雑感(平成15年7月−10月)


7月・8月・9月・10月


砂岩の会  15.7.21

 Road to 25,000の初日であった7月19日の新潟戦は、選手のやる気を感じた試合であったが、結果は0対1で負けた。J1を狙う新潟相手の試合であったが、同点にできた試合だったと思っている。

 一方、観客の方は、サポーターのRoad to 25,000とチームの小中高校生(鳥栖市内)の無料招待がありながら3,300人と寂しい結果であった。

 しかし、応援の方は、スポンサーコール時の反応など、これまでよりも応援は盛り上っていたと感じている。この応援の盛り上がりは、古川知事の来場も大きな要因と思われるが、選手の頑張りが一番だった感じている。この応援を続けることが観客の増加にもなると期待している。

 ところで、新潟戦終了後にサガン鳥栖を愛する人々が集う砂岩の会の設立が行われた。アシストも中心メンバーとして参加した。サガン鳥栖の現状を思うと、Road to 25,000に代表されるようにサポーターが何かしなければならない時だと思っている。

 サガン鳥栖の現状を嘆くより、サガン鳥栖を愛する人々が集まり、個々ができる範囲でサガン鳥栖をサポートすることが、チーム存続の糧になると信じている。

 砂岩の会の設立趣旨や活動内容については、近日中に会のHPで公開される予定である。賛同される方の入会を是非お願いしたい。


ゴール裏  15.7.27

 7月27日の広島戦は、久しぶりに楽しく試合を見ることができた。やはり、得点シーンがサポーターとしては必要である。結果的には同点となったが、大崩することもなく、ゲームをコントロールできたことが収穫ではないだろうか。

 勇気をもってシュートしたらというシーンもあったが、ポールに助けられたシーンも多くあり、引分けが現在のサガン鳥栖のチームとしての実力かもしれない。チームとして機能すれば、まだ、まだ、J2をかき回すだけの能力はあると信じている。

 一方、ゴール裏のサポーターをはじめとするサガンティーノは、Road to 25,000に熱く燃えている。昨日の応援は会場全体も応援に気持ちがこもっていたと感じている。夏休みとチームの小中高校生の無料招待が後押しをしているのかもしれないが、入場者数4千6百人では、まだ、まだ、PR不足である。

 地域の人々に関心を持って応援に来てもらうためにも、会場での盛り上がりが第一であるが、、会場外においても選手やサポーターがアピールする必要がある。

 27日の「鳥栖まつり」はその絶好の機会である。一人でも多くのサポーターが参加し、まつりを盛り上げることが、明日のサガン鳥栖につながると信じている。


 県スポーツ振興基本計画 15.8.14

  6月28日の「雑感」で鳥栖市におけるスポーツ行政への意見として、スポーツ振興法(昭和36年6月16日法律第141号)第18条に規定するスポーツ振興に関する審議会の設置を希望していた。

 ところが、8月12日の毎日新聞で佐賀県スポーツ振興基本計画の策定に伴い、スポーツ振興審議会(会長・金崎良三佐賀大文化教育部教授)に計画のあり方について諮問したとの報道がなされている。

 昭和36年に同法が設立し、全国的にスポーツ振興が叫ばれている中、佐賀県は同審議会の設置や基本法の制定が行なわれていない数少ない県の一つであった。

 同審議会の答申に基づき、スポーツ振興基本計画が来年7月に 決定されるとのことであるが、知事が交代した具体的な効果だと感激している一人である。

 同審議会では、次の事項について議論していただきたいと思っている。

 第一に、知事部局にスポーツ振興を担当する部署を設けていただきたいと思っている。従来、スポーツというと学校教育の中で議論され、社会生活におけるスポーツについて議論されていなかったのではないだろうか。

 第二に、県レベルではスポーツ振興のための枠組み設定を行い、スポーツ振興法の精神は市町村単位で生かされべきと考えている。したがって、各市町村にもスポーツ振興を担当する部署を設けるべきである。

 第三に、同法第16条の2において、「プロスポーツ選手の競技技術の活用」が規定されている意義を議論していただき、鳥栖市をホームタウンとするサガン鳥栖選手の活用方法について建議していただくことを期待している。

 現在のサガン鳥栖にとって、先の糧より、今の糧が求められているが、今を議論するためには将来を語らなければならないと思っている。県スポーツ振興基本計画の策定は、力強い援軍ではないだろうか。


改革委員会 15.8.30

8月29日(金)の日刊スポーツによると、サガン鳥栖に「改革委員会」なるものが設けられたようである。

3月に開催された定時株主総会で選任された経営陣は、サガン鳥栖の将来像を株主懇談会(7月・8月開催)において議論しようとしたようであるが、意見を集約することができなかったため、8月29日(金)に株主総会を開催すると発表していた。

しかし、株主総会は議決機関であり議論する場ではないことから、株主総会開催を断念し、今回の「改革委員会」設立になったようである。日刊スポーツによると、同委員会は「組織改革」や「運営方針」を協議するとのことである。

 株主懇談会に出席していないので仔細は不明ではあるが、繰越損失を解消するために減資を行い、その上で、有力企業(会社名等は公表されていない。)に身売り(増資による第三者割当なのか営業譲渡なのか不明である。)すべきか、財団法人鳥栖市地域振興財団(鳥栖ススタジアム)又は新たに設立する財団に営業譲渡すべきかが論議されたと聞いている。

しかし、26日の日刊スポーツHPには、「古賀社長が『売るとか売らないとかの話しは最初からない』と話し、現状のままで経営改善を目指すことになった。」と掲載されている。

従って、今回の「改革委員会」では、身売りの話しではなく、サガン鳥栖の現状をどのように改革すべきかが議論されると理解している。

 構成メンバーは、これまでのサガン鳥栖を支えてきた人々のようである。これらの人々には、「市民球団として、サガン鳥栖の基本理念を実践し、地域に根ざしたプロサッカーチームを目指す」ことをキーワードにサガン鳥栖の今後を議論していただきたいと思っている。

そして、「改革委員会」が提案した改革案を経営陣が実践することを期待したい。


誤解 15.9.5

9月4日の佐賀新聞によると、鳥栖市議会は、サガン鳥栖の「身売り」を懸念して、鳥栖市が提案したサガン鳥栖の支援案を否決したと報道されている。

サガン鳥栖を応援する一人として市議会の判断に抗議すべきかもしれないが、総務委員会での「身売り説が払しょくされていない」との意見に反論できない状態である。

同じ佐賀新聞に古賀照子社長は「身売りという誤解が解けなかったのは残念。‥‥‥」と話したと報道されている。日刊スポーツの「古賀社長が『売るとか売らないとかの話しは最初からない』と話し、‥‥‥」との報道からすると、誰が身売りの話しをしたのか不思議である。

少なくとも鳥栖市の支援を受けられないという被害が生じたのだから、サガン鳥栖はその人に抗議すべきではないだろうか。

誤解という言葉の意味を理解できないでいるが、「辞任」がいつのまにか「続投」になったり、「身売り」がいつのまにか「改革委員会」になったのは誤解のせいかもしれない?

一般的には、「改革」とは痛みの伴うものであるが、改革委員会には真の「改革」を是非実行していただきたいと願っている。

「改革委員会」がいつのまにか「改善委員会」にならないように見守っていきたい。


Road to 25000の意義  15.9.8

「サガン大好き倶楽部」の掲示板で「Road to 25000」について議論されているので、同キャンペーンについて意見を述べてみたい。

同キャンペーンが失敗だったとか、効果があったとかの評価は、まだすべき時期ではないと思っているが、今指摘されている数値目標の設定、観客増員に対する対応を含めたチームとの連携、組織的な活動の必要性に関しての意見は、どれも的を得た論点だと思っている。

第一の数値目標については、鳥栖スタジアムの最終戦に25,000人を動員するとの企画だと理解しているが、スタジアムの定員や過去の入場者数から実現不可能な数値だと思っている。

私は、「Road to 25000」は後期チームポスターにあるように「一人でも多くの観客の中で選手にはプレイさせたい。」とのサポーターの思いが表現された「キャッチフレーズ」だと理解している。

したがって、その時々に「夏休みで」「残り○試合で」との形容詞をつけてキャンペーンすることが大切だと思っている。

第二のチームとの連携ついては、チーム後期チームポスターに「サポーターの集客キャンペーンROAD TO 25000に賛同します」とのメッセージが掲載され、夏休み期間中、小中高生を無料招待するという協力をチームが行ったことからも連携ができていないとは言えないが、何かおかしいと思うのは私だけではないと思う。

ところで、児童・生徒だけでなく学校関係者や保護者に対し、夏休み期間中、小中高校生を無料招待するとのアピールが十分できていなかったとの反省がある。

これには、同企画がサポーター主導であるからサポーターがアピールすべきとの意見と、無料招待するのは、あくまでチームであり、チームが広報すべきとの意見があると思う。私は後者の意見である。

観客増に対する対応であるが、これはチームが検討すべきことと考えている。スタッフが不足するようであれば、スタッフを増員するなり、サポーターへボランティア活動を呼び掛けるなりの対応があると思う。結果的として、そこまでなかったことは、逆に残念なことでもあるのであるが!

第三の組織的な活動についてであるが、サガン鳥栖の現状や将来に対する危機感から、サポーターが一致団結したキャンペーンだと思っている。我々サポーターは、この夏の経験から反省すべきことは反省し、今後の活動の礎となることを学ばなければならない。

そうでなければ、人を結集することも、人を非難することもできないのではないだろうか。


鳥栖のために何ができるか 15.10.12

10月10日2002workd福岡通信で「鳥栖市のために何ができるか」と題して中倉一志さんのレポートが発表されている。

@これまでの経営はチーム存続が目的になり、生産活動(収入増を図る努力か?)を行ってこなかった。A地域密着とはクラブの仕事をサポーターにさせることではない。自らが地域の発展に何をすべきか考え実行することである。B「これしかできない」ではなく「あるべき姿」を正確に認識し、どうすべきか考えるべきだ、C企業として当たり前のことをやること、そしてJリーグの理念を着実に実行することが再生への道であるとの趣旨が述べられている。

この意見にアシストも賛同するものであるが、私なりに意見を述べてみたい。

サガン鳥栖には、「人づくり」「まちづくり」「夢づくり」という基本理念がある。Jリーグの百年構想に劣らない基本理念がありながら、実践してこなかったことが、今日の経営不安や成績不振になっていると感じており、私は、この基本理念の中にサガン鳥栖再生の道があると信じている。

サガン鳥栖は、企業(株式会社)である前に地域社会(行政、企業、住民)とサポーターでつくる「クラブ」だと思っている。クラブのシンボルとしてチームがあるのであり、メンバーの中から出資を募り設立した株式会社にチーム運営を委託しているのである。そういう意味で地域社会やサポーターはお客さんではなくメンバーだと思っている。

サッカーの興行を目的とした企業であれば、行政が支援したり、サポーターが経営陣に退陣を要求することはできないであろう。サガン鳥栖には、逆に地域社会(行政、企業、住民)やサポーターが参加できるチーム運営を行うことが求められているのではないだろうか。

今日のサガン鳥栖は、社員が退社し、ボランティア活動に参加していた人々が去り、メンバーの力を集結させるアイデアも実行力もなく、生産活動もせず、経費節減による黒字化という目標も放棄しており、企業としてもクラブとしても失格としか言えない状況にある。

初心に戻り、メンバーである地域社会(行政、企業、住民)とサポーターが参画して、「あるべき姿」をもう一度考える時ではないだろうか。そして、新たな経営陣に何を委託するのか明確な意思表示をすべきである。


意見交換会 15.10.12

9月28日(日)に開催されたサポーターとの意見交換会に、昨年11月1日以来、久しぶりに出席した。

昨年11月は、取締役全員の辞任の記者発表を受けて実施されたが、ユニホームサプライヤー契約においては、社長の続投を示唆するなど理解不可能な説明に終始していた。

今回は、チームの成績不振もあり、誰が責任を取るかが問題となった意見交換会であった。

冒頭において、チーム成績の不振を追求すると、社長は辞任の意向を示唆しながらも、休憩後辞任を撤回するとともに、監督・コーチの続投を否定し、さらに、シーズン途中で監督を更迭しなかったことについて、強化担当(社員)に説明を求めていた。

びっくりしたのは、会社が出席者に対し、休憩前、終了前2回の合計3回にわたり、社長辞任に賛成な人に挙手を求めたところ、大部分(9割程度)のサポーターが挙手したことである。

一般の人から見ると、成績不振は監督・コーチの責任であり、社長が追及されることは理解できないと思われる。

しかし、出席したサポーターには、監督・コーチの責任を追及してもチームの体質が変わらなければ、問題の解決にならないとの共通認識があったようである。

初めて見る人も半数程度いて、どのような考えを持っているか不安であったが、サポーターがチームを愛し、チームのために立ち上がったことはサガン鳥栖の歴史においても特記すべきことだと感じている。

意見交換会での前進ではなかったが、その結果を受けて10月10日に開催された「経営改善員会」で社長辞任が公表されたことは一歩前進と言えるのではないだろうか。

しかしながら、チーム運営の前途は多難であり、サポーター、地域社会が支えなければチームの存続ができないことも現実である。そのような体制が誕生することを願っている。


臨時株主総会 15.10.25

10月20日(月)に第三回経営改革委員会が開催され、新たな取締役候補が答申されたようである。臨時株主総会が開催されるとの新聞報道から、株主の一人として新たな取締役候補が記載された臨時株主総会の開催通知があることを期待していたが、今日(25日)になっても、開催通知は来ていない。

現取締役は、今季限りで退陣することを表明しており、新たな取締役候補へ円滑な引継ぎが行われることを期待している。

現取締役は、スポンサーや監督・選手と契約した人が契約をまっとうすべきであると主張し、定時株主総会で取締役に選出されたのであり、今季限りで退陣を表明した取締役は最終節終了をもって退陣し、新たな取締役候補が来季の監督・選手と契約することが自己主張を完結することになるのではないだろうか。

さらに、株主総会開催は14日前に通知することになっていることから、開催が遅れると来季の体制造りに影響することも予想される。

また、新たな取締役には、この2年間で失われた人間関係を修復するとともに、鳥栖フューチャーズ解散に伴う不信感を払拭することが求められている。

しかし、これらのことは、直ぐに改善できる事項でないことを理解した上で、新たな取締役候補にサガン鳥栖の運営を委託するしかないのも現状である。


それぞれのサガン鳥栖 15.10.29

10月29日現在、臨時株主総会の案内状は来ない?

サガン鳥栖が誕生して楚輪監督3年、高祖監督2年、副島監督1年、千疋監督1年?の7年が経過しようとしている。鳥栖フューチャーズ3年を数えると10年である。10年一昔と言うが、長いようで短い10年だったと感じている。

アシストは、サッカーの経験もなく、チーム関係者でもなかったが、佐賀にプロのサッカーチームができることに感動した一人である。鳥栖フューチャーズ時代は昇格が話題となるチームであったが、市民クラブとして発足したサガン鳥栖は存続することが一つの目標となってきた。

これを非難する人もいると思うが、サポーターやボランティアに支えられているチームが存在することは社会的にも、スポーツ界においても貴重なことだと思っている。

サガン鳥栖は、これまでも幾度となく混乱を生じてきた、その原因は、チームに「人づくり」「まちづくり」「夢づくり」という基本理念がありながら、チームに関係した人々の思いが一定のベクトルを維持できなかったためである。

サガン鳥栖は、地域に根ざしたプロサッカーチームを目指しながら、株式会社として独立した経営、経費削減による黒字化、政治力によるチーム存続と重心を移動してきた。

応援する側としてもJFLからJ2リーグへの加入、チームのJ1昇格、チームの勝利、応援する選手の活躍、チームの存続など思いは多彩である。さらに、会場運営や広報のボランティア活動を続けている人々の思いもある。

今回、取締役候補となった人々は、サガン鳥栖誕生に関係した人々が中心となっている。チーム(株式会社)として組織を確立し、サガン鳥栖の基本理念である「人づくり」「まちづくり」「夢づくり」を大切にし、地域に根ざしたプロサッカーチームを育てて欲しい。

そのためには、地域社会やサポーターの支援が必要だと思っている。アシストもサポーターの一人として支援活動を継続したい。


次期経営陣が始動  15.11.5

11月5日(水)の佐賀新聞に「次期経営陣が始動」「複数の監督候補と交渉」との見出しで報道されている。10月20日(月)に経営改革委員会が次期取締役候補を答申し、臨時株主総会が開催されると報道されていた。今日の新聞によると「臨時株主総会を経ずに事実上の経営陣交代に踏み切った」と報道されている。

現取締役は1月末まで業務を行うとともに、2月1日までに臨時株主総会を開き取締役を選任すると報道されている。現取締役が1月末まで残って引継ぎを行うことに反対はしないが、10月20日から準備すれば臨時株主総会は今週中には開催できたはずであり、1日も早い経営改革が望まれているにもかかわらず、臨時株主総会開催を2月1日まで引き伸ばす理由が理解できない。

新聞報道によると次期取締役候補が顧問として次期監督候補と交渉を開始したとされている。次期取締役候補が契約内容を決定し、契約履行の責任を負うことになるであろうが、現状では監督や選手たちと契約するのは現経営陣となる。契約の最終判断を現経営陣が行うことに不安を感じている一人である。

新聞に記載されているように、来季の監督、コーチ、選手との契約や年間シートのクラブサガンの販売など早急に対応する問題が多いことも事実であるが、今季の残り3ヶ月間で会社内外の体制造りを行うことも重要な経営改革である。

サガン鳥栖は、株式会社だけで成り立っているのではなく、監督、コーチ、選手、スタッフ、そして多くのファンやサポーター、ボランティア、地域の人々、行政、スポンサー、株主からなる複合体であると思っている。

これらの人々や団体が有機的に支援、応援することにより、鳥栖スタジアムを中心とした地域にサッカー文化が醸成されるのではないだろうか。それが、サガン鳥栖の基本理念「人づくり」」「まちづくり」「夢づくり」ではないだろうか。

今季の残り3ヶ月間で会社内外の体制造りを実行するとともに、ユニホーム契約、スポンサー契約など、次期経営陣が早期に取締役に就任して実行すべきことが多いと思う。1日も早い臨時株主総会の開催を望む!


勝利への道  15.11.10

11月9日(日)の大宮戦を観戦して勝利への道は厳しいと感じた。今は早く来季にならないかというのが正直な気持ちである。3点は取られたが前半のサッカーは感動とサスペンスがあった。しかし、後半、攻撃重視の選手交代により、逆に得点を感じられるシーンが少なくなってしまった。同じことを今シーズン何度見たことか!

今のサガン鳥栖に勝利を望むのは酷かもしれないが、ハラハラドキドキさせる試合はできるのではないだろうか。後半の試合はそれさえも放棄してしまったとしか思えてならない。

11月8日(土)に「砂岩の会」のメンバーとアラコ九州(ハンドボール日本リーグ1部)の試合を応援した。初めての応援でルールがわからない状態であったが、笛の度に時計が止まり、残り3秒で結果が変わるかもしれないというスリリングな試合だった。結果は1点差の負けであったが、勝利の厳しさを感じた試合だった。

サガン鳥栖は、来季に向かって次期経営陣が始動しているが、経済環境等が画期的に変化するとは思えない。したがって、チームの補強も十分に行えるとは思えないが、新監督には、勝利を求めるだけでなく、ある戦力を駆使してサポーターにハラハラドキドキさせる試合を見せて欲しい。また、未来を語れるチーム造りをお願いしたいと思っている。


明日への道 15.11.17

勝利への道が厳しい現実として継続するとともに、来季を担う新経営陣にとって厳しい旅立ちとなっている。期待した臨時株主総会は開かれず、取締役に就任しないまま、来季の運営を考えなければならないという不自然な姿が続いている。

現社長は、今季末(1月末)まで続投すると表明しているようであるが、来季を担うべき新経営陣を取締役に選出する臨時株主総会を開催しない理由が語られていない。

11月16日(月)の佐賀新聞1面に「サガン鳥栖新経営体制へ」「始動から課題直面」「選手、監督契約問題半ば」「最下位低迷/伸びぬ観客動員/大手スポンサーなし」との見出しが躍っている。

これは、けして佐賀新聞がサガン鳥栖を見放して書いた記事とは思えない。来季を担う経営陣に頑張れとのメッセージだと思っている。さらに、応援・支援している者に対するメッセージでもあると思っている。

確かに、一歩踏み外すと危険な状態であるという現実から目を離してはならない。しかし、悲観的になることもないと思う。純粋にスポーツを愛し、サッカーを楽しんで、サガン鳥栖を応援している人々がいる限り、未来は明るいと思う。

サポーターは、このような人々を一人でも増やすために、楽しいスタジアム、楽しい応援を醸成しなければならない。選手のために厳しい応援も必要であるが、わかりやすく、品位のある応援をお願いしたいと思っている。


 Jリーグから警告 15.11.22

 11月22日の日刊スポーツ九州のHPに「Jリーグから警告」との見出しで記事が掲載されており、サガン鳥栖を応援している一人としてびっくりするとともに心配している。

 記事によると、21日臨時の経営諮問委員会が開催され、次期取締役(4人)らと改善策等について協議を行ったようである。記事には「鈴木チェアマンが『まだ懸念材料がある。収入の見通しが甘い』と納得いかない様子。要請がない限り、当面はJリーグ側からのサポートは行わない方針を明らかにした。」と紹介されている。

 現経営陣が事業計画を早めに策定し、スポンサー契約の更新要請を行っているのであれば、このような発言があるとは思われない。現経営陣は、9月28日の意見交換会で「収支の見込みは計画とおりである。」「2年間で収支がトントンである。」と発言しており、1年目がカメルーン戦、経費節減等で黒字になったことで、2年目は赤字になっても良いと考えていたと思われる。

 したがって、現経営陣には、来季以降のことを考えてスポンサー獲得に力をいれるとか、観客動員策を講じるとかの発想がなかったようである。

 さらに、現経営陣は、取締役でもない人(顧問)がJリーグで来季の事業計画を説明しなければならないという状況を創ってしまっている。これらのことを考えると現経営陣の功罪は明らかである。

 しかしながら、チームも会社も継続している。Jリーグの信頼を得るとともに、サッカーを愛し、地域を愛する企業の支援を受けるためには、取締役候補の力でサガン鳥栖の魅力を増す以外にない。

 それは、サガン鳥栖が鳥栖スタジアムを中心とした地域の会社、商店街、学校、家族の皆で応援できるチームになることである。

 そのためには、勝つことが第一であるが、どの程度かが問題となる。前季より多くが基本であろう。ハードルが低いかもしれないが?これを続ければ3・4年後にはJ1昇格が見えてくるのではないだろうか。第二に、地域の人々の参加意識である。応援、支援、協賛、共催、後援など多くの方法を提供することにより、地域に根ざしたプロサッカーチームを目指すべきである。

 これらのことは、会社やチームだけの責任ではなく、サポーター、企業、行政、地域の人々の責任でもあると感じている。数年後に、あの時Jリーグからこんなことを言われたと振り返る日が来ることを確信している。


 今季の総括と監督問題 15.11.24

  今季を総括するには早すぎるかも知れないが、早く総括して来季に備えたいというのが正直な気持ちである。

 今日(24日)の西日本新聞に「元川崎の松本氏に天皇杯の監督打診」との見出しで古賀社長の談話が載せられている。02年は副島監督の解任、取締役全員の1月末退任、社長辞任(撤回)、幻の次期取締役、カレカのトータルマネージャー(契約交渉?)、木村氏への監督要請があり、03年は千疋監督の解任はなかったが、取締役全員の1月末退任、社長辞任、次期取締役候補の発表、松本氏への監督要請(天皇杯のみ)と同じことを繰り返している。

 一言で言えば悪夢の2年間と言いたい。今回の松本氏への監督要請にしろ、我々の常識からしたら理解できないことが多い。来季の監督要請をして契約した人に、チーム把握のため天皇杯から指揮権を委ねるとの話しであれば納得できるのであるが!

 また、記者会見での発言であれば1社のみの報道というのも不自然である。他社は情報としての価値を認めなかったということなのだろうか?それが、これまでの発言から妥当な判断と思うのであるが!交渉中のことを発表する方もどうかと思うが、報道機関としてあえて実名報道した意図が理解できない。

 今日(24日)のSTSニュースで「サガン鳥栖今シーズン最下位を徹底検証する」と題して特集があったが、その中で経営改革委員会での「今季限りで辞任する。取締役にもなるつもりはない」旨の古賀社長発言が放映されていた。

 今季の総括はこの一言につきると思っている。監督問題については、次期取締役候補(GM)が来季の監督を選考していると聞いている。松本氏がその人であるかどうかは不明であるが、たとえ他の人であってもチームを一つにまとめ、選手を育てる人に監督になって欲しいと願っている。そして、その監督に3年間任せる度量が会社にもサポーターにも必要だと思っている。

 3年後には、J3が創設されて今より厳しい状況が待っているかもしれないが、前進するのみである。


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