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  定散諸機
   格別の
 自力の三心
  ひるがへし
 如来利他の
  信心に
 通入せんと
  ねがふべし
     
(現代語訳)
心を凝らして乱さず余念を雑えないで行う善行や、散乱した普段の心のままで励む種々の善行など、それぞれの分に応じた修行をして往生を願う衆生は自力の心を捨てるべきです。
なぜならば、阿弥陀仏にすべてをまかせる他力信心による往生を願われているのが、「観経」が説かれた本意だからです。
白川 晴顕師著
「浄土和讃を
 読む」 253頁より