雑感(平成19年01月-平成19年12月)


 新年を迎えて 19.01.01

 あけましておめでとうございます。本年がサガン鳥栖にとって、応援している皆様にとって最高の年になることを祈念しております。

 今年ほど憂いなく新年を迎えられる年は初めてではないでしょうか。チーム史上最高のリーグ4位という成績に加え、新指導体制が早々に定まりチームの方針が見えていること、経営移譲から2年となる潟Tガンドリームスの運営は完璧ではないが、常に前進していることがファン・サポーターに安心感を与えていると感じています。

 しかし、J1昇格、真のチャンピオンを目指すサガン鳥栖の明日が約束されているのではないことも事実です。チームの補強であり、指導部の充実であり、下部組織の強化であり、支援体制の強化であり、ファン・サポーターへのサービス充実であり、地域密着の推進など多くの課題が山積しています。

 ファン・サポーターの関心はチームの補強に集中していますが、そのために必要な資金力があるわけでもないので、指導部の充実を図り、若手選手を育てるとともに、ユースチームを強化しなければなりません。それだけでチーム強化ができるわけではなく、ポイントの補強は移籍金を払ってでも実現すべきだと思っています。

 個人的には、入場料収入(年間シートを含む。)で選手の年俸を確保し、スポンサー料で運営費を捻出するのが理想だと思っていますが、そうなるとチーム強化費(移籍金)はどうすればよいのかという問題が残るのではないでしょうか。

 移籍金が不用な30代の選手を獲得したり、、若手選手の移籍金でポイント補強を行うことも可能ですが、継続的に、定額的な強化費が必要ではないでしょうか。通常の会社であれば土地・建物や預貯金が財産ですが、サッカーチームにとっては選手の評価額が財産であり、その財産取得に要する費用(移籍金)は投資ではないでしょうか。

 したがって、通常の入場料収入、スポンサー料以外の収入が求めれれるのではないでしょうか。具体的には、潟Tガンドリームスの増資(持株会の設立を含む。)や支援団体等からの資金支援が考えられます。サガン鳥栖の明日を考えると新たなスキームを構築する必要があるのではないでしょうか?


 サガン鳥栖10周年記念イベント 19.01.08

 1月7日、鳥栖スタジアムにおいて、サガン鳥栖10周年記念イベントが行われた。10時30分からのサッカー教室、13時からのサガン鳥栖OBと市内高校生とのサッカー、15時から絆プロジェクトメンバーによる大撮影会、15時30分から旧運営会社であった潟Tガン鳥栖の株主らとの懇親会が実施された。

 13時からのOB戦を途中まで観戦したが、懐かしい選手たちが集まってくれたことに感謝したい。そして、この企画を提案し自ら実施に奔走された壽山さんにお疲れ様でしたと感謝申し上げたい。

 壽山さんは、サガン鳥栖選手の母(自称)として、サガン鳥栖設立前から応援・支援していただいている方で、退団後の選手たちとも交流を続けられていた。その思いが達成されたのではないだろうか。

 集まった選手は、松田(95〜02)、中村伸(97〜00)、森保(94〜00)、関本(97〜02)、佐藤真一(97〜99)、前田(97〜01)、牧野(98〜99)、川前(98〜03)、片渕(98〜01)、大森(96〜97)、高木(99〜02)、古川(00〜04)、山道(01〜05)、赤司(01)、森田(01〜02)、矢野(01)、川ア(02〜03)、三好(02〜04)、朝比奈(03〜04)、富永(04〜06)、永井(97)の21名だった。

 Jリーグチームで活躍をしている選手やサッカーの指導者が多かったため、高校生相手に9対零というスコアとなった。

 15時から絆プロジェクトメンバーによる大撮影会には、所用のため参加できなかったが大勢の人々が参加したようである。この撮影会に参加された人々の絆は強く結ばれたのではないだろうか!

 15時30分からの懇親会には参加することができた。出席したのは、旧運営会社であった潟Tガン鳥栖の株主だけでなく、潟Tガンドリームスの株主や佐賀県プロサッカー振興協議会の会長でもある古川佐賀県知事も出席されていた。旧株主の一員として10周年記念イベントに招待されたことは、大変な喜びであり、誇りでもある。

 サガン鳥栖の今日があるのは、現運営会社である潟Tガンドリームスの井川社長や他の株主のお陰であり、それまでの8年間を支えていただいた潟Tガン鳥栖の株主、そして、94年にチームを誘致した当時の誘致委員会メンバーであり、佐賀スポーツクラブの株主のお陰である。その原点を忘れてはならない。

 井川社長らが坂田道孝氏(元佐賀県サッカー協会理事長)の命日(1月7日)に墓参されるとともに、鳥栖スタジアムで10周年記念イベントを開催されたことは、大いに意義があることだと思っている。


 アンケート 19.01.13

 中林選手のガンバ大阪へのレンタル移籍、鈴木孝明選手の水戸ホーリーホックへの移籍が発表されるとともに、ジェフユナイテッド市原・千葉の田中淳也選手(DF)の獲得(レンタル)が発表された。

 また、1月20日の練習開始(鳥栖スタジアム)、24日の必勝祈願(佐嘉神社)、第一次キャンプ(1/27〜2/1鯛生スポーツセンター<日田市中津江村>)、第二次キャンプ(2/6〜2/13かごしま健康の森公園<鹿児島市>)と1月のチームスケジュールも発表されが、期待と不安のよぎる静かな1週間であった。

 やはり、チームの骨格となる選手たちの動向が明らかにならない不安でいっぱいである。1月15日から17日に選手のメディカルチェックが行われると発表されており、その時期には全容が明らかになるのではないだろうか。

 ところで、各会場で実施したアンケート結果が昨年12月にJリーグHPに公表されている。その内容について紹介したい。

 鳥栖スタジアムでのアンケートは第37節東京V戦で実施されたようで、有効回答数は、462人(入場者数11,388人)で内サガン鳥栖応援者の回答が262人であり、分析は262人が対象となっている。入場者数5万人の埼玉スタジアムでも341人とサンプル数が分析するためにはすくない。少なくとも5%は必要ではないかと思ってしまった。

 アンケートの結果について意見を述べたい。第一点は年齢構成である。昨年に比べると40歳代以上が37.7%から33.7%へ減少し、22歳から29歳が11.6%から15.6%と増加している。

 平成11年のアンケート(主管:クラブサガン募集委員会、サンプル721人、入場者数2,426人)では、40歳以上が34.1%、20歳代が23.5%あり、若い人が増えたとは言えないようである。

 第二点は男女比である。昨年に比べると女性が36.3%から39.1%へ増加している。平成11年のアンケートでは女性が38.0%であり、若干増加しているかもしれない程度だと思われる。

 第三点は地区別分布である。昨年に比べると佐賀県が74%から65.6%に減少している。平成11年のアンケートでは76.8%だったので福岡県など他の県が増加していると思われる。

 Jリーグのアンケートで全国的な位置付けを確認することも重要だが、サンプル数が少ないのが気になるとともに、年1回で判断するのは難しいと感じた。Jリーグのアンケートを補完する意味でチームでも同じようなアンケートを実施したらどうだろうか。

 鳥栖スタジアムで過去にも色々なアンケートを実施していると思うが、目的項目だけでなく、必ず質問してもらう項目を定めて情報を共有することが重要ではないだろうか。


 後援会設立とチーム始動 19.01.20

 1月20日、佐賀新聞1面に「JI見据え後援会設立へ」との見出しで、サガントス後援会の発足が報道されている。また、チームのHPでも1月7日に設立発起人会が開催され、1月20日から会員募集が開始される旨告知されている。設立総会は2月24日に開催される。

 サガン鳥栖としては、これまでも後援会組織が活動していた時期もあったが、経営危機等により休止状態となっていた。新運営会社の下、本格的な後援会組織が立ち上げられたことに感動している。

 後援会設立の目的は、「株式会社サガンドリームスの経営理念に共感し、J1昇格、そして真のチャンピオンを目指すサガントスを支援する。」となっている。事業としては、「チーム支援事業」「応援支援事業」「地域活性化事業」「サッカー文化事業」が実施される。

 この後援会の設立にかかわった一人として、これらの事業が円滑に実施できるよう努力したいと思っているが、当面は「チーム支援事業」がメインになるのではないだろうか。

 チーム支援事業の参考となるのがアルビレックス後援会であるが、同後援会(18年3月期)の決算報告では法人会員1,813口(54,390千円)、個人会員11,317口(113,170千円)、チームへの財政支援129,700千円となっている。

 クラブの生い立ち、地域の応援体制や経済規模等が異なるため、これを目標とすることには無理があると思うが、一歩でも近づきたいと思っている。そして「応援支援事業」「地域活性化事業」「サッカー文化事業」を実施するためにも後援会組織の拡大が重要な課題だと思っている。

 1月20日からチームが始動する。主力選手では、新居選手の千葉への移籍、濱田選手と金選手のレンタル満了、シュナイダー選手の移籍リストへ搭載が発表されているが、最後にユン選手の残留が決定したことにより、大幅な戦術変更はないように感じられる。

 新加入選手としては、移籍2名、レンタル3名、新人8名の13名が発表されている。若い選手が多いのが気になる点でもあるが、新人選手を獲得していないJ2チームもある中、選手を育ててチームも強くなるというコンセプトに賛成したい。

 単にJ1昇格(勝つ)すれば良いということではなく、おらがチーム(選手)がJ1に昇格し、昇格したチーム(選手)でJ1の舞台で闘うということが大切だと思っている。


 移籍と試合日程  19.01.27

 1月22日、移籍リストに登載されていたシュナイダー選手が仙台に移籍することが発表された。サガン鳥栖に6年間在籍し、その間、主将として、GKとしてチームを引っ張ってきた選手であり、気持ちよく送り出したいと思っていたが、移籍先がJ2のチームだったことから驚いている。

 環境を変えたいという気持ちは理解できるし、J1チームでも十分に闘えるスキルがあると信じていたことから、仙台移籍が奇異に感じられたが、本人のコメントを見ると仙台に親戚が多いとのことで望郷の念や将来設計もあり、あえて仙台に移籍したと思われる。

 「シュナ潤」という名前を鳥栖に置いてきたという発言に憤りを感じているサポーターもいるようであるが、鳥栖で応援してくれた人々への思いが表現されていると思っている。鳥栖では「シュナ潤」として応援してもらったけれど、仙台では別の名前で応援して欲しいとのメッセージではないだろうか。

 仙台戦ではシュナイダー選手をブーイングで迎えることになるだろう。ブーイングは、これまで応援してきた気持ちの表れとして許されると思っているが、人格を傷つけるようなヤジ等がないことを祈っている。

 1月25日、2007年リーグ戦のスケジュールが発表された。驚いたことに開幕戦と最終戦ともに対戦相手がアビスパ福岡である。サガン鳥栖側から見ると、お互いに開幕ダッシュ、J1昇格の実現を目指すライバルチームだと思っているが、アビスパ福岡側から見ると単にお隣のチーム程度かもしれない。

 J1から降格した京都サンガ、セレッソ大阪も同じようにサガン鳥栖をライバル視していないかもしれない。今季大幅に補強した東京Vも同じである。今季のJ2も混戦状態になることが予想される。

 チームにとって一試合一試合を大切に闘うことが重要であり、我々サポーターも一試合一試合を平常心で応援するように心掛けるべきだと思っている。特に、ライバルとの闘いにおいて、ピッチ以外のことで熱くならないように心掛けたいものである。


 第一次キャンプ、ファン感謝の集い、財政赤字 19.02.03

 第一次キャンプが1月27日から2月1日まで大分県日田市中津江村鯛生スポーツセンターで実施された。今年は見学に行く機会がなく、キャンプレポートを見るだけであるが、3年連続のキャンプということで寒さをカバーする同センターの温かさが伝わってきた。テストマッチが雪のため中止となったが、充実したキャンプだったようである。

 第二次キャンプは2月6日から13日まで鹿児島市のかごしま健康の森公園で実施されるが、日程を見るとテストマッチが多く、大丈夫かなという不安を感じる一方、手探りの状態ではなく、昨季の戦術を新加入選手がどれだけ身に付けるかが課題であり、その意味では楽しいキャンプになりそうである。

 サガン鳥栖にとって、初めてのキャンプ観戦ツアー(西鉄旅行)が2月11日企画されており、是非参加したいと思っている。天気も心配であるが、J1(FC東京)のチームにどこまで通じるのか見てみたい気がする。

 キャンプの合間である2月4日16時からファン感謝の集いがジョイフルタウン鳥栖(ウエルカムコート)で開催される。バレーボールVリーグプレミアリーグ女子の久光製薬スプリングスとの合同開催とのことでビックリしている

 2月3日、4日は、久光製薬スプリングスの試合が佐賀市で開催(例年この時期に開催されている。)されていることから、この企画が実現したようである。久光製薬スプリングスがV1リーグ時代に使用していた選手寮をサガン鳥栖の若手選手の選手寮として借りている縁から実現したのではないだろうか。

 当時は、このような企画が実現できないだろうかと思っていたが、久光製薬スプリングスの本拠地が神戸市へ移転したことから実現不可能なことと思い込んでしまっていた。今季最初のファン・サポーターへのプレゼントではないだろうか。

 このような異種スポーツ間の交流がチームの理念でもある「人づくり」「夢づくり」「まちづくり」に、そして、Jリーグ100年構想の実現につながるのではないだろうか。

 ところで、ユニホームスポンサーの継続が次々と発表されていることから、サガン鳥栖のJ1昇格の夢も近づいていると言いたいが、1月28日に開催されたサポーターミーティングでの佐野副社長のコメント(今季の赤字1億5千万円)からすると、前年度2億7,400万円(累損3億3,200万円)の赤字<Jリーグ発表>が半減された程度であり、当初の目標であった黒字決算は困難なようである。

 ユニホームや看板等のスポンサー獲得は順調であり、グッズ等の収入、サッカースクールの収入も順調であるが、原因は有料入場者数の伸び悩みと1人当たりの単価減少(年間シートへのシフト)のためとのことである。そのため、今季の招待事業は見直すと説明されていた。

 たとえ、チームがJ1昇格したとしても、累損があれば思い切った投資もできないと思われ、単年度の黒字化、累損の削減が経営者として避けて通れない課題ではないだろうか。

 チームを維持・発展させるためには、地域に根差した運営により有料入場者数を拡大する自助努力とともに、後援会(法人・各種団体・個人)による財政支援も大きな役割を担うことになるのではないだろうか。


 第二次キャンプと広報活動 19.02.12

 鹿児島市での第二次キャンプは、1週間にTMが8試合というハードスケジュールだったが、清水エスパレス、福岡大学とのTMが中止され、TM6試合(ヨンセイ大学(韓国)、名古屋グランパスエイト、名古屋グランパスエイト、FC東京、東京ヴェルディ1969、柏レイソル)となっている。

 昨季J2での4位の効果なのか対戦相手に恵まれているようである。昨季までは2日に1試合のペースだったのではないだろうか。この時期に欲張りなスケジュールだったようであるが、スリムになり良かったと思っている。

 11日は、西鉄旅行のツアー(多久観光のサガンブルーバス)に参加した。東京FCとの対戦(45分ハーフ3本)は2対2の結果であったが、サガン鳥栖としてはまずまずの結果だったと思われる。

 レギュラー組は守備意識が高く、ボールへ2人、3人とダッシュしていたし、1人の時は相手FWに前を向かせない守備ができていた。GKの反応も良くシュナイダーの穴を感じさせないできではないだろうか。得点は中盤からの攻撃(シュート)が実ったもので、チームとして相手を崩すところまではないようである。

 サブメンバーの守備陣は、オールキャストといった感じで、相手に助けられた面もあるが、飯尾、吉田選手が出れない状況で2失点は褒めるべきかもしれない。気になるのは、ユン選手とアンデルセン選手が調整中であることだ。パス練習はしていたので故障とも思えなかったが?

 第二次キャンプ終了後も2月16日城南一和、17日横浜FC、18日Vファーレン長崎、24日ロッソ熊本とのTMが予定されている。体調管理を十分に行うとともに、怪我をした人はあせらず治してから練習に参加して欲しい。

 ところで、同じ11日に佐賀市のモラージュ佐賀で「開幕満員プロジェクト」第1弾として、開幕戦のビラ配布とドリームパスポート販売が行われた。多くのサポーターが参加していたようで申し訳ない気持ちで一杯であるが、次は是非参加したいと思っている。

 SNSを見るとお客さんの反応も様々だったようで、チームを知らない人も多いのではないだろうか。一部の人々が応援しているチームではなく、地域の人々が日常会話の中で話題にするチームになることが理想である。


 開幕満員プロジェクト 19.02.18

 クラブとして「2007開幕戦・九州ダービー動員20,000人」と「ドリームパスポート販売6,000枚」を目指した「開幕満員プロジェクト」を展開されている。第一弾として2月11日に佐賀市のモラージュ佐賀で実施され、第二弾として、2月18日に夢タウン(鳥栖・久留米)2箇所で実施される。サポーターへ参加を呼びかけられていることから第二弾に参加したいと思っている。

 チーム運営が株式会社サガンドリームスに引き継がれてから、チラシ配り等の活動が平日に実施されることが多かったため、サポーターへ参加の呼びかけがあっても参加できなかった人も多かったと思う。

 1月28日のサポーターミーティングにおいて、サポーターからPR活動に参加したいとの申し出があり、日程が調整されたのではないどろうか。開幕戦だけでなく、節目節目、できれば月に1回程度、同様な活動をして欲しいと思っている。

 サポーターもアウエー応援もあり、全てに参加することは無理だと思うし、社員も回数(複数の場所)が多くなると大変だと思うが、プロサッカーの試合が近くであっていることすら知らない人々が多いことも事実である。

 テレビのコマーシャル、新聞の広告、街頭PR、ポスターの掲示などを通じて、サッカーの試合、サガン鳥栖を知ってもらい、口コミで鳥栖スタジアムに来てもらうことが第一歩でではないだろうか。

 そして、「その人々に試合を見る楽しさ、楽しい雰囲気を味わってもらい、また来てもらうためには、勝利とともに『もてなしの心』が大切である」(佐野副社長の言葉)との気持ちが第二歩である。

 そのために何をすべきかということが大切であろう。開幕戦では九州ダービーということもあり、勝利が絶対条件であるが、キャンプを見ると不安なところもあり、少なくとも勝点1をゲットしてもらいたいと思っている。

 次は、セキュリティーの確保である。事故が起こらないことは当然であるが、初めて来場した人々に不安を感じさせることがあってはならない。過度の警備は必要ないだろうし、ソフトな警備でいざという時に適切に対応できる体制が必要だろう。

 開幕戦はイベントが盛りだくさんになると予想されるが、チームにはシンプルな運営を心掛けていただきたいと思っている。応援もアウエーに負けないボリュームを確保するためには、単純なコール、士気を鼓舞する歌、喜びの歌に限定し、新しい歌に挑戦するのは次回以降にしてもらいたいと思っている。

 開幕戦のドラマが始まるのを待ちきれない気持ちで一杯である。


後援会設立とテストマッチ 19.02.25

 2月24日、鳥栖スタジアムでサガントス後援会の設立総会が開催された。2月25日の佐賀新聞には「『支援の輪を広げよう』150人、30法人後援会が発足」との見出しで紹介されている。総会では、会長に平龍三郎(平工業会長)、専務理事に吉牟田正(県サッカー協会会長)ほか15名の役員を選出した。

 平成9年2月に発足したサガン鳥栖にとって、本格的な後援会の設立は初めてである。発足時にプロサッカー誘致鳥栖委員会メンバーが中心となり結成されたサガン鳥栖後援会があったが、株式会社サガン鳥栖が平成10年7月設立され、平成17年2月に解散するまでに、その取締役に就任されてチームの運営に携わった方々も多い。

 その意味でサガン鳥栖を支えていただいた中心メンバーである。 そのためか、後援会本体の組織拡大まで手が回らず、株式会社サガン鳥栖の解散とともに、後援会も休会状態になっていた。

 佐賀新聞で「平会長は、『有料入場者数が伸び悩む中、サポーターと手を携えて支援の輪を広げたい』と抱負を述べた。」と紹介されているが、地域に根差すプロサッカーチームを目指している株式会社サガンドリームスにとって、後援会とサポーターが手を携えてチームを応援・支援することは理想の姿ではないだろうか。

 私は、後援会メンバーとして会員募集に尽力するとともに、サポーターとともに支援の輪を広げる方法を模索したいと考えている。

 一方、同じ2月24日鳥栖スタジアムで「市民とサガン鳥栖とのつどい」が開催された。午前中の練習を見学して、PK戦、○×クイズで交流、15時からロッソ熊本とのテストマッチがあった。

 テストマッチでビックリしたのはロッソ熊本の応援団である。本番さながらの応援で、静かな中でまったりと試合を楽しんでいたサガンサポーターも後半戦から急きょ応援を開始したが、会場全体が盛り上るまではいかなかった。

 試合の方も前半は3対零と盛り上ったが、試合内容や後半終了間際の1失点など反省すべき点もあり、監督、コーチの指導に期待したい。また、怪我などで出遅れた選手はあせらずに体調を上げて欲しいと思っている。

 北コンコース広場や北ゲート広場は、ドリームパスポート(年間チケット)の販売や選手のサイン会が実施されるなど、いよいよ開幕という雰囲気だったが、3,500人(HP発表)の観客が陽だまりの移動によってメインからバックへと移動する様はテストマッチ(入場無料)ならの風景だった。


 開幕戦 19.03.04

 2007シーズンの開幕戦を迎える。対戦相手はお隣のアビスパ福岡である。九州ダービーとして全国に発信されるであろう結果が楽しみである。アビスパ福岡は、J1降格したとしても、それなりの実力があるチームであり、過去のデータからすると不利である。

 昨季のリーグ順位からすると開幕戦で対戦する相手ではない。Jリーグのリーグ全体を盛り上げようとする意図が感じられる開幕戦であり、最終戦(博多の森:九州ダービー)である。最終戦は、お互いが昇格争いの狭間であれば、開幕戦以上に盛り上るであろう。

 本音で言えば、昨季のリーグ下から4番目のチームと対戦して欲しかった。会場運営面から考えると、ただでさえ開幕戦は入場者数も多く盛り上っており、スタッフも3ヶ月のブランクがあるためマニュアルを確認しながらの対応になる。

 どのチームも開幕戦にベストを目指しているが、試合勘はまだできていない状態だと思われる。スタッフが会場運営にも慣れ、選手もベストの状態で試合に臨める時期に九州ダービーをセットして欲しかったと思っている。

 反面、この組み合わせはサガン鳥栖へのプレゼントであり、J1昇格した際のシュミレーションと考えれば嬉しい悲鳴であり、チームも開幕戦に勝利してJ1街道を走り抜ける気持ちが必要かもしれない。

 結果はどうであれ、チームとしても、運営会社としても試合終了後に多くの反省点が出てくると思われる。それを整理して次の試合に活かすことが明日のサガン鳥栖を造ることになるだろう。


 開幕ショック 19.03.10

 3月4日開幕戦、14,124人の観衆が見守る中、零対5という屈辱的な負け方、それも永遠のライバルとも言えるアビスパ福岡に対してである。残念ながら試合ボランティア(アシストクラブ)参加のため試合を見ることができなかった。

 場外にいて感じたのは、いつもの試合に比べ歓声が少ない(シュートシーンやピンチをクリアーするシーンが少なかった)試合だったことで、相手チームの得点で会場の一部から歓声が聞こえたが、なんとなく違和感を感じていた。

 後半途中から帰宅する人々から試合結果を聞いて納得した。その場にいることが耐えられないと帰っていた人が多かったようである。何が原因だったのか不明なまま開幕戦が終了した。

 どのような試合だったのか帰宅してビデオを見たが、当日は前半までで、翌日後半戦を見ることができた。守備が崩壊したとの印象よりも、昨季の第1クールと同じような感じであった。ゴールキーパーは新人で、初開幕戦という若い選手が多いというパターンである。開幕戦の緊張感が選手の動きを硬くし、失点の相乗効果が守備を乱したようである。

 その点、アビスパ福岡の新加入選手はベテラン(外国籍)選手で機能していたようである。そして、アビスパ福岡選手のプレイ(タイミング・思い切り)が良かったのも事実ではないだろうか。監督の交代(戦術の変化)にチームとして対応できていたようである。得点差ほどの実力差はないと思うが、レベルが上であることは間違いない。

 敗戦よりも痛いのは、加藤選手の負傷である。長谷川選手がコンバートされそうであるが、リハビリ中の選手がいつ復帰できるのかも、今後の闘いに影響しそうである。対戦相手はアビスパ福岡だけではないが、次の福岡戦はベストの状態で闘って欲しいし、今季の対戦を5分以上にして欲しいと願っている。

 3月10日は、第2節札幌戦である。札幌も新監督であり、ホーム開幕戦で緊張していると思われるので、逆の立場で突けいる隙があるかもしれない。どのような闘いになるか楽しみである。

 個人的な話しであるが、開幕ショック(?)から熱を出し3日間寝込んでいた。高熱のため病院へ行ったところ「タミフル」を処方された。インフルエンザである。皆さんもインフルエンザにご注意ください。


 連敗 19.03.11

 3月4日、第2節札幌戦は零対1の敗戦だった。テレビ観戦だった。昨季最終戦の余韻が残っており、スタジアム(札幌ドーム)を半周以上回ったことを思い出しながらの観戦だった。

 開幕戦は山形に負けたとは言え、解説者の中で昇格候補に挙げる人もいる札幌(鳥栖は候補にはなっていなかった。)であり、勝点1をゲットできればと思って見ていたが、チームの完成度は鳥栖と同じ60%程度という感じだった。

 お互いにミスのオンパレードで開幕戦での敗戦が頷かれる展開であったが、鳥栖もチャンスを造っていたが、札幌の選手に味方ゴール前でのこぼれ玉を拾われて前半29分にゴールを喫した。また、前半38分に2枚目のイエローカードで山口選手が退場になったことから、開幕戦の再現もあり得ると覚悟した。

 ところが、10人になってから選手のエンジンがかかったのか積極的に、連動して守備ができるようになり、得点のチャンスも生まれた。札幌のチグハグナ攻撃に助けられた面もあるが、その後ゴールを守りきった。

 開幕戦は昨年の降格という屈辱を晴らすために気合が入った福岡と対戦し向う傷(怪我人)を負ったが、第2節は心の隙間(イエローカード)から退場者を出し、自分の首を絞めてしまった。

 サガン鳥栖は、若い選手が多いということで試合をコントロールできる山口選手やユン選手などのベテランが生きてくるのであるが、ベテラン2人が2試合でイエロー4枚(チーム全体で8枚)をもらっている。試合展開にイライラするのかもしれないが、無意味なイエローカードは避けるべきではないだろうか。 

 今のチーム状況から判断すると第1クールは、前季の4勝5敗3引分け、勝点15で8位が当面の目標になるであろう。第6節が休養となっており、第5節から第7節までの12日間で何ができるかが、この1年を占うことになりそうである。

 それまでには、怪我人(加藤選手を除く。)も戻ってくるだろうし、システムの変更も可能であろうし、補強もあり得るかもしれない。


 開幕3連敗 19.03.20

 3月18日、第3節愛媛戦も零対1の敗戦だった。アシストクラブ(ボランティア)参加のため、試合の生観戦は5分程度で、スカパーの録画放送を見た。内容的には前季の80%程度までなったかなという程度であった。

 アビスパ福岡戦は前季の60%で闘いにならなかった。コンサドーレー札幌戦は前季の70%で山口選手の退場から65%にダウンしたが、相手に助けられ1失点ですんだ。。愛媛FC戦は前季の80%で闘うスタイルはできたが、相手の攻守に敗れた。

 同レベルのチームと闘うのであれば前季の95%以上のレベルでないと勝利は望めないだろうし、昇格候補とは100%以上のレベルが求められるのではないだろうか。感覚的な話しであるが、中心的なFW、DF、GKの移籍によりチーム力は5%〜10%低下しているのではないだろうか。

 今のメンバーで100%状態でも昨季の95%程度ではないだろうか。各選手のレベルアップにより、最終節までにこの5%を埋めたとしても一桁代の順位(7位〜9位)を維持するのがやっとかも知れない。

 選手層が薄い、怪我が多い、イエロー累積による欠場が多くなるという、DFについては、シーズン途中であれ、シーズン終了後であれ補強が求められるのではないだろうか。

 攻撃陣については、中盤のパス回しは復活したようであるが、FWの役割を整理し、攻撃のパターンを習得して実践で活かすことが求められている。若手の人材も豊富なようなので、控え組みの頑張りがチームを活性化させるのではないだろうか。

 まずは、1点、1勝である。気長に待ちたいが待てない。草津戦での初得点、初勝利を期待したい。

 ところで、2月24日に発足したサガントス後援会の会員数が3月16日現在で法人会員13社(19口)、個人会員201人(213口)となっている。目標には遠いが確実に会員は増えている。

 チーム強化のために後援会会員(企業・団体・市民・ファン・サポーター)の浄財が活かされることを期待している。そのためにも、会員募集等の後援会活動に今後とも参加したいと思っている。


 勝点1 19.03.22

 3月21日、第4節草津戦で初得点(衛藤選手)、初勝点をゲットした。初勝利は逃したがチームとしては前進しているようである。初得点後、試合を大事にしたいとの気持から守備的になったのが気になるが、前線からのプレスも効いてサガン鳥栖らしい試合になっていた。

 得点力が気になるが、昨季の初得点が第3節、初勝点が第2節、初勝利が第5節であり、徳島戦で勝利すれば昨季と遜色ない出だしとなる。アンデルセン選手と他の選手の位置関係を見直すべきかもしれないし、守備陣もラインコントロールとともに、裏を取られない位置取りが必要なようである。

 キャプテンである高橋選手の復帰が待たれるとともに、若手選手たちが戦力として機能するまで、飯尾選手、吉田選手、村主選手に頑張って欲しいところであるが、そのベテラン選手が故障では我慢するしかないようである。また、新加入の田中選手には相手に負けない高さや強さを発揮して欲しいと願っている。

 次節の対戦相手である徳島は1勝2分け1敗で7位という成績で、簡単に勝てる相手ではないが、チーム一丸となって初勝利をゲットしていただきたい。

 今季、気になっているのは試合開始時間が一定していないことである。開幕戦15時、愛媛戦16時、徳島戦13時とバラバラであり、アシストクラブ(ボランティア)に参加している者として、スケジュール管理が大変である。選手もサポーターも同じであろう。

 J2は昨年もスカパーが全試合中継だったが、今季からのJ1全試合中継の影響かもしれない。単にサッカーファンならば生中継を多く見れる体制は歓迎すべきことかもしれないが、当事者としてはデーゲームは日曜日の13時(又は14時)、ナイターは土曜日の19時というのが安心できる時間である。


 初勝利 19.03.26

 3月25日、第5節徳島戦で1対零と完封で初勝利、勝点3をゲットした。順位は勝点4で11位とアップしたが、第6節はお休みのため順位を下げる可能性もある。

 徳島戦では、DF高地選手のロングシュートが決まったが、2年前FC琉球から途中移籍後の試合で同じようにロングシュートを決めて勝利に貢献したことを思い出した。2年前も素晴らしいシュートであったが、今回も今節のベストゴールとなる素晴らしいゴールである。

 縫い目のない日本製のボールを採用した昨年のドイツワールドカップで素晴らしいロングシュートが数多く決まったことから、各国の国内リーグにおいてもロングシュートがもてはやされている。

 特に、ぶれるボールの人気が高まり、高橋選手を筆頭にサガン鳥栖の選手も挑戦しているが、ヴィッセル神戸の三浦選手のレベルには達していない。高地選手のシュートはぶれるシュートとは異なるが、素晴らしいシュートである。

 高地選手、高橋選手だけでなく、前節ゴールした衛藤選手や山城選手、廣瀬選手、ユン選手などロングシュートの名手がいる。ロングシュートのタイミングは相手守備陣を崩してのものと、こぼれ玉のシュートがあるが、これら中盤の選手がシュートするためには、全体の押上が必要である。

 徳島戦にシュートを1本しか許さない厳しい守備と全体を押し上げる運動量から高地選手のゴールが誕生した。メンタル面の指導とともに、運動量のアップと継続をいかに達成するかが課題ではないだろうか。

 そして、イエロー累積による欠場対策のためにも選手を固定するのではなく常に2〜3人を入れ替えて闘う準備が必要である。


 涙雨 19.04.08

 「涙雨」4月8日佐賀新聞見出しの一部である。「サガン涙雨連勝ならず」が全見出しであるが、現場で応援した一人としての実感である。

 4月7日午前5時30分前に鳥栖を出発した応援バスツアーは25人のサポーターを乗せ、いざ大阪へ向かった。途中での霧雨に不安を感じながら、天気予報を信じ、晴れないにしても曇りかなと思いながら大阪に乗り込んだ。現地は小雨だったが、応援に支障がない程度と思いながら午後2時第二長居競技場へ到着した。

 現地の天気予報でも昼から晴れるとのことで天候の回復を信じていたが、段々と小雨が大粒の雨となり上空から降り注いだ。この雨と立ち上がりの失点でサガン鳥栖サポーターも盛り上らず、さらに、苦し紛れのクリアボールを奪取され次々と失点し、前半で零対3となってしまった。

 後半開始から高橋選手とレオナルド選手が投入されたが、勢いを押し返すことはできなかった。雨に濡れながら、まず1点というサポーターの願いも届かなかった。後半は零対零であったが、チームとして機能していないようである。サポーターとして残念であるが、チームを冷静に分析し、立て直す必要があるのではないかと思っている。

 戦術に合わせて選手が動くのか、選手に合わせて戦術を立てるのか、また、雨の日の闘い方、休み明けのゲームへの入り方、不用なイエロー(レッド)など基本的なコンセンサスもできていないようである。

 選手層も薄く、怪我人も多いことから、そのような練習・指導はしているが、実践できていないということかもしれない。第一クールが半分終わった時点(12.5%)であり、今後に期待したい。

 現地では100人以上のサポーターが応援していた。応援できるチームがあることに感謝し、同じ仲間が多くいる喜びを感じながら、今朝の5時に鳥栖に帰ってきた。24時間の旅であったが、「涙雨」で記憶に残る旅となった。


 夢心地 19.04.13

 4月11日、第8節水戸戦を5対1と快勝した。15本のシュートのうち5本がゴールネットを揺らした。効率の良い得点である。水戸戦ではシュートするが得点にならないシーンを見続けていた者としては驚きである。この二日間、夢心地である。

 水戸が引いて守りカウンターで勝負という従来のスタイルであればこれほど得点を入れることはできなかったであろう。また、サガン鳥栖の守備陣(飯尾選手、吉田選手、高橋選手)が復帰して攻撃に専念できるようになったことも大きいと思う。

 ポスト新居として期待されていたアンデルソン選手が本領を発揮したことも大きいのではないだろうか。これまでは体調不良もあったのかしれないが、一人で何とかしようと、がむしゃらにシュートするシーンが多かったが、水戸戦では味方にパスを出すシーンが多かったように感じた。

 今後の試合を考えると藤田選手が2得点したことも大きかった。今後の試合では2人の位置取りが問題になってくるのではないだろうか。明日(14日)は仙台戦である。おそらく、仙台は試合開始から前線へプレスをかけてくるのではないだろうか。明日が楽しみである。

 ところで、サガン鳥栖の入場者数3,070人(招待地区なし)が第8節の最高記録だったことに驚いている。平日のナイターで鳥栖、徳島、東京V、札幌、草津、愛媛のホームゲームである。札幌が西が丘ということで別にしても東京V対京都(味スタ)に2,800人である。天候の影響もあったかもしれないが気になるところである。


 チーム力 19.04.15

 4月14日、第9節仙台戦は2対5と完敗だった。中2日による連戦による疲労、11日に移籍発表された柴小屋選手の先発出場、前節2得点を挙げたFW陣、相手チームのGKとなったシュナイダー選手、ロペス選手とジョニウソン選手が欠場した仙台など見るところの多いゲームだったのではないだろうか。

 疲労の影響は両チームともにあったようであるが、得点後も味方後方でボールを回すシーンは少なかったと思う。その意味で試合としては良かったのではないだろうか。柴小屋選手は、身長があり頼れるイメージであるが、試合慣れしていないためかファールシーンが多かったように感じた。

 吉田選手も慣れないポジションだったのか、ゴールエリア内の守備でPKを与えてしまった。GKの赤星選手はルーキーとしては頑張っていると思うが、全体に硬い感じがしている。そのため、前や横への飛び出しが一歩遅れているのではないだろうか。今は経験が一番の薬かもしれない。

 FW陣は藤田選手とレオナルド選手の2得点とも見事なシュートだった。アンデルソン選手は、ポストプレイと相手DF裏への突破ができる能力はあるが、他の選手を利用して楽に突破してもらいたいと思っている。

 想定外だったのは厳しい判定だった。ルールどおりかもしれないが、異議、遅延行為にも厳格でイエローカード計7枚を出した。特にPK2回、監督退場という判定はサガン鳥栖にとって厳しい結果であった。事前情報により、心して対応すべきだったかもしれない。審判の個性を把握し、試合に活かすのもチーム力の一つではないだろうか。

 一方、シュナイダー選手は試合開始時は、緊張の色を隠せなかったようである。藤田選手とレオナルド選手の得点シーンは動けなかったが、シュートがそれだけ素晴らしかったということではないだろうか。絆プロジェクトの一員として今後も見守りたいと思っている。

 ロペス選手とジョニウソン選手が欠場した仙台は、全員攻撃、全員守備が徹底されていた。アンデルソンがボールを持つと3人で囲いボールを奪っていた。スペースは中盤の選手が埋めており、昨季のサガン鳥栖を見ているような気分になってしまった。

 昨季の仙台戦は、第7節で零対3、第18節で1対5と大敗しているが、第31節と第41節は1対零と完封勝利している。これからは、相手チームとの駆け引きが見ものである。


 別れ 19.04.23

 4月22日、第10節湘南戦は最悪の結果となった。2試合連続の5失点、開幕戦も入れると9試合で5失点試合が3試合目となる。守備の崩壊と言われてもしかたがない状況である。

 昨年の第2クールは負けないサガン鳥栖を演出したが、今年はどうなるのかと心配である。緊急ミーティングを開催したとのことであるが、何が話し合われたのか気になるところである。次節の京都戦で負けたとしても、その片鱗を感じることができるゲームを見せて欲しいと願っている。

 そして、一歩づつ進む姿を見ることもサポーターの醍醐味ではないだろうか?<そうでも思わないと元気が出ない状況である。>

 勝てないと観客が少なくなるとの心配もあるが、昨年のリーグ4位で観客が大幅に増加したとは思えない。話題性が高い対戦相手だと観客も多くなる傾向にある。例外もあるが、これはサガン鳥栖だけでなく、Jリーグ全体に言えることである。一般の観客を増やすためには話題性が重要なようである。

 雨天のため第10節の観客動員が心配されたたが、3,760人が来場した。招待客もあり、サガン鳥栖の基礎票は3,000人程度のようである。基礎票が1,000人程度まで減っていた時期もあり、それからすると増加している。基礎票を増やすためには選手との距離が重要になってくるのではないだろうか。

 話題性という意味ではチームの勝利も重要であるが、それ以外にも重要なものがあることを忘れてはならない。<これも負け惜しみに聞こえてしまう。>

 ところで、第10節終了後、ボランティア仲間が鳥栖を去ることになり、送別会を開催した。同じ気持ちでサガン鳥栖を応援する仲間がいることの喜びと仲間と別れることの寂しさを感じたひと時だった。ありがとう これからも元気で!


 一歩一歩 19.04.27

 4月26日、第11節京都戦は、緊急ミーティングの効果か、1対1の引分け勝点1をゲットした。雨に濡れたピッチに不安がよぎったが、勝負に対する執念が勝点を呼び込んだのでないだろうか。

 シュート数が鳥栖の8本に対し、京都の17本と一方的に攻撃されていた。京都の決定力不足に助けられた面もあるが、守備の意識が高く、前線からのプレスが効果的だった。DF陣が引きすぎの感もあったが、ミドルシュートが少なく、サイドからのボールは跳ね返していた。

 一方、赤星選手が考えて動くのではなく、瞬間的に体が動いていたのが印象的だった。この感触を持ち続けることが大切ではないだろうか。DF陣ももう少しラインを上げることができれば、赤星選手も自信を持って守備ができるのではないだろうか。

 攻撃陣には今回の試合で前線をかき回す存在が必要だと感じた。アンデルソン選手がその役目を果たすことができればベターであるが、現状では無理だと感じている。当面は、藤田選手を活かすためのメンバーとアンデルソン選手を活かすためのメンバーを考えるべきかもしれない。対戦相手により使い分けることも考えるべきではないだろうか。

 トップには遠いかもしれないが、再開幕という気持ちで眼前の敵を倒すことにより、一歩一歩前進して欲しいと願っている。

 ところで、4月20日、ザスパ草津の運営会社である「草津温泉フットボールクラブ」が19日に株主総会を開催し、第4期決算(06年2月〜07年1月)の総売上高が約5億8,600万円、純利益が約3,100万円と毎日新聞等で報道されている。

 サガン鳥栖の運営会社である潟Tガンドリームス(2月決算)の決算発表が気になっている。ザスパ草津と同規模(決算)ではないだろうか。1月28日に開催されたサポーターミーティングでの佐野副社長のコメントから赤字決算になると思われるが、一歩一歩改善された決算が発表されることを祈っている。


 テレビ中継 19.04.30

 4月29日、第12節東京ベルディ1969戦は、サポーター悲願の勝利をゲットした。夏を思わせる日差しの中、7,023人(招待地区なし)のサポーターが鳥栖スタジアムで応援した。前半37分藤田選手のループシュートで先行しながら、後半開始早々に同点に追いつかれる展開だったが、後半17分の廣瀬選手のシュートで突き放した。

 応援する側にとっては、ハラハラドキドキする展開であったが、楽しく観戦できた試合ではないだろうか。個々の能力で劣っているところを人数でカバーした守備陣、前線からプレスをかけパスコースを限定した攻撃陣の頑張りにより、1失点とすることができた。

 後半13分から守備的MFの村主選手に代わって、ユン選手が投入されると中盤にためができ、ボールポゼッションが高まったように感じた。試合の最初から最後までハードマーク、ハードプレスを行うことはできない。

 特に、これからの高温多湿の環境では、メリハリのあるゲーム戦術が求められるのではないだろうか。また、どの選手が出てきても同じようなパフォーマンスを発揮できることが次の課題ではないだろうか。

 この2試合は相手チームの不調にも助けられた面もあり、攻撃も守備も前季の75%程度ではないだろうか。次の山形戦も同じ気持ちで闘って欲しい。カードをもらわないことも、今後の闘いでは重要である。抗議によるイエローは不用である。

 ところで、第12節は開幕戦(福岡戦)に続いてNHKのテレビ中継(生放送)が行われた。開幕戦のこともあり、録画するかどうか迷ったが録画をした。対戦相手が福岡や東京Vということで中継(生放送)があったかもしれないが、試合開始が16時という設定にも助けられたのかも知れないと感じた。

 逆に、テレビ中継するから16時開始になったのかもしれないが?このような形でサッカーを見る機会を増やすことも大切ではないだろうか。

 地元にいながらプロサッカーチームがあることを知らない人、経営危機の報道は知っているがチームが存続していることを知らない人、サッカーの試合があっていることは知っていても、鳥栖スタジアムの中(天然芝や急斜面の観客席)を知らない人がいる。

 これらの人々にチームを応援してもらうためには、これからもテレビ中継を継続してもらいたいと思っている。中継できる試合数は季節や開催曜日によって制約されると思うが、関係者に努力をお願いしたい。


 鳥栖スタジアム名物 19.05.05

 5月3日、第13節モンテディオ山形戦は、藤田選手の技ありの得点(通算6点:得点ランキング3位タイ)で先制するも、後半残り10分の2失点で敗れた。有田焼へ行っていたため、当日はテレビ観戦ができなかった。

 携帯情報を見るのみであったが、前半途中で0対1の速報を見ながら、誰の得点か、追加点があるかとワクワクしながら買物をしていた。後半終了時間にチェックしても0対1だったので勝ったと思っていたが、10分後にチェックしたら2対1と逆転されていた。

 帰宅後、情報を検索したら、藤田選手の得点と後半早々に相手が10人になっていたのに、残り10分で2失点したことが分かった。

 守備の乱れが解消されつつあると喜んでいたら、昨季の10人相手に勝てない癖が出てしまったようである。素人考えでは、中盤以下が守備的に守り、アンデルソン選手を入れて、FWの3人に攻撃を任せる闘い方もあったと思うが、高地選手、柴小屋選手の怪我による交代が大きかったようである。

 10人相手とはいえ、好調な山形相手なので後遺症は少ないと思うが、高地選手、柴小屋選手の怪我が心配である。5月5日の佐賀新聞の先発予想によると柴小屋選手の代わりに内間選手が入り、高地選手がそのまま先発候補となっている。

 4日の練習では、高地選手はランニングはしていたが、他の選手とは別メニューであった。無理はして欲しくないと思っている。

 ところで、有田焼で「有田鶏弁当」なるものを食べた。休めるところがなく、腹も減っていたので何も考えることなくお店に入ったが、メニューはお店のオリジナル弁当だった。「有田焼カレー」が売り切れで、「有田鶏弁当」を注文した。

 料金が1,500円と高いので不思議に思っていたら、有田焼の器に入っており、器は持ち帰りとのことで納得した。

 サガン鳥栖は、応援酒(日本酒、焼酎)や応援米を販売しているが、アウエーの人が買って帰りたいと思うような器でも、置物でも、食べ物でもいいが、鳥栖スタジアム名物が欲しいと思った。小学生の修学旅行で熊本城の置物(ミニサイズ)を買ったことを思い出した。 


 スポンサー 19.05.08

 5月6日、第14節セレッソ大阪戦は、終了間際の廣瀬選手のゴールで勝点3をゲットした。1ヶ月前の4月7日セレッソ大阪戦(アウエー)の天候も雨だった。午前中は雨だが昼から雨があがるとの天気予報も同じだった。不安一杯のゲームだったが、ホームが勝利という結果も同じになった。

 内間選手が先発したことも、1ヶ月前と同じであり、不安な条件の一つでもあったが、これらの反省事項をクリアして勝利できたことは、今後の闘いに大きな力になると思っている。

 ホームであっても前半は守備的に、後半途中から攻撃的にという戦術が選手に浸透し結果を残すことができたが、これからは対戦相手に研究され、スリートップの布陣やカウンター攻撃が予想されるのではないだろうか。素人考えだが、基礎だけでなく応用もないと勝点は伸びないのではないだろうか。

 また、廣瀬選手のゴールをお膳立てしたメンバーに感動している。スルーしたレオナルド選手、アシストしたユン選手、そのユン選手にパスしたアンデルソン選手と、今後が期待されるメンバーである。

 一人でプレイするのではなく、チームでプレイするということであるが、それが行き過ぎるとパスサッカーのみでシュートシーン(得点)がないということにもなるのでバランスが大切である。

 ところで、8日の早朝にスカパーを見ていて気がついたことであるが、新たなスポンサーが増えているのではないだろうか。

 そこで、チームのHPを確認したところ、

 ユニホームスポンサー3社、ユニホームサプライヤー1社、スタジアムスポンサー20社、ピッチスポンサー52社、

オフィシャルサポートカンパニー7社、ポスタースポンサー6社、オフィシャルスクールパトナー3校、マッチデー冠スポンサー3社、

タンカースポンサー1社、テントスポンサー2社、ボランティア・ビブススポンサー1社、サッカースクールスポンサー4社、

法人スポンサー会員(ゴールド)32社、法人スポンサー会員(シルバー)8社、法人スポンサー会員(ブロンズ)52社、

選手紹介リーフレットスポンサー7社、ビジョンCMスポンサー7社、マッチデープログラムスポンサー1社

が紹介されている。夢のようなスポンサーの数である。社員の皆さんの努力に感謝したい。

 プロサッカー球団を運営するためには、それでも不十分だという現実の厳しさと後援会活動の重要性を改めて感じたところである。


 ボランティアの日 19.05.13

 5月12日、第15節徳島戦は、勝負に勝って、試合に負けたとでも言うのだろうか、残念な結果だった。前半7分、高橋選手のFKが徳島ゴールに吸い込まれた。いつか、この日が来ると信じていたが、素晴らしいゴールであった。これからもチャンスには遠慮せず挑戦していただきたい。

 試合の方は、サガン鳥栖が支配していたが、コントロールしていると言えるまでの力の差がなく追加点を取ることができないでいた。後半38分、吉田選手の守備がファール(PK)と判定され1失点、引分けであるが負けに等しいい結果となった。

 スロービデオを見てもファールといえる内容ではなく、2年前の草津戦を思い出させる判定であった。残り時間を何とか乗り切って引分けとなったが、高地選手へのイエロー、そして、その後のプレイでユン選手がイエロー(2枚目、退場)をもらう、おまけまであった。

 ユン選手はレッドカード(イエロー2枚)、イエロー通算4枚で、福岡戦、仙台戦の2試合出場停止となるであろう。勝点2以上の代償と言わねばならない。納得できない判定であるが、チーム全体を抑えるべき選手が、重要なところでイエローをもらうことは避けて欲しい。

 遠因は、追加点を取れなかったことかもしれないが、どのような状態になっても平常心を失わないチーム(選手)になって欲しいものである。

 ところで、5月13日は「母の日」であるとともに、鳥栖市の「ボランティアの日」でもある。町内会恒例の「町内そうじ」に参加したが、大方の世帯が参加しており、素晴らしいことだと感じた。ただ、この中でサガン鳥栖を応援している人は数人で、大多数の人が鳥栖スタジアムで見かけないという現実も感じてしまった。

 この人々の半数でも毎試合応援してくれる日が来ることを夢見て、何ができるか考えたい。


 雪辱 19.05.20 

 5月19日、第16節福岡戦は、1対2で勝利し、開幕戦の零対5を、そして博多の森での連敗、今季アウエー未勝利を雪辱した。前半33分福岡のコナーキックに飛び出した赤星選手がボールに触ることができず、こぼれたところを福岡の選手に押し込まれてしまった。

 原因は、飛び出しの遅れか、キーパーの声だしができていないのか不明であるが、これまでにも見たシーンだった。前線からの守備ができていたため、得点シーンと相手シュートがバーに当たった以外は安定した守りだったのではないだろうか。

 攻撃の方は、相手守備陣の裏を取る意識が高く、相手ゴールキーパーと1対1のシーンが3度見られたが、余裕がないためかゴールできなかった。ゴールが決められていれば、もっと楽に勝てたのではないだろうか。

 得点シーンは、山城選手に代わった廣瀬選手から後半15分に生まれた。シュートだったのかクロスだったのか不明であるが、相手ゴール前を通過したボールに相手ゴールキーパーが飛び出したことから始まった。

 そのボールへ飛び込むのが一瞬早かったのが廣瀬選手で、ボールをキープしながらキーパーがいない相手ゴール前に折り返し、ゴール前に飛び込んだ藤田選手がヘットでゴールした。2点目はゴールに吸い込まれるボールしか記憶にないが、今からスカパーの録画放送を見て確認したい。

 終了間際に押し込まれるシーンもあったが、最後まで選手たちの気持ちが感じられた試合だった。終了後、赤星選手の嬉し涙がそれを語っていた。

 ところで、博多の森の応援風景は、良い悪いは別にして、ダービーに値する応援風景になってきたのではないだろうか。2年前からゴール裏とメインスタンド東端にアウエー席が限定されたことにより、サガンサポータが集中し、応援席がサガンブルーに染まるとともに、応援も一つになっていた。

 アビスパサポーターのユーモアかもしれないが、博多の森にウイントスらしきイラストを使用した横断幕など相手チームを比喩するようなものが掲示されている。2年前にも同じ横断幕があったが、J1昇格しても大事に保管していたと思うとおかしく感じられた。

 開幕戦では鳥栖スタジアムまで持参していたようであるが、次回は遠慮して欲しいものである。サガンサポーターには真似をして欲しくないとあらためて思った。


  ホーム3連勝 19.05.24

 5月23日、第17節仙台戦は、ホーム3連勝、今季初の2連勝、第二クール負けなしとなった。得点は後半32分高地選手の1点のみであったが、福岡戦と同じように相手チームのシュートがバーに当たり、ゴールライン上に落下するというきわどいシーンもあるなどツキもあったが、鳥栖の堅守が光っていた。

 5月13日の「雑感」でユン選手の出場停止を2試合としていましたが、レッドカード(イエロー2枚)による出場停止1試合でした。申し訳ありませんでした。後半20分にユン選手が交代出場し、得点をアシストしたとのことで、さすがと感心させられました。(生では見れなかったのでスカパーの録画放送で確認の予定です。)

 佐賀新聞によるとイエローは仙台の選手のみで、鳥栖の選手にはイエローがありませんでした。すばらしいことだと感心し、記録を確認したところイエロー累積3枚の選手が飯尾選手、ユン選手、柴小屋選手の3名となっています。

 今後の闘いで無理にイエローをもらう必要はありませんが、DF選手については自分のイエローだけでなく、他の選手の状況も把握して対応して欲しいと思っています。

 第17節を終了し、6勝3引分け7敗、勝点21、リーグ8位は、昨季の4勝7引分け5敗、勝点19、リーグ8位と遜色のない、それ以上の成績となっています。今季は引分けが昨季に比べ減少しているのが特徴です。今後の闘いを見守りたいと思っています。

 第17節の観客数は4,398人でしたが、平日ナイターとしては多かったのではないでしょうか。筑後地区が招待地区になっていましたが、バックスタンド3階席がそれほど多いとは感じませんでした。

 それよりも、九州ダービーでの勝利によるPR効果、平日ナイターの女性半額効果が大きかったのではないでしょうか。6月には平日ナイターが2試合あるので、その結果が楽しみです。

 一般的には女性がサッカー観戦に行くと言えば、男性はサッカーに関心がなくとも同行するのではないでしょうか。観客動員には妙手ですが、実際に実行するとなると考えるのが経営者の常ではないでしょうか。その意味で大いに拍手したいと思います。


 100勝 18.05.27

 5月26日、第18節愛媛戦は、2対零の完封勝ちで、第二クール負けなし(4勝1分け)、J2リーグ100勝目を記録した。試合展開は前半守備重視、後半攻撃重視(ユン選手、廣瀬選手の投入)のパターンがはまった試合だった。交代が通常より早かったので心配したが、セットプレイからの得点(レオナルド選手)と技ありの得点(藤田選手)が生まれた。

 セットプレイは、相手GKが高橋選手を意識していたためか、タイミングが早かったためか動くことができないシュートであった。2点目は相手DFの股下を狙ったシュートで、藤田選手の後ろからレオナルド選手がサイドに流れたため、相手GKはパスを予測し、シュートに反応することができなかった。

 愛媛観戦ツアーに参加した。当日の零時15分に自宅を出発し、鳥栖スタジアム(零時45分)から山陽道を経由して午前8時に道後温泉到着、11時まで自由行動だった。軽く食事をして、道後温泉本館の温泉へ、ぶらりと散歩し、喫茶兼パン屋でコーヒー(パン1個サービス付)を飲んでいたら時間となった。

 11時30分に試合会場(愛媛県総合運動公園陸上競技場)へ、開門(12時30分)までビールとおにぎり弁当を平らげ入場した。昨年からアウエー応援に積極的に参加しているが、それぞれの会場にチームの面持ちが感じられる。

 愛媛では、会場内に飲食店のブースがないこと、観客が少ないためか場外の売店ものんびりしていること、バックスタンド、アウエーのピッチ側壁に横断幕(布製)広告があり、ビッグフラグがピッチに向けて置くことが禁止されているため、鳥栖のサポーターが苦労していたことなどである。

 試合終了後、スーパー銭湯で湯船につかり、食事をして帰路へ。佐田岬からフェーリーで佐賀関へ、上陸後一路鳥栖へ、11時55分鳥栖スタジアム到着、零時10分自宅へ、24時間の旅が終了した。

 ところで、愛媛戦の勝利でサガン鳥栖のリーグ通算100勝ということである。当初10チームで発足したJ2リーグであるが、延長戦あり、ゴールデンゴールありからゴールデンゴールの廃止、延長戦の廃止とルールが変更されていることから、最近の48試合、延長戦なしと単純に評価することはできない。勝利数が少ないという実感だけが残っている。


 決算報告 19.06.03

 6月2日、第19節水戸戦は、やっと勝てたという試合であったが、3試合連続完封、4連勝、第二クール負けなし(5勝1分け)との記録を続けている。スカパー観戦であったが、今までに何度と見てきた試合展開であった。

 第1クールの水戸戦では、水戸が戦術を変更していたため5対1と快勝することができたが、今回は怪我人等があり前季までの守ってカウンターという戦術に変更してきたため、思うように攻撃ができなかったようである。シュート数が8本(前半2本)と少なく、得点のチャンスは決勝点となったユン選手のシュートのみであった。

 サポーターとしては不満の残る勝利であったが、クラブの歴史に残るような快進撃には「つき」も味方しているいるようである。福岡戦、仙台戦、水戸戦では味方ゴール(バー)が防いでくれたシュートが何本もあった。愛媛戦では逆に鳥栖のシュートがバーで弾かれたが勝利することができた。

 第19節終了時で8勝3分け7敗、勝点27、リーグ7位の成績であるが、今後の札幌、京都、湘南、山形、東京Vと上位陣との対戦が続く闘いを勝点10で乗り切れば昨年の成績(リーグ4位)も見えてくるのではないだろうか。

 柴小屋選手の怪我も心配されるが、さらに心配なのは、イエロー累積による出場停止である。ユン選手が次節出場停止となっており、飯尾選手、高橋選手、高地選手、柴小屋選手の4人がイエロー3枚でリーチとなっている。出場停止選手が続出すれば控え選手に頑張ってもらわないと現在の順位も維持できないと危惧している。

 ところで、5月27日、サガン鳥栖の運営会社である潟Tガンドリームスの決算発表会がマスコミとともにサポーター約30人が出席して鳥栖スタジアム(会議室)で行われた。会社側から井川社長、佐野副社長、松本GM、牛島営業部長、永井強化部長が出席されていた。

 2006年(2007年2月期)の決算内容は、収入705(入場料151、広告収入281、その他273)百万円、費用815(チーム事業費573、一般管理費242)百万円、営業損益△110百万円だった。

 経営陣からは、当期損益が110百万円の赤字となっているが、資本金が設立当初の150百万円から随時増資され438百万となっており、6月中に50百万円を増資し488百万円になる予定であるから心配しないでいただきたいとの説明があった。

 また、今後とも身の丈にあった経営を目指すが、サポーターとともにJ1昇格の夢を見るために必要な選手等の人件費は現状(2006年306百万円)を維持したい。そのために収入を確保する必要がある。そのために、入場料収入240百万円(2006年151百万円)を目指したい。具体的には有料入場者数平均8千人である。

 さらに、後援会の拡大(会費収入5千万円)、サッカースクールの拡大(会員数900人)、地方自治体との交流宣言の拡大を図りたいとの説明があった。

 気になることは、翌日の佐賀新聞では報道されていたが、他のマスコミには取上げられていないことである。会社説明のとおり、赤字だからと言って大騒ぎすることはないが、会社の努力だけで解決する問題でもないと思っている。

 個人的には、スポーツチームの運営会社は、利益が出るようであれば選手やファン・サポーターに還元すべきであり、営業黒字は必要ないと思っているが、赤字は小さい方が良い。赤字に対する補填も資本の増資ではなく、営業外収益(補助金、支援金等)で補填される体制にしなければならないとと思っている。


  樽募金 19.06.11

 6月10日、第20節は札幌との闘いであったが、零対1の惜敗でチーム新記録(5連勝)は達成できなかった。久々の日曜日デーマッチ開催とチームが連勝中ということもあり、9,617人という大勢の人々が応援に駆けつけた。

 敗れはしたが、J2リーグ首位の札幌と互角の試合だったので観戦した人々もそれなりにサッカーが堪能できたのではないだろうか。鳥栖の得点シーンがあれば盛り上ったと思うが、差は少ないが札幌があらゆる面で秀でていたようである。

 この時期はイエロー累積の出場停止、怪我などによる欠場がどのチームにも生じている。そのための準備ができているか否かが、今後の成績を左右するのではないだろうか。若手選手の活躍があれば中だるみなしで上位を目指すことができるのではないだろうか。

 ところで、潟Tガンドリームスの決算発表会でサポーターが提案した樽募金<基金>がサガントス後援会で実施されることになった。サポーターは試合会場で応援することがメインであるが、過去の経験も踏まえチーム運営にも関心を持って欲しいと願っている。

 その意味で、サポーターだけではなく、地域の自治体、企業、各種団体をメンバーとする後援会が今年の2月に発足し、さらに、樽募金<基金>が実施され、チームを支える人々が増えることは、すばらしいことだと思っている。

 他のチームの模範となるサポート制度となることを期待し、関係者とともに努力したいと思っている。


 移籍 19.06.14

 6月13日、第21節の京都戦は、2対零の快勝と言いたいが、気持ちで勝った試合だった。6月13日は岸野監督49歳の誕生日だったこともあり、前節から中2日のハードスケジュール、夕方から降り始めた雨のコンディションではあったが、選手、スタッフだけでなく、スタジアムに応援に駆けつけた4,473人の思いが爆発した試合でもあった。

 試合展開は、一進一退の好ゲームでどちらに勝利が微笑んでもおかしくない展開だった。ただ、試合後に誕生日プレゼント渡すと宣言した選手たちの気持ちが勝利へと導いてくれたのではないだろうか。

 鳥栖市が招待地区だったこともあり、平日夜の雨のゲームとしては大勢のサポーターが応援していたことから、勝利の女神が微笑んだのかもしれない。レオナルド選手、藤田選手の頑張りや山口選手の得点への執念が感じられた試合だった。

 守備陣の頑張りも特筆されるべきではないだろうか。各人がシュートコースを消したり、相手選手を自由にさせないプレスが徹底されていた。心配なのは夏場に向かって体力の維持・管理ができるかである。その意味でチームのバックアップ体制が今後の勝利を左右することになるのではないだろうか。

 ところで、得点時のレオナルドのパフォーマンスには賛否両論があると思われる。気持ちを表す方法としてはベターであるが、チームとしては不用なイエローは厳禁すべきである。試合終了後、松本育夫GMからお叱りを受けていた映像が見られたことから、チームとしては機能しているのではないだろうか。喜びを体全体で表現することは許されており、模倣する選手が出ないようお願いしたい。 

 また、6月14日の佐賀新聞などで報道されているのが、宮原祐司選手のレンタル移籍(J2愛媛)である。宮原選手のリーグ途中のレンタル移籍は2度目(1度目はJ1セレッソ大阪)である。東福岡高校で日本一(高校選手権)に輝いた逸材であるが、ボランチ中心のチーム戦術に対応できなかったのではないだろうか。

 愛媛がトップ下を置く戦術を採用するかどうか不明であるが、新たなチームで能力を発揮して欲しいと思っている。リーグ戦で対戦する時は複雑な思いになると思うが、できるなら、自分のポジションを確保し、今季終了時に完全移籍を希望される選手になることを期待している。


 分配金 19.06.19

 6月17日、第22節湘南戦、12時から近所の人が転居するため送別会に出席していたため、幸か不幸か魔の5分間は生放送で見ることができなかった。携帯で前半1対零とリードしていることを確認し、帰宅したところ1対3と逆転されており、ビックリしてしまった。

 試合終了後のリプレイを見たところでは、守備陣がいつものようにシュートコースに入ることができず、フリーでシュートさせていた。4月6試合、5月5試合を闘い、6月4試合目の闘いであった。4失点は第10節の5失点(湘南戦)以来で、それ以降、完封5試合、1失点5試合、2失点1試合と安定した闘いをしていた。

 4失点は残念であるが、今後とも安定した闘いを続けるには、体力、気力をリフレッシュするとともに、チームとして守備意識を再確認する必要があるのではないだろうか。チーム内にも、スタジアムにも、地域にも、マスコミにも選手たちを支える応援(活動)を期待したい。

 ところで、アンデルソンの清水エスパレス(J1)への移籍が発表された。宮原選手と同じようにチーム戦術にマッチできなかったこともあり、本人のためにもベターな選択だと思っている。逸材であることには間違いないので、今後の活躍を祈念したい。

 本日、旧サガン鳥栖の運営会社であった潟Tガン鳥栖の清算人から個人借入金の返済が終了した旨の連絡文書とともに、「株式会社サガン鳥栖(旧運営会社)解散記念事業への寄付について」という文書が届いた。

 サガン鳥栖の歴史及びそれを支えてきた株主の名前が鳥栖市に残る方法として、市民公園の敷地内に市民が集う茶室兼招待所を建築し、寄付した株主の氏名と建設に至った経緯を記した銘盤を設置するとの文書であった。

 サガン鳥栖が鳥栖市から3,000万円の補助をいただいたことを寄付の理由としているが、維持管理は誰がするのであろうか。鳥栖市に新たな負担を求めるようなもので、自己満足にすぎないのではないかと危惧している。

 サガン鳥栖の存続とともに、地域の活性化やサッカー文化の醸成を目的に出資した人が大半ではないだろうか。資本金1億2,300万円の50%6,000万円程度が分配できるとのことであるが、感謝の心とともに、法律に従って残余財産を分配すべきである。 


 逆転 19.06.30

 6月27日、第24節山形戦は、今季2回目の逆転劇で勝利した。前半9分の吉田選手の負傷交代、後半零分の前半負傷による高地選手の交代、柴小屋選手の負傷と満身創痍となりながらの逆転劇に鳥栖スタジアムは盛り上った。

 選手たちの負傷の原因が体力回復の遅れなのか、相手チームのファールなのか不明であるが、これ以上負傷者を出さないことがチームにとって大切なことである。過酷なスケジュールはお互い様であり、チームとして夏場の連戦にどう対応するかが問題である。

 スタメン5名を入れ替えた布陣で臨んだサガン鳥栖であったが、怪我人続出で次節もメンバーを固定することができない状態となっている。逆にサブメンバーのチャンスでもあるので、選ばれるよう頑張って欲しい。

 後半10分に先制された時、同点、逆転を予想することはできなかった。「勝ちたい」という気持ちで最後まで頑張った選手に拍手をしたい。また、選手と共に闘ったサポーターにも拍手をしたい。

 ところで、6月25日、栫大嗣選手の退団が発表されている。高校サッカーのヒーローであり、期待されて入団した選手であるが、練習場で姿を見るだけで練習している姿を見た記憶がない。

 治療に専念するとのことであるが、本人が最も悔しいのではないだろうか。再起が可能かどうか不明であるが、何らかの形でサッカーと関わって欲しいと願っている。


  イメージトレーニング 19.07.07

 7月1日、第25節東京V戦は、1対3と力負けした。鳥栖の5本(前半の1本、後半の4本)に対し、東京Vは19本と4倍のシュート数からも明らかである。前半の貴重なシュートが藤田選手の1点である。きわどいシュートであったが、その際に相手キーパーが負傷し交代したため、チャンスがあると感じていた。

 しかし、アウエー(味の素スタジアム)会場に圧倒されたのか、相手選手にビビッタのか、選手間の意思疎通が不十分だったのか不明であるが、マークがずれてしまっていた。

 今日(7/7)の試合に勝てば、11勝3分け10敗、勝点36で今季前半を勝ち越すことになる。単純に勝点を2倍(72点)にすると前季6位タイの成績となる。現在のチーム力からすると頑張っていると思っているが、最後まで夢(J1昇格)を見たい。

 上位陣(3位以上)に勝点差が11あるが、第二クールの活躍(7勝1分け3敗)ができれば追いつく可能性がないとは言えない。最低でも連敗はしないことが大切であり、ホームで勝つことが観客動員にもなるのではないだろうか。

 夏場になり運動量が必勝条件となるが、イエローや怪我をなくすためには、相手の動きを読む力も必要となってくる。リラックスするとともに、攻守のイメージトレーニングに力を入れて欲しいと願っている。


 チームカラーとPR 19.07.09

 07、07、07の七夕の日に開催された第26節草津戦は、2対零の完勝であった。前半終了間際と後半開始早々の藤田選手の得点(12点:得点ランキング単独3位)であった。いづれも味方のアシストから誕生したゴールで、そのチャンスを活かしたポジション取りと得点への意欲が表れていた。

 新しい選手(清水選手、石田選手)、出場機会が減っていた選手(小井出選手、長谷川選手)、怪我から復帰した選手(浅井選手、加藤選手)の頑張りにより勝利した試合でもあった。疲れが感じられる選手(山城選手、廣瀬選手、飯尾選手)を休ませることができれば、後半戦のジャンプアップも夢ではないのではないだろうか。

 村主選手の次節の出場停止(イエロー4枚目)は痛いが、その意味で、良い休養になるのではないだろうか。ユン選手の怪我からの復帰は頼もしい限りで、プレーのレベルが違うとあらためて思った。 

 これまでは、横目で試合を観戦するだけであったが、1年半ぶりにドリームパスポートを使って草津戦後半をプレミア席で観戦した。久しぶりの観戦でゴール裏の応援が増えたこと、チームカラーを着ている人が増えたことを実感することができた。

 ただ、ナイターだったためか、ゴール裏の一部が見えなかった。サガンブルーの人の動きはわかるが、その他の人の動きがわからないということが気になった。チームカラーを目立つサガンブルーにしたチーム関係者の意図が見えた気がした。

 ところで、この日は、温泉ダービーとして嬉野市がバックアップした試合でもあった。これからも交流宣言した市町をPRする場所として活用していただきたいと思っている。くしくも同日、佐賀県プロサッカー振興協議会(県内市町村及び主要企業がメンバー)の総会が鳥栖スタジアムで開催されている。

 この総会に参加された市町村関係者も草津戦を観戦し、おらが町もここで(鳥栖スタジアム)PRしたいと思われたのではないだろうか?


 単身赴任 19.07.15

 7月11日第27節愛媛戦、7月14日第28節京都戦ともに零対1での完封負けとなった。

 愛媛戦は審判の判定(Pk)に泣かされた。Pkと判断されたハンドは故意ではなく、ジャンプしたところにボールが来たもので避けるのは難しいのではないだろうか。それよりも得点チャンスを生かすことができなかったことが問題である。

 京都戦は台風第4号による雨に泣かされた。ボールへのタッチなどは京都を上回っていたと感じていたが、雨のグランドが京都に味方したようである。ロングシュート1本に泣いた試合になった。

 残念なのは、ユン選手の一発レッド(報復行為)である。これまでも相手選手のプレイに反応してイエローをもらったシーンを数回見ているが、岸野監督以上に熱い選手のようである。ただ、退場や出場停止によりチームに迷惑をかけることも認識して欲しいと願っている。若い選手の手本となるべき選手の報復行為は残念だった。

 ところで、個人的な話しであるが、長崎市に単身赴任することになった。パソコンを購入しインターネット接続の手続きを行ったが、インターネットが利用できる環境になるまで1ヶ月かかるとのことであった。さらに、スカパーも見れないことから、サガン鳥栖に関する情報に接する機会も少なくなった。

 ホームゲームにはできるだけ駆けつけ、応援したいと思っている。そのため、当分の間、アシストクラブ(ボランティア)への参加も自粛したい。また、新たなプロバイダーとなることから、HP「雑感」を更新できるか技術的な問題を勉強したいと思っている。

 なお、今後は「サガン鳥栖」+「長崎」をテーマに「雑感」を更新する予定です。


 グッズ 19.07.22

 7月18日に単身赴任して直ぐではあったが、21日の第29節徳島戦を観戦した。2年半ぶりに一般の観客として鳥栖スタジアムを訪れ、新たな発見があった。

 誘導する人もいない中、駐車場内に整然と乗用車が並んでいるのを感心しながら南ゲートから入場した。鳥栖スタジアム誕生以来のお気に入りの席を確保し北広場へ、ユン選手のサイン会が行われている横でグッズ(キーホルダーと携帯ストラップ)を購入した。

 さらに、弁当とお茶を購入し、席で弁当を食べながら臨戦体制となった。改めて感じたことはプレミア席で応援する人が増えたことやレプリカを着て応援するのがスタンダードになっていることである。

 試合の方は、藤田選手(PK)、高地選手(ミドルシュート)の得点で2対1で勝利した。勝点39、12勝12敗3引分け、リーグ8位となった。

 新メンバー(ルーキーの野崎選手・新加入のキム選手)が出場したこともあったのか、パスミスが目立つ展開であった。これまでと異なるのはFWにキム選手が入ったことにより、相手守備陣に与えるインパクトが大きくなったことである。その成果が、前半のPKとなったのではないだろうか。

 レオナルド選手、山城選手、廣瀬選手の運動力とパスワークに藤田選手、キム選手、柴小屋選手の高さという武器が手に入った。また、加藤選手がファールで倒された時、GKも含めて選手全員が集まったシーンに選手の団結力を感じた。

 ただ、闘う姿勢は大切であるが、選手たちが集まることにより不測の事態が発生する可能性もあることから、慎重であるべきだと思っている。

 これまで、メガホンやフラッグなどの応援グッズは購入していたが、今回の単身赴任に伴い、マグカップ、キーホルダー、携帯ストラップを購入した。サガン鳥栖グッズを身近に持つことにより、精神的に安定し、快適な単身生活ができるのではないだろうか。


 貯金 19.08.13

 8月12日、サガン鳥栖の試合(第33節山形戦)をテレビ観戦であったが、久しぶりに堪能した。その間、J2リーグは第30節(お休み)、第31節札幌戦、第32節湘南戦(途中中止)とあったが、携帯で結果を確認するだけであった。

 湘南戦では、当日、福岡市にいたが、鳥栖スタジアムを横目に長崎へ、途中肥前山口付近だけが大雨だった。途中携帯で結果を確認したところ、雷雨により中止とのメッセージにビックリした。

 夏期休暇で鳥栖に戻り、関係HPを見ると、サポーターが遅くまで居座ったようで、ことの成り行きが見えない状況で、チームのモチベーションを心配していた。山形戦の前半は選手の体が重く、ミスも多かったようであるが、我慢のサッカーができていたようである。

 後半は、違うチームのように前線から連動しだしたが、上位チームであれば前半で失点し、悪循環になっていたのではないだろうか。山形が前半から飛ばしていたこともあると思われるが、これからは同じような闘いが続くのではないだろうか。

 チーム状態としては、ベストの状態に近づいているのではないだろうか。金選手の加入でFW陣にも競争原理が働き、内間選手、野崎選手の大卒ルーキーも戦力になってきており、ユン選手、山口選手、村主選手のベテラン選手も健在である。選手層が厚くなっているのを感じている。

 残り19試合、全勝すると貯金20、14勝5敗で貯金10となる。06年度は貯金9であったので、それを目標に頑張って欲しい。クラブもサポーターも全力でサポートして欲しい。私にできることは何か自問する毎日である。


 初ゴール 19.08.17

 8月17日、第34節東京ヴェルディ1969戦を鳥栖スタジアムで観戦した。立ち上がり1分、鐵戸選手(フリーキック)のこぼれ玉に反応した藤田選手の得点(通算17得点)で始まった素晴らしい試合だった。開始1分での得点はチーム記録ではないだろうか?

 今季、これまでの対戦成績は1勝1敗(通算2勝1引分け3敗)である。攻撃力はJ1並であり、どう守るかが課題であったが、山形戦後半と同様にFWからの守備ができていたゲームでもあった。

 今季、FWからDFへコンバートされた日高選手の追加点は素晴らしかった。金選手へのパスと思ったボールを金選手がスルーして、サイドを駆け上がった日高選手の足元へ、GKとの1対1となり、シュートがゴールに吸い込まれた感じだった。入団2年目の日高選手にとってJリーグ初ゴールとなった。

 フッキ選手のヘディングで失点したが、フック選手のフリーキック(2本)やシュートがバーやポストを、船越選手のヘディングがバーを直撃するなどラーキーなこともあり、リードすることができた。

 後半16分のユン選手のロングパスに走りこんだ金選手の得点で勝負が決まった感じがした。金選手は移籍初ゴールである。次節のセレッソ大阪戦に金選手が出場できないことは残念であるが、外人枠の関係でレンタルされたが、それだけ実力がある選手の証ともいえるのではないだろうか。

 この試合を見て感じたことは、一人一人では負けるが、それぞれの特徴を発揮することができれば、チームとして闘うこともでき、さらに、勝利することもできるということである。このチームワークを維持できれば、3位まで駆け上がることも可能である。

 ところで、試合開始前に佐野副社長から8月6日の湘南戦におけるお詫びと説明があった。当日、観戦できなかった一人であるが、当日観戦していた人にとっても、理解できる内容だったのではないだろうか。同じことを繰返さないように記憶だけでなく、記録にもとどめておく必要がありそうである。

 運営会社もチームとともに大きく成長していただきたいと思っている。


 6,661人 19.08.26

 8月25日、第36節水戸戦は、今季最高の16,661人の観客が応援する鳥栖スタジアムであったが、零対零の引分けに終わった。前節(第35節セレッソ大阪戦)を1対2で落としたサガン鳥栖にとって、期待された勝利であったが、残念ながら最後の一歩が届かなかった。

 昨季第48節湘南戦の18,231人に次ぐ観客が選手のプレッシャーになったのか、前半13分のユン選手の怪我による交代が影響したのか、水戸の守備意識が高かったのか、パスミス(パスカット)が多かったようである。

 観客としては得点シーンを2度見た気がするが、2度共にオフサイドの判定にがっかりさせられた。またゴール前のFKを生かせなかったのは残念である。

 藤田選手、金選手、柴小屋選手を活かすセットプレイ、パワープレイ、又はロングシュートが引いて守る相手には効果的だと思うのであるが?ロングシュートも枠内が少ないなど課題が見えた試合となってしまった。

 今節は、「鳥栖から見えるわがまち九州」をテーマにJR鳥栖駅東側一体を中心に「九州まん祭」が開催(鳥栖JC主催)され、鳥栖スタジアムては、ブリヂストンがスポンサーになり、F1カーを特別展示したり、ブラバンド300人の演奏があったり、特別チケットを購入してくれたお陰で16,661人の観客となった。

 久しぶりにアシストクラブ(ボランティア)に参加(試合前後)したが、それぞれの部署でボランティアが活躍しており、ブリヂストン(約50名)が客席の整理、案内をしてくれたお陰で、運営の方もスムーズにできたようである。

 毎試合、1万人を超える観客で応援したいが、リピーターになってくれる人がどれだけいるか不安な試合結果であった。


 目標 19.09.17

 久々の「雑感」である。

 この間、サガン鳥栖は、8月30日(第37節)の草津戦、9月2日(第38節)の福岡戦、9月5日(第32節再試合)の湘南戦、9月9日(第39節)の仙台戦、9月15日(第40節)は休みで2勝1敗2引分け、勝点7をゲットしたが、順位は8位と変わらずである。

 この4試合で生観戦は九州ダービーである福岡戦のみである。開幕戦の借りを返した形になったが、第2クールの博多の森(2対1で勝利)と同じように、選手の思いが伝わる素晴らしい試合であった。

 しかし、福岡サポーターによるペットボトルのピッチへの投げ入れ(試合中・終了後)、なりふりかまわぬ審判への抗議(試合終了後)など、サポーターとして気持ちは理解できるが自制して欲しかった。

 逆の立場になった時に、自制することができるのか、自問自答する機会を与えてくれたこと、警備体制の不備を突かれたことなど、サガン鳥栖としても検討が必要な事件でもあった。

 再試合となった湘南戦は、8月6日も、9月5日も観戦することはできなかったが、運営面の反省(観客への説明不足)が9月16日のサテライト(大分戦)に生かされていたのではないだろうか。

 話しは前後するが、9月16日に唐津市で開催されたサテライトを観戦した。雷雨による中断(約30分)はあったが、1,300人の観客と冠スポンサーがつくという異例の試合であった。単なるサテライトの試合でなく一つのイベントとして育てることが、サガン鳥栖が目指す地域に根ざしたチームへの道しるべに見えた。

 ところで、チームとして怪我人が少ないということは嬉しいことであるが、ユースの選手で頭角を現す選手がいないという意味では寂しかった。また、体のきれが感じられるのはレオナルド選手だけで、選手の組み合わせでチームが変わるということを感じた試合でもあった。

 その意味では、第4クールは岸野監督の手腕が試されるのではないだろうか。第3クールを終了して16勝14敗6引分け、勝点54、第8位であり、第3位仙台(勝点65)との差は11である。可能性はあるが、次の目標が必要な時ではないだろうか。(昨季は、貯金10が一つの目標であった。)


 連敗 19.09.24

 9月23日、第41節セレッソ大阪戦は完敗であった。変則日程による休み明け、変則契約による金選手の欠場、飯尾選手、ユン選手の怪我による欠場、GK中林選手の1年10ヶ月ぶりの復帰など様々なことが影響したのかもしれない。

 変則日程による休み明け対策としてテストマッチを実施し、金選手の代わりにはテストマッチで体がきれていたレオナルド選手を抜擢するなどして臨んだセレッソ大阪戦であったが、5連勝中のセレッソ大阪に勝利することはできなかった。PKの判定がなかったとしても、現状では引分けがやっとという試合内容だった。

 今の時期にGK中林選手を先発させた理由として、@浅井選手、赤星選手が怪我をした、A来季のチーム構想のため、Bレンタル契約のためが考えられるが、理由は不明である。

 個人的には、第一目標:J1昇格、第二目標:貯金10(残り11試合9勝2分け)、第三目標:前季勝点79(残り11試合8勝2分け1敗)、第四目標:得失点差をプラスへ(1対0で残り11試合9勝2敗)があるが、どれも達成困難な状況になってきている。

 実現可能な目標として「アビスパ福岡に勝つ(最終戦とリーグ順位)」を新たな目標に設定して頑張って欲しい。アビスパ福岡も同じ状況下にあり、お互いに踏ん張り、最終戦でリーグ3位(J1昇格)の可能性が残っている試合を観たいと思っている。

 両チームにJ1昇格の可能性があるのがベターであるが、そうでない場合も最高に盛り上るのではないだろうか。その上で、選手は来季のための選別が始まっていることを忘れないで欲しい。それがプロなのだから!


 モチベーション 19.09.30

 9月26日の第42節徳島戦(アウエー)、29日の第43節草津戦(佐賀県総合運動場陸上競技場)ともに引き分けた。両方の試合とも失点してからエンジンがかかるという展開でモチベーション(スタミナ)の維持ができていないようでである。

 第4クール突入時に指揮官は12戦全勝という目標を掲げたが、選手の一部は第3クールまでの戦績から無理だと判断したのではないだろうか?連戦の疲れもあり、その意識の差がチーム戦術の徹底ができていない原因だと思われる。

 さらに、同じ相手と4試合目となり、お互いの長所を消しあう戦術により、勝ちきれない面もあるのかも知れない。逆に、動きすぎて自分たちのサッカーを忘れてしまっているのかもしれない。

 この時期に、モチベーションを維持することは大変なことではあるが、前季の第4クールは8勝1分け3敗、勝点25をゲットしていることを思い出して、再チャレンジをお願いしたい。

 個人的には、J1昇格はファン・サポーター・監督・選手・関係者の一致した目標であるが、J1昇格が目的ではないと思っている。目的は、サガン鳥栖が愛されるチームとして、元気な町づくりに貢献し、地域の人々の誇りとなるクラブになることだと思っている。

 そのためには、チームが勝ち続け、J1昇格し、最高のプレイを見れる環境を提供するとともに、地域の人々が何らかの形で参加・活用(応援・支援・育成・協賛・広告)し、全国にサガン情報を発信することだと思っている。

 これは、長期的な目標(目的)であるが、短期的(今季)には目の前の試合結果に惑わされるのではなく、最終節(アビスパ戦)に向かって、天皇杯3回戦、4回戦に向かってモチベーションを高めて欲しいと願っている。


  天皇杯と試合数 19.10.08

 10月7日、佐賀県総合運動場陸上競技場で第87回全日本サッカー選手権(天皇杯)3回戦が開催された。試合の方は筑波大学を相手に1対零の辛勝であった。勝利は得たものの、リーグ戦の悪い流れを断ち切ることはできなかった。また、観客数も少なく寂しい試合だった。

 振り返ると毎週(7月、8月の各1回を除く。)鳥栖に帰っている。自分ながらサガン漬けの日々に感心しているが、夢中になれるものがあるという喜びもある。この14年間を振り返り、チームの存続意義を問い直したいと思っていたところ、地方自治法60周年記念事業として「がばいよか佐賀市」(シンポジューム)が10月13日に開催される。(無料)

 早速、参加申し込みを行ったところ、「入場整理券」が送られてきた。主催は佐賀市、財団法人自治総合センター、サガンドリームスで、メインテーマは、サガン鳥栖の理念でもある「スポーツで人づくり、まちづくり」である。今から楽しみにしている。

 ところで、ここ数年、佐賀陸上での天皇杯3回戦の開催が続いているが、鳥栖スタジアムで開催できるようスケジュールを調整して欲しいものである。

 アマティアのチームにとって、サッカー専用スタジアムで試合をすることは、Jリーグのチームと試合をすると同じように晴れ舞台となるであろう。そのためには、リーグ戦の日程を見直すべきであるが、理想はリーグ戦各2試合(ホームアンドアウエー)×16チーム=30試合、カップ戦予選各2試合(ホームアンドアウエー)×6チーム(地域リーグ)=10試合、合計40試合をベースにすべきではないだろうか。

 カップ戦と天皇杯のトーナメントを加え、AFC出場チームはカップ戦の予選免除として年間最大50試合とすべきである。


 体力と自信 19.10.14

 10月13日、佐賀市文化会館で開催された「がばいよか佐賀市」シンポジュームへ参加した。

 上映された映画「ベルナのしっぽ」では、その勇気と情熱に感動し、松本育夫GMの講演では、筑後地区への気配りに感謝し、「スポーツを通したまちづくり」と題したパネルディスカッションでは、スポーツの可能性について再認識させられた。

 ただ、残念なのは、サガン鳥栖がなぜJ1昇格しなければならないのか、J1昇格しなくてもできる「人づくり」「まちづくり」とは何なのか、「するスポーツ」「見るスポーツ」「支えるスポーツ」の観点からから「人づくり」「まちづくり」の可能性について議論されることを期待していたが聴くことができなかった。

 同日16時から第48節ベガルタ仙台戦が佐賀市文化会館の向え側にある佐賀県総合運動場陸上競技場にて開催された。試合結果は仙台にコーナーキックから1得点、PKで2得点され零対3の完敗であったが、試合の内容は互角以上の展開だったのではないだろうか。

 前半のチャンスでシュートが決まっていれば、余裕ある守備ができていたのではないだろうか。チャンスで決められない、余裕ある守備ができない。差があるとしたら体力と自信ではないだろうか。これは選手固有の問題なのか、練習の問題なのか、チーム内で議論すべき問題だと思われる。その解決方法は、選手、監督、コーチが見出すしかないのかもしれない。

 さらに、残り7試合をどう闘うか、少なくとも残り試合を全部勝つといったアバウトな目標ではなく、何を目標とするか議論して欲しい。また、失点してでも得点を取りに行くのか、失点しないように守備的に守るのか、メリハリをつけて欲しい。

 我々サポーターにできることは、選手やチームの良い点を認めて応援することであるが、それが何なのかわかるような試合をお願いしたい。


 差別化 19.10.27

 10月21日第46節水戸戦(2-0)、10月24日第47節東京V戦(2-3)と続いたアウエーを1勝1敗の成績で勝点を59まで伸ばしたが今季のJ1昇格(J2リーグ3位以上)はなくなった。

 アウエーのためテレビ(スカパー)観戦もできず、試合内容はダイジェストのみであるが、チームとしてのまとまりができてきたようである。この時期では遅いというのが正直な感想であるが、選手層が薄いということを考えるとやむを得ない状態なのかもしれない。

 岸野監督は残り全部勝つと宣言しているが、勝ち越しと最終戦の勝利があれば満足できるシーズンになるのではないだろうか。フロントには、このまとまりを維持することを前提に来季の補強を考えていただきたいと思っている。

 そして、岸野監督3年目が勝負の年になるのではないだろうか。昇格できれば続投、できなければ監督交代というノルマ(ペナルティ)が必要になってくるであろう。そのためには、2年後、勝負できる体力を経営的にもつける必要がある。少なくとも来季、黒字経営にならなければ勝負はできないであろう。

 そのために何をすべきかが問題である。これまで、「あらゆるニーズ」に応えることが観客増加となり、チームの価値を高め、広告収入も増加すると考えていたが、さらに、「サービス」を差別化することにより商品価値を高めることが必要だと感じるようになった。

 一つの例として、座席エリアがある。無料でどこでも観戦できる第一段階、同一料金で有料とする第二段階、エリア別に有料とする第三段階、座席指定とする第四段階が一般的である。現在のサガン鳥栖は、第三段階と第四段階の混合であるが、基本的には第三段階にある。

 これまで観戦場所で差別化していたのをチームに対する貢献度で観戦場所を割り当てることも一つの方法ではないだろうか。@地区別無料招待者、Aスポンサー関係無料招待者、Bチケット購入者、C年間シート購入者に区分し、年間シート購入者に現在のプレミアシートABとゴール裏(2階席)の場所を割当てたらどうか。

 チケット販売は、レギュラー席のみとし、現在のプレミアシートAB以外の場所としたらどうか。年間シートは5種類(現在6種類)とし、Bの料金をレギュラー並みにすれば、年間シートの購入者も増えバックスタンドの空席も埋まるのではないだろうか。

 また、スタンド中央部分のチケット販売がないため、アウエー応援者がスタンド中央部分で応援することはなくなる。さらに、鳥栖スタジアムの利用料金(プレミアA席チケット当日券販売金額が基準)もレギュラー席が基準となり節約になるのではないだろうか。


 鳥栖スタジアム 19.11.04

 10月28日第48節京都戦は、久々に嬉しい快勝であった。3点取ったのは第38節(9/2)福岡戦(鳥栖スタジアム)以来であり、ホーム完封勝利は第28節(7/7)草津戦以来である。セットプレイ2得点も過去に記憶がないほどの快挙である。

 その立役者はMF高橋選手である。今季は守備に追われていたためか、攻撃面で寂しい状態で期待を裏切られていたが、3得点に絡んだプレイは見事であった。得点した藤田選手(チームタイ記録23得点)、金選手、加藤選手(今季初得点)も素晴らしかったが、高橋選手のセンスが開花した試合でもあった。

 セットプレイでのタイミングを外すプレイは本人だけでできるものではなく、チームプレイとして練習していたものと思われるが、新たな武器として今後の試合に生かして欲しい。昇格が消え気持ちの余裕ができたプレイかもしれないが、このセットプレイができていれば5点から10点を得点に上乗せできていたと悔やまれる。

 今日(11/4)は天皇杯第4回戦(対戦相手:J1新潟)である。京都戦の勢いをぶつけ、新たな夢を見たいと思っている。

 ところで、サガン鳥栖の使命(ミッション)は、「夢」と「感動」をファン・サポーターと共有することだと思っている。ソフトの面では潟Tガンドリームスが努力され改善されてきているが、さらに、ハードの面での改革が必要ではないだろうか。

 それは、鳥栖スタジアムである。サッカー競技場として建設されおり、劇場として考えると不備な面が多々あるのではないだろうか。これまでに、大型ビジョンを設置したり、車椅子のスペースを設けたりの改善はなされてきたが、今後はグレードの高い観客席(スペース・設備)、飲食スペース(レストランなど)や喫煙場の設置などが必要であり、ホーム側、アウエー側の動線(入場口含む。)も見直す必要があるだろう。

 チームがJ1に昇格してから考えるのでは遅いのではないだろうか。サガン鳥栖の使命を実現するためにはチームのJ1昇格とともに、日本一のスタジアムと言われるように鳥栖スタジアムを改善(改修)していただきたいと思っている。


 天皇杯 19.11.11

 11月4日、第87回全日本サッカー選手権(天皇杯)4回戦が開催され、サガン鳥栖は東北電力ビッグスワンスタジアムでJ1.アルビレックス新潟戦と闘い2対3で勝利した。新潟の地元ニュース(HP)しか見ていないが、金選手の見事なボレーシュートが印象的であった。

 天皇杯の勝利で思い出したのが10年前の天皇杯である。その時のことを懐古している雑感を紹介したい。

16.05.14 「雑感」から

 それは、第77回天皇杯3回戦(1997年12月14日)のガンバ大阪戦(万博記念競技場)でサガン鳥栖が2点リードし、相手チームFWの中心であるエンボマが退場した時、サポーターとして天にも昇る気持ちだったが、チーム関係者から次の会場に行く資金がないと言われ、監督や選手の頑張りだけではチームを維持することはできないことを肌で感じた。

 試合結果は、逆転負けで残念であったが、一方でほっとした自分がいた。チームが快進撃することは嬉しいことであり、全力を挙げて応援すべきであると思っているが、一方で、運営会社である株式会社サガン鳥栖の状況がその当時と変わらないことに無力感を感じている。

 この勢いで5回戦(FC東京)も突破して欲しいが簡単ではないだろう。くしくも、今季初めの(第二次キャンプ)練習試合の相手がFC東京であった。

19.02.12の「雑感」から

 11日は、西鉄旅行のツアー(多久観光のサガンブルーバス)に参加した。東京FCとの対戦(45分ハーフ3本)は2対2の結果であったが、サガン鳥栖としてはまずまずの結果だったと思われる。

 レギュラー組は守備意識が高く、ボールへ2人、3人とダッシュしていたし、1人の時は相手FWに前を向かせない守備ができていた。GKの反応も良くシュナイダーの穴を感じさせないできではないだろうか。得点は中盤からの攻撃(シュート)が実ったもので、チームとして相手を崩すところまではないようである。

 サブメンバーの守備陣は、オールキャストといった感じで、相手に助けられた面もあるが、飯尾、吉田選手が出れない状況で2失点は褒めるべきかもしれない。気になるのは、ユン選手とアンデルセン選手が調整中であることだ。パス練習はしていたので故障とも思えなかったが?

 第二次キャンプ終了後も2月16日城南一和、17日横浜FC、18日Vファーレン長崎、24日ロッソ熊本とのTMが予定されている。体調管理を十分に行うとともに、怪我をした人はあせらず治してから練習に参加して欲しい。

 ところで、チームから岸野靖之監督の続投が発表された。昨季に比べ成績は伸び悩んでいるが、天皇杯で初めてJ1チームに勝利し、サポーターも盛り上っている時でタイミングも良かったのではないだろうか。

 リーグ終盤の好調さを維持し、来季のスタートダッシュに期待したいところであるが、反省すべきところは反省しなければならないだろう。


 札幌戦 19.11.18

 最近、日曜日の試合が多く、一週遅れの更新になっている。11月11日、第49節札幌戦が久々の鳥栖スタジアムで開催された。天皇杯4回戦で実力でJ1新潟に勝利したことを証明する試合内容でもあった。個人的には、久々に妻が一緒に観戦してくれたことが嬉しい出来事であった。

 妻は、3年前まで日曜日のナイターや天候の悪い日を除いて一緒に観戦していたが、私がアシストクラブ(ボランティア)に参加するようになり、もっぱらテレビ(スカパー)観戦派になっていた。いつもはプレミアA席での観戦であるが、招待券入場(妻)のため3回席から観戦した。

 試合の方は、前線からのプレスが効果的で「連動(副島監督時代のキャッチコピー)」が思い出される動きであった。得点は全員が動き回った結果であり、1対零の完封は選手の気持ちだった。

 残り、3試合を今のチームなら走りぬけ、天皇杯5回戦でJ1FC東京に勝利することも夢ではないと思わせる試合であった。その前に九州ダービーを制し、リーグ7位(勝率50%以上、得失点差プラス)となることが、ファン・サポーターの願いでもあるのだが!

 気になるのは、昨季のクラブ史上初のリーグ4位という結果が今季の成績(チーム・営業)にどう生かされているかということである。検証が必要ではないだろうか!そして、クラブとして2年連続の好成績をチーム力アップにどう生かすかが、次の課題ではないだろうか。

 これは、ファン・サポーターにも言えることで、「天皇杯」でサガン鳥栖サポーターここに在りとのメッセージを是非発信して欲しいと願っている。丸亀で私も思い切り応援したい。


 最高の舞台を目指して 19.11.25

 11月18日、第50節愛媛戦は、パソコンの前で速報を確認するだけであった。勝利を信じながらハラハラドキドキしながら試合終了を待つ気持ちは、また、スタジアムと異なった感覚であるが、楽しいものである。

 結果は2対1であるが、スカパー録画放送(金曜日)を見ると相手に合わせているのか、相手の対策が効を奏したのか札幌戦と違う感じがした。後半には自分たちのリズムを取り戻したようであるが、まだ、まだのようである。試合への入り方が難しいと改めて感じた試合でもあった。

 いよいよ、ホーム最終戦である。対戦相手である山形も研究してくるであろうから、楽には勝てないであろう。しかし、勝って欲しい。リーグ最終戦を盛り上げるためにも最高の舞台を自分たちで作って欲しい。

 その上には、J2リーグ優勝(昇格)、J1リーグ優勝、カップ戦(天皇杯・ナビスコカップ)優勝、AFCと舞台が待っている。直ぐには難しいかもしれないが、10年サイクルで一つでも、二つでも実現して欲しい。

 チームの基盤が(立地・財政・サポーター)が異なるが、J2にいた浦和、川ア、新潟、柏がJ1の上位で頑張っている姿を見ることは、サガン鳥栖の未来を見るようである。その姿を現実のものとして見るためにも、今季の終わり方が大切である。


 リーグ最終戦 19.12.02

 12月1日、リーグ最終戦は、開幕時に夢描いた最高の舞台(鳥栖か福岡が、若しくは両チームがリーグ3位の可能性がある舞台)ではなかったが、最高の勝利(対アビスパ福岡戦勝ち越し)を得ることができた。

 当日は、開門と同時に入場し、試合開始までの時間をゆっくり楽しむことができた。これまでの相手チームを揶揄(ヤユ)した応援歌や横断幕が対アビスパ戦2連勝で消えたことが嬉しかった。

 試合の方は、勝利を勝ち取ったというよりも、福岡が自滅した感じで「博多の森」初勝利(第16節)がより感動したのではないだろうか。福岡の方はチームだけでなく、応援団も元気がなかった。

 J2リーグの成績もあるのかもしれないが、前日発表された零査定(解雇)が15名と多かったのがショックだったのかもしれない。鳥栖も同日に3名(山口選手、吉田選手、小井出選手)の退団と村主選手の引退を発表していたが、和が崩れることなくチームがまとまっていた。

 1年でJ1昇格を果たそうとすれば無理が伴うものである。(鳥栖フユーチャーズ時代がそうであるように!)無理をすれば1年でJ1昇格をするチームを造ることができるかもしれないが、J1で闘うチームはできないであろう。

 鳥栖は今のメンバーで昇格争いをするチームを造り、その上でJ1で闘うチーム造りを目指していただきたいと思っている。松本GMも来季で通算5年目になるが、10年目までにはJ1で闘っている姿を見たいと思っている。

 最終戦終了後、ジョイフルタウン鳥栖で行われたシーズン報告会に参加し、鳥栖スタジアム(20年1月からベアスタジアム:ベストアメニティスタジアム)で行われたアシストクラブ(ボランティア)慰労会に参加するなど長い1日であった。

 今日(2日)は、サガントス後援会の「サガントス2007シーズン終了懇親会」に事務局メンバーとして参加する。今季は、天皇杯5回戦、準々決勝、そして国立が待っていると思うことができて幸せである。選手に感謝の1年になりそうである。


 天皇杯5回戦 19.12.09

 12月8日、第87回全日本サッカー選手権大会(天皇杯)5回戦「サガン鳥栖対FC東京」が香川県の丸亀競技場で開催された。300人以上のサガンサポーターが駆けつけ応援する中、前半9分に衛藤選手がこぼれ玉をシュートし先制したが、前半19分にミドルシュートを打たれ同点となった。

 後半戦も拮抗した試合展開であったが、後半30分以降、お互いのチームが力勝負に出たところで、後半35分に平山選手(後半32分交代出場)に決められた。

 サガン鳥栖は、自分たちのサッカーをしていたのではないだろうか。J1チームだからと言って力負けしたのではなく、ガチンコ勝負に出て負けたと感じた。感心したのは、リードしてからのFC東京の戦い方である。

 単にボールをキープするのではなく、パスカットをされてもカウンターを受けないようにサイドスペースを利用していた。それと、中盤でのパスコースをFC東京の守備陣に読まれていたことである。ビデオ研究の成果なのか、スキルの差なのかわからないが、サガン鳥栖の良さを消されていたのではないだろうか。

 今回は西鉄旅行の応援ツアーに参加した。応援ツアーは、盛況で新幹線の3車両(1車両は貸切状態)に分乗するなど大移動となった。また、バスも2台運行されサガン鳥栖最大級の応援ツアーになったのではないだろうか。

 新幹線の電光ニュースで同日行われたJ1・J2入替戦で広島が降格したことを知り、来季の広島戦では今日以上の大応援団で応援できたならいいなと思いながら広島を通過した。

 これで、サガン鳥栖の2007シーズンも終了したが、気になるのは移籍問題である。10人程度の移籍(引退)はやむを得ないと思っている。既に、山口選手、吉田選手、小井出選手の退団と村主選手の引退は発表されており、レンタル選手の契約解除、J1チームからのオファーもささやかれている。

 ただ、松本GMの下、岸野監督の続投も発表されており、安心して新しい年を迎えることができるのではないだろうか。


 サポーターミーティング 19.12.16

 サガン鳥栖の天皇杯も終わり、MF清水康也選手、GK太田弦貴選手、MF副島貴司選手、MF栗山裕貴選手、DF鐡戸裕史選手の契約更新、MF山城純也選手の完全移籍のニュースが次々と発表されている。

 12月15日は今季最後の練習が北部グランドで行われ、多数のサポーターも詰め掛けたようである。(チームHPの選手集合写真のバックに小さくサポーターも写っています。)所用で残念ながら選手たちの最後の勇姿を見ることはできなかったが、15時から鳥栖スタジアム(ベアスタジアム)で開催されたサポーターミーティングに参加した。

 ゴール裏で応援していないが、チーム発足時の気持ちを維持するためにも、できるだけ参加している。私は、選手やフロントとともにサポーターもサガン鳥栖の一員であると思っている。いかに応援を盛り上げ、楽しいスタジアムにするかということはサポーターの責任ではないだろうか。

 その意味で、大いに価値のあるミーティングであり、有意義なミーティングにすべきと思っている。出席者の発言を聞いていると皆さんが同じ気持ちで参加していることに喜びを感じることができた。

 ところで、、ミーティングの途中で、女性のサポーターからサポーター間のトラブルが発生した時のチームの対応について質問があり、チームはトラブルの内容により対応する旨回答したところ、その女性が仮定の質問を繰返したため不審に思っていた。

 ミーティング終了後、あるサポーターからのクラブ宛てのメッセージが読み上げられた。4項目あり、4番目がサポーター間のトラブルについてであった。@サガンサポーター間でトラブルがあったこと、A運営担当者に相談したが対応してくれなかったこと、Bその事実を周知することであった。

 この問題は、当事者間で解決すべき問題ではないだろうか。威圧的な行為は問題であるが、トラブルの原因が何なのか、反省すべき点は何なのか、改めるべきことは何なのか。その上でチームの協力が必要なのかどうか判断すべきではないだろうか。

 ある意味ですばらしい提言であり、サポーター皆で考えるべきことかもしれない。同じ目的で集まった仲間であり解決できない問題はないと信じている。


 付加価値 19.12.24

 サガン鳥栖の2007年シーズンも終了し、オフシーズンに入ったが、選手たちにとって、チームとっては大切な時期でもある。契約更新ができていない選手には、年俸に不満がある人、環境に不満がある人、他チームからオファーがある人(又は期待している人)と様々だと思われる。

 チームは、来季の計画に従い、予算の範囲内で契約更新するとともに、開幕戦までに大部分の予算を確保しなければならない忙しい時期でもある。

 サガン鳥栖は、スポーツクラブとして発足して12年目を迎えるが、マイナスからの出発を余儀なくされるなど困難な歴史を積み重ね、ようやく3年前に零から再出発をすることができた弱小クラブであり、現在はJ2リーグの中で普通のクラブになりつつあるのではないだろうか。

 監督や選手の熱意を頼りに運営してきた過去から、監督や選手の力を頼りに運営する時代になったとも言える。さらに、チーム力、サポーターを含むクラブの力、地域の力で運営するスポーツクラブになって欲しいと期待している。

 そのためには、監督、選手だけでなくクラブ全体、地域全体でコンセプト(理念)を理解し、実現させる努力が必要となる。年初には2007年の総括と2008年の目標が発表されると思うが、その際には是非、クラブのコンセプト(理念)から語って欲しいと願っている。

 また、サガン鳥栖が日本屈指のスポーツクラブになるためには、来季からベストアメニティスタジアム(略称:ベアスタジアム)となる鳥栖スタジアムの管理権を取得することも一つの方法ではないだろうか。直ぐには無理かもしれないが、地域の課題として取り組む必要があると感じている


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