFL、そしてJ2時代は、サガン鳥栖やアビスパ福岡が大分トリニータの先輩であった。大分トリニータは、2003年にJ1昇格し、降格争いに巻き込まれることがあったものの、シャムスカ監督の就任とともに、九州一のチームとなった。そして2008年ナビスコカップ優勝の栄冠を手に入れた。

 転機は、韓国・日本で開催されたワールドカップ(2002年)の会場に大分(現九州石油ドーム)がなったことではないだろうか。ワールドカップを成功させるためにバックアップした行政、経済界、県民の力が、チーム強化の力になったのではないだろうか。

 11月5日(天皇杯回戦11/02訂正)、サガン鳥栖が日本一となった大分トリニータと九州石油ドームで対戦する。優勝に沸き立つ監督、選手、サポーターに一矢浴びせることができればと応援に駆けつける予定である。

 日本一を祝福し、明日のサガン鳥栖を夢見て応援したい。天皇杯もJリーグ戦も奇跡が起きる可能性は零ではない。


 天皇杯とリーグ戦 20.11.10

 11月5日に九州石油ドームで開催された天皇杯4回戦(VS大分トリニータ)を2対零で快勝したサガン鳥栖は、11月9日にベアスタで開催されたリーグ戦第42節で草津に3対2で勝利し、リーグ5位(3位仙台と勝点差5)をキープした。

 4日前にナビスコカップを制し日本一になった大分トリニータに勝利できたことは、天皇杯5回戦でJ1チームである神戸と闘うことができるという意味で快挙であるが、ベストメンバーでなかったという事実は勝利の意義を半減してしまった。

 若手選手が中心かもしれないと推測はされたが、ナビスコ杯決勝戦スタメンが1名とは、ある意味肩透かしにあったようなものである。サテライトリーグ(1ヶ月前)の対戦からも勝って当然という気持ちが強かった。

 一方、草津戦では中3日というハンディがある中、先制し、突き放し、ラストでまた突き放すという、サポーターにとってはたまらない演出であったが、勝利できたことはチームとしても成長した証ではないだろうか。

 これからは、5回戦、準々決勝と続く天皇杯、J1昇格の可能性が残るリーグ終盤戦。監督、選手、そしてサポーターも未知の世界に踏み込むことになるが、その一瞬を経験したかどうかが、今後の人生において貴重な経験となって生きてくるのではないだろうか。

 サポーターとしては、チームとともに歩み、チームとともに成長し、チームとともに生きることが最大の歓びである。大分戦に引き続き神戸戦も生観戦の予定である。


 天皇杯ベストエイト 20.11.16

 ホームズスタジアム神戸(11月15日開催)の天皇杯5回戦(サガン鳥栖対ヴィッセル神戸)を観戦するために、11月14日ベアスタ24時出発のバスツアー(西鉄旅行)に参加した。11月16日2時30分着の1日2泊の強行軍だった。

 ホームズスタジアム神戸は、2年前、J2リーグ戦において飛行機、高速バス(関西空港〜神戸)、電車(神戸〜)でアウエー応援に駆けつけた。三浦敦宏選手のフリーキックの「ぶれ球」に当時の守護神であったシュナイダー選手が一歩も動けなかった思いがある。

 今回は、開閉できる天井を空けた状態で会場が明るく感じた。また、会場外の運動公園では幼稚園児のサッカー大会が開催されているなど「のどかな休日」という雰囲気の中で開催された。

 サガンがベストメンバーだったのに比べヴィッセルは大久保選手(日本代表)とブラジル選手2名(怪我)が欠場していた。それ以上にJ1リーグ5連勝という気持ちの緩みがあったのかもしれない。

 試合の方は、サガン鳥栖の先制点(藤田選手)、追加点(高橋選手、廣瀬選手)で前半3対零となった。勝利の原因は、鳥栖の攻撃陣のプレスで神戸がポイントを作ることができなかったのに対し、鳥栖は攻撃するスペースがありポイントを作ることができたことかもしれない。

 2失点後は、神戸も前線からプレスするようになり、鳥栖も思うような攻撃はできなかったけれども、サイドからのクロスに反応した選手がシンプルにシュート(藤田選手、廣瀬選手)し、2得点と効果的な追加点を挙げることができた。その結果5対2で勝利した。

 この試合は、チームの歴史に残る天皇杯ベストエイトと2年前の屈辱を晴らした祈念すべき勝利となった。また、次の天皇杯準々決勝(横浜FC)は12月20日(会場未定)開催のため、2008年がクラブ史上最も長いシーズンになることも決定した。

 ところで、J2シーズン終了時までの限定販売であるが、11月9日から2009年サガントス・ドリームパスポート(年間パスポート)が販売された。入替戦に突入し、勝利すればJ1リーグ戦を安上がりに観戦できる。ある意味チャンスかもしれない。

 逆の見方をするとシーズン終了まで待てない財政的な理由があるとも推察される。年間シートは前受金(負債)であり、今季の損益には関係ないが、次節の強化費(移籍金)の大きな目安になる。

 昇格した場合、できなかった場合、天皇杯の結果しだいでは、他チームから複数の選手にオファーもあるかもしれない。経験者を獲得するとなると財政的な裏づけが必要となる。担保となる財産は、選手と年間シートを買ってくれるサポーターのみである。


 残り2試合 20.11.24

 J2リーグ第43節、サッカーの神様が仙台が横浜FCと引分け、C大阪が湘南に勝利するという最高の結果を演出するなかで鳥栖は徳島に零対2で敗れてしまった。まだ、3位という可能性がないわけではないが、常識的には無理な話であり、現実的には4位を目指すという心の切り替えがサポーターにも必要なようである。

 神戸戦では先手を取っていた守備も攻撃も、徳島の選手にお株を奪われて選手の動きが重かった。天皇杯5回戦勝利の疲れからか、アウエー連戦のためか、勝利すれば自力で昇格できるというプレッシャーのためか、船谷選手の負傷欠場がひびいたのか、徳島の最後のホームという意地のためか、鳥栖本来の動きができなかった。

 今季の成績を総括するのは早いが、18勝7引分け15敗、勝点61、リーグ6位という成績は、昨季の21勝9引分け18敗、勝点72、リーグ8位に比べると、勝率が45%(昨季43.75%)とアップしており、残り2勝すれば47.6%まで上昇するが、2敗すれば42.85%と昨季を下回ってしまう。負け率は37.5%(昨季37.5%)と同じである。

 上位陣が混戦状態となったために、結果としてJ1昇格争いに最後まで残ったというのが真実ではないだろうか。昇格争いのためには最低でも勝率50%を維持し、引分けと負け数が同じと考えると21勝11引分け10敗、勝点74が必要ではないだろうか。残り2試合を連勝したとしても勝点7が不足する。

 今季を振り返ると、チャンスがなかったわけではない。昇格争いとともに、チーム、サポーターが熱くなった九州ダービーを1勝2引分け3敗としたことが最後に大きくのしかかってきたのではないだろうか。

 チームには、前線から守備することで守備のリズムを造り、カウンターからシンプルに攻撃し、ボールポジッションからセンター・サイド攻撃をするというプレースタイルを維持するとともに、ベテラン獲得などによるメンタル面の強化が求められているのではないだろうか。

 残り2試合が終わっても、サガン鳥栖には天皇杯準々決勝が待っている。

 ベアスタで天皇杯準々決勝が行われることが発表された時、チームの歴史が走馬灯のように流れた。私は、成人式を迎える青年のような気持ちで、その日を迎えたいと思っている。そして、どこまで行けるか分からないが、チームとともに闘いたい。


 ホーム最終戦 20.12.03

 11月30日、ホーム最終戦(VS仙台)がベストアメニティスタジアムで開催され、サガン鳥栖が4対1で快勝した。山形が勝利したため自動昇格の1位広島、2位山形が決定し、残り入替戦の3位には現在3位の仙台、4位のC大阪、5位の湘南が残っている。鳥栖も勝点では3位に並ぶ可能性はあるが、得失点差で入替戦進出はない。

 残念ではあるが、4位の可能性もあり、最後まで頑張って欲しいと願っている。J2リーグ戦では6位以上を確保し、天皇杯ではベストエイトになり、12月20日にベストアメニティスタジアムで開催される準々決勝(VS横浜FM)に勝利すれば、初の国立(準決勝)が待っている。今からワクワクしている。

 ホーム最終戦は、ボランティア(アシストクラブ)参加のため、4点目を遠くのアウエー3階席から見ただけであった。当日は、試合終了後ベストアメニティスタジアム1階でアシスト慰労会が開催され、その後二次会にも参加した。

 翌日(12月1日)にNHKの放送(録画)で試合内容を見ることができた。神戸戦(天皇杯5回戦)に負けない、すばらしい試合内容だった。気になったのは、解説者のJ2チームに対する関心度が低かったことである。それなりの人選をすべきではないだろうか。

 その翌日(12月2日)にスカパーの録画放送を見たが、実況中継者と解説者のベクトルが同じ方向に向いており、楽しく放送を見ることができた。さらに、最終戦終了後のセレモニーまで中継してくれたため、監督、選手、井川社長の挨拶やセレモニーの様子を知ることができた。

 そして、小さい子供たちが選手たちにエールを送っている姿を見たとき、熱い物がこみ上げてくるのを感じた。11月29日、鐵戸選手、山城選手、石田選手、長谷川選手、副島選手の解雇が発表されている。さらに、12月2日、加藤選手の解雇も発表された。

 これから、選手だけでなく、フロントやスタッフからも去る人、来る人の発表があると思われるが、それを乗り越えてクラブが成長することを祈念している。


  J2リーグ終了 20.12.07

 12月6日、岐阜メモリアルセンター長谷川競技場で開催された第45節(VS岐阜)をもって2008年J2リーグ戦が終了した。サガン鳥栖は最終戦を勝利で飾ることはできなかったが、19勝7引分け16敗、勝点64、リーグ6位で終了した。

 前季に比べれば勝利、引き分け、そして負けが二つ減り、結果として勝点が8が消えた。実力相応の結果だったのかも知れないが、前季に比べて大きく異なるのは常に上位をキープしていたということではないだろうか。

 前季は、期間中のベストが7位で結果が8位となったもので、今季は3位から6位をキープし、昇格のプレッシャーもあり、結果として6位という結果になったもので、問題点ははっきりしており、メンタル面を克服すれば来季のJ1昇格も夢ではない。

 今季は、監督・選手、そして関係者のお陰で天皇杯準々決勝をベストアメニティスタジアムで観戦することができる。九州のサッカーファン、サガン鳥栖のサポーターへのビックなクリスマスプレゼントである。是非、横浜Fマリノスに勝利し、国立(準決勝)まで連れて行って欲しい。

 ところで、忘れてならないのは、来季への対策である。運営会社である株式会社サガンドリームスが2008年度、設立後初めて黒字になると予想されているが、累積赤字がある状態は変わらない。そして、現在の経営方針を維持しつつ、チームの強化に努めなければならないという課題も残っている。 

 また、チームを再生してくれた松本GMの去就も忘れてはならない。今季なのか、来季なのか分からないが、監督就任後単身赴任(5年間)が続いており、いつかチームを去る日が来ることも覚悟しなければならない。さらに、続投が濃厚であるが、岸野監督の去就も考えておく必要がある。

 J2リーグも来季から18チーム体制となる。昇格だけでなく降格も考えなければいけない時が目の前に来ている。J1で闘うためにはチーム(選手)を強化することも大切であるが、長期的にはGM、監督、コーチ、スカウト、ユース、スクール等の指導者(人材)をいかに充実させるかではないだろうか。

 その競争がJリーグ36チームで始っている。


 天皇杯準々決勝 20.12.21

 12月20日、ベストアメニティスタジアムで開催された第88回天皇杯全日本サッカー選手権(天皇杯)準々決勝(観客9,656人)でJ2サガン鳥栖は最後まであきらめない、すばらしい試合を展開したが、高さで上回るJ1横浜F・マリノスに1対3で敗れた。

 サガン鳥栖のすばらしさと力不足の面が結果に出た試合だった。不運だったのは攻撃の要である船谷選手が前半6分に負傷交代したことだった。これでボールをキープし中盤が攻撃に移る時間を稼ぐことができなくなり、サガン鳥栖の攻撃パターンが減少したが、前半23分に廣瀬選手の頑張りで先制点をゲットすることができた。

 スタンドは大いに盛り上がり、神戸戦の再現を夢見たが、前半26分に恐れていたセットプレイ(CK)から中澤選手のヘッドで同点とされてしまった。横浜F・マリノスにボールを支配されている時間帯が多かったが、サガン鳥栖が守備ラインを押し上げて攻撃するシーンも幾度となくあった。

 前半ロスタイムのセットプレイ(CK)から栗原選手(ヘッド)に得点されたため、後半の闘い方を難しくしてしまった。また、後半途中出場の選手が試合の流れに乗れず追加点を取ることができなかった。

 後半ロスタイムの失点は、勝負をあきらめないで攻撃に出た結果であり選手を責めることはできないが、得点チャンスを生かせなかった選手にとっては悔いの残る試合だったかもしれない。

 来季の新たな目標ができたことを喜ぶとともに、この時期までサッカーを生で楽しむことができたことに感謝したい。また、応援するサポーターにとっても新たな目標ができた天皇杯だったのではないだろうか。

 これから短いオフになるが、藤田選手、レンタル選手(船谷選手、金選手、柴小屋選手、レオナルド選手)の動向が気になるところである。

 ところで、12月14日、11時からジョイフルタウン・ウエルカムコートでサガン鳥栖の「2008サポーター報告会」が、13時30分からトスパレス3階大ホールで「2008リーグ戦終了懇親会・天皇杯激励会」(サガントス後援会主催)が開催された。

 監督、選手、スタッフたちとファン・サポーター、そして、後援会会員と交流する場を設けていただいたことについて潟Tガンドリームに感謝している。

 このような交流の場や情報を開示(広報)することによって、地域に愛されるクラブになっていただきたい。昨今の企業スポーツの撤退の報道を聞くと、改めて関係者に感謝するとともに、地域の全ての人々が参加(応援・支援)できるクラブを目指していただきたいと思っている。


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