第605回 巡番報恩講

 平成16年8月26日〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございます。

一年のうちで最もお寺がにぎわうのが、夏のお盆です。
私共の寺でも、8月14日に一回だけ本堂で法要を行いますが、
この日の参拝者が一年のうちで一番多いのが現実です。


浄土真宗では、お盆のことを歓喜会といって、他のご宗旨のように、
亡くなった人への追善供養をするという考え方はありません。


亡くなった人を追慕し、報恩の思いのなかに、家族ぐるみで、
まことのみ教えを聞かせていただくのが、お盆のご縁です。

親も子も祖先も、ともに迷いから救われて、まことのよろこびを
得る道なのです。


ですから浄土真宗では供養するためではなく、報恩の意味で、
お盆の行事をつとめさせていただくのだといいます。


 浄土真宗で最も大事な法要は、親鸞聖人のご命日、
一月十六日のご正忌報恩講です。


聖人のご苦労をしのびつつ未信の人は如来の本願を聞きひらき、
獲信の人は味わいをふかめさせていただく、真宗門徒にとって
最も大切な法要です。


ですから、この報恩講を最も、大事にしてきたのがお念仏の教えに
生きる人でした。


しかし一月のご正忌報恩講には、門徒・僧侶ともども、ご本山に
参拝するのが、たてまえなので、一般の寺院では取り越して
一月以前につとめ、此れを「おとりこし」とか「お引き上げ」
ともいいます。


浄土真宗では、各家庭にお伺いするのは、夏のお盆よりはむしろ、
各家庭で報恩講をお勤めしていただき、そこにお招きいただくのが、
もっとも正しい行事なのでしょう。


 佐賀地方でお勤めする巡番報恩講は、このおとりこしの報恩講で、
それも各家庭や、地域、お寺単位ではなく、その地域のお寺が
共に助け合って、盛大な報恩講をお勤めするものです。


旧佐賀市内は、二十一の寺院が順番に報恩講を
おつとめしてきました。


しかし、その巡番が順序正しく順番にお勤めするのではなく、
東に西に、南と巡って行きますので、巡査さんの、ジュン、
「巡る」を書いて、巡番報恩講として長い間受け継いできました。
何度も皆さんにはご案内をしていますが、この九月の
十五日からの五日間です。


仏教は亡くなった人のための教えではなく、生きているこの私に、
真実に生きる道を示して下さるものです。


明日がある明後日がある、そのうちそのうちと空しい人生を送る事なく、
この度のご縁を大事にしていただきたいものです。


私共の巡番報恩講、十年半ぶりに担当するものです。
本堂でのお勤めご法話の他に、境内地にテントを張って、
小さな小さなお店をつくり、婦人会の方や勉強会にこられる方が、
手作りの小物や陶器、北海道から直送のジャガイモやタマネギ、
などの野菜の展示即売会を行って、昔なつかしいにぎやかな
報恩講を細々と再現してみたいと思っています。


どうぞ、二度とないこの尊いご縁を大切に、五日間お参りください。

お待ちしております。

妙念寺電話サービスお電話ありがとう御座いました。
次回は、九月二日に新しい内容にかわります。

浄土真宗必携 より お寺の行事を参照しました。