雑感(平成17年7月-平成17年12月)


7月・8月・9月・10月・11月・12月


 サッカー文化とは何か 17.7.3

 7月2日の水戸戦は0対1の敗戦であった。夕方まで雨が降る天候であったが、1万人を超える応援を受けながらの敗戦は残念である。

 ホームでの勝利を意識したのか、自分たちの実力を過信したのか、久々の雨によるピッチに対応できなかったのか分からないが、自分たちのサッカーができなかったことは事実である。

 意識の問題なのか、技術の問題なのか、戦術の問題なのか検証して、次節に備えていただきたい。

 アビスパ福岡もヴァンフォーレ甲府に敗れたため、福岡、鳥栖が仲良く4位、5位に後退した。7月16日(土)の九州ダービーを盛り上げるためには、是非とも両チームとも勝利して、2位、3位対決にして欲しいものである。

 ところで、7月2日の13時から社団法人佐賀県サッカー協会主催による「佐賀県フットボールカンファレンス」がサンメッセ鳥栖で開催された。サガン鳥栖監督松本育夫氏「指導者とは」、スポーツライター玉木正之氏「サッカー文化とは何か」、日本サッカー協会技術委員長田嶋幸三氏「世界トップ10を目指して」と3人の講演があった。

 私は、サッカー指導者以外の枠で出席したが、サガン鳥栖ボランティア(アシストクラブ)のため途中退席した。このような講演会が開催されるのもサガン鳥栖効果の一つかもしれない。

 松本監督は集まったサッカー指導者に対し、体験を通じて会得した結論は「指導者の指導者は選手である。」と話されていた。玉木氏の「サッカー文化とは何か」はスポーツとは?文化とは?との途中で退席したが、佐賀新聞によると「地域社会が豊かになる文化」が結論のようである。

 田嶋氏の「世界トップ10を目指して」は、会場でリーフレットが配布されていたので、その説明が行われたと推測される。資料には、日本サッカー協会の取り組んでいる「JFLエリート養成システム」が紹介されていた。

 私が関心があった「サッカー文化とは何か」について述べたい。

 「地域社会<我々>が(心)豊かになる文化」とは、あらゆるコミュニティーが並存する社会ではないだろうか。

 そのためには、会社、学校、地域以外に多くのコミュニティーを設けるべきであり、その一つが「スポーツ(サッカー)」であると思っている。

 スポーツも「するスポーツ」「見るスポーツ」「支えるスポーツ」があるのではないだろうか。さらに、趣味(文化活動)やボランティアの世界にもコミュニティーがある。

 したがって、一人の人間が一つのコミュニティーに所属するのではなく、関心があるコミュニティーにいつでも参加できることが「地域社会が豊かになる文化」の条件の一つだと思っている。

 現在、Asist(アシスト)は、勤務先、地区、「親の会」、サガン鳥栖の「砂岩の会」と「アシストクラブ」というコミュニティーに所属している。このHPも一つのコミュニティーかも知れない。

 これからも、これらのコミュニティーの一員として社会参加したいと思っている。


 アクセス10万件突破 17.7.10

 7月9日の横浜FC戦は2対2の引き分けであった。内容的には先行され追いつくパターンで応援は盛り上ったと思うが、何か逆のような感じがしている。

 さらに、シュナイダー潤之助の退場で、にわかGKである氏原がPKを阻止するというおまけまでついている。

 問題は、相手選手の退場で得た数的優位を生かせないことであるが、見方によっては、勝点1をゲットしたことを評価すべきかもしれない。

 引いて守られた時や1対1の対応ができていないと思われるが、経験不足であったり、体調の維持管理ができていないことが原因ではないだろうか。J2リーグの長丁場(44試合)を乗り切るには、戦術を変更するなり、新たなメンバーを投入するなり、チームをリフレッシュさせる必要がありそうである。

 ところで、Asist(アシスト)は、平成12年末にHPを立ち上げ、サガン鳥栖情報(試合結果、イベント、サッカー教室等)を掲載していたが、平成13年8月から諸般の事情で休止しました。

 諸般の事情が解消されたことから、平成14年9月に「雑感」を中心とした内容に変更し再開しました。

 その結果、アクセス件数が平成14年末で15,352件、平成15年末で41,197件、平成16年末で74,672件となり、平成17年7月8日にアクセス10万件を達成することができました。

 その時々におけるサガン鳥栖に対する思いを述べただけですが、これからも引き続きよろしくお願いします。


 人づくり 17.7.14

 7月13日の札幌戦は零対1の敗戦であった。コナーキックによる1点が勝敗を分けてしまった。サポーターとして気になるのは草津戦(6月11日)から始まる不振の原因である。零対1が草津、水戸、札幌の3試合でいずれも鳥栖スタジアムである。1対1(徳島)、2対2(横浜FC)の引き分けが2試合、3対4(湘南)の力負けが1試合の合計6試合である。

 大きな原因は、ホームでの得点が少ないということである。相手が攻撃的な布陣でくれば得点できるが、引いて守備的になると得点ができないという繰り返しではないだろうか。松本監督もこれを打破するために先発陣の入れ替えを行ったようであるが結果が出なかった。

 素人考えであるが、超攻撃的な布陣で臨むか、守備的に試合を展開して相手守備陣を引き出しカウンターを狙うかであるが、それを実現するためには選手の能力アップが必要ではないだろうか。

 また、セットプレイへの対応が攻守ともにできていないようである。攻撃の場合のキックの精度とポジション取り、守りの場合の相手選手のマークと練習すべきことが多いと感じた試合であった。

 さらに、チームの好成績と関係者の努力により膨れ上がった観客の前でホームで勝てないということがプレッシャーがになっている面もあると思われる。一つの切っ掛けで好転することを期待したい。

 次節は、アビスパ福岡戦である。プレッシャーのないところで伸び伸びと試合をして欲しいが、大挙してサポーターが応援に駆けつけるであろう。このプレッシャーをはねのけて勝利をゲットしていただきたい。

 ところで、7月13日(水)の佐賀新聞に「裏方さんの苦労を学ぶ」との見出しで龍谷高校(佐賀市)の就業体験の記事が掲載されていた。87事業所で3日間仕事を体験し、働く心構えを学び職業選択に役立てるとのことである。

 その中でJ2サガン鳥栖(株式会社サガンドリームス)に3人の生徒が訪れ、13日のナイター戦に備えユニホームなどをロッカーに並べるなど裏方さんの仕事に従事したことが紹介されていた。

 サガン鳥栖の目指す「人づくり」「まちづくり」「夢づくり」の実践として大いに意義のあることと感じた。他の高校にも同様の体験学習をお願いしたい。

 さらに、大学や企業等の「体験」「研究」「教育」「応接」にサガン鳥栖が協力できるようノウハウを蓄積することが、サガン鳥栖を中心としたコミュニティーの拡大に大いに役立つと考えている。

 現在、佐賀大学の学生が行っている「100人の応援メッセージ」製作も、その意味で今後どのように発展するのか興味のあるところである。

 サッカー選手を育てることだけが「人づくり」ではなく、サポーターとして応援すること、ボランティアとして支援すること、社員として支えることの全てが「人づくり」となり、その「人づくり」を地域に還元することが「まちづくり」であり「夢づくり」だと思っている。


 サッカー文化 17.7.17

 7月16日の福岡戦は2対3の敗戦であった。九州ダービーのためか選手の頑張りを感じることのできた試合であったが、ロスタイムのロスタイムで振り切られたことは、実力の差と言うしかないであろう。

 相変わらずセットプレイのマークの甘さはあるが、新居選手の得点シーンは、今季のJ2リーグベスト10に入るすばらしい得点だったと思う。この闘いを続ければ昨季の悪夢はないと信じている。

 今季初の博多の森観戦でSA席(バックスタンド)に入場したが、従来のアウエー側のサポーター席がバックスタンドから消えていた。ホーム側がメインとバックスタンドにサポーター席があるのに比べ変則であり、メイン側のサポーター席ではホーム側もアウエー側も鳴り物が禁止されていたようである。

 その結果、アウエーサポーターはホームサポーターも応援したがらないゴール裏(屋根なし)での応援を強いられていた。同じ条件で応援できるように改善していただきたいと思った。

 また、SA席で係員からセキュリティーの問題からサガン鳥栖のサポーターはサポーター席(ゴール裏又はメインの右側)で応援して欲しいとの要請があった。センターライン寄りで観戦するためにSA席を購入したものであり、昨季は多くのサガン鳥栖サポーターとともに応援していた。セキュリティーのために区分すべきであれば、SA席を区分すべきではないだろうか。

 さらに、九州ダービーに対する思い入れなのかサポーターの非常識な応援に不快感を感じたのは私だけであろうか。一般の観客も楽しめる応援をお願いしたいと思っている。これらの点は、鳥栖スタジアムでも検証すべきことかもしれない。

 ところで、7月2日の水戸戦に鳥栖スタジアムに来場された方から潟Tガンドリームスの井川社長宛てに体が不自由にされているご主人と困っているところを黄色いスタッフTシャツを着た人に助けてもらって感激した旨のお礼の手紙があったことが、チームHPのコンサドーレ札幌戦の試合後記(2005.7.13)の中で紹介されている。

 このスタッフに対し札幌戦終了後、井川社長から感謝状が贈呈された。同じアシストクラブのメンバーとしてうれしい事であり、このような心配りが誰にでもできる鳥栖スタジアムにすることがサッカー(スポーツ)を文化として育てることになるのではないだろうか。


 変わらないものと変わったもの 17.7.24

 今季前期の成績は、チーム初の2位を13節、14節と維持することができたが、相手に研究されたためか勝利から見放され、7勝7引分け8敗、勝点28、8位の結果だった。昨季前期の7勝6引分け9敗、勝点27、9位と変わらない。

 しかし、サガン鳥栖にとって、今季は劇的な変化の年である。それは、2月1日にチームの営業権が潟Tガン鳥栖から潟Tガンドリームスに譲渡されたことから始まった。

 経営陣が交代したことは当然であるが、それまで転々としていた事務所が鳥栖スタジアム内に移転し、佐賀県や鳥栖市を中心に昨年設立された「佐賀県プロサッカー振興協議会」の事務所も併設された。

 同協議会が推進している招待事業により、前期11試合の観客動員数が92,714人(平均8,429人)と前季(22試合)の79,415人を超えており、有料入場者数が前季より増加しているのは間違いないであろう。

 前季の年間シートが前期、後期別の共通券であったのを各試合毎のチケットに変更し、年間シートの利用状況を把握し来季以降の参考とするため、後期はカード式で各人の利用状況が把握できる方式を採用している。

 さらに、関係者の努力により鳥栖スタジアムの常設看板(11社)やピッチ看板(30社)が大幅に増加しているが、ユニホームスポンサーはまだである。チームの成績向上と関係者の努力により、ユニホームスポンサーが決まるとともに、さらに看板スポンサーが増加することを期待したい。

 また、昨季は、ボランティア募集を中止していたが、新会社は「アシストクラブ」としてボランティアメンバーを募集している。まだ、まだ、業務は限られているが、市民参加のクラブとして今後の活躍の場は多くなるのではないだろうか。

 現状のサガン鳥栖は、新会社に経営委譲されたが、新会社も基本的には個人株主の集合体であり、Jリーグが言う「責任企業」がいるチームではない。サガン鳥栖は、他のチームと同じ道を歩むのではなく、J1昇格を夢見るサポーターや地域の活性化を目指す行政や地元企業とともに、新たな道を模索しなければならない。

 そのためには、行政、企業、サポーターや一般市民の役割を明確にし、協力を要請することから始めなければならないであろう。今季はそのための助走期間であると思っている。


 初心に帰れ 17.7.30

 7月29日、後半戦初戦の草津戦がアウエーで行われたが、零対1の完封負けである。残念なのは相手チームの中心選手2名が出場せず、かつ相手が10人になったにもかかわらず、敗戦したことである。

 試合速報を見ながら、相手チームに退場者が出た時、「これで勝った」ではなく「心配だな」と感じたのは私だけであろうか?ホームでの闘いや先制された時の闘いも同じであるが、引いたチーム相手の闘い方ができていないことは、試合後の選手のコメントからも伝わってきている。

 監督やコーチもミニキャンプで課題として取り組んでいると思われるが結果がでていない。各選手(ポジション)で自分たちが攻撃する時、守る時に攻撃の意識と守る意識のバランスがチームとして完成していないのではないだろうか。

 前半戦で得点できるFWも育ったし、5試合連続完封した守備もできたのであるから、このバランスを各選手が意識することと、チームのバランスをコントロールできる選手を育てる(又は獲得)ことが僅々の課題ではないだろうか。

 ブラジル人の2選手(アルレイ、セーザ)を獲得したが、二人とも19歳と若く、経験も少ないことからチームをコントロールすることは期待できないし、練習情況を見ていると即戦力とまでは言えないのではないかと感じている。京都戦でいきなり先発という可能性もあるが、まず、ベンチ入りから考えるべきではないだろうか。

 問題は、思い出したくはないが、昨季後半戦の1勝5引分け16敗、勝点8をいかに塗り替えるかである。同じように連敗が続くと監督、コーチの責任問題が出てくるであろう。戦力等から考えると前半戦と同じ5分の成績を残してもらえれば感謝、感謝である。

 一方、運営会社の方は、平均観客動員数が8,429人、看板広告41社と順調のようであるが、初年度は大幅な赤字経営になるのではないだろうか。大胆な予想をすれば、有料平均入場者数を5,000人、平均単価1,500円として入場収入1億6千5百万円、看板広告平均200万円として8千2百万円となる。

 通常であれば、これ以外にJリーグの分配金があるが平成16年度分配金は旧運営会社に支払われており、平成17年度分配金で来年1月までに受け取ることが可能な金額は限られるであろう。したがって、グッズ販売等の収入を加算したとして収入金額3億円というのが現状ではないだろうか。

 では、理想的に考えて収入金額がどうなるか積算してみたい。有料平均入場者数を1万人、平均単価1,500円として入場収入3億円、看板広告50社、平均200万円として1億円、ユニホームスポンサー全体で1億円、Jリーグ分配金、グッズ販売等で1億円の合計6億円である。

 したがって、現状では選手を育ててJ2リーグ上位をキープするとともに、安定的な財政基盤を確立することが課題ではないだろうか。J1昇格という夢を実現するためには、選手の大幅な補強と財政面の新たなスキルが必要になってくるのではないだろうか。


 祝砲 17.8.3

 8月2日の京都戦後の花火300発はサガン鳥栖勝利の祝砲となった。前半戦は1点先制されたが、一進一退の攻防戦で、ある意味見ごたえのあるゲームであった。鳥栖は力があるチームとは良い闘いをするが、決定力がないという欠点があった。前半戦はその評価どおりの結果であった。

 後半戦、サガン鳥栖がどう変わったのか、京都がどう変わったのか不明であるが、京都のゴール前までボールを運べるようになったことが、逆転、さらなる逆転のポイントではないだろうか。

 至近距離のシュートのこぼれ玉から1得点、京都のマークのズレから1得点、さらに京都のクリアボールから1得点が生まれた。これは、選手の得点したいという気持ちから生まれたものである。

 逆転に次ぐ、逆転で後半、大いに盛り上がり、さらに、試合終了後の花火でクライマックスに達したが、シュート数は鳥栖の11本に対し、京都の6本でお互いの特徴を消しあう消耗戦でもあったことも忘れてはならない。

 次節の仙台戦も同じように闘って欲しいと思っているが、夏場の消耗戦において試合をコントロールする選手がいないことはチームとして不安な状態である。選手交代にによりコントロールできればいいのだが、お互いにプロサッカーチームであり予断は許されない。

 残念なのは、この勝利を目前で見ることができたのが、平日ということもあり、4,467人であったことである。夏休み期間中に、さらに2試合のホームゲームが開催され、試合終了後、京都戦と同じように花火が打ち上げられる。

 さらに、潟Tガンドリームスが小学生(地区指定等は無し)を無料招待しており、多くの小学生やその家族とともに感動を共有したいと思っている。一人でも多くの小学生が観戦できるよう、ご家族のご協力をお願いしたい。


 クラブに必要なこと 17.8.7

 8月6日の仙台戦はスカパーを見ながらの応援であったが、前半15分と後半残り15分だけが闘いらしい闘いであった。残り60分は意図したのかどうか不明であるが、サッカーとしては面白くない展開であった。

 少なくとも勝点1は獲得して欲しかったが、前半12分のミスからの失点が決勝点になり、勝点を獲得することができなかった。シュート数は11対12と均衡しているが、コナーキック数が1対9ということから、いかにサイド攻撃ができていないかがわかる。

 また、攻撃への切り替えがすばやくできないため、相手守備が整ってから攻撃するというパターンが多かった。後半攻撃的にメンバーチェンジを行ったが、流れを変えることはできず、記憶に残るシュートは、アルレイと鈴木のシュートぐらいであった。

 また、セーザは、Jリーグ初出場(残り23分での交代)だったが、右側からのクロスが印象に残った程度である。佐賀新聞によると「スピードに対応できなかった。」とコメントしており、まだ、まだという感じである。

 ところで、8月16日号の「サッカーダイジェスト」の46〜47ページに「それぞれが描くプロクラブのカタチ」をテーマとした企画で「真のプロクラブへ第一歩を踏み出す」との見出しでサガン鳥栖が紹介されている。

 この中で、杉山専務は、プロサッカーチームの運営について、「普通の会社とは異質。我々単独では何もできないと感じました。東京のような大都会では成り立つが、こちらでは成り立たないこともある」「結局、地元の『おらがチーム』になっていくしかない。サガンドリームスが運営させていただいているだけであって、地域のチームとして地元の人に愛されないと運営できない。大企業がついているチームや、大都会というマーケットを背景にしているところとは違う。」

 また、松本監督は、今後クラブに必要なことについて、「今年、チームがサッカーに集中できる体制ができました。今後は漠然とやるのではなく、将来に対するビジョンを確立することが大切でしょう。基本的には地域に密着した貢献、スポーツ文化ができるためにということで。それがチーム作りにも反映するでしょうし、会社の運営にもプラスになる。また、サポーター、チーム、フロントの三本柱が同じ考えを持つことです。そして選手に素晴らしいサッカー人生を歩ませるために、J1に上げたいです。」とコメントされている。

 お二人のコメントに、これまで「雑感」で述べてきたことが集約されており、サガン鳥栖の将来について明るい展望が期待されると喜んでいる。今後ともサガン鳥栖を応援するとともに、時々の雑感を述べたい。


 支援活動 17.8.14

 8月13日の横浜FC戦は4対1と久々の快勝であった。残念ながらアシストクラブ(ボランティア)に参加していたため、鈴木選手の2点目を見ることができたが、城選手の得点も含めて他の得点シーンを見ることはできなかった。

 しかし、11,132人の歓声と歓喜の声を聞きながら、高揚感のある試合を体験した。観客が再度応援に来たいと思う試合だったのではないだろうか。後半、横浜FCの選手が退場したことから、流れが変わるのではないかと危惧したが、観客の声援により攻撃的な姿勢が貫けたのではないだろうか。

 これで、サガン鳥栖のウイークポイントがメンタル面にあることが証明されたようである。高校野球ではないが、監督の指導が重要であり、効果もあると思われるが、たまには、サッカーに関係ない第三者の話しを聴くことも必要ではないかと思っている。

 ところで、14日の佐賀新聞に「駅職員がユニホームで応援」との見出しでホームゲーム開催日にJR九州の佐賀駅と鳥栖駅の職員がサガン鳥栖のレプリカユニホームを着て業務にあたったと紹介されいる。11月26日の札幌戦まで続けるとのことである。

 JR九州は、本社がアビスパ福岡を応援していることもあり、これまで駅舎にフラッグを掲揚したり、ポスターを掲示する程度であったが、今季からサガン鳥栖応援の臨時列車(肥前山口駅・鳥栖駅往復)を運行したり、乗車券と試合チケットのセット販売(福岡県・佐賀県の主要な駅から鳥栖駅まで)したり、本格的な支援を行っている。

 また、「サガン鳥栖に勝ってもらおう会」がサガン鳥栖が勝利した日又は翌営業日に来店者に何らかのサービスをして、サガン鳥栖の勝利をともに喜ぶという活動も忘れてはならない。

 ホームゲームでは、ハーフタイムや試合前後のイベントに多くの人々が参加しているが、それぞれの立場(場所)で応援(支援)できることがあるということを再認識させられた新聞報道であった。

 このような活動がサガン鳥栖が目指している「地域に根ざしたプロサッカーチーム」やチームのミッションにある「人づくり」「まちづくり」「夢づくり」につながるのではないだろうか。


 スポーツビジネス 17.8.21

 8月20日の徳島戦は新居選手が先制するも、徳島の羽地選手に得点(2点)を許し逆転された。前日の練習では羽地対策を行っていたが、1枚上手だったようで素晴らしい選手である。鳥栖の鈴木選手、新居選手も10得点(J2ランキング3位)と頑張っており、サガン鳥栖にとって守備が課題のようである。

 特に2点目は、先の横浜FC戦の城の得点と同じパターンであった。テレビ観戦であるが、気になったのはハイボールに対する対応が不徹底だったように感じている。クリアするならクリアする。相手選手を体で抑えるなら抑えると徹底して欲しいと感じた。

 前半戦はアウエーでの勝利でJ2リーグ上位を維持していたが、後半戦はホームでの勝利で上位に浮上していただきたい。そのためには、メンバーの意識改革が更に必要なようである。

 ところで、先の横浜戦で「高精細スポーツライブ映像の圧縮伝送実験」を行うとチームのHPで告知されていた。アウエーの試合を大型ワイドスクリーンでライブ伝送を行うための実験であるとのことであるが、将来、鳥栖スタジアムでアウエーの試合を観戦することができれば、サポーターが喜ぶだけでなく、鳥栖スタジアムの稼働率アップにつながり、さらに、ビジネスのチャンスも広がるのではないだろうか。

 鳥栖スタジアムに大型ワイドスクリーンがないこと、アウエーチームに放映権料を支払う必要があること、他のテレビ放映との調整など解決すべき問題が多いと思うが是非実行をお願いしたい。これはサガン鳥栖だけでなく、Jリーグ全体の問題である。

 スポーツビジネスには、ホームゲームの入場料、グッズ販売、飲食販売、広告収入、さらに、テレビ放送収入、サッカースクールの開催等が一般的であるが、アウエーの放映が加われば、収益の大きな柱になるのではないだろうか。

 今季のサガン鳥栖は、運営会社が変わったこともあり、いろんなイベントが行われており、その中にスポーツビジネスとして発展するものがあるのではないだろうか。

 ハーフタイムのイベントを除いても、継続事業として、託児所の開設(鳥栖スタジアム1階)、花火の打ち上げ、小学生の無料招待(夏休み)が行われ、新規事業として、市町村別の招待事業(県プロスポーツ振興会)、100人の応援メッセージ(佐賀大学)、キッカー(ドイツのサッカーゲーム)、バスケットの実演(試合前後)、サガンバー(試合終了後)、がんばれサガン鳥栖号(JR九州)、サガン鳥栖応援きっぷ(JR九州)が実施されている。

 これからもイベントを開催し、招待事業で観戦した人々がリピーターとして応援してもらう努力が必要であるが、その中からビジネスとして収益に貢献する事業を発掘し、育てる必要があるのではないだろうか。


 から回り 17.8.28

 8月27日の湘南戦は前半29分に同点に追いつくものの、後半1分に逆転され、、相手DFが退場後もワンパターンの工夫のない攻撃で得点の香りが感じられない試合だった。観客をハラハラドキドキさせる、エキサイティングな試合を期待したい。

 怪我人や累積警告のための出場停止があり、急造のDFラインで頑張ったと評価もできるかもしれないが、どのチームも同じ条件で闘っており言い訳にしかならないであろう。

 モチベーションを維持するために、残り16試合の目標設定をどうするのか?誰がどのような基準で監督、選手等を評価するのか?来季のチーム造りの方針は?誰が来季のチーム造りをするのか?などを検討する時期になったようである。

 昨季は、松本監督が事務所出入り禁止になるなど、フロントと現場の話し合いがないままシーズンを終了してしまい、結果的に選手の評価、契約更新などが松本監督の手に委ねられ、零からの出発だった。

 来季以降のためにも、評価する人と評価される人の明瞭化、強化方針に基づいたチーム造り、そして、チーム、監督、選手各々の目標設定を行うべきである。

 これは、チームだけでなく、営業を担当している社員、会場運営を担当している社員、下部組織を担当している社員も同じであり、そのような視点で組織を見直さなければ組織を活性化することはできないだろう。

 それができれば、監督やコーチが指導した攻撃だけでから回りすることなく、自分たちで考えた攻撃ができるだろうし、新たなアイデアによる営業活動も生まれるのではないだろうか。


 真の勝負 17.9.1

 8月31日の甲府戦は、前半に先制され、敗戦を覚悟した後半ロスタイムに高地選手のヘディングで同点に追いついた試合だった。勝点1をゲットしたことは喜ばしいことであり、次の九州ダービーへの弾みにもなるのではないだろうか。

 サガン鳥栖の今季は、第29節を終了し、9勝8引分け12敗、勝点35、J2リーグ8位となり、昨季の最終勝点35に並んだ。残り15試合を5勝5引分け5敗で乗り切ると勝点55(昨季8位相当)となり、前季を大幅に上回る結果となる。

 J1昇格を願うサポーターにとって物足らないかもしれないが、選手層が薄いというチーム事情の中で、負傷者が多発し、苦しい闘いの中では妥当な目標ではないだろうか。

 松本育夫監督は、甲府戦では今まで控えに甘んじていた若手選手を起用し、チームを活性化させようとしたのではないだろうか。プロとして当然の話しであるが、来季使える選手か使えない選手かの選別が始まっているのではないだろうか。

 レギュラーとして定着している選手にとっても安閑とすることはできないであろう。ここで頑張れるが、頑張れないかが、チームの成績だけではなく、その選手の選手生命も左右することになる。

 9月4日の九州ダービー(今季3回目)の勝利を祈念しているが、真の勝負は残り11試合をいかに闘うかではないだろうか。


 新戦力 17.9.5

 9月4日の福岡戦、九州ダービー3回戦は1対1の引分けに終わった。29節を終了し、勝点50でJ2リーグ2位につけている福岡に引分けであれば良しとすべきかもしれないが、九州ダービーの1敗2引分けは残念な結果である。J2の44試合は長丁場であり、直接対決で対等に見えても、その差は歴然としているかもしれない。次回の九州ダービーでの勝利を祈念している。

 鳥栖の良いところは若手を育てながら現在の成績を維持していることである。J1昇格や勝負にこだわるだけなら、外国チームやJ1チームから選手を獲得すれば可能であるが、チームの存在意義は勝利だけではないと思っている。

 それは、地域の人々に愛され、地域の人々に支えられ、地域の人々が参加(応援・支援)するチームとなることである。サガン鳥栖は、その意味でまだ、まだ、発展途上であり、運営会社であるサガンドリームスには、日本、そして世界に誇れるチームづくりをして欲しいと願っている。

 また、それを支えるサポーターにも日本、そして世界に紹介できるような(監督や選手を激励し、チームを鼓舞する)応援をお願いしたい。来季、どのようなチーム、サポーターに成長できるかが、次の課題と思っている。

 ところで、9月4日の佐賀新聞26面に「新たに社員12人採用」との見出しで株式会社サガンドリームスが雑誌記者、中央省庁の現役官僚など多彩な人材を採用したと報道されている。

 また、隣には「輸送面でサガン鳥栖を支援するJR佐賀駅長」との見出しでインタビュー記事が掲載されるなど、チームをバックアップする体制の強化とともに、チームを支援する輪が広がっていることが紹介されている。

 J2サガン鳥栖には、J1昇格を目指すとともに、「人づくり」「まちづくり」「夢づくり」を実現するというミッションを大切にしていただきたいと思っている。


 アウェイ観戦 17.9.11

 9月10日の第31節札幌戦は、第13節(5月21日)の仙台戦(1対零)以来の完封勝利である。第31節終了時で勝点39、第7位(暫定)であり、前季の勝点28、第10位に比べると勝点が9(3勝)増加している。昨季は、残り13試合を1勝3引分け10敗という悲惨な結果となったが、今季は5分以上の成績が期待できそうである。

 10日は、アウエーということで、サポーターが呼びかけていたアウェイ観戦会(鳥栖市酒井西町国道3号線沿い「CLUB ALWAYS 鳥栖」)に初めて参加した。チームの勝利を集まった約50人のサポーターとともに喜ぶことができたのは幸せであった。

 新居選手のあきらめない、しつこい攻撃、攻撃時に押し上げた小井出選手、相手選手の油断を見逃さなかった高橋選手など勝つという気持ちが感じられた攻撃とともに、守備でも各選手の気持ちが感じられた素晴らしい試合であった。

 甲府、福岡、札幌と続いた上位チームに対するモチベーションと同じ気持ちで、山形、水戸、仙台を乗り切れば面白いことが起きるかもしれない。来季のためにもサガン鳥栖ここにあり、とのメッセージを全国に発信していただきたい。

 試合終了後、監督、コーチ、選手たちと勝利を喜ぶ井川幸広社長の姿を見るにつけ、昨季との違いを感じている。フロントとチームが一体となった勝利でもあるのではないだろうか。残り13試合、そして来季へと立ち向かって欲しいと願っている。

 蛇足であるが、今年の2月28日付で解散した株式会社サガン鳥栖(サガン鳥栖の前運営会社)の清算完了報告がない状態が続いている。株式会社サガンドリームスが負担した金額を含め5千万円を超える資金が凍結され半年以上経過している。関係者(清算人等)には資金の有効活用のためにも、早期に旧株主に対する清算完了報告と清算配当をお願いしたい。


 宮原選手移籍 17.9.13

 9月12日に宮原選手のJ1セレッソ大阪へのレンタル移籍に関してチーム強化部長のコメントがチームのHPに掲載され、9月13日に正式に発表された。宮原選手移籍の情報を聞いた時は今季終了後の移籍と思い込んでいたが、シーズン途中の移籍に驚いた。

 移籍に不満なサポーターも多いと思うが、私は選手として新天地で頑張って欲しいと思っている。記録を見ると、出場時間、パス本数がチーム一でサガン鳥栖の中心選手として活躍していたことがセレッソ大阪に認めらたということではないだろうか。

 気になるのは、シーズン当初、途中交代が多かったことと、試合中に消えている時間帯や第三のFWとしての役割が見えなかったことである。九州ダービーの時のような意欲あるプレーができれば、J1でも通用するのではないだろうか。その結果、完全移籍になったとしても、J1で活躍する姿を見ることができれば本望である。

 9月4日の九州ダービーの日、アビスパ福岡のサポーター(女性)から、宮原選手を応援している、頑張って欲しいとのメッセージとともに、開幕戦(アビスパ戦)で入場口で配付されたサガン鳥栖のミニフラッグで大フラッグを作ったので活用して欲しいと、ミニフラッグ24枚を縫い合わせたフラッグをチームにいただいた。

 移籍しても応援してくれるサポーターがいることが、 選手にとっても心強いと思う。移籍後もアビスパ福岡だけでなくサガン鳥栖のサポーターも宮原選手を応援していただきたい。

 新たにセレッソ大阪からレンタル移籍してくる濱田選手にも頑張って欲しいと思っている。宮原選手のポジションで出場するのか、戦術を変更するのかは不明であるが、松本育夫監督やコーチ陣にとっても腕の見せ所である。

 慣れ親しんだ選手や戦術で闘うことが楽ではあるが、新たな戦術で闘うことも来季のために必要なことではないだろうか。事は単純ではないと思うが全員が前向きに努力することが明日につながると信じている。


 サブメンバー募集 17.9.18

 9月17日の第32節山形戦は、1対2の敗戦だった。宮原選手の移籍、新居選手の出場停止が理由かもしれないが、試合の内容としてはシュート数がお互い6本と少ない凡戦だったのではないだろうか。

 気になるのは、負傷退場(今節の小井出選手、30節の高地選手)が続いてることである。いずれも後ろからのチャージであり、対策を講じる必要があるのではないだろうか。お互いに疲れているので避けられないことかもしれないが、早めの判断やワンタッチプレイが必要ではないだろうか。

 夏場の連戦で選手も疲れていることが負傷の遠因だと思うが、本来のポジション以外で頑張っている選手に感謝したい。特に、攻守に頑張っているビジュに感謝したいと思っている。

 これからは夏場に頑張った選手を休ませることも必要ではないだろうか。新居選手の出場停止は痛かったが、ものは考えようである。

 ところで、第32節山形戦からアシストクラブ(サガン鳥栖のボランティア)が試合前、試合後に運営をアシストする「サブメンバー」を募集している。初日は5名の方に参加していただいたが、より多くの人々に参加していただきたいと思っている。

 特徴は、チケットで入場していただき試合を観戦できることである。「開門から試合開始まで」「試合終了後から後片付け終了時まで」の両方又は一方のみでも参加可能である。

 なぜ「ボランティア」という人も多いと思うが、手作りの運営で魅力的な鳥栖スタジアムを演出することにより、経営の安定化(ビジターの獲得、経費の節減)に寄与するために、ボランティア(アシストクラブ)活動をお願いしたい。

 新しい運営会社(株式会社サガンドリームス)になったから、観客も増えたから、ピッチ看板が増えたからと安心することはできない。J1昇格を目指すのであれば、さらに多くの応援と支援が必要である。

 地域のシンボルとして、地域の誇りとなるためには、地域の行政、企業の支援が不可欠であるが、多くの市民の支持と協力も絶対条件である。


 運営規模 17.9.24

 9月23日の第33節水戸戦は、零対1の完封負けであった。速報を見ながら、相手チームの選手退場で勝点3は無理だと思ってしまった。これまでの経験から守備を意識しているチームから得点を期待できなかった。

 勝点1をゲットして10月1日の「サガんまつり」(ホームゲーム)での勝利を期待したが、最後で裏切られてしまった。試合を見ていないので何とも言えないが、今季の悪い面が出てしまったようである。

 勝点3を狙っているチームとは対等に闘えるけれども、引いたチームの攻略法が確立されていない。試合に臨む選手のモチベーションを高揚させ、維持することができないなどの問題点を改めて認識させられた試合ではないだろうか。

 次節から4回目の対戦である。当面は、怪我から復帰する選手を含めて、現メンバーで闘うことになる。ホームでは何かが変わったと思わせる試合をして欲しいと思っている。

 また、問題点が、選手の資質にあるのか、選手補強にあるのか、戦術にあるのか、健康管理にあるのか、練習方法にあるのか、検証すべき時期に来ていると思われる。問題点が一点だけでないことは明らかであり、チーム(フロント)は、問題点を整理し、どこから修正すべきか、来季はどうあるべきか検討して、対策を講じていただきたいと思っている。

 ところで、9月21日の佐賀新聞14面に「黒字、2クラブ増 Jの経営改善」との見出しで、Jリーグが2004年度のJ1・J2の28クラブの経営状況を示す各種データを公表したと報道されている。

 仔細のデータは記載されていなかったが、@収入が30億円を超えるチームが5から8に、A純資産2億円以上のチームが12から13に増えた、B債務超過のチームが7クラブあり、CJ2の12チーム全てが黒字経営とのことであった。

 運営規模の面から考えると、J1上位陣と対等に闘うためには20億円の運営資金が必要であろうし、J1昇格を実現させるためには15億円程度の運営資金を確保する必要があるのではないだろうか。

 単年度赤字が発生した場合、@運営資金(連年黒字)に余裕があるクラブは自己資金で、A連年赤字で自己資金がないクラブは借入金で、B自己資金がないが、借入もできないクラブは増資(出資金)で補填することになる。

 経営的には@が理想であるが、旧運営会社である株式会社サガン鳥栖はBに該当し、度々の増資のため新規増資が困難となり、債務超過⇒営業譲渡⇒解散となった。身の丈経営を目指している現運営会社(株式会社サガンドリームス)は、現在@であるが、連年赤字で運転資金がなくなれば増資しかないBに分類されることになる。

 J1昇格を目指して欲しいが、財政基盤を確立し、15億円の運転資金を確保できるようになって、初めてJ1昇格を唱える資格があるのではないだろうか。私はJ1昇格を唱えるべきではないと主張しているのではなく、J1昇格を唱えるのであれば運営資金15億円の確保が経営陣に対する最低ノルマであることを言いたいだけである。

 それまでは、何年かかろうとJ1昇格を目指し、チームを強化するとともに、15億円若しくは20億円の運転資金を確保するためのスキルを整えるべき時期だと思っている。


 目標 17.10.2

 10月1日、新佐賀市誕生(佐賀市、諸富町、大和町、富士町、三瀬村)を祈念して開催された「サガんまつり」のメインイベントとして、佐賀県総合運動場陸上競技場で第34節(第4クール初戦)仙台戦が実施された。

 今季、唯一の鳥栖スタジアム外開催となった仙台戦は、開始2分新居選手(12得点、得点ランキング4位)、後半38分鈴木選手(11得点、得点ランキング7位)が得点、守備陣の頑張りで完封勝利した。

 久々のデーゲーム(14時キックオフ)、日差しの厳しい中、選手のスタミナを心配したが、最後まで集中力を欠くことなく完封できたことで、今後の試合が楽しみになった。

 次節は、J1昇格に王手をかけている京都との闘いである。サガン鳥栖の実力を測るゲームとして最適であり、勝利してサガン鳥栖ここに在りと全国にアピールしていただきたい。(京都戦:今季2勝1敗)

 10月2日の西日本新聞によると、「(前略)松本育夫監督は『第4クール首位』を目標に掲げており、大逆転の3位入りも不可能ではない。」と紹介されている。京都戦で勝利すれば、展開によっては可能性があるかもしれない。

 これからの10試合において大切なことは、選手が各々の目標をもってプレイすることであり、その結果、チームが勝ち続けることができれば申し分ないと思っている。

 気になったことは、試合終了後の記者会見で松本育夫監督が今季3勝1敗と勝ち越した仙台戦における戦術を披露したことである。専門家にとって自明の戦術かもしれないが、対仙台戦の戦術を明らかにすることは、仙台にとっても、鳥栖にとっても、残り10試合に与える影響があるのではないかと危惧している。

 仙台も鳥栖もJ1昇格(J2リーグ3位内)の可能性がある。その可能性を追求するのであれば、今季の対戦が終了したからと言って、相手チームの弱点を指摘したり、自分たちの具体的な戦術を披露することは控えるべきではないだろうか。駆け引きと考えることもできるが、そのような余裕があるとは思えない。

 9月に実施された宮原選手(セレッソ大阪)、村主選手(アビスパ福岡)の移籍(レンタル)と濱田選手(セレッソ大阪)、立石選手(アビスパ福岡)の獲得(レンタル)であるが、獲得した二人が仙台戦で先発メンバーとして90分間闘っており、効果的な移籍だったと思いたい。

 指揮官とすれば、選手層が薄いことから、宮原選手や村主選手は残して欲しかったと推察するが、チーム事情からするとやむ得ないことだと思っている。ブラジルから獲得したアルレイ選手、セーザ選手の契約解除は残念であるが、二人とも即戦力としては難しかったと感じていた。将来、Jリーグに再度挑戦して欲しいと願っている。


 チーム構想 17.10.6

 10月5日、第4クールの第二戦(京都)がアウエーで開催された。今季のこれまでの戦績は2勝1敗とサガン鳥栖が勝ち越しており、さらに、条件付ではあるがJ1自動昇格(2位)に王手をかけている京都が全力で立ち向かってくることが予想された。

 試合は、予想どおり京都がボールを支配し、攻撃に徹したがサガン鳥栖守備陣の頑張りとポストやバーが味方して、前半を無失点で終了した。新居選手のボレーシュートによる得点(13点目)後も京都の猛攻は続いたが不思議と得点される気がしなかった。

 同点でも良いと思っていたこともあるためか、冷静に応援することができた。しかし、失点したら選手のモチベーションを維持することが困難となり、同点で終わっていたか疑問である。これから、天皇杯3回戦(筑波大学)、草津、福岡と続く連戦においてもモチベーションを維持していただきたい。

 ところで、来季のチーム構想であるが、プロチーム(選手)の育成という意味で来季も松本育夫監督に指揮をとって欲しいと思っている。次の段階として、J1昇格を目指す際には若手監督の経験と人脈が必要になってくるのではないだろうか。

 松本育夫監督には、後継監督の育成(又はスカウト)もお願いしたい。また、株式会社サガンドリームスには、現在の主力メンバーを中心に補強を検討していただきたい。J1昇格を急ぐために、監督や選手を大幅に入れ替える愚はしていただきたくないと思っている。

 また、監督、コーチ、選手との契約は3年を基本とすべきであり、サガン鳥栖における過去の実績を考慮すべきだと思っている。これはプラス面だけでなく、マイナス面においても同じである。

 さらに、今季終了後、J1チームからの複数の選手に移籍の話しがあると思われるが、若手選手には3年間、サガン鳥栖で頑張って欲しいと願っている。 


 10年構想 17.10.9

 佐賀県サッカー協会のHPによると、9月16日(金)に同協会の「プロサッカー連携推進委員会」主催でサガン鳥栖(運営会社サガンドリームス)、佐賀県プロサッカー振興協議会(佐賀県、佐賀県内の市町村、企業、団体で組織)、同協会との懇談会が開催されたとのことである。

 その中で、サガン鳥栖から「サガン鳥栖はJ1を目指す。10年後にはJ1で優勝できるチームを作っていく。そのために‥‥」との説明があったようである。以前にも、株式会社サガンドリームスの井川幸広社長から同様の発言があったことを思い出したが、その時は勢いでの発言だと思っていた。

 J1昇格は、関係者の誰でも願っていることであるが、J1で優勝することは夢のまた夢と思っているのではないだろうか。それも10年後と期限をきっている。実現できるかどうかは別にして経営者自ら目標(夢)を持って経営に臨む姿勢には敬意を表したい。

 10年という期限を設けたことにも賛同したい。個人的には会社(組織)のトップは5年から10年で交代すべきと思っている。個人差はあると思うが、監督、選手も同じチームに3年から5年が限度ではないだろうか。

 井川幸広社長の思いが表現されているのが、チームポスターにある「夢劇闘」ではないかと推察している。同懇談会で「日本一のチームになるための分析は行ったので、そのステップを今日からスタートしたい」との説明があっている。具体的なステップについてはHPで紹介されていないので不明であるが、期待できるのではないだろうか。

 また、同懇談会で「2010年には、佐賀県出身の地元選手が5人はピッチにたつチームにしたい」との説明があり、サガン鳥栖のコーチ・スタッフを派遣した巡回指導等が提案されたようである。

 ところで、松本育夫監督がスポーツライター中倉一志氏のインタビュー(9月29日取材)に「(前略)クラブの基本的な路線というものがありますね。それは何かと言ったら、レベルの高いところからオファーがあれば、それは本人のために、本人の意思に任せた移籍ということを確認しなければいけないこと。それに対し、当然、その選手が出れば、その選手と同等、あるいはそれ以上の補強するということをするのがクラブ本来の姿だと思います。」と答えており、チームの強化方針が見えてくる。

 これらのことから、チーム強化とサッカー関係者との協調関係が進んでいることが推察できるが、適当な時期(11月中)にサポーターにも10年構想、今季の収支(見込み)と来季の方針を説明すべきではないだろうか。


 インタビュー 17.10.10

 10月9日、佐賀県総合運動場陸上競技場で天皇杯(第85回全日本サッカー選手権大会)3回戦が開催された。筑波大学との闘いであったが、アマチュア相手で難しい試合であった。結果は、FW新居選手の得点(1対零)で逃げ切った。

 選手は一生懸命やっているのかもしれないが、楽をして勝ちたいとの気持ちがあるのか、ボールは支配できるものの、組み立てができない、パスミスが多いなど悔いが残る試合であった。4回戦はJ1チームへの挑戦である。挑戦者としてがむしゃらに闘っていただきたい。

 ところで、松本育夫監督、岸野靖之ヘッドコーチのインタビュー記事(スポーツライター中倉一志氏:9月29日取材)がスポーツナビ(HP)に掲載されている。

 その中で、松本育夫監督は、「(前略)来シーズン、心得ておかねばならないのは、同じ力を持った選手が、同じポジションに2人いなければいけないということ。それにプラス。どのポジションでもこなせる選手が1人か、2人はいた方がいいかなということ。(後略)」とチーム構成について述べている。

 大いに賛成である。個人的には、さらに、キーパー2人、若手(ユース年代各年2人程度)を5人か6人育成すべきだと考えている。したがって、選手の総勢は32名程度が理想となる。

 トップチームで活躍が見込めない若手選手には、3年在籍後、移籍(レンタルを含む。)、指導者、審判、そして第三の道を選択させるべきであろう。

 また、松本育夫監督は、「(前略)味方の選手に仕事をさせる。プレーをさせる、その代わりに自分も責任を持ってプレーするというところですね。もうひとつ、強さというものを第4クールで出すことが一番大切でしょう」と述べ選手に対する期待を明らかにしている。

 さらに、「(前略)そこに経験がある選手が、おいここだと、危ないぞと、ちゃんとしているかと。こうゆうことを言える選手がいるか、いないかの違いは大きいと思いますよ。(後略)」とリーダー不足について述べている。

 サッカーの経験がないので、論評できないが一般の会社でも同じことが言えるのではないだろうか。与えれた仕事をこなすだけでは進歩しない。疑問を持ち、問題を解決する努力が成長を促し、これらの経験がリーダー(管理者)としての資質も育成するということではないだろうか。

 岸野靖之ヘッドコーチは、「まあ、うちの選手はポテンシャルはあるようで高くはないですね。鍛えられていないというか、やり遂げていない。『僕はこれをやり遂げたんで、これは人に負けないぞ』という部分が非常に少ないです。(後略)」と選手を分析している。

 また、「(前略)若い選手に関しては、自分で考えさせること、これが大事だと思います。そしてもうひとつは、自分が考えた事に関してやり続けること。(後略)」と指導方針を述べている。

 さらに、「今年は選手選考というところでは、競争させ調子のいい選手を使いましょうということで、選手を選ぶところの基準を絶対間違えないように監督と話しながらやってきました。(後略)」と出場選手選考の方針について述べている。

 監督とヘッドコーチのインタビュー記事は、全体として、チーム、そして選手たちへの熱い思いが伝わるインタビューであり、チーム関係者、ファン・サポーター、支援団体関係者に是非読んでいただきたいと思っている。


 スケジュール 17.10.16

 10月15日、1ヶ月ぶりに鳥栖スタジアムで開催されたJ2リーグ第36節から「夢劇闘 FINAL5」〜鳥栖スタジアムを青く塗れ〜とのキャンペーンが行われている。試合毎に「ファンバナー」「ミニフラッグ」「チアボード」のプレゼントがあったり、来季のカレンダーやポスターに使用するために写真撮影(希望者、会場全体)が行われたり、各試合でサイン会やお楽しみ抽選会などが開催される。

 試合の方は、今季の対戦成績が1勝2敗と負け越しているザスパ草津が相手であったが、濱田選手(1)、鈴木選手(2)、新居選手(1)の得点で4対1と快勝した。前半は褒められる内容ではなかったが、前半ロスタイムの濱田選手のFKで波に乗ることができた。

 新居選手(14得点)、鈴木選手(13得点)は、日本人選手の得点ランキング1位、2位(全体でも3位、5位)であり、さらに上位を目指していただきたい。

 サガン鳥栖にとって今季2度目の3連勝(仙台、京都、草津)である。前回(京都、仙台、山形)の3連勝でチーム初のリーグ2位をキープできたが、今回は7位を維持するに留まっている。しかし、J1昇格(入替戦出場)できる3位まで勝点6であり、これもサガン鳥栖にとっては快挙である。

 次節のアビスパ福岡戦は、今季2引分け、1敗と負け越しており、是非、勝利で5分にしていただきたい。そうなれば、3位進出も夢ではなく、見えてくるのではないだろうか。アビスパ福岡戦の勝利はサポーターとして最高の喜びである。

 ところで、気になるのはチームが連勝し、上位を窺う位置にいるにもかかわらず、さらに、運営会社が各種イベントを行い盛り上げているにもかかわらず、第36節の入場者数が5,122人と低調なことである。昨季の2倍程度は応援に来ていると評価することもできるが、もっと増えて欲しいと願っている。

 原因としては、土曜日仕事の人が多い、休みの人でも家業(農業等)が忙しい、運動会、祭り、結婚式等の行事も多いなどが考えられる。来季のスケジュール決定の際には、週休二日制の普及程度、農業の繁忙期、地域の祭り、行事等の日程を参考に検討していただきたいと思っている。

 そのためには、今季の入場者数の変動(土・日別、デー・ナイターゲーム別)、地域別の入場者数等を分析するとともに、来季における各地域の祭りや行事等を今から把握しておく必要があるのではないだろうか。

 また、昇格の可能性もあり、また、来季のチーム数も未確定であるが、来季の年間シートを年内又は年初に販売していただきたい。理由は、大人も子供も小遣いの中から購入しており、比較的余裕がある時に購入したいからである。

 そのためには、早めに来季の座席割りとエリア指定か座席指定かも決定する必要があるだろうし、入場料の見直しも必要になってくるのではないだろうか。

 また、今季はスケジュールの関係で鳥栖スタジアムでのプレシーズンマッチ(J1)は実施されなかったが、開幕戦を盛り上げる意味でも、キャンプの総仕上げの意味でも、興行的な意味でも、是非、鳥栖スタジアムでプレシーズンマッチを開催していただきたい。

 そのためには、スポンサーの獲得、相手チームの選考・交渉、スケジュール調整、Jリーグの承認など、事務的な負担も大きいと思われるが、是非実現していただきたいと思っている。


 夢劇闘 FINAL5 17.10.24

 10月23日、今季4度目の対決となった九州ダービーは1対4の完敗であった。審判との相性が悪い、怪我人が多すぎるなど言いたいことは多いが、与えられた条件でベストを尽くすこともプロチームの条件だと思っている。

 一方において、怪我人が多いという問題は、選手の人数を増やせば解決するという単純なものではないのではないだろうか。問題点としては、日ごろの練習内容、試合に臨む姿勢、身体のケアなどが考えられる。チームとして取り組むべき課題ではないだろうか。

 また、博多の森で2万人を超える観客を見たのは初めてだったが、指定席とエリア指定の併用、ホーム、アウエー別(自由席)の販売、発券状況によるエリア(ホームとアウエー)の変更など、その運営に学ぶことも多いと感じた。

 反面、サポーターの応援場所がアンバランス(ホームは屋根付のバックスタンド、アウエーは屋根なしのゴール裏)であり、アウエーチームのサポーターに不公平であり、改善すべきと思った。

 ところで、10月22日、鳥栖スタジアム会議室において、チームとサポーターの応援に関するミーティングが開催された。多くのサポーターが参加し静かな中でも建設的な意見が述べられた。

 その結果、@選手入場時にファンバナーを掲げる、A試合開始前に応援の練習をすることが合意された。残りホーム4試合において、チームには多くの観客を、監督・選手には勝利を、サポーターには楽しい応援を演出することが求められているのではないだろうか。


 新たな挑戦 17.10.31

 10月30日、3位を窺う甲府との対戦で開始早々、FW鈴木選手の得点(15点、J2ランキング4位)でリードしたが、追加点が奪えず逆転負けした。これで、3位甲府と勝点差11点となりサガン鳥栖のJ1への挑戦は厳しい状況となった。

 今季を迎えるに当たり、このような健闘を誰が予想しただろうか、得点をすれば追加点、勝てば連勝を願うのはサポーターとして当然の要求であるが、これまでJ1昇格の夢を見られたことに感謝したい。

 現在でもチャンスがないわけではないが、チームとしても目標を切り替えるべき時だと思っている。それは、勝率5割であり、来季のホーム開幕戦となる6位以内である。

 また、残り6試合と天皇杯は選手個々のアピールの場となる。30日の試合に参集した多くのJ1スカウトの前で、鈴木選手は十分にアピールできたのではないだろうか。

 これからは、チームも、監督も、選手も、次のステージに向かって、自己主張すべき時である。選手たちの移籍はサポーターとしては寂しいと感じるひと時でもあるが、サガン鳥栖を卒業した選手がJ1チームで活躍している姿を見ると嬉しくなるのも事実である。

 ところで、甲府戦から背中と袖にユニホームスポンサーがついた。喜ぶべきであるが、この朗報が、この時期、サガン鳥栖の運営会社潟Tガンドリームスの代表取締役である井川幸広社長が経営するクリーク・アンド・リバー 社の持株会社シー・アンド・アール社等であることに一抹の不安を抱いている。

 現在のJリーグ指導部は、経営に責任を持つ親会社(メインスポンサー)がいなければ安定した経営ができないと考えているのではないだろうか。一面の真理ではあるかもしれないが、新規に参入するチームにとっては高いハードルである。

 そうでないことを、実績で示すことがサガン鳥栖の新たな挑戦ではないだろうか。そのためには、井川社長を中心とした社員と関係者の努力が更に必要なことは言うまでもないと思っている。


 実力差 17.11.4

 11月3日、天皇杯4回戦が開催され、サガン鳥栖はジュビロ磐田に零対4と完敗したようである。テレビ中継もなく新聞等で結果を確認しただけであるが、引いて守るのではなく、自分たちのサッカーをしての完敗のようである。

 監督や選手が全力で対戦してきたジュビロに対する感謝の言葉と何らかの手ごたえを感じたとコメントしていることから、リーグ戦が楽しみである。チームの目標であるJ1昇格のためには、さらにレベルアップしなければならないことを選手たちは肌で感じたのではないだろうか。

 チームとしては、現メンバーを一人でも多く残しながら、チームとしてのレベルアップを模索しなければならないという時期が近づいている。松本育夫監督は、「3年あれば、J1昇格するチームは造れる」と述べられているが、これは、フロントの全面的な協力と資金力があってのことだと思っている。

 ところで、11月2日の西日本新聞19面に、ほぼJ1復帰を果たしそうなアビスパ福岡(福岡ブルックス)の来季の運営予算確保について記載されている。今季の予算11億3,000万円(うちチーム人件費が4億9,000万円)を来季は最低でも18億円(うちチーム人件費9億円)を確保しなければならないという内容である。

 潟Tガンドリームスの運営予算は公表されていないので不明であるが、資金的にも実力差を見せられた記事であった。天皇杯で敗れたジュビロ磐田とはさらに差があるのではないだろうか。

 同紙にはアビスパ福岡の1996年から2005年までの10年間の年間予算とチーム人件費が公表されているが、過去3年間の予算規模が11億円前後、チーム人件費が5億円前後となっており、サガン鳥栖としても参考になるのではないだろうか。

 今季は、営業努力により広告看板が増加し、佐賀県プロサッカー振興協議会の無料招待により大幅に観客も増加した。また、各種イベントで会場が大いに盛り上るなど順調のようではあるが、まだ、まだである。

 鳥栖スタジアムを中心とした地域がJ1チームのホームタウンになるためには、サッカーが地域の文化となり、地域でチームを支える「おらがチーム」にならなければならないと思っている。

 そのためには、地道な活動を積み上げるしかないのではないだろうか。


 応援スタイル 17.11.7

 11月6日、徳島戦は先制しながら、同点にされ、追加点を取りながら再度同点、更にPKで突き放したが、また、同点となり、3対3と残念な結果となった。一人気を吐いたFW新居選手はハットトリック、リーグ17得点(チーム新記録)、得点ランキング3位(日本人1位)と頑張ったが守りきれなかった。

 特定の選手を非難すべきではないと思っている。メンバー不足による強行出場がさらに怪我人やファールを増やしているのかもしれない。44試合あるリーグ戦が総力戦であることを改めて認識させられた。

 チームは応援を盛り上げようとチアボード(紙製)を全員に配布したり、氏原選手、阿部選手のサイン会を開催したり、フェイスペインティング(無料)を実施したりしていたが、応援に訪れた5,788人も勝利を確信しながら、引分けに終わった試合に「がっかり」だったのではないだろうか。

 また、午前中、雨足が強かったにもかかわらず、佐賀県プロサッカー振興協議会の招待事業で唐津市、西松浦郡、杵島郡から多くの皆さんが応援に来ていたことが心強くもあり、逆にそれ以外の人が少なかったことが不安材料となった。

 ところで、10月22日(鳥栖スタジアム会議室)にサガン鳥栖の応援について、チームとサポーターの話し合いが行われたことから、図書館でサッカー応援の本を探したところ「日本式サッカー革命(セバスチャン・モフェット著、玉木正之訳)」という本を見つけた。

 この本の著者は、応援について「前略、だから日本のサポーターたちは、ヨーロッパや南米のサポーターが数十年くりかえしてきたことをやりつづけるほかに選択の道はないかもしれない。いまのところは‥‥。」と解説している。

 確かに、Jリーグの応援は、先進地であるヨーロッパや南米のコピーとの見方もあるが、日本的に変化しているのではないだろうか。メガホンを使用したサガン鳥栖の応援は野球の影響を受けているとの批判もあるが、日本一になったロッテの応援はサッカーのスタイルである。さらに、他のチームでは肉声の効果を上げるため男性のみとしたり、最後まで立って応援できない人はお断りというサポーター集団もあるようである。

 何がベターか分からないが、@チームや選手たちを鼓舞する応援、A会場全体を盛り上げるための応援、B初めて応援に来た人にも分かりやすい応援が求めれているのではないだろうか。ただ、相手チームを見下したり、選手の人格を攻撃するような行為は許されるべきではないと思っている。

 具体的には、@手拍子と声だしによる応援、A鳴り物(太鼓等)による応援、Bメガホンによる応援の組み合わせになるのではないだろうか。鳴り物による応援場所では手拍子と声だしによる応援をお願いしたいと思っている。

 鳴り物がない場所ではメガホンによる応援となるが、メガホンによる応援が耳障りと思っている人もいるようである。

 そこで、鳴り物を使えるエリアと使えないエリアを区分する。メガホンの材質・構造を見直すなどにより、応援の一体化と応援スタイルの多様化が同時に達成されるのではないかと思っている。

 この問題は、チームとサポーターがさらに協議すべき問題ではないだろうか。


 監督問題 17.11.14

 11月13日、第40節の湘南戦は、零対2の完封負けであった。松本育夫監督からナイター、スリッピーな芝への対策ができていなかったと反省の弁があったようであるが、基本的には選手のモチベーション低下が原因ではないだろうか。

 選手を鼓舞するために、中林選手を先発させ、シュナイダー選手を鳥栖の残したと思っていたが、選手たちはどう感じたのであろうか。来季開幕ホーム開催のために勝利を目差すのか、契約更新のために自己アピールするのか、選手各々の意思統一ができていなかったのではないだろうか。

 例年、11月末にチームは各々の選手と来季契約するか否かを通知することになっている。その前提となるのが監督人事であるが、未だチームから松本育夫監督が続投するのか、契約交渉中なのかについて発表がない。

 一般的には、フロント(GM)が監督を査定するとともに、選手の補強を行っているが、サガン鳥栖は松本育夫監督がGM兼監督の状態であり、実質的に監督を評価できるのは、運営会社の井川幸広社長である。

 @松本育夫監督の続投、A松本育夫監督がフロント(GM)入りして、後任監督を選考する、B松本育夫監督以外の者をGMに選任し、松本育夫監督続投も含めて任せることが想定されるが、個人的には来季までは松本育夫監督の続投が好ましいと思っている。

 どちらにせよ、来季の方針を早期に明らかにしないと選手のやる気も低下してしまうのではないだろうか。J1チームから声がかかる選手が複数予想されるが、トレード(金銭トレードを含む。)するのか、チームに残ってもらうのか。宮原選手と同じようにレンタルという方法で対応するのか、難しい問題であるが、サポーターにも分かりやすい対応をお願いしたい。

 解雇されるにせよ、トレードされるにせよ、レンタルされるにせよ、応援しているサポーターにとって辛い季節がやってくる。


 レベルアップ 17.11.20

 11月19日、第41節の水戸戦は、前節の反省が生かされない最悪な試合となった。前半9分、12分に失点、相手チームの選手退場(3人)がありながらも守りきられてしまった。サガン鳥栖の得点は後半5分のオウンゴールで1点のみであった。

 気持ちが空回りしているのか、J2リーグ44試合で体力が限界にきているのか、選手間における信頼感の欠如なのか不明ではあるが、来季も同じメンバーで頑張ってJ1昇格を目指すとの気持ちが伝わってこない試合であった。

 まだ、早いかも知れないが、今季を振り返るとチーム初のリーグ2位を2週間キープしたり、第4クールまでJ1入れ替え戦出場の権利があるリーグ3位を期待することができたことは、今季始まる時には予想もしなかった出来事である。

 選手たちが異口同音に「J1昇格」が目標であると発言している選手紹介(ビデオ)を今季発足時に見た時、昨季の成績から違和感を覚えた一人ではあるが、来季は本気でそう期待できるのではないだろうか。

 J1チームが2チームから3チーム降格してくるので、今季以上に困難な道とは思うが頑張って欲しいと思っている。そのために、残り3試合に監督、コーチ、スタッフ、選手の総力を挙げて臨んで欲しい。このままでは昨季と変わっていないと言われるだけである。

 ところで、「監督力」(西部謙司著)によると、サッカー監督と呼ばれているのは日本だけで、野球の影響から監督と呼ばれている。世界的にはコーチ(ヘッドコーチ)、トレーナー、マネージャーと呼ばれており、代表監督はセレクターと呼ばれることもあると紹介されている。

 出場する選手を選ぶだけの監督、戦術等の指示をしない人から細かく指示する監督、ベンチで座っているだけの監督から試合中大声で指示する監督まで、監督の仕事には大きな幅があるようである。理由はチーム内に戦術(約束事)が徹底されていたり、全ての選手の能力が高ければ選手を選ぶだけで監督の仕事は終わりということのようである。

 サガン鳥栖のように個人能力が他チームに比べ低い場合は、個人能力を引き上げるための練習(訓練)が必要だろうし、戦術(約束事)を徹底しなければ闘いにならない。

 夏場の不調は体力不足が指摘されるところであるが、終盤の不調は戦術(約束事)のレベルアップができていないことが原因ではないだろうか。同じ相手に4回闘うリーグ戦では突破するハードルも徐々に高くなっているのではないだろうか。

 今季の特徴は、攻撃的なチームとは勝負できるが、相手チームが引いて守ったり、退場者がでると得点ができないというパターンが多かったように感じる。選手補強で解決できる問題なのか戦術の問題なのか不明ではあるが、チームとして解決策をお願いしたい。


  サッカー文化 17.11.24

 11月23日、いつ同点に、いつ逆転されるかと心配しながら、パソコンの速報を見ていた。遅すぎた勝利かもしれないが選手に感謝したい。第4クールに勝利がなかった昨季とは違うことを証明した気がする。

 残り2試合に勝利し3連勝で今季を終わることができれば、「来季を期待してください」という関係者の言葉にも力が入る。来季は今季の成績を超えるべきであり、選手としては自己アピールの年であり、サポーターとしては夢を語る年であり、地域の人々としてはサッカーを語る年になることを期待している。

 そのためには、地域におけるサッカー文化の浸透が欠かせないが、サガン鳥栖の強みでもあり、弱点でもある点をクリアしなければならない。それはホームタウン(ホームスタジアム)が佐賀県の東端にあるということであろう。

 サガン鳥栖のサポーターは地理的条件から佐賀県東部地区及び福岡県筑後地区の人々(又は出身者)が多いのであるが、Jリーグの規定によればサガン鳥栖の活動エリアは佐賀県であり、お隣の福岡県はアビスパ福岡の活動エリアとなっている。

 サガン鳥栖の場合、佐賀市を中心とした佐賀県にホームタウンを拡大する選択肢もあるが、鳥栖スタジアムの地理的条件から疑問である。

 今後のチームの在り方として、佐賀県においては、支援団体である後援会を組織し、サッカー普及のためサッカー教室を開催すべきだと思っている。また、福岡県においては、サポーター団体を中心に応援者の拡大を図るべきではないだろうか。

 後援会組織を立ち上げチームを支えるとともに、サッカー教室を開催(講師派遣)しサッカーの普及拡大を図り、サポーターとの連絡協調によりホームゲーム会場を盛り上げ、地域の人々が運営ボランティアに参加することが、サッカー文化ではないだろうか。


 ドリームショップ 17.11.27

 11月26日、ホーム最終戦である札幌戦は、引いて守る相手に攻撃はできるけれども得点にならない、セットプレイやカウンターで失点という今季のパターンにより、零対2と完封されてしまった。

 象徴的なのは、コナーキックの数が鳥栖の16本に対し札幌の1本であったが、得点したのは札幌の1点で鳥栖は零点だった。鳥栖の得点可能性の高いコナーキックは1本だけだったのではないだろうか。ゴール奥へのボールが全て相手選手に跳ね返されていた。ショートコーナーなど工夫が必要ではないだろうか。

 シュートの数は鳥栖、札幌ともに9本と攻撃していた割りに鳥栖の本数が少ない。アーリークロスや中距離のシュートが少なかった。相手にボールを持たせて(スペースをなくすことにより、FWの特徴を消し、高さがあるのでコナーキックを与えても守れる)、カウンター攻撃という相手チームの戦術にはまったのではないだろうか。

 チームの課題ははっきりしているが、オフの補強により解消できる面と戦術の多様化(練習)により解消できる面とがあるのではないだろうか。来季どのようなチームに生れ変るか楽しみである。

 最終戦後のセレモニーは、MIP賞(新居選手)、ベストスピリッツ賞(シュナイダー選手)の贈呈<佐賀新聞社>、選手代表、松本監督、井川社長のあいさつ、監督、選手のパレード、サポーターへのFINAL5記念シャツのプレゼント(選手等が着用したものをスタンドに投げ入れ)、木原慶吾氏による「翼をください」の独唱、スポンサーに対してはピッチ看板前での写真撮影や懇親会が開催されるなど、サポーター、スポンサーに対する配慮が行き届いていて感心させられた。

 運営会社(社長)が替わったことを改めて感謝したい。また、来季に向けてエンブレムとロゴを変更するとチームHP等で発表されている。これまで9年間使用しており、愛着はあるが生れ変る必要があるのかもしれない。12月中旬の発表を待ちたい。

 ところで、11月25日の佐賀新聞等で鳥栖市内商店街の活性化に寄与することを目的に「ドリームショップ実行委員会」が11月24日に発足したことが報道されている。鳥栖市の商店連合会、商工会議所青年部、鳥栖料飲組合などで構成されているとのことである。

 また、地域での応援の輪を広げ、チームをバックアップする姿勢を表すとともに、地域の活性化を目的に14年7月に4店舗で発足した「サガン鳥栖に勝ってもらおう会」(発起人沼田剛彦、成富正芳)<現在49店舗>は、チームが勝った時に来店されたお客さんにサービスして、サガン鳥栖の応援の輪を広げようと活動されている。

 これらの活動が融合され、鳥栖市商店街の活性化とともにサッカー文化が浸透し、さらに、この活動が鳥栖市だけではなく佐賀県、そして福岡県筑後地区にも拡大されるよう期待している。


  零査定 17.11.29

 11月29日、J2サガン鳥栖は8選手と来季契約しないことをチームのHPに発表した。11月29日付の佐賀新聞でも報道されているが、零査定となったのは山道、ビジュ、佐藤、氏原、高林、下司、小石、井手口の各選手である。

 貢献度では、今季はビジュ選手が最も高く、在任期間では佐藤選手が最も高いのではないだろうか。人気の面では小石選手に勝る人はいないであろう。期待度では氏原選手と高林選手だと思うが、可能性としては下司選手と山道選手だったと思っている。

 小石選手については、地元鳥栖市の出身であり、セレックションに落ちてもサガン鳥栖に挑戦し続けた気持ちに感動した一人である。その気持ちを他のチームに行っても忘れないでいただきたい。

 サガン鳥栖に貢献してくれた選手が他のチームに移籍したり、引退したりすることは寂しいが、それがプロであり、人生ではないだろうか。サポーターとしては退団した選手が将来指導者として戻ってくることを期待したい。

 ユースで育った選手がトップチームで活躍したり、トップチームで活躍した選手が監督やコーチとして戻ってくることがチームとしては理想だと思っている。

 また、最終戦(山形戦)を残しているが、レンタル選手(河原、一柳、矢野、八田、落合、阿部、濱田、立石の各選手と宮原、村主の両選手)の動向も気になるところである。

 チームHPに告知されている12月4日の報告会(鳥栖スタジアムのゴール裏:15時から15時45分まで)が楽しみである。特に「サガン鳥栖を永遠につなぐ新プロジェクトの発表」について期待したい。


 大型ハイビジョン17.12.04

 12月3日、J2リーグ最終戦が開催されたが、サガン鳥栖はアウエーで山形に零対1で敗れた。この結果、14勝10分け20敗、得点58点、失点58点、勝点52で12チーム中8位という結果になった。

 前季に比べると勝数で+6勝、負け数で△5、勝点で+17という躍進である。来季は20勝10分け14敗、勝点70を目指していただきたいと思っている。過去の実績から考えると、勝点70は02年で5位、03年で5位、04年で5位、05年で3位とJ1へあと一歩の位置であるが、スピード出世よりも安定したチームを造って昇格して欲しい。

 ちなみに、今季昇格を決めた京都は前季5位であり、アビスパは8位、4位、3位と順位を上げて、今季の準優勝である。

 また、今季の特徴として、新運営会社(社長)の下で、県プロサッカー振興協議会(会長古川知事)の尽力もあり、観客動員が大幅に増加したことが特筆される。今季の入場者数は172,816人(平均7,855人)であった。

 J2加入後(6年間)のチーム記録である平均3,890人(02年度)を倍増した。無料招待が多かったとの評価もあると思うが、サッカーを楽しんだ人が多かったのは事実である。

 さらに、広告スポンサーもユニホームスポンサー3社、ユニホームサプライヤー1社、スタジアムスポンサー(常設看板)12社、ピッチスポンサー(ピッチ看板)39社、ポスタースポンサー5社、法人チケットスポンサー34社、タンカースポンサー1社、出版物スポンサー4社、イベントスポンサー3社の累計102社とチーム記録を大幅に更新している。

 これらの結果は、チーム運営会社が替わることにより、これまでのしがらみを排除し、行政を中心に地域の支援を受けられる環境になったことや新運営会社が目標を持って拡大路線(社員の大幅な増加)に変更したことが好結果を生んだと評価されるであろう。

 過去の反省からも経営委譲の際に井川社長から発表された身の丈経営を続けることが求められるが、J1昇格を実現させるためには、身の丈を伸ばす努力が必要になってくると思われる。そのためのスキームを期待したい。

 ところで、12月1日の佐賀新聞11面で紹介されていたが、鳥栖スタジアムに大型LEDビジョン(画面縦6.04メートル、横8.1メートル=400インチ)が来季の開幕までに設置されるということである。

 同ビジョンは井川社長が経営する「シー・アンド・アール」が購入(中古LEDビジョン時価2,500万円相当)し、鳥栖市に11月25日に寄付したとのことで、設置工事のための予算3,350万円が12月議会に提案されるとのことである。

 同ビジョンは選手紹介やゴールシーンの再現、その他イベント実施時の放映に利用するとのことで、3年前の雑感「オオロラビジョンを見て」を思い出したので紹介したい。

 オオロラビジョンを見て 

 14.9.29

 9月29日、久々の佐賀県総合運動公園陸上競技場の立派に整備された芝を見て思った。今日のために整備されてきたのか、利用されていないから芝がすばらしいのか。

 オオロラビジョンも同じである。すばらしい設備が泣いているようであった、すばらしい設備を使用しているのにメンバー表だけでゴールシーンも再現されない。

 まだまだ発揮されていないものがある。 それは、チーム(選手)の能力だ。久々の2得点で勝点3を獲得、順位を10位としたが、モチベーション次第で試合内容が決まってしまう感じがする。

 これは私だけが感じていることなのだろうか。残り10試合、チームのため、サポーターのため、そして選手自身のために、皆が感動する試合を続けて欲しい‥‥‥ 


 シーズン報告会 17.12.10

 12月10日未明、2006年ドイツワールドカップの対戦相手抽選会があり、日本はブラジル、クロアチア、オーストラリアと闘うことになった。また、今日15時からJ1柏とJ2甲府との入れ替え戦第二戦が実施される。一方、サガン鳥栖は、年内の練習はは明日(11日)までであるが、12月9日にはJ1FC東京から小林成光選手と福岡大学の衛藤裕選手の獲得が発表されるなど補強も順調のようである。

 ところで、12月4日に開催された2005シーズン報告会について述べてみたい。

 時折小雨が降る寒い中、鳥栖スタジアムホームゴール裏で実施された報告会に参加して、1996年12月1日、同じ場所で前日の大雪で白くなったピッチを前にサポーターが「鳥栖フユチャーズ存続を訴える総決起集会」を開催したことを昨日のように思い出してしまった。

 集まったサポーターの中で9年前の出来事を知っている人が何人いるかとの思いもあったが、同じ場所であっても今回は主催も内容も異なることに感謝したい。セレモニーはチームのために、サポーターのために、選手のために、監督、コーチ、スタッフのためにという気持ちが伝わる内容であった。

 その中で、サガン鳥栖の新エンブレムと新ロゴの発表があった。エンブレムのコンセプトは「サガントスを愛する人々と共に、五大陸の頂点、世界一のクラブ、真のチャンピョンを目指します。そして、その過程で、多くの感動が生まれるクラブを表します。」となっている。

 全体的にシンプルなデザインになっており、チームマスコット「ウイントス」のイメージキャラでもあるカチガラス(佐賀県・筑後地区に生息している天然記念物)を中央上部にデザインしている。メインデザインを「佐賀県の地図」から「カチガラス」に変更するとともに、形を王家の紋章型から五大陸(世界)を意識したものに変更したことは大きなメッセージとなっているのではないだろうか。

 また、サガントス“絆”プロジェクトとして「サガントスドッグタグ」が同時に発表された。サガン鳥栖の関わる全ての人々を繋ぐ絆として「シリアルナンバー」が入ったドッグタグを共有して、永遠にサガン鳥栖を応援しようというものであり、このHPに掲げている「サガン鳥栖ファミリーの輪を広げよう!」を実践するものである。

 このプロジェクトを成功させるためには、サガン鳥栖がどの場所にいても、何十年たっても誇りに思えるチームになることが絶対条件である。

 さらに、2006年の年間シートを「ドリーム・パスポート」と称して10,000人のサポーターを集めJ1の扉を開けようという戦略のようである。具体的なシートの発表はなかった。メニューを大幅に拡大すれば可能かもしれないが、年間シートだけで1万人確保することは困難ではないかと思っている。

 土、日に仕事がある人、遠方に住んでいる人など、年に4〜5回応援したいというファン(支援者)層まで取り込むためには、年数回の会報とチケット(指定日なし)4〜5枚で1万円であれば購入する人々も多くなるのではないだろうか。

 選手の補強とともに、チームの営業戦略が楽しみである。


 ドリームパスポート 17.12.17

 12月15日から「自分のシートを持つ夢」とのキャッチフレーズで、ドリームパスポート(年間シート)が販売開始された。ここ数年の状況からすると安心して来季を迎えられることに感謝したい。そして、その内容に感動している。

 年間シートは、従来の法人会員を廃止するとともに、座席指定席の新設(ドリームシート、サガンシート)、座席エリアの見直し(プレミアB席の新設、法人団体席の新設)が行われた。

 それぞれに目的を持った見直しと思われる。従来のプレミア席を座席指定にしないで、メイン3階に座席指定席を設けたのは、これまでのサポーターを大切にするとともに、営業戦略としてグレードの高い席を設ける必要があったからと思われる。来季は、プレミアA席も座席指定となる可能性が高いと思っている。

 次に、バックスタンド2階中央をプレミアBとしたことは、その立地条件からやむ得ないことだと思っている。年間シートの法人会員を廃止し、バックスタンド3階前列に法人団体席を設けたのも営業戦略として十分に理解できる見直しであると感じている。

 これらの場所で応援してきた人々がそのエリアで応援できれば良いのであるが、経済的理由から応援場所を移動せざるを得ない人々がいることを考えると、座席指定席及び法人団体席に空席が目立つことのないようにチームに営業努力をお願いしたい。

 また、割引制度の新設(継続割引、ペア割引、ファミリー割引、グループ割引)、特典の新設(ドリームショップ加入店での割引、マイレージによるプレゼントなど)が行われている。

 さらに、購入方法として郵便局以外にJAバンク、チケットピア、ローソンが追加されるとともに、チームのHPで販売実績が公表されている。12月17日現在でドリーム55席、サガン12席、プレミアA95席、プレミアB28席、レギュラー105席、サポーター79席の374席が販売済みである。

 目標10,000席を達成したらJ1も夢ではなく現実のものになるであろう。「夢」をチーム、サポーターとともに共有したいと念じている。


 事業計画 17.12.18

 12月17日17時から鳥栖市中央公民館で来季の事業計画の発表と新ユニホームのお披露目があった。マスコミとサポーターへの合同発表会であったが、400席の会場で空席を見つけるのが大変なぐらい盛況であった。

 映像を駆使した発表会(懇談会)で昨季までの懇親会と比較することができない。また、サポーターの質問もポイントを絞った質問で聞いていて嬉しかった。発表された内容は、次のとおりである。

 @ 来季のスローガン「夢超戦」<今季のスローガン「夢劇闘」 >‥‥J1昇格という高いハードルを皆で超えていきたい。<サガンスピリット>

 A 来季の予算6億5千万円(収入見込7億円)<今季予算約4億円>、来季の選手年俸2億5千万円<今季選手年俸約1億5千万円>‥‥例外はあるが選手年俸が年間成績にリンクしており、夢を実現させるためには選手年俸のアップが必要である。

 B 佐賀県プロサッカー振興協議会との連携強化(招待事業の継続・拡大、イベントの企画実施)‥‥地区別だけでなく障害者などへ拡大して招待事業を拡大する。

 C 佐賀県サッカー協会との連携強化(プロ経験者による指導体制、サッカー教室等への講師派遣、トレセン方式による下部組織の強化)‥‥目標は2010年に佐賀県・福岡県筑後地区の選手5名がトップチームの試合に立てるよう育成する。

 D 来季の戦略目標は平均入場者数2万人(ドリームパスポート1万人、招待事業1万人)<今季平均入場者数7,855人>

 サポーターからの質問は次のとおりであった。

 @ 映像等で「サガントス」と表現されている理由は

   答)Jリーグ登録など正式な名称は「サガン鳥栖」で変更はない。「サガントス」を一つの言葉(ロゴ)として佐賀県、筑後地区に浸透させたいためである。

 A 監督・コーチとの契約は

   答)現在、新体制について協議中である。

 B 初めて年で期待以上、期待以下だったことは

   答)専務:途中経過ではあったが2位になったこと(期待以上)、8位になったこと(期待以下)

     副社長:スタジアム報告会に雨天の中1千人が集まったこと(期待以上)、、期待以下は専務に同じ。

     社長:期待以上なし、懇談会(開幕時)での要望で「鳥栖スタジアム周辺の道路標識の変更」があったが、簡単ではなくまだ実現できていないこと。(期待以下)

 C ドリームパスポート1万人が実現できなかったら

   答)経営者として実現できなかった場合の対応は考えるべきであるが、今はなんとしてでも1万人を実現するとの気持ちで頑張りたい。

 D ユースの練習環境(練習場、バス)の整備

   答)問題意識を持って検討中である。

 E グッズとして「タンブラー」は

   答)販売を検討中である。環境問題等もありマイカップとして使用していただき、ゴミ減量に協力していただきたいと思っている。

 F サッカーだけでなく「スポーツクラブ」として他のスポーツも考えているか

   答)スポーツ文化を育成する立場で見守っているところである。

 ユニホームについては、新聞等で写真も公表されている。色はブルーからスカイブルー(サガンブルー)になった。デザインはすっきりした感じのUMBRO(アンブロ)というブランドで、サガンブルー、サガンピンクにカチガラスの黒を使用している。

 チームの成績で付加価値をつければレプリカも売れるのではないだろうか。来季はサポーターもドリームパスポート、レプリカ等のグッズ購入と大変である。


 新体制 17.12.22

 12月22日の佐賀新聞11面に「サガンの来季体制」との見出しで松本育夫監督の去就について報道されている。松本育夫監督は続投に意欲を示しているが、フロントはサガン鳥栖のトップチームだけでなく下部組織までを統括する「総監督」への就任を打診しているとのことである。

 さらに、将来的には佐賀県サッカー協会との連携強化を進める中で「県サッカー界の監督」というプランもあるとのことである。また、「チームづくりには3年が必要」と語る同監督は来季、これら(現在)の陣容に新戦力を加え、さらなる成績アップを目指していると報道されている。

 どちらの主張にも賛成したい。チーム造りには3年が必要であるという監督の主張にも賛成であり、フロントのチーム全体を総括する人材が必要なことも理解できる。どの程度、議論されているのか不明であるが、フロントがチーム全体を総括する人材を外部に求めることは避けるべきだと思っている。

 来季は松本育夫監督に続投してもらい、1年後に総監督(又はGM)に就任することを条件に下部組織の指導監督も兼務してもらうことがベターではないだろうか。当然、次期監督の人選も条件になるであろう。

 そして、今後のチームの強化方針等について、フロントと松本育夫監督が納得のいくまで議論しておくことが必要ではないだろうか。

 「県サッカー界の監督」については、その後の問題と考えて良いのではないだろうか。サッカー後進国である佐賀県に指導者が少ないのも現実で、サガン鳥栖(鳥栖フユーチャーズを含む。)OBを中心に下部組織やサッカー教室の指導者を人選してもらいたいと思っている。また、既に実施されている県内サッカーチームの指導者を集めた講習会のレベルアップも必要であるだろう。

 チーム強化のための体制整備が緊々の課題であることは自明の理であるが、零から再出発する愚は犯して欲しくないと思っている。年内に朗報があることを祈っている。


 監督続投 17.12.24

 12月23日、チームから松本育夫監督と岸野靖之ヘッドコーチの続投が発表された。チームHPでの発表ではあるが、その内容は期待以上のものがあった。井川社長、佐野副社長はじめとする社員の皆さんに感謝したい。12月4日の新エンブレム、ロゴの発表、12月17日の事業計画発表に続き、監督の続投により、潟Tガンドリームスの目指すものが明らかになってきた。

 それは、サガン鳥栖がJ1昇格だけでなく、Jリーグ優勝、そして、世界へと羽ばたくことにより、チームを応援する人々のすそ野を広げ、地域にサッカー(スポーツ)文化を醸成することではないだろうか。

 第一にエンブレムやロゴを見直すことにより世界を視野においたチームになることをアピールし、第二に佐賀県サッカー協会との連携により、チーム力の源泉となる地元チーム(学校やクラブチーム)の底上げを図り、第三にドリームパスポート(年間シート)1万人構想により、運営会社の基礎体力となる財政基盤の確立を図ろうとしているのではないだろうか。

 その一貫として、チーム方針を踏まえた指導体制の確立のために、松本育夫監督との長時間に及ぶ話し合いが必要だったということではないだろうか。松本育夫監督の続投は歓迎すべきことであるが、懸念材料としてはチームを総括するGMが不在のままであるということである。

 チームの方針を踏まえ、チーム編成を行うとともに、スタッフや選手を評価したり、地元の学校やクラブチームと交流したりする人材が必要であり、プロサッカーチームに精通した人材が求められている。

 また、十分に検討、協議されていると思うが、前季、今季と続いた後半の連敗の原因を分析し、その結果をスタッフ、選手の人選、そして練習に生かして欲しいと願っている。

 来年1月上旬に発表されるスタッフの正式発表が楽しみである。


 九州ダービーカップ 17.12.25

 既に、対戦相手、試合会場、開始時間は未定であるが、2006年度の日程がJリーグから発表されている。J1・J2ともに3月4日(土)の開幕戦である。2005年が3月5日だったので1日早まったことになる。J1は全34節で2006年ドイツワールドカップ大会のため過密スケジュールであるが、全52節(13チーム・4回戦)あるJ2は、さらに過密になっている。

 J2の日程は、平日(祝日を含む。)が14節もあり体調管理が大変である。次に、13チームあるため計算的には13節に1回、休みの節があり、これをいかに利用するかが、チームとしては問題になるであろう。

 気になるのは、J1がテレビ中継のためか、土・日に分かれて試合を行うのに対し、J2は土曜日に固定(土曜日が34節、日曜日が4節、平日が14節)されているということである。地方においてはまだまだ、週休二日制が普及しておらず、集客力に不安があるため、修正が可能なら調整をお願いしたいと思っている。

 また、キャンプ地がどこになるのか気になるなるところである。選手のためには気候のよい南九州が良いと思うが、見学に行くには日帰りができる場所が良いとジレンマに陥っている。

 さらに、J1チームの多くが南九州でキャンプするため、キャンプ期間中の練習相手には困らないと思うが、開幕戦がJ1・J2が同じ日となっているため、2005年と同様に直前の練習相手に困るのではないかという不安がある。日程調整が欠かせないのではないだろうか。

 ところで、個人的な夢について述べて見たい。

 Jリーグの百年構想を実現するためには、ワールドカップで日本代表を応援し、日本全体のサッカーを盛り上げる必要があると思うが、地方においてもサッカーを盛り上げるための仕掛けが必要ではないだろうか。その一つとして九州のJリーグチーム(昇格を目指すチームを含む。)が参加する九州ダービーカップ(仮称)を開催したらどうであろうか。

 実施時期をキャンプ時期にするのか、前期と後期の間にするのか分からないが、九州を代表する企業(例:九州電力等)をスポンサーにした九州ダービーマッチ(J1・J2・JFL)を開催して欲しいと思っている。トップチームが参加できないのであれば、サテライトチームによるダービーマッチでもかまわない。


 夢の共有 17.12.29

 12月27日、29日の佐賀新聞に「超戦」サガンと題して、来季へ向けての課題が掲載された。テーマは27日が「経営規模拡大」であり、29日は「集客力強化」である。

 今季については、運営会社が替わり、昨年に比べ入場者数伸び率の大幅な向上(2.18倍)やピッチ看板の大幅な増加(5本⇒41本)、新たに設置される大型ビジョンなど運営会社の努力を評価した上で、来季の課題として27日が「盛り上がり」の持続であり、29日が「レジャー性」の向上が述べられている。

 12月17日に行われた事業報告会で年間予算の大幅な増加や選手年俸の増加を達成すべく掲げられた目標(ドリームパスポート1万口)の達成に疑問符を投げかけ、実現するためには、先の課題をクリアする必要があるとの趣旨だった。

 できれば、運営会社がなぜ@ドリームパスポート1万口、A平均入場者数2万人を掲げたのかを検証して、その問題点と解決策、そしてそれぞれの立場(運営会社、スポンサー、サポーター、地元自治体や企業)でなすべきことを論じて欲しかった。

 ここで、先の事業報告会で個人的に感じたことを述べて見たい。

 運営会社としての使命は、@人づくり⇒スポーツ(サッカー)文化の醸成であり、Aまちづくり⇒地域の活性化であり、B夢づくり⇒地域の人々と夢を共有することではないだろうか。順番としては、上記Bの夢を共有することにより、@人づくり、Aまちづくりを実現することである。

 夢は大きい方が良いが、実現不可能では目標とはならない、目標を達成したら次の目標が必要となる。そのために、チームコンセプトとして新エンブレムを発表したのではないだろうか。世界に羽ばたくチームになることを最大の目標として掲げたのではないだろうか。

 実現可能な夢としては、J1昇格がある。ヴァンフォーレ甲府がJ1に昇格したことは、サガン鳥栖にとってもJ1昇格が実現できない夢ではないことを証明してくれた。そのためにどうした良いのかというのが、運営会社の次の使命になるであろう。

 事業報告会で説明があったように、運営会社の予算規模、年俸予算によりチーム成績が左右されるのも事実であり、選手の頑張りだけに依存するチームはたとえJ1昇格が実現したとしても、次の目標にチャレンジすることはできないであろう。

 したがって、年間予算の拡大や年俸のアップが必要となってくる。単に入場料収入を1億円から2億7千万円に増加させるだけであれば、今季の1人当たり入場料収入578円(1億円/172,816人)を1,562円(2億7千万円/172,816人)にアップすれば実現可能である。

 今季の有料入場者の1人当たりの入場料は1,515円(1億円/22試合/3,000人)となっており、今季の入場者数を維持すれば実現可能であるが、本当の入場料収入の目標は2億7千万円ではなく、さらに高いことは先日の事業報告会でも明らかである。

 そのために、平均入場者数2万人、ドリームパスポート1万口という目標と招待事業の継続を発表されたと理解している。平均入場者数2万人であれば、今季の1人当たりの入場料でも2億7千7百万円(2万人×24試合×578円)となり、有料入場者のみになると7億2千7百万円(2万人×24試合×1,515円)となる。

 また、平均入場者数2万人は、企業にとっても魅力的な広報媒体になるであろう。今季のスポンサーは経営陣の努力とともに、県プロサッカー振興協議会の尽力のたまものと感じているが、さらに、観客が増加することによりピッチ看板も増加するのではないだろうか。

 今季の総入場者数172,816人は、佐賀県プロサッカー振興協議会の招待事業があって実現したものであり、平均入場者数2万人を実現するためにも、また、将来のリピーター獲得手段としても、広告媒体の価値を高める意味からも招待事業の継続には賛成である。

 将来、平均入場者数2万人に近づき、招待事業の縮小とドリームパスポートのエリア指定を座席指定へ徐々に変更できれば、入場料収入(=年俸予算)の面からもJ1で闘えるチームに変貌するのではないだろうか。

 12月29日の佐賀新聞が紹介している「レジャー性」の向上も無料招待とともに、集客力アップの原動力となるであろう。そのためには、地域別の無料招待日や試合イベントの情報が周知されることが最も重要である。そのための効果的な手段も検討すべきではないだろうか。

 集客のための最大の手段は、チームが勝つことであるが、負けた時でも、また応援に来たいと思わせる試合だったり、応援だったり、イベントであったり、得るものがあれば、また応援に来てくれるのではないだろうか。

 地域の人々と夢を共有するということは、それぞれの立場でチームコンセプトを理解し、何ができるのかを自問し、できることをすることから始まるのではないだろうか!


自信・誇り・元気 17.12.30


 12月19日、スポーツナビ(HP)に古川佐賀県知事のインタビュー記事(中倉一志氏)が掲載されている。
 その中で、知事は、クラブが来シーズン固定客を1万人まで増やす計画について、「(前略)J1でプレーしたいのは、われわれも含めて誰しもが思っていることで、本当にそれをやっていこうとすると、やはり観客動員数がきちんとしないと、クラブとして安定して運営できないというのがあると思います。(後略)」
 

 また、「(前略)大きなスポンサーにポンとお願いするというよりも、やはり一人一人に、わずかでもお金を出してもらうということに尽ると思いますね。(後略)」とコメントされている。チームの事業計画の内容、そして趣旨を十分に理解されてのコメントであり、心強いものを感じた。
 

 次に、知事が地域を元気にしたいということと、サガン鳥栖を応援することとの関連について質問され、「(前略)言い方が悪いかもしれませんが、サッカーは一つのツール。目指しているものは、地域が元気になる。みんなが誇りを持てるようになること。『自信』と『誇り』と『元気』という、数字にはならないキーワードこそが、これからの地域づくりに求められていると思うんですね。(後略)」とコメントされている。
 

 このことは、複数の自治体がJリーグを目指してプロサッカーチームを立ち上げている理由にもつながるのものではないだろうか。
 このインタビュー記事から知事がサガン鳥栖を「自信・誇り・元気」を担う存在として期待していることが窺えた。
 

 ここで、一言付け加えたいことがある。上記のインタビュー記事の冒頭で中倉氏が「(前略)存続することだけを目的とし、毎年のように内紛を繰り返したクラブが、未来に向けて夢を語れるクラブになったことは誰も認めるところ。(後略)」と解説されているが、この評価はある一面からの評価であり、サガン鳥栖を創設した人や応援・支援してきた人々の姿を見ていないのではないかと感じている。(誤解かもしれないが?)
 

 サガン鳥栖に数度となく存続の危機が訪れたことは事実であるが、多くの人々の熱意と汗で運営されてきたことも事実である。サガン鳥栖の経営危機の根本的な原因は、サガン鳥栖の基本理念を理解し、それを実践(経営)できる人材を得ることができなかったことだと思っている。
 

潟Tガンドリームスの井川社長は、サガン鳥栖の基本理念を継承し、さらに、発展させ、チームの存在意義を明確にすることにより、J1でも闘える地域密着のプロサッカークラブを目指されていると感じている。
 

 これが、地域の人々に「自信・誇り・元気」を与えるものになることは言うまでもないだろう。


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