阿弥陀さまといっしょ
 
妙念寺電話サービスお電話ありがとうございます。
数年前に妙念寺にもおいでいただいた
稲城選恵先生のお話に、次のような言葉がありました。
 
お釈迦さまがお説きいただいたお経は、
私が頂いたお手紙という意味です。
この私の為に、私の名前で届けられた手紙です。
 
宛て名が自分の手紙を、読みもせずにそのまま、
お仏壇に供えているだけの人はいないはずです。
ちゃんと読みます。
 
字が読めない人は、字が読める人に見てもらうもの、
これがお経の意味なんです。
 
禅宗は特定のお経は決まっておりませんが、
真言宗のお経でもどの宗派のお経でも仏教のお経というのは、
死んだ人には一つも関係ないものなんです。
 
私にしか関係ないものです。
 
蓮如上人がお書きいただいた 「ご文章」 も、
お経と同じく私に頂いた手紙ですから、
それぞれの家に置いてあるのです。
 
ご文章は教行信証をくだいて書かれたもの。
教行信証は、浄土三部経をくだいてお書きいただいたもの、
だから、ご文章はお経と見て間違いないのです。
 
そのご文章の内容は、平生業成の一つに全部が収まります。
平生業成ということが、浄土真宗の根本なのです。
 
 
平生業成ということを知らないので、仏教は死んでから
先のことのように思うたり、年とってからお寺は参るものだ、
若い者には関係ないと思い込んでいます。
 
後生の一大事ということ、今ここの問題を解決しなければ
仏法ではない、そこで平生業成なんです。
 
世界の宗教の中で親鸞聖人しかこの問題を説いておられない。
親鸞聖人は帰命尽十方無碍光如来というお名号を
よく使っておられる。
 
これは、お前が居るところは、どこに居ても
先に来て下さっているということなんです。
 
私は、逃げ場所も隠れ場所もないということです。
私がどこに居ても、如来は私が居るところには、
いつでも先に来て下さって居る。
 
子供たちが、よくグッドバイといいますが、
これは、英語の意味は、神はいつもあなたと一緒です。
という意味だそうです。
 
私たちには、阿弥陀さまがいつも一緒にいていただく、
南無阿弥陀仏はグッドバイと同じように、
阿弥陀さまはいつも私と一緒です。
 
これから、さよならを言うときは、阿弥陀如来は
いつも一緒ですと言う意味で、南無阿弥陀仏と言いたいものです。
 
妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、10月8日に新しい内容に変わります。
 
 
                       ( 平成 10年10月 1日〜 第297回 )