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 無上上は
  真解脱
 真解脱は
  如来なり
 真解脱に
  いたりてぞ
 無愛無疑とは
  あらはるる
     
(現代語訳)
この上もない、最も勝れたさとりこそ、真に煩悩の束縛から開放された自在の境界です。
その自在の境界に達しておられるのが阿弥陀如来です。
真に解脱された境界に到れば、おのずと愛欲の情や知性・理性をあてにする心がなくなり、煩悩に惑わされることのない状態になっていきます。
白川 晴顕師著
「浄土和讃を
 読む」 297頁より