氷多きに水多し


妙念寺電話サービスお電話ありがとうございます。
西暦2000年を迎えて、コンピュータが誤作動する
のではないかと心配されていましたが、大きなトラブルも
なく新年を迎えることができました。
しかも九州は、年末年始穏やかな暖かい天気で、
過ごしやすい毎日でした。
 ところで、今年の法話カレンダー、一月のところには、
こんな言葉が書かれています。
すべてのひとに 今日がある
あることかたき 今日である
福岡県の藤代聰麿(ふじしろとしまろ)先生の言葉で
あると言われます。

仏説無量寿経の五徳瑞現の味わいであると
書かれているようです。
阿難尊者がお釈迦様のお姿を拝見して、
「世尊、今日は喜びに満ちあふれ、お姿も清らかで、
そして輝かしいお顔がひときわ気高く見受けられます。
・・・・ なぜ世尊のお姿がこのように神々しく輝いて
おいでになるのでしょうか」と質問したことがご縁となって、
すべての人が、浄土に往生し救われるお念仏の教え、
無量寿経が説かれたのです。
この教えに出会えて、はじめて、人間として
生まれて来た、本当の意味に目覚めさせて
いただくことが出来るのです。
 ところが、私たちは、自分にとって都合のいいこと
ばかりが起こるようにと、勝手に願い毎日を
送っています。
親鸞聖人は、こんなご和讚を読んでいただいています。
罪障功徳の体となる
こほりとみづのごとくにて
こほりおほきにみづおほし
さはりおほきに徳おほし       
 
氷と水の関係のように、氷が多いことは、
水が多いことを意味します。
ここでは氷は煩悩を表し、水は菩提のこと。
障りが多いほど、徳が多いのだと読んで
いただいています。
悩み苦しみが少ないように、問題が起こらないようにと、
オロオロして生きていますが、人生はどんなに努力しても
工夫しても、さまざまな悩みや苦しみに出会うものです。
この悩み苦しみからなんとか逃れようとする空しい人生でなく、
お念仏とともに、どんな苦しみに出会っても力強く生きることで、
慶びが多い、味わい深い人生に、転化していただくのです。
今日一日があたりまえの一日ではなく、有り難い喜び多い
一日に変えていただけるのです。
そのことに気づかせていただくのが、南無阿弥陀仏のお念仏、
自分で口にし、自分で聞くことで、与えていただけるのです。
気づかせていただくのです。
妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、1月13日に新しい内容に変わります。
 
          (平成 12年 1月 6日 〜 第363回 )