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  耆婆・月光
  ねんごろに
 是旃陀羅と
  はぢしめて
 不宜住此と
  奏してぞ
 闍王の逆心
  いさめける
     
(現代語訳)
耆婆と月光の二大臣は、阿闍世王の母親を殺害する行為がどれほど重く恥ずべきことかを心を込めて説き、そして、そのようなものはたとえ王であっても、この王舎城に居住する資格がないと奏上して、阿闍世王の母親を殺害しようとする反逆の心をいさめたのでした。
白川 晴顕師著
「浄土和讃を
 読む」 232頁より