雑  感 (平成14年9月・10月)


9月


大分スタジアムで応援して 14.9.20

 9月15日(日)の大分スタジアムで鳥栖フューチャーズを応援していたころを思い出した人は私だけではなかったと思う。チームに勢いがあるかどうか、地元から支持されているかどうか、それが応援風景から感じられた。

 当時は、大分陸上競技場や佐伯陸上競技場に佐賀(鳥栖)から大勢のサポーターが応援に出かけ、どちらがホームかわからないぐらいの応援をしていた。

 大分トリニータがJ1昇格を目標にチームもサポーターも一丸となっている姿を見ると、いつかサガン鳥栖もその時が来ると思うとともに、九州のチームがJ1で闘う姿を鳥栖スタジアムで見たいと思った。

 サガン鳥栖が誇れるのは、規模は小さいがサッカー観戦にはベストである鳥栖スタジアム、そして、薄給で頑張っている選手たちである。

 これらサガン鳥栖の宝を九州の宝、さらに、日本の宝にするためにも私たちはチームを支えなければならない。

 長い道のりだと思うが、達成された時の喜びを楽しみに、サガン鳥栖を応援する人々の輪を広げることから始めよう。それは私たちにできることだから‥‥‥ 


 2点目で帰る人々14.9.23

 9月21日のアルビレックス新潟戦で2点目(相手ゴール)が入った途端に帰る人々がいた。サッカーを見るために入場料を払っているのに、遠くから来たためか、試合の決着が着いたと判断したためなのか、残念でならない。

 確かに、シュートは打っていたが、キーパーの真正面ばかりで得点の匂いがしない試合だった。 リズムがあって良いサッカーをしていたように思うが、同じことばかりでは守る方も楽だ。

 もっと多くの攻撃パターン(速攻、スペースへの飛び出し、サイドチェンジ、セットプレイ)を練習する必要がありそうである。

 そして、たとえ負けてもお客さんが途中から帰るような試合だけはして欲しくないと思った。


オオロラビジョンを見て  14.9.29

 9月29日、久々の佐賀県総合運動公園陸上競技場の立派に整備された芝を見て思った。今日のために整備されてきたのか、利用されていないから芝がすばらしいのか。

 オオロラビジョンも同じである。すばらしい設備が泣いているようであった、すばらしい設備を使用しているのにメンバー表だけでゴールシーンも再現されない。

 まだまだ発揮されていないものがある。 それは、チーム(選手)の能力だ。久々の2得点で勝点3を獲得、順位を10位としたが、モチベーション次第で試合内容が決まってしまう感じがする。

 これは私だけが感じていることなのだろうか。残り10試合、チームのため、サポーターのため、そして選手自身のために、皆が感動する試合を続けて欲しい‥‥‥ 


10月


気になること  14.10.1

 9月30日の夜、スカパーで水戸戦の録画中継を見ていたところ、アナウンサーが古賀社長の発言を紹介していた。

 それによると、「今季の開幕は27人だったが来季は25人とする」「ビスコンティ選手と前田選手を中心としたチームにする」「ぬるま湯に浸かっている選手はいらない」「新たな選手の獲得に動いている」と来季の新体制について発言しているとのことであった。

 古賀社長に聞いたわけではないが、新聞報道等では発言の趣旨が伝わっていないような気がする。

 「来季は財政的に今季より更に厳しい状況のため、チームもスリム化したい」「中心選手とは来季も契約したい」「スリム化するが補強もしたい」「選手にはプロ意識を持って欲しい」等の発言があったと想像される。

 新聞報道等は、チーム事情を取材するよりも話題性が優先される傾向にある。古賀社長は、オブザーバー会議や株主懇談会で関係者に今季の見通しと来季の構想を説明し、関係者に協力を求める必要があるのではないだろうか。


 社長の記者会見 14.10.3   

 社長の記者会見、まだコンセプトもできていない商品の販売キャンペーンのようである。関係者と十分協議して魅力ある商品を発表して欲しかった。何か理由があったのであろうか。1年前を思い出してしまったのは私だけであろうか。

 鳥栖市在住者を中心に取締役を選任し、地元密着型のクラブ運営を目指したいとのことだが、今回の強化資金公募と矛盾するのではないだろうか。

 今回の「1億円を1万人から」というアイデアには大賛成である。毎年継続してクラブを支えてくれる人をどのように集めるか、また、その人々がクラブを支えているという意識をどのように維持していくかが問題である。

 サガン鳥栖には「クラブサガン」という商品がある。当初はチームを支える会員として位置づけられていたが、現在は年間チケット会員となっている。

 方法論としては株式(議決権なし)の発行、任意団体(ソシエ・後援会等)の会費として公募することもできるが、「クラブサガン」の商品として販売することがベターである。理由は、ノウハウがあり最も経済的で管理可能と考えるからである。後日、トラブルとならない方法をお願いしたい。

 募集スタッフであるが、取締役1名が責任者になり、各地域・企業にボランティア(委員)を配置する委員会方式とすべきである。

 計画どおりの成果があがるためには、サービスと情報提供がカギになるのではないだろうか。今は思いつかないが考えてみたい。


 1億円を1万人から 14.10.12

 クラブ創設以来、経営陣が、スタッフが、サポーターが努力して継続してきたサガン鳥栖。力も金もない人々の集まりであるが、それぞれの立場で頑張ってきたチームである。意見の相違や仕事の都合で参加できなくなった人々もいるが、サガン鳥栖を愛していることには変わりない。

 そして、サッカーに興味がない人々にとっても、無視できない地元のプロサッカーチームになりつつある今日このごろである。

 「1億円を1万人から」との記者会見があった。すばらしいアイデアであり、力と金のない人々の輪を広げるチャンスでもある。

 しかし、社長の記者会見(10/2)から10日を経過しようとしているのに、どのような商品を、どのような方法で、どのような人々にアピールして集めようとしているか、概要も発表されていない。スタッフを募集しているとの話はあるが身の回りの人々が応募したとの話も聞かない。

 輪を広げるためには商工団体等の組織力を借用することが効率的ではあるが、汗をかかない人々のために誰が汗をかくだろうか。趣旨をアピールしてサポーターを結集すべきである。その力をもって他の組織に働きかけるのが筋ではないだろうか。

 全てにおいて、順序が逆だと感じているのは私だけだろうか。


副島監督解任  14.10.14

 大分戦は、負けたがすばらしい試合だった。サポーター6,353人が2度、3度沸いたゲームだった。

 試合で勝てないことは残念だが、今年は応援も負けていた。鳥栖フュチャーズを知る人は大分や佐伯での応援がホーム状態だったことを思い出したと思う。

 大分がJ1に昇格すれば来年再戦することは叶わないが、いつか勝利することを期待し、その時は応援も勝ちたいものだ。

 さらに残念なことは、このゲームの余韻を楽しむことができなかったことだ。

 それは、副島監督の解任(契約満了ではあるが‥‥)である。佐賀新聞にその記事がないことから記者会見での発表ではないと思われる。このような重要な事項は監督、取締役同席で発表すべきではないだろうか。

 さらに、理由が成績不振とは、目標である8位の可能性がある中での発言は理解できない。来季は選手を補強し、J1を目指すということかも知れないが、現チームでは8位目標が妥当なところだろう。

 J1を目指してチームを補強するということであれば、選手の総替えということになる。

 サガン鳥栖は、「人づくり」「まちづくり」「夢づくり」を基本理念とするチームである。若手選手を解雇し、実績のある選手を多数獲得することは基本理念に反するのではないだろうか。

 また、サガン鳥栖に実績のある選手を多数獲得する余裕があるとは思えない。「1万円募金」を集めなければチーム存続ができない状態ではないだろうか。監督解任は、単に報酬額をカットするための方策かも知れない。

 真相は闇の中である。オブザーバー会議を開催し、サポーターに説明し、協力を求めるべき時期に来ているのではないだろうか。


 三つの約束  14.10.18

 実態が不明な1万円募金や副島監督解任(契約満了か?)の報に、現体制が株主、スポンサー、地域の人々に約束した三つの約束を思い出した。

@地域に愛されるチームをつくります

Aサポーターと夢を共有します

B情報を公開します

 1万人の人々から1億円の寄付があった夢をみたり、副島監督がサポーターからどう評価されているか知りたいだけかもしれないが、これらの発言はサポーターと夢を共有しているとも思われないし、地域に愛されるチームをつくるためのものとも思われない。

 この記者会見や社長コメントが情報公開と思っている人はいないと思う。一日でも早く1万円募金の実施要領を発表してもらいたい。三つの約束が守られ、さらに、チーム運営が透明になれば1億円は無理でも数千万円が集まるだろう。

 監督問題は、監督自身が続投しないと古賀社長に表明したのかもしれないが、続投してもらうための努力をしたのであろうか。また、努力不可能で退団を確認したとしても、この時期にコメントすることは避けるべきである。

 今季のチーム目標である8位が目の前にある。目標実現のためにチームが一丸となって頑張る時ではないだろうか。我々サポーターも目標実現のために応援しよう!


 ぬるま湯  14.10.20

 今年の9月にJリーグの鈴木チアマンが福岡に来た時だったと思うが、古賀社長の「ぬるま湯に浸かっている選手はいらない」との発言が報道された。

 不況が続いている実業界から見ると、サガン鳥栖の監督、選手、そしてスタッフは「ぬるま湯」に浸かっていると見えたのであろうか。監督解任(契約満了)、スタッフの解雇や退職と続く流れが止まらない。次は、コーチ、選手たちであろうか。

 サガン鳥栖の基本理念は、「人づくり」「まちづくり」「夢づくり」である。大口スポンサーもいないチームが生き残るためには、「人づくり」が最も大切である。

 「ぬるま湯」に浸かっているからと言って解任(解雇)することは、タコが自分の足を食べているのと同じである。「ぬるま湯」に浸かっていると判断したのであれば、目標を与え努力させることが必要であり、さらに、新しい血を入れて組織を活性化することも考えるべきではないだろうか。それが「人づくり」である。

 単に株式会社サガン鳥栖が赤字にならないための方法として、監督を替え、コーチを替え、選手を替え、スタッフを替えるのであれば、チームの未来はない。このようなチームのスポンサーになってくれる企業はいないであろう。

 チームの代表者は夢を語って欲しい。それがJリーグ優勝でもかまわない。そのために何をするか、どのようなサポートが必要なのかを語って欲しい。それが夢を共有するということではないか。

 今こそ、その第一歩を踏み出す時ではないだろうか。


 目標とは  14.10.25

 サガン鳥栖は、10月23日の水戸戦勝利でJ2リーグ9位に浮上した。その結果、副島監督の目標である8位に勝点1となり、その目標相手が福岡となっている。

 目標が低いと言われれば、そのとおりかも知れないが、開幕当時のチーム力からしたらやむ得ないことと思う。今季後半に選手を補強したが、他のチームはそれ以上にレベルアップしているのが現状である。

 J2リーグ優勝、J1リーグ昇格と言うのはたやすいことであるが、リーグ開始時に実現可能な目標を示すためにはチーム力を的確に把握し、決断する勇気が必要がある。

 今季も残り5試合となり、各チームが来季に向って走っている中、副島監督の解任(任期満了)や取締役の全員交代などの話題が新聞に載ることに不安を感じているのは私一人だけではないと思う。

 目標は高く持つべきかもしれない。しかし、自分を見つめ身の丈にあった目標を定めることも重要であり、かつ、勇気が必要である。

 チームだけでなく、経営者自身もチームの身の丈を測る余裕が欲しい。 背伸びしていると思われる話が聞こえるだけである。

 私は、これからもチームが存続し、満員の鳥栖スタジアムで楽しいサッカーを応援できることが夢である。

 そのためには、関係者が一丸となって頑張るしかないと思う日々である。


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