DMX 調光操作卓からディマーに送られる伝送信号が共通なものであれば、異なるメーカーで製造された調光操作卓とディマーでも、組み合わせて使用することができて便利である。そのためには、伝送信号に統一された約束ごとがあった方がよいわけである。その制御方式をDMXといっている。ムービングスポットなどの動きや色を変える機構などをコントロール等にも使用される。
クローク(cloak room) 観客の携帯品などを一時的に預かる所。
だいほん(台本) 上演に必要な条件、指示等が記入されている脚本のこと。上演に当たっての劇の仕組み、舞台装置、せりふ、ト書きなどを完全に記録した脚本のこと。現在では、テキスト・レージされた上演用の「脚本」のことを意味する「上演台本」の略語として使用されている。
だしもの 演目のこと。
たっぱ(立端) 高さのこと。大道具などの高さや舞台の高さをいう。(p)
ダブルブッキング(double booking) 二重契約のこと。
だめ(駄目) 「駄目だしをする」という。リハーサル時などで演出家などが舞台や出演者に対して訂正や修正の指示をすること。
チャリティーショウ(charity show) 収入を慈善事業や福祉施設に寄付する目的で開催する催し物。(p)
ちゅうのり(宙乗り)(flying) 歌舞伎やミュージカルなどで俳優がワイヤーで宙吊りになり空中で演技をすること。(p)
ディレクター(director) 演出家、監督のこと。(p)
テクニカルリハーサル(technical rehersal) 照明・大道具・音響などだけでキューなどのタイミングをリハーサルすること。(ス)
デジタル(digital) 数量を1,2,3と数値を用いて表示する方式。アナログ(analog)と“対(つい)”にして考えられている。デジタルが数量的(数表示式時計)であるのに対して、アナログは図形的(針式時計)である。
テナー(tenor)・テノール(Tenor) 男声の最高音域。ソプラノ、アルトのしたの音域を受け持つ楽器。
デュエット(duetto) 二人の歌手による重唱、二重唱。ピアノとバイオリン、ピアノとフルートまたは、二つのバイオリンなど二つの楽器による重奏。二人以上の音楽家が集まって合奏すること。その数によってデゥオ(二重奏)またはデュエット(二重唱)、トリオ(三重奏)またはテルツェット(三重唱)、カルテット(四重奏、四重唱)などとよぶ。これらはまた、室内楽(chamber music)ともいわれる。重奏または重唱と、合奏または合唱との差は普通、演奏する各部がそれぞれ一人のときは重奏(唱)、複数のときは合奏(唱)とよぶ。(現代)
トーク(talk) 歌手などが曲と曲の間でおしゃべりをすること。
ドライアイスマシン 人工的に地面にたなびいたような霧を作り出す機器。スモークと違い空気より重たいので地を這うような広がりを作ることができ、幻想的な演出ができる。機械の中の熱湯にドライアイスを入れると、気化したCO2を噴出する。
ドライリハーサル(dry rehearsal) テレビで大道具や小道具などすべてをセットして本番どおり稽古をすること。ドライとは、「テレビカメラなしで行う」という意味。(p)
トランスポート(transport) 輸送・搬送(運送)のこと。トランポとかトランポ費(代)などという。
とり 最後の出演者。真打。
トリオ(trio) 三重唱、三重奏、3人組み。
ドン前 緞帳から舞台端のこと。
ト書(き) 戯曲の中でせりふ以外の主とした登場人物の動作や行動を示す部分のこと。場合によっては、時代、場所、日時の指定、舞台装置や効果の説明を含むことがある。(百)
出待ち室 楽屋と舞台袖までの間にある出番待ちのスペース。グリ―ンルームと同じ使い方をされる部屋。
調光・調光室(ちようこうしつ) 舞台照明を調整することを調光という。舞台照明全体のコントロールを行うところ。
通し稽古(run through) 途中で止めないで本番と同じように進行するリハーサル。
道具帳 舞台装置のデザインプランのことをいう。各幕各場ごとの舞台平面、各部の詳細図など、大道具製作やセッティングの上で必要なもの全てを総称している。
道具調べ(technical rehearsal) 歌舞伎では、舞台稽古を順調に進行させるために、舞台稽古に先立って、大道具、出道具を飾って手落ちがないかどうかを点検することをいう。近年では、照明などを含めた技術リハーサルにまで範囲を広げて使用される。
特効(特殊効果) 舞台美術や舞台照明に含まれない特殊な視覚効果の技術のこと。煙や花火、爆発などの効果を扱う。(p)舞台では、スモークマシン、ドライアイス、炭酸ガス、花火など煙効果が主である。特にスモークマシンや花火等を使用するときは、「消防署」に届け出をする必があるので注意しなければならない。
特電(特別電源) 通常の舞台関係のコンセント電源では不足する大容量の電源のこと。レーザや電飾・大掛かりなエフエクトマシン・大型映像(マルチビジョン)など、この種の大容量の電源が必要である。施設側に無い場合は、「電源車」という発電機を備えた特別仕様の自動車で電気を供給することがある。
飛ばす リハーサルなどで、途中を省略して先へ進むこと。舞台の操作では、バトンなどを上にあげることを飛ばすという。
付き人(つきびと) つけびとともいう。俳優に雇われて、その俳優に従い劇場、撮影所、テレビスタジオなどに同行して、日常生活から現場の仕事のこまごましたことを手伝う人のことをいう。(演劇)
立ち位置 舞台上で出演者が立つ位置のこと。これを決ってから照明やマイクがセッティングされる。
立ち稽古 演劇などの稽古(けいこ)で台本の読み合わせの次の段階として、立って演技、動作を加えて行く稽古のこと。
緞帳(どんちょう) 舞台と客席を区切る幕。そのホールのシンボル的な幕として作られる。