雑感(平成18年1月-平成18年6月)


1月・2月・3月・4月・5月・6月


 正夢 18.1.5

 あけましておめでとうございます。本年も引き続き、その時々に感じたことを述べたいと思っています。
 
 1月5日、西日本新聞1面中央に「九州のJと定期交流戦」との見出しでアビスパ福岡が「九州ダービーマッチ」を計画していると報道されている。具体的なことは決まっていないようで、近日中に大分と鳥栖に協力要請するとのことである。

 1面中央という場所に何も決まっていないことを掲載する新聞社にビックリするとともに、同じ夢を見ている人がいると感心させられた。12月25日の「雑感」で述べた夢が実現するかもしれないと思うとワクワクする。

 ただ、心配なのは日程の確保とスポンサーの獲得ではないだろうか。J2の場合、リーグ戦が48試合もあり選手の負担が心配である。サテライトチームであれば可能だと思っているのだが、大分と鳥栖の返事が気になるところである。

九州ダービーカップ 17.12.25

 (前略)

 ところで、個人的な夢について述べて見たい。

 Jリーグの百年構想を実現するためには、ワールドカップで日本代表を応援し、日本全体のサッカーを盛り上げる必要があると思うが、地方においてもサッカーを盛り上げるための仕掛けが必要ではないだろうか。その一つとして九州のJリーグチーム(昇格を目指すチームを含む。)が参加する九州ダービーカップ(仮称)を開催したらどうであろうか。

 実施時期をキャンプ時期にするのか、前期と後期の間にするのか分からないが、九州を代表する企業(例:九州電力等)をスポンサーにした九州ダービーマッチ(J1・J2・JFL)を開催して欲しいと思っている。トップチームが参加できないのであれば、サテライトチームによるダービーマッチでもかまわない。


 墓参  18.1.8

 1月8日付の新聞(西日本、佐賀)の地方版に井川潟Tガンドリームス社長、松本育夫サガン鳥栖監督、吉牟田正佐賀県サッカー協会会長、そして、サガン鳥栖の職員がサガン鳥栖の創設に尽力した坂田道孝元佐賀県サッカー協会理事長(当時54歳)の墓前でサガン鳥栖のJ1入りを誓うとの記事が掲載されている。

 サガン鳥栖は、鳥栖フユーチャーズの運営会社、轄イ賀スポーツクラブの解散に伴い、チーム存続の署名活動をしたサポーターの願いと佐賀県サッカー協会を中心としたプロサッカー誘致委員会メンバーの熱意により、Jリーグが特例として、平成9年2月1日に新チームの創設と当時のJFLへの参加が認められたのである。

 Jリーグ理事会に出席し、チーム存続を訴えたのが元佐賀県サッカー協会会長(潟Tガン鳥栖の初代代表取締役)の中村安昭氏と同協会の理事長の坂田道孝氏の二人であった。

 お二人は、チーム存続が認められた日から相当の重圧(責任)を感じられていたのではないだろうか。私が坂田氏と初めて会ったのは、平成9年4月16日の「基本問題検討委員会」の第一回会合の時である。

 坂田氏には、数次に及ぶ検討会で参加者の意見を聞いて最後に結論を出されるなど古武士的なイメージが残っている。その時の基本構想が「J2部に加入し、中位以上を維持するとともに、法人化等の条件をクリアしてJ1部昇格を目指す。」というものである。

 任意団体であったクラブをJ2加入のために法人化する必要があるとして、翌年3月に法人設立検討委員会が開催されたが、その時には坂田氏は体調不良ということで参加されていなかった。その後、鳥栖スタジアムで姿を見かけることはあったが、あいさつする程度であった。

 平成12年1月、坂田氏の告別式に出席し、参列者の数にビックリした。短い人生であったと思うが、残されたものは多かったのではないだろうか。改めてご冥福をお祈りしたい。

 残されたものの一つが「サガン鳥栖」であることは言うまでもないことであるが、命日である1月7日に墓参された皆さんに感謝したい。そして、その志を同じくする人々を結集し、よりよいチームを目指して、よりよい郷土を目指して、よりよい社会を目指して頑張っていただきたい。

 最後に、年の初めに思いを新たにできたことを坂田氏に感謝したい。


 おらがチーム 18.1.14

 1月11日、スポーツナビHPに潟Tガンドリームスの井川幸広社長のインタビュー記事(12/26中倉一志)が掲載された。テーマは「地域とともに、サガン鳥栖とともに」である。

 サブタイトルが「@手応えを感じた1年間、Aサガン鳥栖は佐賀・筑後のチーム、B長い時間軸の中で方向性を見つけたい、Cロゴとユニホームは、クラブのメッセージと佐賀県の象徴、Dわれわれの責任は2万人のスタジアムで試合をさせること、E筑後地区から選手が育つ仕組みを作りたい、Fクラブとサポーターの距離が大事、G現実と夢のバランス」と多岐にわたる内容であった。

 昨年12月の事業計画の発表も含めて感想を述べてみたい。

 この1年間で何ができて、何ができなかったかということを分析され、長期的な視野でチーム運営を考えるべきであると判断されたのではないだろうか。

 また、エンブレム・ロゴ・ユニホームを刷新したことは、サガントスとして地域に軸足を置きながらも世界を視野にいれたクラブチームとなるとの姿勢を示されたのではないだろうか。

 見えてきた運営方針としては、@将来のチーム強化のため、サッカー協会と協力し、青少年のレベルアップを図り、下部組織を強化する。A無料招待やイベントの開催で観客増を達成し、選手の年俸を確保する、B社員増により営業力をアップする、Cボランティアの会場運営への参加によりコスト削減を図ることではないだろうか。 

 そして、井川幸広社長が目指すものは、地域の人々にとっての「おらがチーム」になることのようである。


 2006年開始 18.1.22

 1月21日、待ちに待った2006年シリーズが始まった。昨年のように雪は降らなかったけれども雨が降りそうな寒い日であった。大勢(約1300人)のサポーターが見守る中、鳥栖スタジアムでの練習が始まった。

 知名度や実力のある新加入選手たちに監督やフロントの熱意を感じることはできたが、新加入選手が14名と多く、退団した選手のことを思うと一抹の寂しさも感じた練習開始となった。

 全員が新しい練習着で参加していた。練習開始前に新ユニホームによる集合写真の撮影も行われたようだが、新加入選手の吉田恵選手がB級コーチライセンス取得のため、栫大輔選手が学校行事のため欠席しており、集合写真には個別参加になりそうである。

 昨年と変わったことは、新主将に高橋義希選手(20歳)がなったことと、練習終了後、サポーターにつき立ての黄粉餅が配られたことである。高橋選手の主将には、監督・コーチの期待もあるかもしれないが、シュナイダー潤之助選手に続いて、チーム生え抜きのスターをつくりたいというチーム(広報)の意図が感じられる人選である。

 地位が人を作るという言葉もあるとおり、高橋義希選手の控えめな性格を積極的な性格に変身させるためには、山口貴之選手ら副主将の支えが絶対に必要である。そこからチームワークができるのではないだろうか。

 練習終了後、井川幸広社長や松本育夫監督も参加して餅つきが行われた。あっという間に用意されたつき立ての黄粉餅は、サポーターのお腹へと消えてしまった。また、サイン会が実施され尹晶煥選手ら人気選手に長だの列であった。

 さらに、大勢のサポーターがドリームパスポートの受付にも並んでいた。HPで発表される購入者数が楽しみである。

 ところで、昨年はテクニカルスタッフとして中村氏が5月28日の佐賀新聞で紹介されていたが、新体制メンバーになく、新たに都丸善隆氏(26歳)がスカウトとして発表されている。シーズン途中での補強を考えての布陣なのか気になるところである。


 前進 18.1.29

 1月27日、JリーグからJ1・J2の日程が発表された。J2は4試合増えて全48試合、開幕戦3月4日、最終戦12月2日という長丁場である。そろそろ4回総当りから3回総当り若しくは2回総当りに変更する時期ではないだろうか。試合数が減ることはチームにとって大幅な減収になるため、リーグ戦以外の試合を組む必要があると思われる。

 その場合、カップ戦を導入すべきであるが、サッカー自体を盛り上げるためには、J1・J2チームが参加したカップ戦(予選リーグを含む。)を設けるべきである。場合によっては、アジアチーム(中国、韓国等)も参加できるカップ戦であれば素晴らしいと思っている。

 そのためには、予選リーグ(2回総当り)に同数が参加できるチーム数(例えばJ1が3チーム、J2が2チーム参加の場合、6グループができる。)が好ましいが、既にJ2は13チームとなっており、不足チームをアジアチーム参加とするか、J2を18チームにする必要があるが直ぐには難しい問題であろう。

 それまでは、3回総当りで闘うことになるのではないだろうか。来季14にチーム数が増加したとして、39試合<(14−1)チーム×3試合>となり、カップ戦の予選リーグ4試合(5チーム参加、1回総当り)で43試合となる。選手の健康管理を考えると、今季の48試合が限度ではないだろうか。

 ところで、チームから一次キャンプのスケジュールが発表されている。日田市中津江村の鯛生スポーツセンターで1月31日から2月5日まで実施される。2年前のキャンプ見学の経験から環境としてはすばらしい施設であるが、天気が良くても寒いとの印象が残っている。

 2月5日(日)の練習試合(VS日本文理大学)を見学したいと思っているが、天気と相談して決めたい。

 また、1月26日(木)に井川幸広社長、松本育夫監督をはじめとしたフロント、チームが、鳥栖市役所、佐嘉神社、佐賀県体育協会、佐賀県サッカー協会、JA佐賀中央会、サガテレビ、佐賀県庁、佐賀新聞社、JR佐賀駅へあいさつしたと報道されている。

 フロントは先の事業計画報告会で観客2万人(ドリームパスポート1万人)を実現するとともに、経費の肥大化を防止し、チーム強化費を確保するというスキームを提案し、また、世界に羽ばたくチームになるという「夢」をエンブレムに託し、J1昇格が「夢」ではなく「目標」であることを明らかにしたのではないだろうか。

 直ぐに実現できるものと、年数を要するものと区分する必要があるかもしれないが、挑戦することに意義があるとの考え方もあるのではないだろうか。全体のバランスを崩すことなく目標に向かって進んでいただきたいと思っている。

 21日のサポーターへのあいさつ、26日の支援者へのあいさつが終わり、いよいよチームもフロントも始動した。チームは勝利を目指して、フロントは安定した経営を目指して、サポーターは楽しい応援を目指して、ボランティアは楽しいスタジアムを目指して、一歩一歩前進しよう!


 ユニホームスポンサー 18.2.9

 2月5日、チームから潟oランスセラピーユニバーシティがユニホームパンツスポンサーとして発表された。チームが大きく育つためには地域の人々の応援が最も重要であるが、その趣旨に賛同して広告スポンサーとなる企業の存在なくしてはチームを維持できないのも事実です。

 潟Tガン鳥栖は、観客動員にも、スポンサー獲得にも興味を示さない時期があったが、新しく生まれかわった潟Tガンドリームスは、将来のリピーターとなる人々を招待したり、看板スポンサーやユニホームスポンサーの獲得に尽力するなど、チームの将来を見据えた活動をされており、感謝したい。

 2月7日には、ユニホームスポンサー(背中)として潟uリヂストンが発表された。チーム発足以来の恋人が現れた心境である。もう一人の恋人にも是非お付き合いをお願いしたいと思っている。

 最初から相思相愛の関係は難しいと思うが、一歩一歩前進して行くべきではないかと思っている。もう一人の恋人もチーム発足時から常設看板を出していただいており、まんざら関心がないわけでもないのではないだろうか。

 地元大手企業がバックにつくことにより、チームに勢いが出て、地域全体に支援の輪が広がることが夢である。それぞれの企業が応援することにより、応援に駆けつけるサポーターも多くなるのではないだろうか。

 チームが掲げている観客2万人(ドリームパスポート1万人)も地元企業に支援していただければ、実現も夢ではないと思っている。

 ところで、日田市中津江村で行われたキャンプを2年ぶりに見学した。2年前に比べ天気は良かったが、寒さは変わらなかった。天候のせいだけではないと思うが、怪我人が多いということが気になった。

 第二次キャンプでは練習試合が組まれているようであるが、選手たちには怪我をしないよう、全力でプレイするようにお願いしたい。手抜き(練習)が最大の敵ではないだろうか。

 そして、監督やコーチには、チームが開幕ダッシュできるよう調整をお願いしたい。今季からJ2全試合生放送(スカパー)という情報が流れており、応援にも力が入りそうである。


 ドリームショップ 18.2.14

 2月14日、サガンドリームパスポートがチームから送られてきた。カードとともに「限定グッズ引換券」「レプリカユニホーム購入割引券」「ドリームショップ加盟店一覧表」が同封されていた。

 「限定グッズ引換券」は1月末まで申込した者に対する特典であるが、他の2点はこれから申し込む人にも特典となる。チームのHPによると2月7日現在で1,864人が購入しており、開幕時(3月4日)に2,000人を超えることは間違いないようである。

 チームの目標は、10,000人であり、それからすると少ないと評価する人がいるかもしれないが、これまでのチーム実績からすると開幕時に2,000人を超えることは奇跡である。これをシーズン終了時に5,000人にすることが実現可能な目標ではないだろうか。

 最終的に有料入場者数(ドリームパスポートを含めて)が8,000人になれば、2億8,800万円(8,000人×平均単価1,500円×24試合)程度の入場料収入となり、選手年俸2億5千万円を確保できることになる。

 その大きな力となるのが、同封されてきた「ドリームショップ」である。加盟店一覧表によると、加入店舗が73店舗(飲食店27、小売店25、サービス業17、その他4)と多くビックリしている。

 今回のチーム及び地元商工団体からの呼びかけに、独自に活動していた「サガン鳥栖に勝ってもらおう会」協賛店の多くが賛同され、参加されていることに感動している一人である。

 地元密着というチームの使命を実現するとともに、加盟店の割引が、ドリームパスポートの購入者拡大に大きな力になることは間違いないであろう。

 二次キャンプにおけるJ1チームとの練習試合の結果は良好であり、期待が膨らむばかりであるが、サポーターとして浮かれすぎないように注意したい。


 「砂岩の会」解散 18.3.4

 3月4日、J2リーグの開幕である。初戦の札幌戦に勝利して、チームに勢いをつけたいところであるが、各チームとも補強しており、鳥栖だけがレベルアップしているわけではないことを忘れてはならないであろう。

 チーム10年目、J2リーグ8年目、松本育夫監督3年目、佐賀県プロサッカー振興協議会2年目、潟Tガンドリームス2年目、アシストクラブ2年目、招待事業2年目、新HP2年目、SNS2年目、新エンブレム1年目、新ロゴ1年目、絆プロジェクト1年目、新ユニホーム1年目、ドリームパスポート1年目、ドリームショップ1年目、オーロラビジョン1年目を迎えるなどチームを取り巻く環境が大幅に変化している。

 その中で、「サガン鳥栖を愛する人々を結集し、できることをできる範囲でしよう!」というサポーターの集まりである「砂岩の会」が2月25日に解散した。

 「砂岩の会」は、チーム存続が危ぶまれた平成15年7月にサポーター有志で設立され、@ホームゲーム告知用ポスターの製作・掲示依頼、A高校生を中心とした招待事業、B同じように平成15年7月に発足した「サガン鳥栖に勝ってもらおう会」協賛店の募集などの活動を行ってきた。

 新運営会社の頑張りにより、チーム存続の危機が解消されるとともに、活動の@はチームが製作、Aは招待事業により休止、Bはドリームショップへの引き継がれたことから発足して3年の同会を解散することとなった。

 世話人の一人として、多い時で168名の人々を結集した同会が解散することは寂しいことではあるが、チーム発足時からの理念(人づくり、まちづくり、夢づくり)と経営危機時の団結を忘れずに、今後ともチームを応援・支援したいと思っている。

 ところで、3月3日、チームのHPに「楽しく観戦していただくための観戦ルールについて」が掲載された。2月18日の「サポーター代表者会議」での説明では、入場ゲートでの苦情が大幅に増えるのではないかと危惧していたが、見直しが行われたようである。

 観客が増加するとともに、規制項目も増えると思われるが、楽しく観戦するためにはやむを得ないことだと思う。今後は、いかに告知し、いかに理解を求めるかということが重要になってくるのではないだろうか。


 06開幕戦 18.3.5 

 3月4日、06シーズン開幕戦(札幌戦)は零対1で惜敗した。アシストクラブに参加し、試合を見ることができなかったため、今朝(4時から)の録画放送を見たが、両チームともに手探り状態のようである。

 また、シュナイダー選手の欠場が大きいと感じた試合でもあった。お互いに中盤でボールを取り合う試合内容でシュート数が少なく(鳥栖9本、札幌7本)、セットプレイの失点のみで、田中選手(初出場)を評価することはできないであろう。

 気になったのは、こぼれ玉への寄せが遅かったことと、パスをカットされていたことである。開幕戦で緊張したのか、チーム最多の15,572人の観客に圧倒されたのか不明であるが、全力投球というよりも試運転という感じがした試合内容であった。

 チームがまだ完成していない状態での試合であることは、毎試合観戦しているサポーターには理解できるのであるが、半数以上の観客には迫力に欠ける試合だったのではないだろうか。再度、応援に来たいと思ってもらえるかが心配である。

 かと言って、気迫のこもった試合で怪我人が出たり、攻撃的過ぎてカウンターで更に失点してしまうことは、チームにとって大きな損失になることであるから避けるべきであろう。その意味からも開幕戦としては負けたけれども手応えを感じたゲームだったと評価すべきかもしれない。

 ところで、相手選手がピッチ内で動かない状況でサガン鳥栖がプレイを続行したシーンで放送の解説者からアンフェアーであり、指導者が注意すべきとの発言があっていた。前季から主審がゲームを停止しない限りゲームは続行すべきとなっていたのではないだろうか。

 接触シーンが再度放映されたが、ファール等によるものではなく、倒れたまま動かないなど試合を中断したいとの意図もあったのではないだろうか。確かに、前季後半には従来のフェアープレイ精神が復活していたようであるが、どのようになっているのか確認したいと思っている。


 応援ボイコット 18.3.12

 3月11日、横浜FC戦は、開幕戦の緊張はとれていたようであるが、決定力がなかったと言うべきか、相手チームの守りが良かったと言うべきか、勝負への気持ちで負けていたと言うべきか零対零の引分けであった。

 各チームが同じような状態で2連勝チームがなく、2連敗チームが1チーム(徳島)である。サガン鳥栖は1引分け1敗の勝点1でリーグ11位であるが、トップグループが勝点4なので第3節の神戸戦が大切になってくる。新井選手の怪我が気になるところである。

 昨年のチームから一回り大きくなったと感じているが、年間48試合のJ2リーグで上位を狙うには、韓国人選手がコンスタントに実力を発揮できる環境を整備するとともに、昨年のレギュラー陣が奮起し、新人選手が活躍することが条件になってくるのではないだろうか。

 ところで、テレビ中継では、サガン鳥栖の応援歌が三沢公園競技場にこだましていた。横浜FCサポーターが開幕戦終了後の3月6日に足立前監督を解雇したフロントに抗議のために応援をボイコットしたためである。

 サガン鳥栖の悪いくせ(相手チームにあわせてしまう、相手チームに欠場者が出ると点がとれない、)が出るかもしれないとの不安があったが、開幕戦でのシーンも含めて、成長していると感じることができた試合であった。

 横浜FCサポーターの思いを考えると複雑なものがある。サポーターは応援するからこそサポーターであり、応援しなければサポーターとは言えないであろう。あえて応援をボイコットした心情に、自分だったらどうするかと考えさせられたシーンであった。

 チームや監督・選手に対する愛情を表現する方法として、ともにJ1昇格を目標に掲げるチームとして、チーム消滅の危機を乗り越えて現在に至っているチームとして、サポーターとして何ができるか、何をすべきでないか考えさせられた事件であった。


 99%超減資へ 18.3.18

 3月18日の西日本新聞の「アビスパ福岡99%超減資へ」を読んで驚いた。サブタイトルが「赤字一掃、財務体質を強化」となっており、アビスパ福岡を運営する「福岡ブルックス」の資本金33億7000万円を99.73%減資し、あわせて法人名を「アビスパ福岡」に変更するとのことである。

 約31億円の累積赤字を一掃することにより財務体質を改善することが狙いであるが、ほとんどの株主が減資に応じるとのことで、4月26日の株主総会で決定される。同じような話しが2年前(平成16年)にサガン鳥栖においてもあったことを思い出させた。

 サガン鳥栖の場合は、平成16年1月30日に当時の古賀社長から経営改革委員会に対し「100%減資して運営会社の全てを一時、Jリーグに預ける」との提案がなされたにもかかわらず、3月の定時株主総会では株主に対しては具体的な提案(説明)がなく、4月に株主に対するアンケート、6月には「同意書」の提出依頼が行われ、95%の人が同意したが、10人が同意しなかったため100%減資を断念した経過がある。

 同年9月2日に佐賀県プロサッカー振興協議会が設立されるとともに、会長である古川佐賀県知事の尽力で潟Tガンドリームスへの営業権譲渡が平成17年2月1日に実現した。(平成17年2月28日に解散した潟Tガン鳥栖は、残余財産<資本金1億2300万円の約50%>が株主へ分配される見込みであるが、未だに清算ができないでいる。)

 ブルックス福岡の99、73%の減資は、資本金が9099万円になるが株主に変動はない。しかし、サガン鳥栖の100%減資は、経営陣に帳簿開示を求めていた株主を排除することが目的で、全ての株主が権利を失うものであった。

 Asistは、株主の一員としてサガン鳥栖のJ2リーグ加盟(チーム運営)に貢献でき、出資金も50%が戻り(予定)、運営会社(社長)が替わることにより、チームも生まれかわったことを喜んでいる。結果として、株主としてのステータスはなくなったが、サガン鳥栖ファミリーの一員として誇りをもつことができることに感謝したい。


  “絆”プロジェクト 18.3.21

 3月18日は、第3節神戸戦が鳥栖スタジアムで開催された。当日は私事で忙しく、高速を走って鳥栖スタジアム入りしたのは13時30分であった。試合開始前に実施されたセレモニー(「砂岩の会」からチームへテントが1張り贈呈された。)に立会い、アシストクラブに合流した。

 会場が盛り上ったのが1度だけという寂しい試合内容だったようである。試合観戦ができないため、翌日のテレビ観戦(17時から)を楽しみにしていたが、1対3という結果や会場の雰囲気、掲示板でのサポーター等のコメントからテレビ観戦の意欲さえ失ってしまった自分を反省しているところである。

 昨季よりもすばらしいサッカーをしていると思うが、相手チームからすると対応がしやすいスタイルかもしれない。これから、どのように対応していくかということが指揮官に課されているのではないだろうか。

 スピードで勝負するのか、意外性で勝負するのか、能力で勝負するのか、システムで勝負するのか、チームの意思統一が重要になってくるのではないだろうか。改善がみられないと監督の責任問題が浮上することにもなり、その時どうするかも頭の痛い問題である。

 ところで、昨季のリーグ戦終了後発表されていた“絆”プロジェクトが発足した。さっそく入会し、@ドッグタック、Aシリアルナンバー、Bパスワードを手に入れた。シリアルナンバーは100番代で入会申込者はまだ少ないようである。

 4月から専用の「サガントス絆ホームページ」が開設され、@メンバー同士(選手を含む。)でメッセージを送付できること、Aメンバー全員にメッセージを送信できるとのことである。

 ドッグタックでサポーター仲間として認められ、シリアルナンバーがサポーター暦を証明する証として大切にされ、地域のステータスとなるためには、チームが継続するだけでなく、世界に誇れるクラブチームになる必要があるのではないだろうか。

 そのためにも、各サポーターの努力と忍耐がこれからも必要なようである。


 06初勝利 18.3.28

 3月26日、第5節草津戦(ホームゲーム)をFW新井選手の2得点でサガン鳥栖は今季初勝利をゲットした。横目で試合の一部を観戦することができたが、シュート数が6本と今後の闘いに不安が残る試合内容でもあった。

 翌日(夜)、ビデオ放送を観戦したが、この不安を解消することはできなかった。昨季よりチーム力は上昇しており、戦術の幅も広がったと感じているが、プレスをかけられるとボールをキープできない、トラップミスが多い、パスをカットされるなど個々の選手の基本的な技術が十分ではないように感じている。

 個々の選手が個別にトライするのではなく、チームとしてテーマを決めて取り組むことが、お互いの意思疎通のためにも必要ではないかと思っている。プレス(奪取)、キープ、パス、トラップの方法には各人の特徴や得意な方法があり、他の選手の良い点を盗むことも必要ではないだろうか。 

 さらに、観客が4,865人と少なかったことにも不安を感じている。原因が最下位(1引分け3敗の勝点1)ということであれば納得のいくところであるが、それだけではないであろう。

 潟Tガンドリームスが楽しく観戦できるスタジアムにするために、LEDビジョンを設置したり、ハーフタイムショーを実施したり、各種イベントを開催したり、さらに、佐賀県プロサッカー振興協議会が招待事業を実施したりしているが、これらの情報が地域に浸透しているかというと十分ではないように感じている。

 チームが3位以内の成績になればマスコミが盛り上げてくれるが、それまでは、地道にこれらの情報を各種ネットワークを通じて広報するとともに、 サガン鳥栖を応援する人々の輪を広げる努力を継続しなければ、観客を増やすことはできないであろう。

 そのためには、できることを確実に継続して実施するとのコンセンサスの下に、業務(各種事業やイベント)を見直すことも必要ではないだろうか。


  アウエー初勝利 18.4.1

 4月1日の湘南戦は、FW新井選手の得点で1対零でアウエー初勝利となった。昨季はホームでなかなか勝てなかったが、今季はホーム・アウエーと連続の勝利である。第4節まで勝てなかったプレッシャーからか第5節のホーム初勝利は手放しで喜べないチーム状態だったが、第6節のアウエー戦はサガン鳥栖が目指すサッカーが見えたゲームであった。

 欲を言えば、まだ得点は取れたはずだし、相手チームの最後の攻撃にもスマートに対応して欲しかったが、贅沢は言えないといったところではないだろうか。

 サガン鳥栖は、見ていて楽しいサッカー(@中盤の支配率を高め、ポストプレイができる選手を配置し、得点チャンスを増やす。A相手守備陣の裏を狙う。Bサイド攻撃をする。)を目指しているようである。

 基本的には賛成であるが、相手により引いて守り、カウンターによる得点やセットプレイによる得点も必要になるのではないだろうか。そのためには、1順目は仮想チームとの練習(紅白戦)が重要だと思っている。また、昨年同様若いチームであるが、経験豊富な人材も獲得しており、選手達でゲームをコントロールできることを期待している。

 ところで、今季はサガン鳥栖誕生10年目の記念すべき年に当たる。(PJMフユーチャーズ時代を含めると13年目になる。) Jリーグの100年構想が大風呂敷と感じている人も多いと思われるが、1993年にJリーグが発足して14年目になることを考えると、過去を総括する時かもしれない。

 サガン鳥栖の誕生時はプロサッカーチームの存続が課題となっていたが、平成17年に発足した新生サガン鳥栖にとっては地域に必要とされるプロサッカーチームになることが課題ではないだろうか。

 そのためには、運営会社、チーム、自治体、スポンサー企業、サポーター、地域の市民がどのようにかかわるのか、プランが必要だと思っている。


2連敗 18.4.9

 4月5日の仙台戦(零対3)、4月8日の東京V1969戦(1対2)と続けての敗戦となった。退場者を出したのは仙台戦では鳥栖、東京V1969戦では相手チームとの違いがあるが、鳥栖にその準備ができていなかったのか2連敗である。

 チームとしては、これまでにも同じ条件で闘ったことがあったことから、単に経験不足という言葉で片付けることはできないと思っている。当然に、あらゆるシュミレーションを行っていると思われるから、チームとして対応できなかったということは許されるべきではないだろう。

 ただ、相手チームが想定外の対応を行ったのであれば、個々の選手が肌で感じて調整すべき問題かもしれない。そのために、経験豊富な選手を獲得したのではないだろうか。現状では十分にコミュニケーションができているとは言えない状況ではないだろうか。

 戦術的には、J1でも闘えるチームを育てるとのコンセプトが感じられるが、まだ、まだ、応用まで手が回らないというのが現実かもしれない。チームとして成熟するのを待ちたいが、今のような試合を続けると観客も増加しないのではないだろうか。

 新聞報道によると、東京V1969戦の観客が8,604人ということで、サガン鳥栖のチーム発足時からの入場者数が65万人を突破したとのことである。今季は4試合で33,877人(平均8,469人)と昨季より2,746人上回っているとのことである。

 これは、昨季から始められた県プロサッカー協議会の招待事業とチームが今季から始めたサイドスタンド(ゴール裏)小学生無料の成果であるが、これもチームが今のまま負け続けると減少するのではないかと心配している。

 今後の対戦相手である4/15水戸(10位)、4/18愛媛(7位)、4/29山形(13位)、5/3徳島(9位)は、鳥栖より上位(山形を除く。)であるが、J2リーグの下位グループである。サガン鳥栖の今季の戦術が通用するのか否かの試金石になるのではないだろうか。

 勝利とともに、その試合で上位グループにも通用するスキルを身につけていただきたいものである。


ポストプレイ 18.4.16

 4月15日の第9節水戸戦は、零対零のドローに終わってしまった。相手(7本)の倍のシュート(14本)を打ちながら零点である。ボール支配していたのは鳥栖であるが、ゲームを支配していたのは水戸だったということであろうか。

 自分たちのサッカーができないもどかしさが選手から伝わってくる試合でもあった。中盤でボールを支配するというコンセプトは伝わってくるが、どう攻撃するのか見えなかった。

 松本育夫監督の仕合後のコメント今の悩みは前線の戦術に絡んだセンターフォワードのプレーができていないということ。力不足ですね。今日も藤田が軸になれず、苦戦してしまった。軸になる選手ができれば2列目の選手も絡めるが、今日はできなかった。」にはがっかりさせられた。

 引いて守っている水戸相手にFWのポストプレイで2列目の選手が攻撃参加することは、難易度の高いプレイではないだろうか。FWが前線で動きまわることにより、スペースを造る方がより効果的ではないだろうか。ボールを支配するサッカーは、守備面では安心できるが、攻撃面では時間がかかってしまう戦術のようである。

 大きくスペースがある時はカウンター、互角の勝負ではポストプレイと中盤の押し上げによる中央やサイドからの攻撃、DFの裏をとる攻撃などが考えられる。また、相手が引いた時には、アーリクロスやFWがサイドに流れてスペースを空けての中距離シュートなどの飛び道具が考えられるのではないだろうか。

 気になるのは、守備の意識が高く、前の選手を追い越す姿がほとんど見られなかったことである。前半は、やむ得ないにしろ後半はやり方を変えるべきではなかったのではないだろうか。

 次節の愛媛戦は、ホーム今季初のナイターである。前節の笠松運動公園(入場者数1,569人)を見て、平日のナイターとなる鳥栖スタジアムが心配になってきた。苦しい時こそ応援すべきと思っているが、あと39試合ではなく、もう10試合目なのだから、サポーターを熱くするゲームをお願いしたい。 


 今季初ナイター 18.4.19 

 4月18日の第10節愛媛戦は、今季初ナイター、初勝負であったが、4対1と快勝した。金裕晋選手の得点シーンは見ることができたが、尹選手、新居選手、山城選手の得点シーンは見ることができなかった。いつも録画放送で確認するのであるが、今日19日の午前放映で見ることができなかった。

 新聞等によれば、FKから、クロスから、ポストプレイから、CKからと多彩な得点シーンの連続だったようである。前半終了時に1対1でどうなるかと気をもんだが、これで一休み(次節試合なし)できそうである。3勝2分け5敗、勝点11でJ2リーグ8位となったが、休んでいる間に11位まで後退する可能性もあり、油断大敵である。

 快勝に浮かれることができないのが、4回戦総当りのJ2リーグである。次に対戦する時に備えてレパートリーを広げる努力は今後とも必要ではないだろうか。逆に負けた相手の弱点を研究し、対策を講じるのも指導者の責任ではないだろうか。

 来季は、ワンポイント補強でJ1を目指すとともに、同じメンバーでJ1を闘えるチームになることを祈っている。そのためにも、個々の選手には、自己の能力を過信するのではなく、基本を大切に、適用能力のアップに努力していただきたい。

 ところで、各種のイベントを開催するとともに、初のナイターということで運営会社がビール割引券を発行し観客動員に努力されているが、観客は4,121人であった。仙台13,549人、柏5,553人についで3位(6試合)であるが、5,000人は欲しいところである。

 常日頃からサガン鳥栖を身近なものと感じてもらうためにも、いつ試合があっているのか知ってもらうことが重要であり、また、サッカー教室を開催したり、サッカーに興味がない人、自分でチケットを購入できない人々を招待し、スポーツ(サッカー)に親しんでもらうことも重要なことである。

 これらの活動が円滑に実施されれば、観客(平均)1万人も夢ではないと思っている。


 観客6,062人 18.4.30

 4月29日、18日愛媛戦の快勝から10日後(1試合お休み)の第12節山形戦はどのような試合になるか不安であったが、守りべきところは守り、攻撃すべきところは攻撃できたという内容で2対零の勝利であった。

 一歩間違うと逆の立場になる可能性もあり、貴重な勝利ではないだろうか。4勝5杯2引き分け勝点14で8位の成績で、負ければ山形9位、鳥栖10位となるはずであった。

 さらに、上位グループ(第1位柏勝点25から第4位の東京V勝点21まで)から下位グループ(第5位札幌勝点16から最下位徳島勝点9まで)の勝点差は5点と開いている状態である。 

 ところで、ゴールデンウィークの4月29日の入場者数6,062人から推定無料招待客(バックスタンド3階席<5.1追加>約2,500人)を控除すると、有料納税者数は3,500人程度ではないだろうか。

 ゴールデンウイークで応援が多かったという記憶はあまりないので妥当人数かもしれないが、招待事業がなければ4,000人未満だったというのが現実ではないだろうか?アビスパ福岡と比べると地域人口が1/4程度であり、同じ観客動員数であれば4倍の努力が必要であり、かつJ1、J2との集客力を考えるとその倍の努力が必要ではないだろうか。

 そのために、何をすべきかということは自明の理であり、必要なことは「広報」である。スタジアムで楽しく応援できる雰囲気はチームやサポーターの努力で実現できていると思っているが、「広報」はまだ、まだということではないだろうか。

 「広報」とは知らしめるだけでなく、チーム存在の意義や役割を説明し、応援・支援の理解を得るためにも重要な役割を担っていると思っている。また、日程を告知することも大切な役割である。

 「営業」は、広報やチームの成績に支えられて実施できる活動であり、サガン鳥栖の場合は「営業」と「広報」が一体として実施されることが好ましいと思っている。チームが勝てば観客が増えるという他力本願ではなく、来場者や看板を増やすことにより、チームを勝利に導くとの熱意が必要ではないだろうか? 


 第一クール 18.5.5

 5月3日、第13節徳島戦(鳴門総合運動公園)は零対零の引分けであった。当日は家庭サービスでスカパーを見ることができなかったため、4日の録画放送を見た。徳島まで応援に行かれた皆様お疲れさまでした。

 試合の方は、、サガン鳥栖がゲームをコントロールしており、昨季に比べると安心して見れる試合だったが、後半ロスタイムのピンチに得点されなくて良かったというのが実感である。

 相手チームが引いているため、波が岸壁にぶつかるように押し返されてしまっている状態ではないだろうか。岸壁を乗り越えることができなければ、力技ではなく、頭脳プレイが必要になってくるのではないだろうか。山形戦のようなカウンター、ポジションチェンジや意外性のあるプレイが必要なのではないだろうか。

 徳島戦では、荒居選手のヒールパスやスルーがあったが、他の選手にも意外性のあるプレイをして欲しいと願っている。周りの選手が理解していないと逆にピンチになる可能性もあるが、相手ゴール前(FW)では必要なプレイではないだろうか。

 ところで、サガン鳥栖は、第一クールを4勝3分け5敗、勝点15、第8位、得点11、失点13、得失点差△2の結果となっている。昨季は、4勝4分け3敗、勝点16、第6位、得点12、失点11、得失点差+1であった。チーム数が昨季より1チーム増加したため、単純には比較できないけれども、出だしとしては、まあまあと言ったところではないだろうか。

 昨季の第二クールでは、3連勝で球団史上初めての2位まで上り詰めたが、その後失速してしまった。今からは夏場に失速しないように体力をつけることと、疲れをとることが選手の課題ではないだろうか。

 間違っても、寝不足で試合ができなかったということのないよう、ワールドカップは録画するなどの対策をお願いしたい。これはサポーターにも言えることである。クール毎に順位を二つ上げれば最終は2位である。


 評価基準 18.5.8

 5月7日、第14節神戸戦を観戦した。久しぶりにサガン鳥栖の試合を座って応援することができ、試合を堪能することができた。試合結果は、2試合続けての零対零のドローであった。

 多くのサポーターが神戸まで応援に駆けつけていたことに感動した。鳥栖スタジアムのイメージからするとゴール裏2階席が満席という状態で、応援も神戸に負けていなかったのではないだろうか。

 神戸ウイングスタジアムは、立派なサッカー専用スタジアムであるが、雨でもないのにの屋根が閉じられ、ライトを点灯しての試合(15時開始)であった。屋根を開閉するよりも点灯の方が経費節減になるということかもしれないが、明るいスタジアムで試合を観戦したかった。

 試合の方は、全体としては5分5分、支配率は鳥栖が若干上回っていたのではないだろうか。三浦選手のFKがバーに当たるなどの場面があったが、守って守ってのドローではなく、双方が攻撃したけれども双方に決定力がなかったというドローである。

 新居選手がいたらというシーンが多くあったけれども、新居選手がいなくとも得点できるパターンができなければ、48試合もあるJ2リーグは闘えないのではないだろうか。サガン鳥栖は、選手だけではなくチーム自体もチャレンジャーであることを忘れないで欲しい。

 ゴール裏で観戦して感じたことであるが、金裕晋選手のデフェンスには感動した。ハイボールだけでなく足元のボールにも的確に対応してチャンスを作らせなかった。セットプレイ(攻撃時)のヘディングが良ければ申し分ない選手である。

 Asist(アシスト)のテーマは、「サガン鳥栖ファミリーの輪を広げよう!」であるが、久しぶりに試合を堪能して、改めて応援する人々や地域の人々がチームの成長している姿を感じることができれば、これまで以上にサガン鳥栖応援の輪が広がると感じた。

 そのためには、チーム(会社)を分析し、評価することが必要であるが、それを内部だけで評価するか、外部から評価してもらうかが問題である。どちらにしても専門家の手助けが必要であり、評価するためには評価基準が必要になってくる。

 Asist(アシスト)は、何勝何敗とか、何位とか、J1昇格とかは結果であり目標ではないと思っている。そのような結果でなく、チーム(会社)の使命が達成されているかという評価基準が必要だと改めて思った。


  進化 18.5.16

 5月14日、第15節の柏戦は2対2の引分けという結果だったが、前半39分の金裕晋選手退場により10対11と人数的不利になりながら、さらに、零対2のハンディを終了間際の4分間で同点とした劇的なゲームであった。

 これで連続6試合負けなしであるが、同じ引分けだった徳島戦、神戸戦は終わった時、負けなくてよかったという感じだったが、柏戦は終わった時、勝ったと同じ感動を人々に与えたのではないだろうか。

 生で見たのは廣瀬選手の得点シーンのみだったが、周りにいた人々とハイタッチで同じ喜びを分かち合えたことは嬉しい限りであった。失点シーンと高地選手の得点シーンは15日の録画放送(スカパー)で見た。

 録画放送を見て感じたことであるが、金裕晋選手に対するレッド(イエロー2枚目)に異議を唱えることもできるが、これもサッカーだと思わざる得ないのではないだろうか。10対11との状況の中で、引いて守るのではなく、ボールをキープして攻撃する意思が選手から感じられたことに大いに感動した。

 ところで、Jリーグファンサイト(HP)に「あきらめなかった鳥栖が勝点1を拾う」と紹介されているのを見て、サガン鳥栖初代の楚輪監督(3年間)が「あきらめないサッカー」をテーマとしていたことを思い出した。

 次の副島監督は、「連動」と1ランク上のサッカーを目指したが1年で解雇(事実上)され高祖監督が招聘された。高祖監督は1年目でそれまでの財産を使ってしまい、2年目は低迷した。その後、千疋監督が就任したが、荷が重たかったのかサガン鳥栖は年間3勝しかできない弱小チームとなってしまった。

 そこに登場したのが松本育夫監督である。初年度はプロ意識の徹底とマンツーマンデフェンスでチームの建て直しを図ったが、思うような結果はでなかった。運営会社が替わり観客も増えた2年目は選手の強化により、プロとして闘える集団になったと評価できるのではないだろうか。

 3年目の今季は、ポゼッションサッカーを目指し、さらにレベルアップしたサッカーを見せている。これに「あきらめないサッカー」が加味されれれば、応援する人々(サポーター)がさらに増えると確信した柏戦であった。

 ここで思い出すのが、前季終了後のフロントと監督との長時間による協議である。想像であるがチーム強化、チーム戦術、地域貢献が話し合われ、その結果が今花開いているのではないだろうか。

 第2クール、第3クールと今のモチベーションを維持できれば、ワンランク上のチームに生まれかわることができると期待している。


 プレイスタイル 18.5.18

 5月17日、第16節の札幌線も前節に引き続き2対2の引分けであった。しかし、その内容は先行しながら追いつかれ、さらに、突き放しながら同点にされるという前節と逆の結果であった。得点シーンを見たいと思っていたので、感動しながらスカパーを見ていた。

 サガントスは、札幌戦で先行しながらも、追加点を狙って攻撃的に展開していたが、どこかに心の隙があったのではないだろうか。柏戦においては、2点差による相手の隙と10人となったことによるサガントスの頑張りが同点につながったのではないだろうか。

 これまでの戦績を見ると、次節に対戦する横浜FCは、J2リーグ2位で得点14点失点3点であり、その次に対戦する仙台がJ2リーグ3位で25得点9失点である。サガントスはJ2リーグ7位で15得点17失点である。各チームのサッカースタイルが見えてくるのではないだろうか。

 攻撃的なサッカーなのか、守備的サッカーなのか、選手の能力を発揮させるサッカーなのか、対戦相手の特徴を消すサッカーなのか、楽しいサッカーなのか、頑張るサッカーなのか色々である。

 今季のサガントスは攻撃的なサッカー(ポゼッションサッカー)で選手の能力を発揮させ、さらに、楽しいサッカーを目指しているのではないだろうか。勝敗のみを考えると他の選択肢もあると思われるが、チーム(選手)が成長する姿を見ることもサポーターの醍醐味であり、現在のスタイルを確立して欲しいと願っている。

 ドイツワールドカップの選手発表が行われたが、4年後、その中にサガントス(現役、OB)の選手がいることを期待している。


 1万人 18.5.22

 5月21日、対戦相手が横浜FCということで第17節の観客は1万人(10,283人)を超えた。今季開幕戦(札幌戦:15,572人)以来の1万人越えであった。城選手(元日本代表)の一発レッド退場もあり、優勢に試合を進めたが(シュート13本)スコアレスドローとなった。

 サガントスは、チーム新記録の8戦無敗(2勝6引分け、勝点12点)、勝点19でJ2リーグ8位となり、対戦相手の横浜FCは14戦無敗(8勝6引分け、勝点30)でJ2リーグ2位となった。

 サガントスは、相変わらず、相手チームに退場者が出た場合の闘い方ができないようである。城選手が退場した時点で得点よりもカウンターからの失点を心配にしていたサポーターが多いのではないだろうか。

 終了間際のカウンターにあわてず対応できたことが唯一の救いではあるのだが!まだ、まだ、チームとして、選手個人として練習すべきことが多いようである。

 ところで、前季はホームゲーム22試合で172,816人(平均7,855人)で、1万人を超えたのは第1節13,039人(福岡戦)、第18節11,631人(徳島戦)、第19節10,109人(水戸戦)、第26節11,132人(横浜FC戦)、第30節11,614人(福岡戦)の5試合である。

 集客力がある横浜FC戦が前季第26節の入場者数を超えなかったことについては、サガン鳥栖関係者全員が問題意識を持つべきではないだろうか(下線5/24訂正)。 


 2億円 18.5.29

 5月28日、J2リーグ第18節(仙台戦)が行われた、結果は1対5の敗戦である。結果に対する批判は承知しているが、新居選手の得点シーンを見て感動するとともに、場内アナウンスのコールに場内が「あらい」と声を合わせたのを聞いて鳥肌が立った。

 結果に対する批判や反省が必要なことは認めるが、新たなスタイルを確立つつあるチームに合った批判や提案をお願いしたいと思っている。あるべき姿を求めるのは町づくりもチームづくりも同じである。

 そのために、昨季終了後フロントと監督・コーチが長時間話し合ったのではないだろうか。現在のスタイルを続けることにより、昨季以上の実績は上げられると信じている。その時間を現監督・コーチ・選手に与えるべきではないだろうか。

 試合終了後、サポーター同士のトラブルがあったようである。現場を見ていないので何とも言えないが、応援を盛り上げるとともに、選手を鼓舞することがサポーターの使命ではないだろうか。闘うべき場所が違うと感じたのは私だけであろうか?

 ところで、5月29日の新聞に潟Tガンドリームスの定時株主総会が開かれた旨報道されている。危惧していたことであるが、前期(05年3月〜06年2月)の経常損失が約2億7,400万円(資本金1億7,300万円)となっており、井川社長(個人)が運転資金として2億円を貸し付けているとのことである。

 総収入(入場料収入、広告料収入等)が4億2,800万円、総費用が7億200万円である。総入場者数172,816人のうち有料入場者数が81,621人で入場料収入1億4,800万円で今季は入場料収入2億3,000万円を目指すとのことである。

 この報道からすると、今季は126,861人(1試合平均5,766人)の有料入場者数が必要となる。井川社長は、佐賀新聞によると「(各試合毎の)有料入場者数の公表を検討している。」 、また、日刊スポーツ(HP)によると「経営の透明化を図るため、クラブのホームページに営業成績を定期的に掲載する。」と述べている。

 有料入場者は、1試合平均は3,710人となり、それなりに増加しているのではないだろうか。また、1人当たりの単価も1,813円と大幅に増加しており、総収入から入場料収入、Jリーグ分配金他(推定8,000万円)を差し引くと広告収入が2億となり、健闘していると評価することができる。

 なお、総費用7億円200万円については、内訳が不明のため感想を述べることはできない。

 新聞報道によると資本金を5億円に増資する計画があるとのことであるが、資本金(資本剰余金を除く。)は、定期預金とし、資金不足時は借入担保として活用し、経常費用に直接使用することは避けていただきたいと思っている。そのために、何をすべきか、それぞれの立場で考え実践すべきではないだろうか!


 白星 18.6.3

 6月2日、J2リーグ第19節(愛媛戦)がアウエーで行われた。前節の敗戦を引きずることなく1対2で勝点3をゲットした。セットプレイからの金裕晋選手の2得点である。

 サガン鳥栖にとって、久々(6試合勝利なし)の勝利であるとともに、前半に2点リードしたのも、セットプレイから得点したのも久しぶりであるが、久しぶりに先発出場した新居選手の得点シーンは見ることができなかった。

 また、第19節は、キャンプで故障していたGKシュナイダー選手の今季初出場という記念すべき試合となったが、失点以外は安定したプレイであった。これで、今季の中心選手(FW新居選手、MF尹選手、DF金選手、GKシュナイダー選手)が揃ったことになる。

 さらに、中盤は山口選手、高橋選手、濱田選手、山城選手で、守備は飯尾選手、加藤選手、高地選手、長谷川選手と固定されてきたようであるが、気になるのは、新居選手の相棒と、DFの枚数不足である。また、宮原選手がレンタル終了後、中盤のどこに入るかも興味あるところである。

 ところで、先日の日本代表とドイツ代表との練習試合を見て、レベル的には差があるとは思うが、サガン鳥栖の目指しているサッカーがそこにあると感じた。日本代表には、最低でも1勝を、さらに、一次リーグを突破し、ベストエイトを期待したい。


 応援スタイル 18.6.12

 6月11日、J2リーグ第21節湘南戦を2対零と完勝(?)し、2連勝である。特筆すべきことは、2得点した新居選手が通算10得点でJ2得点ランキングのトップになったことと、守護神シュナイダー選手の今季ホーム初デビューでの活躍である。

 湘南戦の入場者数は5,680人と少なかったが、新居選手の得点コールをユーヤとサポーターが同時に「あらい」とコールするのが定着するなど、楽しい鳥栖スタジアムになっているのではないだろうか。また、今季ホーム初出場のシュナイダー選手も終了間際のPKを阻止するなど完全復活をアピールできたのではないだろうか。

 今季サガン鳥栖は、第21節を終了して6勝6敗7引分、勝点25で7位である。昨季は前半残り5試合で7勝5敗5引分け、勝点26で4位であった。昨季は、前半終了時に8位となっており、今後の頑張りが重要になってくる。

 ところで、第18節における一部サポーターの相手サポーターに対する抗議(威嚇)が問題となり、同行為に参加したサポーターが自主的に応援自粛(6月)したことから、ゴール裏の応援が心配されたが、チームの呼びかけで集まったサポーターの尽力により、思った以上の応援ができたと思っている。

 オールドファンにとっては懐かしい応援風景であったが、ここ数年にサポーターになった人はどのように感じたのであろうか。次節には、もっとアットホームな応援ができると期待する一方、応援自粛したサポーターが戻ったときに、スムーズにバトンタッチできるかどうかが心配である。

 個人的には、サガンブルーとピンクの応援に賛同するとともに、試合開始前の選手コール、試合中における得点、ファインプレイ、負傷時における選手コールを復活させていただきたいと思っている。

 6月中に開催されるであろうサポーター会議で議論していただきたい。お互いに試行錯誤しながら応援スタイルを確立する必要がありそうである。(青字6/13訂正


 勝てない 18.6.18

 6月17日、J2リーグ第22節水戸戦は零対零の凡戦だったようである。試合を見る時間が少なかったので断定はできないが、シュートが6本と4本と少ないこともスタジアムが盛り上らなかった理由かもしれない。

 気になるのは、引かれた相手に対する攻略法が確立できていないことである。相手チームが先制したり、10人になると引いて守るのが常であり、これを突破できないとJ2リーグ上位やJ1昇格は見えてこないのではないだろうか。水戸のように引いて守り、カウンター攻撃を得意とするチームに勝てない理由は何だろうか。

 ポゼッションサッカーを目指す鳥栖は相手チームの術中にはまっているのではないだろうか。ポストプレイができれば良いのだが、できないのなら、ドリブル等により攻撃の起点(スペース)をつくる必要があるのではないだろうか。

 いづれにしても、チームが進化する姿を見ることができるのは楽しいものである。1試合ごとに進化する姿をスタジアムで見せて欲しい。

 ところで、6月18日の佐賀新聞(23面)によると、6月17日に佐賀県プロサッカー振興協議会の総会がサンメッセ鳥栖で行われたと報道されている。招待事業(佐賀県の地区別)を継続するとともに、鳥栖スタジアムの大型ビジョンの放送枠を購入し、各自治体等のイベントをPRするとのことである。

 各自治体との相互依存関係が出来上がっているようである。さらに、スポンサー企業(地元企業)との相互依存関係が構築されれば、サガン鳥栖の目指す「スポーツを通じた“人づくり”“まちづくり”“夢づくり”」の基盤ができるのではないだろうか!

 その基盤の上に、チームを育てることができればJ1昇格も夢ではないと思っている。


 勝点3 18.6.25

 6月21日、第23節山形戦も1対1の引分けとなり、勝てない病が進行した。6月24日、第24節草津戦に4対3と勝利し、勝点3を獲得した。新居選手のハットトリックで3対零とし楽勝のはずであったが、セットプレイ流れの中で失点すると守備が乱れ、さらに1失点した。

 時間があったことも幸いして、中盤からボールをキープし、ポストプレイから衛藤選手の得点が生まれたが、再度、ロスタイムのセットプレイ流れの中で失点してしまった。良い点と悪い点が交互に出た試合であった。

 良い点は、新居選手のハットトリック(14得点:J2得点王)、今季第10節(愛媛戦)以来の4得点、新居選手以外の久々の得点である。悪い点は、セットプレイでの失点、ロスタイムでの失点である。

 この結果、6月は負けなしで、通算成績も7勝9引分け6敗、勝点30で7位という成績となった。前季20節(前半残り2試合)で7勝7引分け6敗、勝点28の6位に比べても遜色ない結果である。

 前季はアップダウンの激しい成績(最高2位)で上位に勝てたが下位に取りこぼしていた。今季は安定した闘いを行っており、上位には負けるか引分けで、下位には負けない闘いができているのではないだろうか。

 サポーターとしては、一つでも順位を上げて欲しい。また、眼前の敵となった東京ヴェルディ1969と直接対決となる7月8日の国立で勝ってサガン鳥栖を全国(マスコミ)にアピールして欲しいと願っている。


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