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 無明の大夜を
  あはれみて
 法身の光輪
  きはもなく
 無碍光仏と
  しめしてぞ
 
 安養界に
  影現する
     
(現代語訳)
煩悩に惑わされ、生死の迷いの深い闇に閉ざされている衆生を憐れんで、久遠仏からのはたらきかけは極まりなく、何ものにも障碍されることのない無碍光仏となって、安養の浄土に影のごとくあらわれてくだされたのが十劫仏の阿弥陀仏です。
白川 晴顕師著
「浄土和讃を
 読む」 286頁より