第681回 デジタル時代の一つの試み

  平成18年 2月 9日 〜

 妙念寺電話サービス お電話ありがとう ございました。
 
  春 卒業シーズンを迎えましたが 本願寺派の僧侶養成の専門の学校 
京都の中央仏教学院でも 卒業試験が終わり 
 最後に外部の専門家を
招いて 二日間、特別講座が
 開かれるということで お話に行くことに 
なりました。


浄土真宗は お聴聞の宗教とも言われます。 
報恩講や年忌法要など、いろいろな行事の度に お話を聞くことで、
お念仏とともに 阿弥陀如来の教えは伝わってきたと思われます。


戦前は 高座といって 一段高い台に上った ご講師のお説教が
主流だったと 思われます。


法話のなかで 特に大事なところになると 節をつけたり セリフを交えた
会話調だったり
 問答形式にするなど さまざまな方法で教えを
説いてこられました。

それが 形を変えて 講談や浪曲や落語になったものと思われます。

 ところが 第二次世界大戦後 法座の形式は大きく変化して まるで
学校の先生のように 黒板の前に立って、授業や講演のように
 
お話しする形が大半となり、今に続いているようです。

戦後60年 時代の変化により 世間では 新しい方法で 説明や説得や 
教育が行われるようになってきました。


例えば コンピュータとプロゼクターを使って 図表や写真や映像や 
キャッチコピーなどを 大きな画面に投影して
 プレゼンテーションなどを 
行うように なっているようです。


これは デジタル系の機器がめざましく発展したためです。

お寺の本堂でも 時代の変化に見合って すこしは 新しい取り組みや、
退屈せずお話が聞けるように工夫出来るのでは
 ないかと、私どもでは 
2年ほど前から
 視覚的な特徴を生かした プレゼンテーション方式で
さまざまな資料や 文章を表示しての 勉強会を 毎月開催してきました。


今回の 特別講義では このことを 若い学生さんに ご紹介をしてみたいと
思います。


デジタル化が進み 日常的にカメラや携帯電話や コンピュータや
さまざまな映像機器を自由に使いこなしていますが
 そうした新しい時代の
技術を お法を伝えるという
 寺院として僧侶として最も大事な部分に 
応用しては
 みませんかというのが 若者達への提案です。

若人は さまざまなアイデアがあることでしょうが それを どう有効に
活用するのか 一つの試みとして
 妙念寺での勉強会の内容を 
紹介させていただきたいと
 思っています。

方法はいろいろ違っても 伝える内容は変わらないもの でも もっとも
その時代の人に受け入れやすい方法は
 どんなことか 考えていただく
機会になれば ありがたい
 ことです。



デジタル時代の小さな 一つの試み 耳で聞くのではなく 
「目で聞く」というテーマで 80分ほど
 お話させていただきます。


 妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。

    次回は、216日に新しい内容に変わります