雑感(平成15年3月・4月)


3月


新外国人選手 15.3.7

1月27日の西日本新聞に報道されて39日目に来日したブラジルトリオに期待したい。

 しかし、報道内容に不明確な点も多いようである。3月6日の日刊スポーツでは今年の2月1日から来年の1月末のレンタル契約と報道されている。

 メディカルチェックをしてから正式な契約になると考えていた者からすると、新聞の獲得(契約)報道には疑問がある。2月に会社側は正式契約していないとのコメントを出していたのではないだろうか。

 2月1日から契約しているのであれば、遅延の原因が何なのか究明して処分(1ヶ月の公式戦出場停止など)することも必要ではないだろうか。カメルーンの来日のように鳥栖に来てくれたから良いというものではないはずである。厳しく対応しないと、これからのチームワークが心配である。

 逆に、これから正式な契約を行うのであれば、きちんとメディカルチェックして、獲得(契約)するかどうか千疋監督の判断を待った方が良いのではないだろうか。これから新外国人中心の戦術を採用するにしろ、これまでの戦術を維持するにしろ、現場の判断が重要である。

 チーム戦術の理解やチームメイトとの関係が成り立つためには、1ヶ月が必要だと思っている。どちらにしろ、チームは不安定にならざるを得ないと考えている。新外国人選手獲得の真価は4月以降に問われるのではないだろうか。


 佐賀新聞  15.3.9

 3月9日の佐賀新聞にサガン鳥栖の話題が二つも掲載されていた。

 一つ目は、シリーズもので「目指せJ1(サガン鳥栖を支える)」NO1で「ボランティア」の紹介、二つ目は「サガンの『1万円会員』入会伸び悩み」として会社の取り組みを紹介している。

 それぞれに写真(カラー)付の記事であり、サガン鳥栖を応援する一人として貴重な情報でもあるので感謝しているが、何か違うような気がした。それは監督・コーチ・選手などの紹介(シリーズ)がないことである。

 10日が休刊なので15日の開幕まで4回しかない。この時期に選手の紹介がないのは寂しい気がしている。 ここで、9日の記事を見て感じたことを述べて見たいと思う。

 まず、共通点としてはサガン鳥栖の運営のネックである「広報」と「営業」を取り上げているところではないだろうか。

 5面の「ボランティア」では、久光章子さん(73)が紹介されている。一緒に活動した一人として嬉しく、感謝の気持ちで一杯である。元気に頑張っていただくことを念じるとともに、サガン鳥栖のホームゲームが何時あるのか知らない人が多い現実を肌で感じる一人として、改めてアシスト活動の継続を決意したところである。

 広報が重要であることは、周知の事実であると思っているが、効果測定ができない部門であることから、サガン鳥栖では過去においても、予算、人員、熱意ともなく、最も弱いところである。

 それを解消するためには、ボランティアのアイデアと汗を借りて広報を充実させることがサガン鳥栖にとって緊急の課題ではないだろうか。話題性がある選手が加入したことで、何もしないでもマスコミが取り上げるかもしれないが、今こそ、体制整備を行う時だと思っている。

 26面は「クラブサガン会員」が700口、「1万円会員」が93口で伸び悩んでいること、そのために会社が営業に努力しているとの記事である。

 私としては、昨年の状況から予想されたことと思っている。逆に1万円会員が93口も集まっていることに驚いている。

 クラブサガン会員については、例年どおりではないかと感じている。昨季1600人が入会したとあるが、開幕戦までは1000口程度ではないだろうか。前年の半分ということはないのではないだろうか。取材に対し適格な情報発信ができていないことに問題があると感じている。

 どちらにしても減少していることには、間違いなさそうである。営業努力は当然であるが、少なくともホーム開幕戦までに、年間チケットと会報誌が届くことを祈っている。

 1万円会員については、資金を集めることが目的であり、募集要項や資金使途は発表後に考えられたものである。使途を「チーム強化」として、別管理すると発表されているが、目標の1億円を集めて、移籍金1億円の選手を獲得したとしても、年俸は何処から払うのであろうか。

 年俸も賄うということであれば、別管理する意味があるのであろうか。予算外に選手を獲得できるメリットがあるにしても、翌季はどうするのであろうか。そのような高い年俸の選手を賄える予算が翌季にあるのだろうか。

 私は、集まった資金で地域貢献事業を展開して欲しいと願っている。そうすれば、別管理にする意味はあると思っている。具体的には、サッカー教室やイベントに参加する選手達の手当てやユースの活動費、そして、地域スポーツを後援するための事業に使用していただきたい。

 そうすれば、サポーターだけでなく、地域の皆様にもご協力をお願いすることができるし、立派な事業にもなるのではないだろうか。当然、会員募集には、地域の各種団体のご協力を仰ぐことも重要ではないだろうか。

 佐賀新聞がこれらの問題点を考えてもらうためのキャンペーンをしていただいているとしたら、ありがたいことであるが、サポーターの一人としては選手達のインタビュー記事を楽しみにしている。


 佐賀新聞2 15.3.11

 3月11日の佐賀新聞に「目指せJ1(サガン鳥栖を支える)」NO2で「サポーター」が紹介がされている。紹介されていたのは、熊本県荒尾市の山内篤司さん(48)である。

 2000年の夏にネクタイを製作したことが紹介されているが、翌年の出陣式の時、当時の代表であった中村さんがしていたことを思い出した。残念ながら私の手元にはないが、購入した方の思い出の品になっていると思う。

 現在は、応援しているサポーターを撮った「写真集」を製作中とのことであった。機会があれば是非拝見したいものである。

 今回のシリーズを見て感じることは、サガン鳥栖運営のネックである「広報」や「営業」、そして「観客動員」の実質的な減少を取り上げていることである。記事としてはスタッフの活動やボランティアの頑張り、サポーターの思いを紹介しつつもサガン鳥栖の問題点に迫っているシリーズだと感じている。

 意図的なものかどうかは別にしても、記者の目を通したサガン鳥栖の問題点が何なのか気になるところである。これらの問題点は、3月末に開催されるであろう定時株主総会において議論されるべきことだと思っている。

 確かに、定時株主総会は、人事案件でそれどころではないかもしれないが、一人でも多くの株主が出席して、サガン鳥栖の将来を誰に託すべきか、何をすべきか議論して決断をすべき総会である。


 佐賀新聞3 15.3.12

 3月12日の佐賀新聞に「目指せJ1(サガン鳥栖を支える)」NO3で「県サッカー協会」が紹介されている。紹介されているのは、佐賀市の稲富修さん(41)である。

 記事の中に「‥‥サガン鳥栖の誕生に尽力した元県協会理事長の故坂田道孝教授に学んだ。(中略) 『坂田先生が残したチーム。つぶすわけにはいかない』鳥栖への思いも受け継ぐ。」と紹介されている。

 私も、サガン鳥栖が発足して間もない平成9年4月に坂田先生に初めてお会いし、その後何度となく議論させていただいた。私自身、坂田先生がおられたらと思ったことが、二度、三度ある。稲富さんと同じような思いの方が他にも大勢おられるのではないだろうか。

 ところで、今回は県サッカー協会の支援体制の変化について、さりげなく記載されているが、県サッカー協会が運営の責任を持つとの条件でサガン鳥栖発足がJリーグから超法規的処置により認められたことから、県サッカー協会が全面的に支援されていたと記憶している。

 その後、運営会社として株式会社サガン鳥栖が設立され、運営の責任は運営会社に移ったが、従来どおり支援していただいていたのではないだろうか。2年前から現在の形になったと思われる。

 2年前にサガン鳥栖はクラブチームではなく、株式会社であるとの潮流があり、平成13年度のクラブサガン会員が「クラブを支える会員」ではなく「年間シート会員」であるとされるなど、様々な変化が生じていた。

 そのため、サポーター等から反発も大きく、臨時株主総会、定期株主総会を通じて、経営陣が交代したが、株式会社から個人商店になっていまい、さらに、クラブチームから離れてしまった。

 サガン鳥栖は法律的には株式会社であるが、運営は地域に根ざしたクラブチームが望まれていると思っている。この2年間、サガン鳥栖の基本理念が大切にされてこなかったのではないだろうか。

 私は、株式会社サガン鳥栖の経営が安定するとともに、基本理念を大切にしたクラブチームになるために、地域に密着した運営をお願いしたいと思っている。


 佐賀新聞4 15.3.13

 3月13日の佐賀新聞に「目指せJ1(サガン鳥栖を支える)」NO4で「施設管理」が紹介されている。紹介されているのは、3月から鳥栖スタジアムの芝の管理責任者になった納見佳孝さん(25)である。

 記事の中で気になったのは、鳥栖スタジアムを管理する鳥栖市地域振興財団に対し、鳥栖市からの管理委託料が約4億800万円であり、一方、サガン鳥栖が支払う使用料が1,700万円から2,000万円と紹介されていることである。

 五十歩百歩の議論であるが、約4億800万円が鳥栖スタジアムだけに使われているのではないことを知っていただきたい。鳥栖市地域振興財団は、鳥栖スタジアム以外にサンメッセや他の運動施設を管理している。

 古いデータであるが平成9年度の委託料は鳥栖スタジアムが1億3,680万円、その他の運動施設が9,094万円となっている。その後、サンメッセの運営も加わったので現在のような金額になっていると思われる。

 どちらにしても、市税が使われていることには間違いがないが、心配するのは鳥栖スタジアムの存在を否定する論拠として4億800万円が使われることである。

 鳥栖スタジアムに市税を投入しても悔いのないように、サガン鳥栖を地域に根ざしたクラブチームにすることが私たち株主の役目だと信じている。


佐賀新聞5  15.3.14

 早いもので、明日からJ2リーグが始まる。3月14日の佐賀新聞では千疋監督が目標を「4位以上、20勝狙う」と宣言しているようである。一つでも多く勝って欲しいと願っている一人ではあるが、8位以上を目標にしていただきたいと思っている。途中で「これで満足ですか。」と言う人がいるかもしれないが、無視して頑張っていただきたい。

 3月14日の佐賀新聞に「目指せJ1(サガン鳥栖を支える)」NO5で「スポンサー」が紹介されている。紹介されているのは、西日本セキスイ工業の江崎淳一さん(56)である。

 99年2月から同社の社員食堂で選手たちが昼食を食べている。これはサポーターでもある江崎さんはじめ社員の努力により実現したことである。

 今年のキャンプが行われた中津江村にも調理担当の女性たちが応援に来ていた。寒い一日であったが熱心に応援されていた。

 広告スポンサーとしてだけでなく、このような支援方法もあることを紹介していただいた佐賀新聞に感謝したい。地元の企業ができる範囲で支援していただくことが、地域に根ざしたクラブチームの証の一つであると思っている。


 持てる戦力をいかに発揮するか  15.3.16

 「千疋サガン 甲府と1-1」と3月16日の佐賀新聞にある。まずまずの出だしである。しかし、相手チームの退場に助けられた面もあるようである。ホーム開幕戦で立場が逆にならないように祈りたい。

 3月16日の佐賀新聞を見て過ぎたことを思い出してしまった。同じ紙面に「副島神戸(4得点)磐田を倒す」との記事があり、その中で、「副島監督は昨季はJ2の鳥栖を指揮した。クラブの財政事情から選手補強が困難な状況で、持てる戦力をいかにフルに発揮するかを学んだという。(以下省略)」と紹介されている。

 その副島前監督を解雇(発表は任期満了)した人が同じ紙面の下段にブラジルトリオと写真に納まっていた。前季の反省からか経験者を補強し、ブラジルトリオを招聘するなど、今季のサガン鳥栖は力が入っているようである。

 しかし、監督が代わり、GMもいない状況の補強で、効果的な補強なのか疑問もあるところである。後は、千疋新監督の持てる戦力をいかに発揮するかが問われるシーズンになるのではないだろうか。

 ところで、ブラジルトリオが来日した際には、記者会見で獲得した旨発表したようであるが、クラブのHPでブラジルトリオ獲得を発表していないのはなぜだろうか。当然、HPのメンバー表にも書き込みがない。さらに、ポルトガル語の通訳を募集したり、Jリーグへの登録が遅れているとの報道もある。

 単なる手続きの遅れかもしれないが、昨季からの不手際続きはサガン鳥栖を応援する一人として残念でならない。


 ホーム開幕戦  15.3.24

 3月23日、J2リーグホーム開幕戦が行われた。相手は日本代表候補GK下田選手がいる広島である。他にも森崎兄弟などの有望若手がいるチームである。幸先良く、三好選手の先制点が入ったのでビックリした。

 広島もチームとしての完成度はまだまだと思うが、試合を支配され同点、逆転、追加点を許してしまった。鳥栖はメンバー交代により、リズムが出てボールが回るようになり、2得点につながった。

 サポーターとしては3点取れたことを喜んで良いと思うが、チームとしては4点取られたことを反省して修正すべきだと思っている。

 一方、心配していた入場者数は5,303人であった。昨年と比べると見劣りするが現在の広報体制ではやむを得ないのではないだろうか。今後、外国人選手が活躍し、勝利を増やすことができれば平均5,000人も夢でもないかもしれない。

 しかし、そのようなファンは外国人選手が去り、また、勝利を得られないと去っていく人々である。これからは、外国人選手が活躍し、勝利を増やすだけでなく、集まったこれらのファンをサガン鳥栖のファン・サポーターにする努力が求められるのでないかと思っている。

 これらのことは、潟Tガン鳥栖だけでなく、支援団体、ボランティア、サポーターなどの関係者が一体となり、そのために努力をする必要がある。私は、そのために関係者が一同に会して話し合うべきだと思っている。


 定時株主総会 15.3.29

 3月28日に開催された定時株主総会で会社が提案した取締役候補が承認され、古賀照子社長続投が決まった。

 気になるのは株主の関心のなさである。出席者は30数名で委任状を含めても株主総会開催のための定足数(半数)を開催予定時間の19時になっても満たしていなかった。

 株主有志が会社に対抗して取締役候補を推薦するという前代未聞の株主総会でこの状況である。結果的に19時35分過ぎにやっと定足数を満たしたが、株式会社サガン鳥栖が設立された当時の熱気が遠い時代に感じられた。

 総会の議論もすれ違いになっていたようである。答えるでもなく、反論するでもなく、状況説明に終始したり、質問事項を知らなかったり、事前に質問状が提出されている事項についても具体的な説明がないなど取締役が責任を持って回答しているとは思えない状況であった。

 会社側が強調されたのは、株主総会で選任された取締役が一生懸命運営しているのだから、選任した以上任して欲しいということであり、関係者の協力を仰ぎたいとの話しはなかった。

 株主が配当を求めている一般の株式会社であればそういうことも言えるかもしれないが、サガン鳥栖の株主は配当を求めていない。

 サガン鳥栖の株主は、サガン鳥栖の基本理念に賛同し、その目的を実現するためにプロのサッカーチームの運営会社を設立したのである。サガン鳥栖の将来は地域の人々とともにあると思っている。

 現実は、全株主の54.%の支持を受けて古賀照子社長の続投が決定された。常勤1名でサガン鳥栖の基本理念を実現することは難しいと思っている。関係者の協力が不可欠と思うが不要ということであれば見守るしかない状況である。

 なお、アシストが行っているホームゲーム告知用ポスターの刷製・掲示は、地域の人々のためにも今後とも続けていきたいと思っている。


4月


 鈴木昌チェアマン 15.4.6

 4月5日のアビスパ戦をJリーグの鈴木昌チェアマンが観戦していた。

 試合は、2対3とスコアは接戦だったが、内容に不安を感じる戦いであった。メンバーは昨年より補強されているが、歯車があっていないように感じる。チーム結成後二ヶ月を経過しており、単なるコミニケーション不足ではないと思われる。

 個々の能力があってもチームとして機能していない状況ではないだろうか。特に気になるのは、交代のタイミングが遅いことである。広島戦は勝っている小野監督が先に動き、それに対応した采配だった。アビスパ戦は松田監督が動いても動けなかった。

 千疋監督は、後半30分過ぎに小石を投入し、終了直前に2人を交代させている。

 チームが機能しているのであれば、先発に任せることも必要であるが、あと1点取りに行くのか守りに入るのか中途半端だったような気がしている。素人目でも、あと10分早く2人を交代したらと思ってしまう試合内容であった。 

 ところで、4月6日の佐賀新聞に鈴木昌チェアマンが「株主総会の中で、運営面に関してクラブと県サッカー協会の間に意見の相違があり協会から異論がでたという点について『詳しい中身まで聞いていないが、総会の場でなぜそのような発言が出されたのか。なぜそうなっているのかが心配だ」と経営陣と協会の連携不足を指摘した。」と報道されている。

 株主総会に出席した株主の一人として、株主総会で県サッカー協会の方が運営面について質問したという記憶がないので理解に苦しんでいるところである。

 記者会見には、会社関係者も同席していると思われるので、その場で訂正すべきことではないだろうか。もし鈴木昌チェアマンが誤解しておられるなら、今からでも訂正すべき大きな問題だと思っている。誤報であればさらに問題である。

 サガン鳥栖経営陣に適切な対応をお願いしたい。


泥沼に一矢 15.4.10

 4月9日の対湘南戦にブラジルトリオが初登場した。来日から1ヶ月、試合出場が早すぎたのかもしれない。しかし、いつになったら体調万全なのか、それがわからない?

 泥沼の4連敗、得点はしているが、それ以上に失点している。攻撃することと、守ることが表裏一体となっている現代サッカーで守りができないのは致命傷である。

 終了間際のジェフェルソンの1点が今後の勝利に結びつくのか試合を見ていない者としては、何も言えないが期待したいところである。

 ところで、2002CLUB(4月9日Web news)で鈴木昌チェアマンの記者会見の模様が紹介されている。 興味のある方は一読していただきたい。


千疋サッカー  15.4.14

 4月13日の川崎戦、負けゲームを予想した一人として、引分けは嬉しい結果であるが、何か物足らない感じがしたのはなぜだろうか。

 それは、攻撃サッカーを目指している千疋サッカーが見えないからではないだろうか。FW陣へのロングパスが跳ね返されるだけのサッカーでは、得点が生れないのもうなずける。

 今のところ7得点のうち6得点がセットプレイによる得点である。相手と力が拮抗したり、相手の集中力が落ちた時に得点している感じがする。

 やはり、サッカーの醍醐味は相手守備陣を崩しての得点ではないだろうか。そのためには、前線からのプレッシャーが必要であり、守備陣の押し上げも必要であろう。

 川崎戦では佐藤陽彦選手の奮闘振りが印象に残っているが、試合終了後の表情からは限界に近い感じがした。一方、服部選手も試合開始から意欲的に飛ばしていた(ファールが多かった)が、後半途中で疲れていたと感じた。必要な時に、必要なポジションに、必要な選手を配置していただきたい。

 さらに、問題は、戦術を指示すべき監督が興奮し、ゴールキーパーコーチが交代選手にポジションを指示していることである。監督はもっと冷静に試合状況を分析し、相手監督との駆け引きを楽しむぐらいの余裕が欲しいと思った。


ブービー対決  15.4.20

 4月19日の山形戦、第一クールで勝てる最後のチャンスだったかもしれない。しかし、勝てなかった。

 原因は何だろうか。佐賀新聞によるとDF三好の腹痛というアクシデントがあったようである。しかし、それだけではないような気がする。

 千疋サッカーは、攻撃的サッカーだと説明されているが、攻撃だけで勝てるチームはないのではないだろうか、昨年の横浜FCの例もある。

 今日のサッカーは、守りから入って、いかに前線に近いところでボールを奪取するかが勝負である。今季の試合を見ていると、二人で相手選手にプレスをかけてボールを奪取するシーンが少ない感じがしている。一対一で奪取できればいいが、相手が格上の場合は組織で奪取する必要がある。

 昨季までは、奪取して攻撃はできていたけれど決定力がなかった、今季は奪取できないので攻撃の形も造れないのではないだろうか。その結果、得点は取っているがセットプレイがらみの得点が多いとともに、守備陣に負担がかかっていると感じている。

 直接の原因は守備陣の連携ミスが原因かもしれないが、守備陣に大きな負担がかかっていることが遠因だと思っている。

 では、どうしたら良いかという問題が残るが、専門家でないので明確な判断はできないが、積み木と同じで土台がぐらぐらしていたら倒れてしまう。土台から整備することから始めなければならないと思っている。

 現時点では、チームの土台(守備)から一番上(攻撃)までを見直すべき時だと思っている。当然に、選手の組み合わせや戦術(交代も含む。)も見直すべきだと思っている。第二クールで改善しなければ、その下の土台から直すべきかもしれない。

 千疋監督には、手腕が試される最後の機会と考えて冷静に見直しをお願いしたい。


期待はずれ  15.4.27

 4月26日の水戸戦も勝点を獲得することはできなかった。監督や選手には、長いトンネルを貫けたら春だったと言えるように頑張っていただきたい。間違っても雪国にはしないで欲しいものである。

 千疋監督は、大学チームの監督として、4年間にどう選手を育てるか、1年間のスケジュールをどう乗り切るかは経験しており、サガン鳥栖の環境にあったチーム戦術、チーム管理をしてくれると期待していた。8節を終了した時点で監督を評価するのは早いと思うが、少なくとも期待はずれだったことは否定できないようである。

 監督、選手、サポーターも目先の1勝が欲しい気持ちでいっぱいだと思うが、残り36試合に何勝できるかが問題である。

 スタメンを固定し、連携を重視するのか、体調がよい選手を使って点数を取りにいくのか監督の采配しだいと思うが、先を見た采配も忘れないで欲しいと思っている。

 ところで、サガン鳥栖は、1週間ほど前からホームページの管理を専門家にお願いしているようである。初めはどのようなメッセージが発信されるかと期待していたが、これも期待はずれのようである。

 現在、作業中であるとのお叱りを受けるかもしれないが、映像(写真)や構成は変わったが、中身は以前のままである。情報公開しますとして発表していた株式会社サガン鳥栖の決算内容や組織図が削除されている。

 私としては、あのような詳しい決算内容を公開する必要もないし、機能していない組織図をホームページに掲載することは問題だと感じていたが、簡単な収支報告と役員・社員の担当業務を紹介する程度は掲載して欲しいと思っている。


 初勝利 15.4.30

 監督、選手、スタッフ、サポーターの皆さん初勝利おめでとうございます。やっと1勝を上げることができました。試合内容はまだ不満な点が多くありますが、皆さんとともに喜びたい思います。

 この1勝は、監督と選手の葛藤のたまものであり、サポーターの怒りのたまものだと思います。これからも誉めるべきは誉め、苦言すべきところは苦言することがチームに必要なことだと感じました。

 中盤からプレスをかけ複数でボールを奪取しようとする姿勢が見られ、守備陣の負担が軽減されるとともに、4バックによりスペースを消して、慣れないゴールキーパーを助けることができました。

 カウンターから相手DFの裏を取ったジェフェルソンの1点で勝つことができましたが、まだ安定した戦いというよりも、札幌の決定力不足に助けられた面が大きかったことも忘れてはいけないと思っています。

 気になるのは、服部選手の退場です。二つのファールとも得点を阻止するためにやむを得ず行った行為とも思われません。体調不良を相手選手やボールにぶつけている感じがしています。

 これまでのように前線の選手にボールを当てて、こぼれ球を拾う戦術だけでなく、戦術に幅を持たせるために他の選手が先発し、服部選手はパワープレイが必要な時に備えて控えに回っているのではないでしょうか。

 その服部選手の交代出場が必要になった遠因は佐藤陽彦選手の負傷交代にあるのではないでしょうか。佐藤陽彦選手は、ここ数試合体調不良なのか、守備負担が大きいのか身体的にダメージが大きいと感じていましたので、数試合休養させることも必要ではないでしょうか。

 1勝は嬉しいことですが、千疋監督には、44試合の長丁場をどう乗り切るかということも考えて選手起用をお願いしたいと思います。


5月


 フィジカルコーチ 15.5.6

 5月5日の横浜FC戦は、1対1の引分けだった。詳しい内容は不明だが、試合結果は相手チームの決定力の差かもしれない。

 千疋監督の本意ではないかも知れないが、チームの形ができつつあるのではないだろうか。私は、実力差があるチームが相手の場合には守備から入ることが勝利の近道だと思っている。

 第10節で1勝は寂しい結果であるが、監督や選手の今後の頑張りに期待したい。是非新潟戦ではゴールと勝利の声を聞きたいと思っている。

 5月4日に鳥栖スタジアム横の広場での練習を見たが、レギラー陣が軽い練習で引き上げるのは理解できるが、遠征に参加しない選手も一緒に練習を終わっていることに不安を感じている。いざ鎌倉の時、運動能力を発揮できないのではと心配してしまった。

 専門家ではないので何とも言えないが、試合に出場しない選手は基礎体力が低下しているのではないだろうか。練習終了後、基礎体力の低下を防ぐためにも、個人的にランニングするなどの練習が必要ではないだろうか。

 個別にしているのかもしれないが?フィジカルコーチがいればどのような練習を指導をするのであろうか。


 結束と連動 15.5.11

 5月10日の新潟戦は、オンゴールによる失点で0対1だった。守備は安定し、リズムもよくなって勝利が見えてきたが、何かが足りないようである。カブレリー選手は、オンゴールはしたものの、今までの試合の中では最も機能していたと感じている。

 問題は攻撃陣や中盤の選手ではなかろうか。他の選手の動きが遅いのでパスを出すコースがないのか、ボールを持ちすぎたり、折角シュートコースが開いたのにシュートがゴールの枠に行かなかったりと、決定力がなかった昨季の試合を思い出した。

 昨季のスローガンである結束は感じられるようになったが、連動が不十分との感じである。個人の能力だけで闘えるチームではないのだから、選手が一致団結(結束)して相手に向かう気持ちが必要であり、各人がどう動くべきか(連動)という約束が必要ではないだろうか。

 それができれば、五分の戦いができると信じている。第二クールでは結束と連動を見せて欲しいと願っている。


 父兄参観 15.5.15

 5月14日の甲府戦は、後半戦から観戦することになったが、前半で1対1とスリリングな試合をしているかと期待させたが、後半戦を見る限り、練習試合か消化試合のような感じだった。

 観戦した父兄が盛り上るでもなく、ホームゲームであるサガン鳥栖が後半早々にギアチェンジして勝負するでもなく、相手も引分けで結構と言わんばかりで攻撃に意欲が感じられない試合だった。

 原因は、どうも父兄参観のようである。マスコミが注目していたせいか、審判も力がいっているようで不安定なジャッジを繰り返していた。サガン鳥栖もせっかく安定した先発メンバーを変更するなど平常心ではなかったようである。

 結果が見えていたのか、観客も2千人余りと平日のナイター、サガン鳥栖の成績と、条件を考えると妥当な観客数かもしれない。(これではサガン鳥栖の経営が心配されるが?)

 結束と連動を期待している者としては、今回の父兄参観は結束の妨げになるものであり、今回限りにして欲しいと願っている。(日本代表を応援することは当然であるが、プライベートの問題は別である。)

 第一クールは、引き分けの試合を負け、勝てる試合を引き分けていると思っているが、第二クールは、引き分けの試合に勝ち、負ける試合を引き分けて欲しいと願っている。

 それを実現するためには、基礎体力の強化であり、闘う意志の強化であり、戦術(連動)の徹底だと思っている。次の広島戦でその片鱗を期待したい。


 広島ツアー 15.5.18

 5月17日の広島戦を観戦した。サガン鳥栖後援会の応援バスに乗って鳥栖を8時45分出発、12時半に到着した。広島ビッグアーチは、収容人員5万人の大きな陸上競技場兼球技場である。サポーターは、メインスタンドの料金が高いためか、大部分がバックスタンドの自由席に陣取っていた。

 スタジアムが大きいので8千人が入っても少ない感じがしたが、子供連れが多かったことが印象に残った。さらに、スタジアムの外では、@後援会・ファンクラブの会員募集、A選手のサイン会、B応援グッズの貸し出し、Cスポンサーの商品(マツダ車)の展示、宣伝隊、D弁当他の販売等が行われていた。

 日ごろの簡素・質素な歓迎ぶりに慣れている者からすると、嬉しい風景であり、子供連れが多いのもうなずける環境であった。

 試合の方は、ボールをキープできない時間帯が続いたが、FWが前線からプレスをかけるなど、前半戦は積極的な試合運びをしていた。ワンチャンスをものにしたが、試合を支配されて後半25分まで粘ることが精一杯であった。

 1点先制していたことも原因かもしれないが、全員が下がりすぎてクリアしたボールを広島に拾われて攻撃されるといったパターンが多かった。今後修正すべき課題ではないだろうか。

 大分、福岡以外のアウエー観戦は久しぶりであったが、日ごろ見ているHPの管理人さん、松田孝功選手の大ファンの方など新しい出会いがあり嬉しかった。


 意見交換会 15.5.23

 5月22日、チームのHPに意見交換会5月27日(火)に開催するとの告知がなされている。出席すべきかどうか迷っている一人であるが問題点を考えて見たい。

 昨年の11月1日に開催された意見交換会の議事録を公開すると約束しながら公開されていない中での告知である。さらに、意見交換すべき議題も提示されず、議論すべき情報も共有されていない状態で実りある意見交換会ができるのか疑問である。

 11月の意見交換会議事録公開問題にについて、納得できる説明をお願いしたいが、チーム(会社)に問題が山積していると想像されることから、この問題に時間をかけることは避けるべきであろう。

 今回は、チーム(会社)が説明責任を果たさないのであれば、サポーターが良識と常識の範囲内でその責任を果たすべきではないだろうか。

 この時期に関係者に最も関心があることは、チームの強化策ではないだろうか。サポーターとしては、会社がどうのように判断し、どのように決断したかを聞くだけである。その決断をサポーターが批判することは自由であるが、その結果の責任をとるのは会社であることを忘れてはならない。

 次に、関心があるのが観客動員策ではないだろうか。これには会社の対策を聞くだけでなく、サポーターも協力ができることがあると思っている。

 次に、関心があるのが広告スポンサーの獲得ではないだろうか。これについては、この不景気の中で難しいことは理解できるが、営業担当、特に社長以下取締役の責任が大きいと感じている。

 個人的に関心があるのが、社内体制の充実である。社長以外の常勤取締役の不在、社員の相次ぐ辞職など事務遂行能力の低下が心配されるところであり、事務遂行能力のアップのために知恵を絞るべきではないだろうか。

 さらに、サッカー教室の開催や監督・選手のイベント参加などの情報が少ないように感じている。ユースチームの育成も含めて地域密着の運営を期待したい。


 最下位脱出  15.5.26

 5月25日の大宮戦、1ヶ月ぶりの勝利である。快勝と言いたいが3点差が安全圏でないのが、サガン鳥栖である。広島戦のような積極的なプレスは見られなかったが、バランスのとれた展開だったと思う。

 大宮守備陣の乱れから米山選手の先制点が生れた。いつも先制すると守りの意識が芽生えるところであるが、鳥栖スタジアムの風が味方したのか相手ゴールキーパーの判断ミスとジェフェルソン選手の得点したいとの気持ちからPK(レッドカード)となったプレイが生れた。

 後半早々の鳴尾選手のゴールでサポーターも勝利を確信し、選手もサッカーを楽しむ余裕が感じられたが、それが後半の追い上げを許した原因ではないだろうか。最後は、選手もサポーターも、そしてベンチも勝つことへの不安と期待が一杯だった。

 このような時に試合をコントロールできる選手がいないのが残念である。それを期待された、キャプテン・副キャプテンがチームの核になれないところにチームの課題があるのではないだろうか。

 試合終了後、指揮権を千疋監督からアンドレコーチに移譲するとの記者会見が行われたようであるが、チームもキャプテン交代が必要かもしれない。

 指揮権の移譲は、今までにない方法であるが、現状では良いとも悪いとも言えない。選択肢があれば他の方法をとるべきだと思うが、それができない悲しさである。

 Jリーグの了解が得られていない時点での記者会見が必要だったのかどうかも疑問が残るところであり、今後の展開が注目されるところである。

 今は、単純に2勝目と最下位脱出を喜び、次節(アビスパ福岡)に勝利し、さらに順位をアップすることを願うばかりである。


 鳥栖市の支援  15.5.28

 5月28日の各紙に鳥栖市がサガン鳥栖を支援との記事が掲載された。スタジアム年間使用料2,000万円の免除、年1,000万円のユニホーム広告スポンサーになるとの発表である。期間は2年間である。

 昨年秋に鳥栖市議会でサガン鳥栖を支援するとの決議がなされていた。サガン鳥栖を応援する者としては、具体的な支援内容が明らかになり、ホットしている反面、一般市民を納得させる支援方法があったのではないかと考えてしまった。

 2年前のスタジアム使用料免状は緊急避難的なところがあったが、今回は半年間の期間があったにもかかわらず、支援内容がスタジアム使用料免除と市制50周年記念広告とのことである。

 市制50周年記念広告自体は、意義のあることかもしれないが、サガン鳥栖というチーム名だけでも十分に宣伝効果があり、サガン鳥栖を活用した事業(招待試合・記念講演等)を行った方が良かったのではないだろうか。それが、結果的にサガン鳥栖のためになるのではないだろうか。

 スタジアム使用料免除についても、アマも使用料を支払っているのであるから、料金を免状することはスタジアムの有効活用に矛盾するのではないだろうか。1試合100万円(推定)と事実上固定されている使用料を10万円程度の固定料金と観客数又は入場料収入に比例する料金の二本立てにすべきである。

 そうすれば、観客が増えることにより、鳥栖スタジアムの収入も増加することになり、鳥栖スタジアム(鳥栖市)関係者の観客動員に対する関心も高まるのではないだろうか。使用料を免除するよりも鳥栖スタジアムの広告宣伝費を増やして、サガン鳥栖だけでなく他の試合も紹介し観客を増やすことがスポーツ交流都市を目指す鳥栖市の施策としてふさわしいのではないだろうか。

 さらに、スタジアム常設看板は、サガン鳥栖が契約し、鳥栖スタジアムへ使用料を支払っているが、逆転の発想で鳥栖スタジアム(鳥栖市)が契約し、逆にサガン鳥栖に使用料を支払うことも可能ではないだろうか。

 また、鳥栖スタジアムは、市民の集い等は実施されているようであるが、スポーツ振興事業としてサッカー教室の開催やコーチ派遣業を行うことも検討したらどうだろうか。サガン鳥栖の選手や監督は貴重な人材である。本来はチームが行うべきであるが、経費節減のために機能していないのが現実である。

 少なくとも鳥栖市支援するのであるから、チームが勝つことは当然であるが、さらに、サッカー教室の開催や地域のイベントに監督・選手が積極的に参加することを条件とするべきである。

 そうでなければ、一般市民の賛同を得ることは困難ではないだろうか。


  6月


 マニュアル 15.6.1

 5月31日は最悪の日だった。博多の森では台風の余波からか横からの風と雨に歓迎され、さらに、アウエーサポーター応援席前のアビサポの横断幕にはビックリさせられた。

 肝心の試合の方も台風の中に入ったような試合で平常心をどこかに置いてきたような試合だった。佐藤大見選手の2得点が救いではあったが。

 夜は夜で日本代表のふがいない試合を見せられサッカーの難しさが判った1日であった。両方の試合を見て感じたことは、社会と同様にサッカー選手もマニュアル化されているのではないかということである。

 昨年の日本代表、サガン鳥栖は、そのマニュアルを指導していたと思うが、今年は選手の能力を高く評価して選手の自主性に任せているのではないだろうか。

 特にサガン鳥栖は、攻撃や守備の約束事があるのであろうか。今年は土曜日の試合が多く練習を見る機会が少ないので何とも言えないが、単に体をほぐしてミニゲームで練習を終わっているのではないだろうか。

 ブラジル代表のように個人能力が高いチームは、個々の能力で攻撃、守備ができるのであろうが、日本においては、役割分担を定め、攻撃や守備のマニュアルが必要ではないだろうか。

 マニュアル社会の弊害も叫ばれているところから、それで勝てるほどサッカーが単純でないことも承知しているが、少なくともチームコンセプトが必要ではないだろうか。

 さらに、マニュアルで対応できない時に、チームをコントロールし、勝利への導く選手の獲得(育成)がチームとして不可欠ではないだろうか。

 クラブは鳥栖市の支援により選手を獲得すると発表していることから期待したいが、それ以前にすることがあるのではないだろうか。

 クラブは指揮権を千疋監督からアンドレコーチに移譲させており、アンドレコーチと選手の徹底した話し合いでチームコンセプトを再構築していただきたい。そのためのミニキャンプを是非お願いしたい


 サポーター宣言  15.6.4

 6月4日の佐賀新聞は、「知事がサポーター宣言」「サガンは県の財産」との見出しで、古川知事の「今後応援していきたい」とのコメントを掲載している。

 鳥栖市の支援に続き、サポーターとしては嬉しい限りである。古川知事個人として応援するとのコメントのようであるが、これが佐賀県のバックアップにつながることになれば、さらに、嬉しいことである。

 知事の発言にサポーターも一喜一憂すると思うが、古川知事には、ホームゲームに応援に来ていただくとともに、サガン鳥栖の現状をご本人の目で確認し、何が必要か、何が求められているかを判断していただきたいと思っている。

 一方、株式会社サガン鳥栖はもちろんであるが、我々サポーターもこれらの支援・応援に応えるべき時である。サガン鳥栖の現状は、応援・支援している人々が一丸となってサポートしなければ、将来が見えない状況にあると思っている。

 監督・コーチ・選手も1試合1試合を大切に、果敢に闘って欲しい。我々サポーターは勝利を望んでいるが、それ以上に「最後まであきらめないサッカー」を期待しているのである。

 サガン鳥栖経営陣には、鳥栖市の支援や知事の応援に安心することなく、チームの強化と経営の安定化に最大限の努力をお願いしたい。 


 大勝利 15.6.9

 6月8日の横浜FC戦は大勝利であった。途中までは、また、同点にされるのではないか、逆転されるのではないかと不安な面もあったが、先制点、追加点、駄目押しと理想的な結果となった。今も勝利の余韻に浸っているが、次の試合が待っている。

 監督・コーチ・選手たちもサポーターと同じように勝利の余韻に浸っているかもしれないが、勝利の要因を整理して、次の試合に備えて欲しい。

 勝利の要因は、選手たちの試合に臨む気持ちが第一ではなかろうか。

 第二に佐藤大実の先発起用である。ボールのキープとパス出しが効果的にできており、1対1の勝負にこだわることなく、他の選手を活かしていると感じた。

 第三に、大友選手の変身である。後半途中、ドリブルでボールを失うとベンチから大きな声がでていたが、この試合ではドリブルにこだわることなく、パス回しができていたので、中盤で停滞することもなく、スムーズにボールが前戦に渡り、攻撃の回数も多くなっていた。

 第四に、川崎選手のフリーキックである。同点にされた時であり、効果的な得点だった。さらに、体が動かなくなった時点で自ら交代を申し出た判断も評価したい。最後まで頑張る体力がないのは残念であるが、小石選手の出場で守勢に回ることなく最後まで攻撃的な試合をすることができていた。

 相手チームに助けられた面もあったが、今は、勝利を素直に喜び、監督・コーチ・選手・スタッフ・サポーターが一丸となって上位チームに挑戦する時である。

 やっと、チームらしくなってきたが、夏場の試合をどう乗り切るかが次の課題ではないだろうか。


 望むべきこと 15.6.15

 6月14日の新潟戦は先制点をとっても追加点が取れず、逆転されるサガン鳥栖の悪い癖が出たようである。退場者が出るなど苦しい展開であったが、運動量も多く良いサッカーをしていたのではないだろうか。体力があればと感じたのは私だけではないと思う。ホームゲームでは力負けしない展開をお願いしたい。

 新潟スタジアム35,460人の観客には選手もビックリしていたのでないだろうか。鳥栖スタジアムも現状の2倍程度(7・8千人)が応援するようになれば、サガン鳥栖の経営も安定するのではないだろうか。

 そのためにも、会社経営陣は観客動員のノウハウを取得していただきたい。年間22試合がアウエイの試合である。今までにも、その気があれば情報は転がっていたはずである。

 他のHPでJリーグの満足度ランキングが発表されている。1位は鹿島アントラーズであるが、ヴァンホーレ甲府も全体の3位とJ2のチームとして頑張っている。

 残念ながら、サガン鳥栖は最下位という不名誉な結果であったが、努力しだいでチーム成績と同じように上位になる可能性があるのだから、データ―を参考に改善事項をリストアップすべきではないだろうか。

 また、第二クールも残り5試合になり、選手の獲得も活発になっているが、サガン鳥栖も例外ではない。しかし、チームのHPで発表されないまま、選手が試合に出場したり、発表がないまま去っていく選手が出ることは避けていただきたい。迅速なる情報公開をお願いしたい。

 これらの問題を解決するためには、チームだけではなく、経営陣、スタッフ、行政、財界、サポーター、ボランティアの全てがなすべきことを明らかにして、来年に向かって始動すべき時期ではないだろうか。

 そのような話し合いが関係者の中で行われることを私は望んでいる。


 これからの課題   15.6.19

 6月18日の水戸戦、引分けであったが、一進一退の試合で楽しめる試合だった。雨上がりの芝でボールコントロールがままならず、レベルの差がでない試合だった。勝つチャンスもあったが負ける危険性もあった。引分けはまずまずの結果だったのではないだろうか。

 選手交代は、新加入のジョニーニョ選手、小石選手、ジェフェルソン選手と今までにないワクワクさせるものがあった。守備を心配したが零封できたことは評価しなければならない。

 チームは、これからを期待させることに成功しつつあるが、一方、経営陣の方は不安である。

 第一に、途中出場のジョニーニョが背番号23だった。元の主はどうなったのであろうか。登録抹消されたと新聞報道されているが、練習にも参加しており、解雇されたとは報道されていない。復帰の道がないのであれば、きちんとホームページ等で説明すべきではないだろうか。

 第二に、ビスコンティを獲得するとか、水戸戦で先発出場したカブレリーゾ選手がブラジルに帰りたがっているとか報道されている。少なくとも外部から見ると決定されていないことが報道されているようである。

 第三に、鳥栖市の支援延期の決定である。延期であるから支援がなくなったのではないようであるが、支援を延期せざるを得なかったのは、市民のためになるとの意義付けができていなかったためではないだろうか。

 私は、鳥栖市やサガン鳥栖が説明責任を果たすとともに、サガン鳥栖を支援することが市民のためにもなると説得できる支援策を望みたい。

 トップ相互の信頼だけで事が進められる時代ではない。今は、組織の目標を明らかにして、その達成度を評価するとともに、組織に関係する者の満足度向上が求められている時代である。


 願うこと  15.6.23

 6月22日の山形戦、前半は互角だったが、アクシデントの1点が重く、チームに逆転の気力が感じられない試合だった。応援する方も力が入らない状態が続いたが、服部の1点もむなしく追加点を取られてしまった。一口で言うと中三日の試合でのフィジカルの差が出た試合だった。

 前回のワクワクした展開から、笛を吹きたくとも吹けないベンチの苦悩が感じられた。原因は、選手なのか、監督・コーチなのか、経営陣なのか不明だが、フィジカルの回復策が必要なことは間違いないようである。

 試合以上に残念なのは、試合後に行われた記者会見である。報道によると、古賀社長はサガン鳥栖の受け皿として鳥栖市地域振興財団を挙げたようである。

 株式会社サガン鳥栖の解散を前提とした議論であり、このような重要なことを3月の株主総会、5月の意見交換会でも説明がなく、6月の記者会見で発表されたことに驚いた。

 記者会見によると、昨年から提案していたとあるが、鳥栖市長及び鳥栖市地域振興財団理事長から、問題外として一喝されていることから考えると、結論の出た議論だったのではないだろうか。

 現に山形が財団で運営しているとの反論もあるだろうが、鳥栖市の地域振興財団は、公共施設の管理運営を市から委託され、委託料で運営している団体であり、サッカーチームを運営するノウハウがあるとは思えない。

 財団で運営するとしたら、山形のように多くの市町村から出資を求め、「スポーツ振興」を目的とする財団を新に設ける必要がある。それができるのであれば、株式会社サガン鳥栖であっても支援の輪ができるはずである。

 問題なのは、経営形態の問題ではなく、地域としてサガン鳥栖を支えるという体制ができていないことである。その中で、鳥栖市が中心的な役割を担うことを期待したいが、鳥栖市がプロスポーツチームの経営に乗り出すことには疑問を感じている。

 今後、鳥栖市が支援する場合には、その利益が鳥栖市(民)に還元されることを明らかにし、市民不在の支援策とならないようにお願いしたい。私はサポーターもそれを望んでいると思う。


 スタジアム問題研究会 15.6.28

 6月28日の新聞報道によると、27日に「スタジアム問題研究会」が市議会議員有志(16名)で設けられたとある。同研究会は、今後、地域振興財団や各種団体からヒヤリング、他の自治体視察を行うとのことである。

 アシストは、同研究会でスポーツ振興(する・見る・支える)について考えていただくとともに、鳥栖市民のために、サガン鳥栖を活用する方法を協議していただきたいと思っている。

 そこで、日ごろアシストが考えていることを述べてみたい。

(鳥栖市におけるスポーツ行政)

1 スポーツ振興審議会の設置

鳥栖市にスポーツ振興法(昭和36年6月16日法律第141号)第18条に規定するスポーツ振興に関する審議会を設置していただきたいと思っている。

同審議会の役割は、市長の諮問に応じて、スポーツ振興の重要事項について調査審議し、建議することであるが、同法第16条の2において、「プロスポーツ選手の競技技術の活用」の規定もあり、鳥栖市をホームタウンとするサガン鳥栖選手の活用方法について論議し、活用することにより、鳥栖市だけではなく、近郊市町村のスポーツ振興に寄与することができるのではないだろうか。

2 スポーツ振興計画の策定

スポーツ振興法では、第4条で市町村に実情に即したスポーツ振興に関する計画を定めるように求めており、鳥栖市においても1のスポーツ審議会に諮問していただき、スポーツ振興計画を策定していただきたいと思っている。

3 スポーツ振興課(仮称)の設置

鳥栖市役所にスポーツ振興を担当する部署を設けていただきたいと思っている。そして、行政と「スポーツによる 人・まち・夢づくり」を基本理念とする株式会社サガン鳥栖が連携することにより、スポーツ振興を実現することができると思っている。

例として紹介すると、「仙台市スポーツ振興計画」は、基本理念「市民の元気をはぐくむスポーツの振興」、基本目標は、「する」幅広い市民スポーツの振興、「みる」国際的・全国的スポーツイベントの開催と身近なスポーツ活動の応援、「支える」スポーツリーダーやスポーツボランティアの育成と活用となっています。この推進役として、仙台市市民局に「スポーツ企画課」が設けられています。

鳥栖市地域振興財団《鳥栖スタジアム》)

1 スタジアム使用料の見直し

鳥栖スタジアムの使用料を減免するとの提案がなされていますが、一時的な支援策よりも、長期的な支援方法を模索すべきではないだろうか。

一つの方法として、スタジアムの使用料の見直しを行うことである。スタジアムの使用料金を現在の平均入場者数を基に、関係者の努力で入場者数が増加したら鳥栖スタジアムも収入が増加するレベルまで基本料金を引き下げるべきだと思っている。

2 広告スポンサーの募集

鳥栖スタジアムの広告看板は、サガン鳥栖が契約して使用料を鳥栖スタジアムへ支払っていると思うが、常設看板は、サガン鳥栖の試合がない日も広告として機能していることから、鳥栖市地域振興財団が直接契約すべきではないかと思っている。

そして、条例なり、規則なりを変更する必要があると思うが、常設看板の料金の一定割合を協力金としてサガン鳥栖に支払うことはできないだろうか。

さらに、ピッチの外にも広告スペースは多くあるので、美観の問題はあるが、計画的にバランス良く広告できればスタジアムの収入増にもなると思っている。

3 広報の強化

  文化・交流・共生の都市(まち)を目指す鳥栖市にとって、スポーツ文化の象徴であり、鳥栖市だけでなく近郊の市町村からサポーターが集まる交流の拠点、かつ、若者から年寄りまでが集まる共生の場ともなっている鳥栖スタジアムに多くの人々が集まることは有意義なことと思っている。

  そのために、鳥栖市地域振興財が鳥栖市だけでなく広く近郊の市町村の人々に鳥栖スタジアムに集まるよう呼び掛ける広報活動は当然に行うべき業務だと思っている。


Road To 25,000 In 鳥栖スタ 15.6.29

  6月28日の川崎戦は、3点は取ったものの、無残な敗戦のようである。スタメンを入れ替えた目的は理解できるにしても、控えの選手の力不足は残念である。技術的なものか、体力的なものか、モチベーションなのか不明であるが、普通のチームであれば出場した選手以上に指導者の指導力が問われる問題ではないだろうか。

 フィジカルコーチや居残組みを指導するコーチもいないことが、全体のレベル維持さえできないでいる理由ではないだろうか。選手の補強も重要であるが、コーチスタッフの充実も求められている。これは、今季発足時からの問題であり、何も解決されていない。

 一方、ゴール裏のサポーターを中心に「Road To 25,000 In 鳥栖スタ」キャンペーンが行われている。趣旨に賛同し、協力したいと思っている。古川知事による応援のメッセージ、鳥栖市議会議員による研究会の発足に続く、力強い動きである。

 これが、監督、コーチ、選手たちの気持ちを前向きにし、運営上の諸々の問題を克服していけば、サガン鳥栖の未来は明るいと信じている。


ホーム    Asist(アシスト)  活動状況   メンバー募集   お知らせ(過去)   雑感(過去)